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First Summer~君と出会った夏の思い出~
プロローグ
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僕は今……森の中を歩いている。横を見ると木があり、前を見ても木しかない。
「………ここ、何処なの!?」
本当に何で僕ここに居るんだっけ、確か………
数日前
「は~エアコン涼しい~。」
そう言いながら僕、稲荷 修一は本を読んでいた。
学校は夏休みに入り僕は高校初の長期休みを思いっきり楽しんでいる。
しばらく本を読んでいると、母が買い物から帰って来たようで、ドアの閉まる音が聞こえた。
「修一、ちょっと来て~。」
母に呼ばれたので行ってみると、大量の荷物を持った母がいた。
「母さん、荷物多くない?」
そう言うと母は
「明々後日から私の実家の方に行くから。用意するの手伝って。」
と、言った。母さんの実家に行くのか。そう言えば、ちょっと前に母がそろそろ父さんに合わせようかな?って言ってたなぁ………
「え!?いつからって言った!?」
「だから、明々後日だって。」
「急過ぎじゃない? いくら何でも短いよ!?第一、母さんの実家って何処なのさ?」
荷物の量からして、明らかに遠くに行くだろうと思った僕は母にそう聞いた。
「長野県の山の方よ。」
「いや、母さん。もう少し詳しく説明して!?」
長野県の山の方と言ったって山は沢山あるし、余りにも説明が少ないと思うけど……
「まぁ、行ってからのお楽しみよ。」
そう言い母は行ってしまった。
「………準備した後で、持ってく本でも選ぼうかな。」
僕は諦めて持っていく本等の準備をすることにした。
4日後
「さぁ!!ついたわよ~、まだまだ長いから早く行きましょ~。さっ、広志さんも早く早く!」
「ちょっ……ちょっと……待ってよ。」
確かに僕は遠くにあると思ったよ。でも………
遠すぎじゃない!?車で2日も掛かるとは思わなかったよ。
それに此処、まだ山の麓だし。
「父さんも身体、大丈夫?」
僕の父、稲荷 広志は車や電車等の乗り物に弱く、長時間乗っていると暫くぐったりしているのだけれど……
「………き、気持ち悪い………うぅ……。」
只でさえ乗り物に弱いのに、母の運転は少し荒いから心配だったけど、やっぱり無理だったみたいだ。
「おお!多恵、帰って来たのか!」
そう言い少し道幅の狭い山道からやって来たのは、白く長い髪を後ろで束ねている成人したばかりのような見た目の人だった。
ちなみに多恵とは母の名前だ。
「ええ、今回は修一も連れて来たのよ?ほら、修一も挨拶しなさい。」
「あ、うん。修一です。」
と言って僕は挨拶したが、この人は誰だ?
「うむ、元気そうじゃの。儂はお主からしたら祖父の若葉 葉造じゃ。」
僕はとても驚いた。だって見た目が父より若く見えるのだから。髪は白いのだが……
「……あ、お義父さん、こんにちは…うぅ…。」
どうやら父の体調も少し良くなったみたいだ。でもちょっと辛そうだ。
「広志も久しぶりじゃな。3人とも、家で菜衣子が昼御飯を用意しとるからの、早めにくるんじゃよ。儂は先に戻って来たことを伝えて来るからのぅ。」
祖父はそう言って山道に帰って行った。
「ちなみに、菜衣子は私の母さんの名前よ。」
「あっ、そうなんだ。じゃあ、行こうか母さ……ってもう行ったの!?父さんは……何で荷物に埋もれてるの?」
父はまるで着ぐるみのように荷物に埋もれていた。ちょっとずつ動いてるようだ。
そして動きが止まった後、荷物の中から父の顔が出た。
「修一……ちょっと…手伝って。流石に…この量は…無理」
「……はぁ。」
明らかに持ちきれない量の荷物を持っている父に、僕はため息をつきながら向かって行った。
……それよりも父はこの量を持てると思ったのだろうか?
「………ここ、何処なの!?」
本当に何で僕ここに居るんだっけ、確か………
数日前
「は~エアコン涼しい~。」
そう言いながら僕、稲荷 修一は本を読んでいた。
学校は夏休みに入り僕は高校初の長期休みを思いっきり楽しんでいる。
しばらく本を読んでいると、母が買い物から帰って来たようで、ドアの閉まる音が聞こえた。
「修一、ちょっと来て~。」
母に呼ばれたので行ってみると、大量の荷物を持った母がいた。
「母さん、荷物多くない?」
そう言うと母は
「明々後日から私の実家の方に行くから。用意するの手伝って。」
と、言った。母さんの実家に行くのか。そう言えば、ちょっと前に母がそろそろ父さんに合わせようかな?って言ってたなぁ………
「え!?いつからって言った!?」
「だから、明々後日だって。」
「急過ぎじゃない? いくら何でも短いよ!?第一、母さんの実家って何処なのさ?」
荷物の量からして、明らかに遠くに行くだろうと思った僕は母にそう聞いた。
「長野県の山の方よ。」
「いや、母さん。もう少し詳しく説明して!?」
長野県の山の方と言ったって山は沢山あるし、余りにも説明が少ないと思うけど……
「まぁ、行ってからのお楽しみよ。」
そう言い母は行ってしまった。
「………準備した後で、持ってく本でも選ぼうかな。」
僕は諦めて持っていく本等の準備をすることにした。
4日後
「さぁ!!ついたわよ~、まだまだ長いから早く行きましょ~。さっ、広志さんも早く早く!」
「ちょっ……ちょっと……待ってよ。」
確かに僕は遠くにあると思ったよ。でも………
遠すぎじゃない!?車で2日も掛かるとは思わなかったよ。
それに此処、まだ山の麓だし。
「父さんも身体、大丈夫?」
僕の父、稲荷 広志は車や電車等の乗り物に弱く、長時間乗っていると暫くぐったりしているのだけれど……
「………き、気持ち悪い………うぅ……。」
只でさえ乗り物に弱いのに、母の運転は少し荒いから心配だったけど、やっぱり無理だったみたいだ。
「おお!多恵、帰って来たのか!」
そう言い少し道幅の狭い山道からやって来たのは、白く長い髪を後ろで束ねている成人したばかりのような見た目の人だった。
ちなみに多恵とは母の名前だ。
「ええ、今回は修一も連れて来たのよ?ほら、修一も挨拶しなさい。」
「あ、うん。修一です。」
と言って僕は挨拶したが、この人は誰だ?
「うむ、元気そうじゃの。儂はお主からしたら祖父の若葉 葉造じゃ。」
僕はとても驚いた。だって見た目が父より若く見えるのだから。髪は白いのだが……
「……あ、お義父さん、こんにちは…うぅ…。」
どうやら父の体調も少し良くなったみたいだ。でもちょっと辛そうだ。
「広志も久しぶりじゃな。3人とも、家で菜衣子が昼御飯を用意しとるからの、早めにくるんじゃよ。儂は先に戻って来たことを伝えて来るからのぅ。」
祖父はそう言って山道に帰って行った。
「ちなみに、菜衣子は私の母さんの名前よ。」
「あっ、そうなんだ。じゃあ、行こうか母さ……ってもう行ったの!?父さんは……何で荷物に埋もれてるの?」
父はまるで着ぐるみのように荷物に埋もれていた。ちょっとずつ動いてるようだ。
そして動きが止まった後、荷物の中から父の顔が出た。
「修一……ちょっと…手伝って。流石に…この量は…無理」
「……はぁ。」
明らかに持ちきれない量の荷物を持っている父に、僕はため息をつきながら向かって行った。
……それよりも父はこの量を持てると思ったのだろうか?
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