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しおりを挟むこの学園は副教科について基本的に自分で履修する科目を選ぶ事が出来る。
が、卒業するのに必要な単位と言うのは存在している。
故に、皆入学してから卒業するまで自分で自分のスケジュールを管理する事になるのだ。
優秀なαなら小学一年生からそのような芸当は出来るだろうが、βの子供ではなかなか難しい為に途中からの編入が多い。
事実、僕が入学した当初βで入って来たのは3名程だった。
βにしては優秀な彼等。
そんな彼等も最初の一年間は履修する教科の選択も先生が面倒を見ていて、履修する科目も普通の小学生並みに選択されていた。
基本的に小学一年生は5時間授業なのだが、必ず5時間授業以内に収めろとは言われていない為にまぁ、その時に色々と組みまくって小学生の内に体育系の、中学生では副教科の必須科目を全て網羅したのだ。
まぁ、主教科以外でその学年毎に必ず履修しなければならない科目もありそれが、学活と年齢で学習しなくてはいけない保健体育である。
その時間だけは他の履修科目を選択出来ないようになっている。
それと、Sクラスは基本的に進行が早い授業を受ける為に、主教科を受ける午前中の授業はテストも含めて9ヶ月で単位取得となる。
それ故に、残りの期間を副教科の単位取得にしている者も多いのだ。
僕の場合は体にΩ特有のハンディキャップが出る思春期前に必須の副教科は大学までの全て単位取得をしている。
勿論、大学までの分の最低限だが、逆に言えばその科目はもう受けなくても良いという事になる。
そんなハード計画を立てたのは単に自身がΩだと悟られない為だ。
思春期前までなら体力が他のバース性より劣るΩと言えどもそれほどの差はでない。故に、他者を欺く事が出来る。
だから、どれ程家族から無理だと言われようと、体育の必須種目だけは網羅したのだ。
これも全て前世の記憶の成せる技だ。
何せ、前世の僕は何事にも涼しい顔でクリアして来た天才肌のαだったのだから。
「おい充希。恭助の家のホームパーティに誘われたって本当か?」
そう言って僕に近付いて来たのは湯野葉恭助の取り巻きの林田と向井だった。
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