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First Summer~君と出会った夏の思い出~
そしてまた
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彩夏さんと本について話していたが、気付いたら昨日よりも薄暗くなっていた。
「……彩夏さん。今、何時、ですか?」
「20時前ですよ。」
「……………星が綺麗だなぁ。」
「修一さん。現実から目を逸らさないで下さい。星は確かに綺麗ですが、時間は変わりませんよ?」
「……はい。」
また遅い時間まで話していて、昨日の事を考えると、少し現実逃避してしまった。
今回はちゃんと遅くなるかも知れないと言ってきたが、それでも暗くなる前ぐらいになるかと思っていたからだ。
だが、上を見上げると綺麗な星の輝く夜空が見え、嫌でも現実だと思い知らされる。そこから僕が考え出した答えは……。
「少しでも軽く済ませよう。」
「……頑張ってください。」
僕が溜め息を吐きながら言うと彩夏さんは少し苦笑いしながら励ましてくれた。
本当に軽く済んで欲しいと思いながら、二人で、昨日と同じように来た道を歩いていった。
家に帰って来た僕達は、まず母の元に向かった。
「母さん、ただいま。」
「ただいま帰りました。」
そして母はゆっくりと振り向きながら、何故か笑顔で僕達にこういった。
「二人とも、おかえり。今日も遅かったわね?………もしかして、何かあったの?」
言っている事は普通のことなのだけれど、何故、笑顔なのだろう?僕はそう思っていた。
「いや、特に何もなかったけど?」
「……え?そうなの?」
「うん。そうだよ?」
「はい、そうですよ?」
「なんだ。てっきり、何かあったから遅くなったんだと思ってたのよ。例えば、動物に襲われただとか。」
「………それだったら、こんなに平然としてないと思うけど?」
「ま、それもそうよね。取り敢えずご飯の用意は出来てるから、食べましょうか。あ、そうだ彩夏ちゃん。ちょっとこっち来て…………それじゃあ、早くしなさいね。」
そう言って母は居間に向かった。それにしても、何故初めに笑顔だったのだろう?それに帰り際に彩夏さんの耳元で何か言っていて、そのあと何故か彩夏さんの顔が少しだけ、紅くなっていた。僕はその事が気になっていたが、
「あの、修一さん。早く行きましょう。」
顔がどこと無く紅くなった彩夏さんにそう言われたので、取りあえずは居間に行こうと思い、二人で歩いていった。
居間で待っていたのは、昨日のような、豪華なご飯だった。空いている所に座ったら、当然だが、空いていたのは一ヶ所だったので、彩夏さんと隣になった。
「二人も来たようじゃし、食べようか。」
座った所で祖父がそう言ったので、手を合わせて、皆でいただきますと行って、食べ始めた。
少ししてから、母が僕に話し掛けて来た。
「そうだ修一。」
「どうしたの?母さん。」
「いやね、実は私と広志さんの仕事の都合でね?明後日の午後ぐらいに帰らないといけないの。」
「………それは、随分急だね、母さん。」
実際、いきなり言われたので、少し戸惑っていた。
「確かに急なんだけど、仕事の方でトラブルが有ったらしくて時間的に明後日には帰らないといけないの。」
「本当は、僕ももう少しここに居たいんだけどね。その後に中々休みが取れなさそうで、修一だけ残して行ったら夏休みが終わってしまうまで帰れないかもしれないから、一緒に帰ろうと思ったんだ。」
どうやら父も母もここに居たいらしいが、休みが無くなってしまったようだ。
だからと言って、僕だけ残っていても、迎えに来れなさそうだ。
「………うん、分かった。」
「準備は私がしておくから、明日は彩夏ちゃんと話してても良いわよ?」
「………どうします?彩夏さん。」
「そうですね、明日はここで話しましょうか。」
「僕は良いですよ。」
「それじゃあ二人共、明日は楽しんでね。」
彩夏さんと話せなくなるのは悲しいが、仕方ないと思いながら、僕は残っていたご飯を食べた。
「……彩夏さん。今、何時、ですか?」
「20時前ですよ。」
「……………星が綺麗だなぁ。」
「修一さん。現実から目を逸らさないで下さい。星は確かに綺麗ですが、時間は変わりませんよ?」
「……はい。」
また遅い時間まで話していて、昨日の事を考えると、少し現実逃避してしまった。
今回はちゃんと遅くなるかも知れないと言ってきたが、それでも暗くなる前ぐらいになるかと思っていたからだ。
だが、上を見上げると綺麗な星の輝く夜空が見え、嫌でも現実だと思い知らされる。そこから僕が考え出した答えは……。
「少しでも軽く済ませよう。」
「……頑張ってください。」
僕が溜め息を吐きながら言うと彩夏さんは少し苦笑いしながら励ましてくれた。
本当に軽く済んで欲しいと思いながら、二人で、昨日と同じように来た道を歩いていった。
家に帰って来た僕達は、まず母の元に向かった。
「母さん、ただいま。」
「ただいま帰りました。」
そして母はゆっくりと振り向きながら、何故か笑顔で僕達にこういった。
「二人とも、おかえり。今日も遅かったわね?………もしかして、何かあったの?」
言っている事は普通のことなのだけれど、何故、笑顔なのだろう?僕はそう思っていた。
「いや、特に何もなかったけど?」
「……え?そうなの?」
「うん。そうだよ?」
「はい、そうですよ?」
「なんだ。てっきり、何かあったから遅くなったんだと思ってたのよ。例えば、動物に襲われただとか。」
「………それだったら、こんなに平然としてないと思うけど?」
「ま、それもそうよね。取り敢えずご飯の用意は出来てるから、食べましょうか。あ、そうだ彩夏ちゃん。ちょっとこっち来て…………それじゃあ、早くしなさいね。」
そう言って母は居間に向かった。それにしても、何故初めに笑顔だったのだろう?それに帰り際に彩夏さんの耳元で何か言っていて、そのあと何故か彩夏さんの顔が少しだけ、紅くなっていた。僕はその事が気になっていたが、
「あの、修一さん。早く行きましょう。」
顔がどこと無く紅くなった彩夏さんにそう言われたので、取りあえずは居間に行こうと思い、二人で歩いていった。
居間で待っていたのは、昨日のような、豪華なご飯だった。空いている所に座ったら、当然だが、空いていたのは一ヶ所だったので、彩夏さんと隣になった。
「二人も来たようじゃし、食べようか。」
座った所で祖父がそう言ったので、手を合わせて、皆でいただきますと行って、食べ始めた。
少ししてから、母が僕に話し掛けて来た。
「そうだ修一。」
「どうしたの?母さん。」
「いやね、実は私と広志さんの仕事の都合でね?明後日の午後ぐらいに帰らないといけないの。」
「………それは、随分急だね、母さん。」
実際、いきなり言われたので、少し戸惑っていた。
「確かに急なんだけど、仕事の方でトラブルが有ったらしくて時間的に明後日には帰らないといけないの。」
「本当は、僕ももう少しここに居たいんだけどね。その後に中々休みが取れなさそうで、修一だけ残して行ったら夏休みが終わってしまうまで帰れないかもしれないから、一緒に帰ろうと思ったんだ。」
どうやら父も母もここに居たいらしいが、休みが無くなってしまったようだ。
だからと言って、僕だけ残っていても、迎えに来れなさそうだ。
「………うん、分かった。」
「準備は私がしておくから、明日は彩夏ちゃんと話してても良いわよ?」
「………どうします?彩夏さん。」
「そうですね、明日はここで話しましょうか。」
「僕は良いですよ。」
「それじゃあ二人共、明日は楽しんでね。」
彩夏さんと話せなくなるのは悲しいが、仕方ないと思いながら、僕は残っていたご飯を食べた。
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