前世αだったけどメス堕ちしたら今世はΩになってしまった僕の件

麻生空

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母に朝の挨拶をすませると僕は直ぐに風呂場へと向かった。

「嫌な夢を見たな……」

どっと汗を流した僕は朝からシャワーを浴びる。

これは七才の時からやっている習慣だ。
何故七才からかと言うと、小学校入学前に自分のバース性を調べる親が多いからだ。
因みに僕の親もその口で兄達のバース性も七才の時に分かったのだと言う。
必ず調べなくてはいけないものでもないが、大抵の人は思春期を迎える前に調べるのが常だ。

だって、何の備えもなく突然ラットやヒートになったら大変だろう?

けど、そんなのは大抵思春期に入ると際立つ匂いでαとΩはバレちゃうんだけどね。

兎に角、朝に体臭をリセットして学校へ向かう事にしているのはそのΩ独特の体臭を少しでも誤魔化す為。

全てはΩだと言う事を秘密にする為の工程だ。

もうかれこれ10年もの間行っている習慣。

元々夜型人間の僕には試練のような毎日だ。

αの兄に似せた匂いのするシャンプーにボディソープ。

そして、湯上がりには兄の部屋に置いておいた服を着れば僕はαに擬態する。

体力も何もかもαに劣る僕はそれこそ血の滲む努力をして来たのだ。

その努力も後数年の辛抱だ。

大学を卒業したら姉のラボに入って一人で研究三昧をする約束をしているのだから。

そうして本日も念入りに身体を磨いた。

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