発達障害を持つ子供のママ友

麻生空

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初めての授業参観で

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佐藤咲良さんは、私の家から徒歩5分程の所に住んでいる。

数年前に離婚して実家に帰って来たのだ。
折しも子供の発達障害が分かった時だそうな。

なんでも「子供が発達障害なのは母親のせいだ」と罵られたとか、挙げ句、医者からの診断があるのに「お前が勝手に子供を病気にしたんだ」と毎日言われ続けたとか。

でも、私から言わせれば彼女は「バカだ」と思う。

今から子供の事で苦労するのが分かっているのに、あえて自分一人で背負い込むなんて。

「それとも、私がおかしくなってあの先生を普通に見えないのかしら?」

尚も憤慨する咲良さん。

「いや……私でも今の話を聞くと普通に思えないよ」

確か、今年移動して来た先生だから自分も良く知らないんだけど、取り敢えず同意しておく。

こういった輩は取り敢えず共感しておくと落ち着くのだ。

「そう?」

咲良さんはそう言うと再びココアを飲んだ。
取り敢えず、話題を変えなければ……

「そう言えば授業参観でね、担任の先生がイケメンだったから殆どのお母さん達が学Pに参観したんだよ。何時もは4分の1も集まれば良い方なのに、やっぱりそう言う所は正直だとびっくりしたわ」

そうなんだ。

今年2年生になった家の息子の担任の先生は20代のイケメンだったんだ。

先生紹介の時に何人かのお母さんがほおけて見ていたのを今でも覚えている。

「ふ~ん。そうだったんだ。ごめんね。私はそれどころじゃなくって……先生紹介見てないんだ」

「そうなの?」

驚き咲良さんの顔を見て「しまった……」と思ってしまった。


「丁度その時にね、支援学級の前の廊下で同じクラスになったお母さんと担任の先生の評論をしていたからさぁ」

なんとなく咲良さんの目が座っている。

「授業参観は自立の時間でね。小学校でもあんなに低レベルな授業しなかったよねって、入学式の時の話もしてたら私の時よりも有り得ない対応されたらしくって、相手のお母さん滅茶苦茶怒っていたよ」

何処か遠い目になりながら話す咲良さん。

「挙げ句にね「何故自分は支援学級なんでしょうか?」みたいな事言っていたんだよ」

「へ?」

マジ?

「あの先生さぁ、それは父兄に聞くんじゃなくって上に聞けって正直思ったんだけど、一応『さぁ人事の事はわかりませんから』って言ったさぁ。それに一度は支援学級やった事があるって自身満々に言っていたけど、家の子が長期休みは放課後デイサービス使ってるって言ったら『それはどういうものですか?』って聞いて来るんだよ。本当に支援学級担当した事があるか疑わしかったよ」

そう言って目の座った咲良さんは、一気にココアを飲みきった。
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