45 / 78
【第二章】婚約者編
6. 王子様の無理な要求
しおりを挟む
次の日……
魔導士団では案の定、レオン様を巡って大騒ぎになっていた。大騒ぎというより、大笑いだ。強いレオン様は確かに憧れの対象ではあるが、第二魔導士団ではネタの対象でもあった。
「ローザ。あんなにも殿下を邪険に扱って、可哀想だよ」
みんなは言う。
邪険に扱う?もちろん、そんなつもりはなかったのだが。
「殿下がローザにベタ惚れなのは分かるけど、ローザがいつも淡白だからね」
それは分かる。私だって、レオン様のことはちゃんと好きだ。だが、みんなの前でベタベタするのが恥ずかしいとか、色々考えてしまうのだ。この世界に来てから随分前向きになったが、陰キャの名残みたいなものは完全に消えないようだ。
「もう!ローザってばツンデレなんだから!」
ツンデレか……確かにツンデレなのかもしれない。だけどみんなの言う通り、もう少しレオン様に対して素直にならなきゃいけない、なんて思った。
今日会ったら、昨日のお礼をちゃんと言おう。そして、レオン様に会えて嬉しいだなんて、素直に言ってみよう。そう意気込んだが……
部屋に入ると、レオン様とマリウス様が難しい顔をしていた。甘いだとかそんなもの、皆無だ。
「ご、ごきげんよう」
王太子妃教育によって、王族の礼儀を叩き込まれた私はそう挨拶するが、
「ローザ」
レオン様は悩ましげな顔のまま、私を呼んだ。その声から、今は甘い雰囲気ではないことを思い知る。
「私はあれから、マリウスと埋め込まれていた機械を分解した。
だが、私たちは機械に疎く、何も分からなかった。
誰か機械について熟知している、優秀な人がいればいいのだが……」
私だって文系のため、機械についての知識はゼロだ。悔しいが、役に立てないだろう。あれは何かの受信機で、受信機を付けている人を誰かが遠隔操作しているということは何となく想像がつくのだが……
ここでふと思った。
リリーの幼馴染はどうだろう。彼は機械を学ぶためにグルニア帝国で、機械工をしているとリリーから聞いた。
「レオン様。機械については、私もお力になれそうにありません。
……ですが、リリーの知人に心当たりがあります」
「本当か、ローザ」
私の言葉に、レオン様は嬉しそうに顔を輝かせる。だが、肝心なことを忘れてはいけない。
「ただ、その人は今、グルニア帝国にいるようです。グルニア帝国と連絡を取るということは、ロスノック帝国が危険にさらされるかもしれません」
「その通りだ、ローザ。でも、方法がないのだ」
レオン様は静かに告げる。
「私はどんな方法でもいい。ただ、国民が幸せに暮らして欲しい。
そして、ローザを危険な目に合わせたくない」
こんな正義感溢れるレオン様に、私は惚れたのだ。頭のネジが外れてしまっても、締めるべきところはしっかり締める、それがレオン様だ。こんなレオン様が大好きだ。
「それでは、リリーに聞いてみます」
そう告げる私を、レオン様は机の上で手を合わせて見ている。急にじっと見られて、どぎまぎしてしまう私。この視線は……甘々モードか?レオン様はまた平常運転に戻ったのだろうか?
甘い視線に耐えられず目を逸らした私に、レオン様は言う。
「ローザ、君は私の婚約者だ。
君は私と一番距離が近くなければならないのに、むしろ魔導士団や騎士団の者と仲良くしている」
……は?
いきなりがらっと変わったその話題に、私はついていけない。今度はレオン様、何を考えているのだろう。
「昨夜、レオナルドとなっている私に、ローザは親しく話しかけた。私は君との距離が縮まったと喜んだのだが、今はまた他人行儀に戻っている」
確かに私は猿芝居をした。だがそれは、あくまで猿芝居であった。そもそも、レオン様と親しくするのは違うと思う。レオン様はロスノック帝国の王太子である。王太子妃は、国王や王太子に敬意を持って接さなければならないと、王太子妃教育でも教わった。
だから私は告げる、
「レオン様は王太子だからです。私は婚約者ですが、王太子に仕える者です」
本来ならば、レオン様と馴れ馴れしく呼ぶことすら失礼なのだ。
だが、レオン様は私の言葉にさらに腹を立てたようだった。悲しげな顔で、私に告げる。
「私は、夫婦というものは、対等な関係だと思っている。お互い支え合って生きていくものだろう」
「その通りですが……」
「ならば、私のことは親しみを持って、レオンと呼び捨てにして欲しい」
ちょっと待って。それはさすがに無礼だろう。レオン様はさらに頭が狂ってしまったのだろうか。
「それと、私のことは敬わず、対等に話して欲しい」
「そ……それは行き過ぎた要求です」
苦し紛れに告げる。つまりレオン様は、私の故郷の夫婦みたいに、レオン様を呼び捨てにしてタメ口で話せと言っているのだろう。そんなこと、周りの目が痛過ぎて出来るはずもない。
「どうしても無理だと言うのなら、せめて二人の時くらい……」
返事が出来ない私は、すがるようにマリウス様を見る。礼儀作法にうるさいマリウス様なら、駄目だと言うだろう。それなのに、マリウス様は無視を決め込んで、何かの書類に見入っている。……わざとだ!
「さあ、ローザ。練習だ。私の名前を呼んでくれ」
そんなに甘く言わないで欲しい。ドキドキが止まらなくなるから。マリウス様がいるというのに、求めてしまいそうになるから。
「レオン……様……」
頑なに言うことを聞かない私を見て、レオン様は拗ねたように口をへの字に曲げる。そして、ゆっくりと立ち上がって歩いてくる。その瞳は甘ったるく……駄目なやつだと思った。レオン様は、意地悪な仕返しをする気満々だ。
「ローザ。私の名を呼んでくれ」
甘く掠れた声で囁き、私の前に座る。
「呼ばないと、今ここで抱く」
「そ、そんな!!めちゃくちゃな……」
レオン様は妖艶に笑い、ゆっくり顔を近付ける。だから私はパニックを起こしつつ声に出す。
「レオ……ン……」
その瞬間、唇を塞がれる。甘い甘いキスが降り注ぐ。唇が離れると、私は真っ赤な顔をして肩で息をしていた。そんな私を見つめ、彼は甘くて低い声で囁き、頭を撫でた。
「いい子だ」
ほら、結局主従関係が成り立っているじゃないの!
マリウス様が遠くで咳払いをした。それで、マリウス様がいたことを思い出して真っ赤になる。
「マリウス様に見られちゃったじゃないの!恥ずかしい……」
真っ赤な顔を押さえる私を見て、レオン様、いやレオンは満足そうに微笑んだ。
「それでいいんだ」
魔導士団では案の定、レオン様を巡って大騒ぎになっていた。大騒ぎというより、大笑いだ。強いレオン様は確かに憧れの対象ではあるが、第二魔導士団ではネタの対象でもあった。
「ローザ。あんなにも殿下を邪険に扱って、可哀想だよ」
みんなは言う。
邪険に扱う?もちろん、そんなつもりはなかったのだが。
「殿下がローザにベタ惚れなのは分かるけど、ローザがいつも淡白だからね」
それは分かる。私だって、レオン様のことはちゃんと好きだ。だが、みんなの前でベタベタするのが恥ずかしいとか、色々考えてしまうのだ。この世界に来てから随分前向きになったが、陰キャの名残みたいなものは完全に消えないようだ。
「もう!ローザってばツンデレなんだから!」
ツンデレか……確かにツンデレなのかもしれない。だけどみんなの言う通り、もう少しレオン様に対して素直にならなきゃいけない、なんて思った。
今日会ったら、昨日のお礼をちゃんと言おう。そして、レオン様に会えて嬉しいだなんて、素直に言ってみよう。そう意気込んだが……
部屋に入ると、レオン様とマリウス様が難しい顔をしていた。甘いだとかそんなもの、皆無だ。
「ご、ごきげんよう」
王太子妃教育によって、王族の礼儀を叩き込まれた私はそう挨拶するが、
「ローザ」
レオン様は悩ましげな顔のまま、私を呼んだ。その声から、今は甘い雰囲気ではないことを思い知る。
「私はあれから、マリウスと埋め込まれていた機械を分解した。
だが、私たちは機械に疎く、何も分からなかった。
誰か機械について熟知している、優秀な人がいればいいのだが……」
私だって文系のため、機械についての知識はゼロだ。悔しいが、役に立てないだろう。あれは何かの受信機で、受信機を付けている人を誰かが遠隔操作しているということは何となく想像がつくのだが……
ここでふと思った。
リリーの幼馴染はどうだろう。彼は機械を学ぶためにグルニア帝国で、機械工をしているとリリーから聞いた。
「レオン様。機械については、私もお力になれそうにありません。
……ですが、リリーの知人に心当たりがあります」
「本当か、ローザ」
私の言葉に、レオン様は嬉しそうに顔を輝かせる。だが、肝心なことを忘れてはいけない。
「ただ、その人は今、グルニア帝国にいるようです。グルニア帝国と連絡を取るということは、ロスノック帝国が危険にさらされるかもしれません」
「その通りだ、ローザ。でも、方法がないのだ」
レオン様は静かに告げる。
「私はどんな方法でもいい。ただ、国民が幸せに暮らして欲しい。
そして、ローザを危険な目に合わせたくない」
こんな正義感溢れるレオン様に、私は惚れたのだ。頭のネジが外れてしまっても、締めるべきところはしっかり締める、それがレオン様だ。こんなレオン様が大好きだ。
「それでは、リリーに聞いてみます」
そう告げる私を、レオン様は机の上で手を合わせて見ている。急にじっと見られて、どぎまぎしてしまう私。この視線は……甘々モードか?レオン様はまた平常運転に戻ったのだろうか?
甘い視線に耐えられず目を逸らした私に、レオン様は言う。
「ローザ、君は私の婚約者だ。
君は私と一番距離が近くなければならないのに、むしろ魔導士団や騎士団の者と仲良くしている」
……は?
いきなりがらっと変わったその話題に、私はついていけない。今度はレオン様、何を考えているのだろう。
「昨夜、レオナルドとなっている私に、ローザは親しく話しかけた。私は君との距離が縮まったと喜んだのだが、今はまた他人行儀に戻っている」
確かに私は猿芝居をした。だがそれは、あくまで猿芝居であった。そもそも、レオン様と親しくするのは違うと思う。レオン様はロスノック帝国の王太子である。王太子妃は、国王や王太子に敬意を持って接さなければならないと、王太子妃教育でも教わった。
だから私は告げる、
「レオン様は王太子だからです。私は婚約者ですが、王太子に仕える者です」
本来ならば、レオン様と馴れ馴れしく呼ぶことすら失礼なのだ。
だが、レオン様は私の言葉にさらに腹を立てたようだった。悲しげな顔で、私に告げる。
「私は、夫婦というものは、対等な関係だと思っている。お互い支え合って生きていくものだろう」
「その通りですが……」
「ならば、私のことは親しみを持って、レオンと呼び捨てにして欲しい」
ちょっと待って。それはさすがに無礼だろう。レオン様はさらに頭が狂ってしまったのだろうか。
「それと、私のことは敬わず、対等に話して欲しい」
「そ……それは行き過ぎた要求です」
苦し紛れに告げる。つまりレオン様は、私の故郷の夫婦みたいに、レオン様を呼び捨てにしてタメ口で話せと言っているのだろう。そんなこと、周りの目が痛過ぎて出来るはずもない。
「どうしても無理だと言うのなら、せめて二人の時くらい……」
返事が出来ない私は、すがるようにマリウス様を見る。礼儀作法にうるさいマリウス様なら、駄目だと言うだろう。それなのに、マリウス様は無視を決め込んで、何かの書類に見入っている。……わざとだ!
「さあ、ローザ。練習だ。私の名前を呼んでくれ」
そんなに甘く言わないで欲しい。ドキドキが止まらなくなるから。マリウス様がいるというのに、求めてしまいそうになるから。
「レオン……様……」
頑なに言うことを聞かない私を見て、レオン様は拗ねたように口をへの字に曲げる。そして、ゆっくりと立ち上がって歩いてくる。その瞳は甘ったるく……駄目なやつだと思った。レオン様は、意地悪な仕返しをする気満々だ。
「ローザ。私の名を呼んでくれ」
甘く掠れた声で囁き、私の前に座る。
「呼ばないと、今ここで抱く」
「そ、そんな!!めちゃくちゃな……」
レオン様は妖艶に笑い、ゆっくり顔を近付ける。だから私はパニックを起こしつつ声に出す。
「レオ……ン……」
その瞬間、唇を塞がれる。甘い甘いキスが降り注ぐ。唇が離れると、私は真っ赤な顔をして肩で息をしていた。そんな私を見つめ、彼は甘くて低い声で囁き、頭を撫でた。
「いい子だ」
ほら、結局主従関係が成り立っているじゃないの!
マリウス様が遠くで咳払いをした。それで、マリウス様がいたことを思い出して真っ赤になる。
「マリウス様に見られちゃったじゃないの!恥ずかしい……」
真っ赤な顔を押さえる私を見て、レオン様、いやレオンは満足そうに微笑んだ。
「それでいいんだ」
44
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。
そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来?
エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。
【完結】異世界召喚 (聖女)じゃない方でしたがなぜか溺愛されてます
七夜かなた
恋愛
仕事中に突然異世界に転移された、向先唯奈 29歳
どうやら聖女召喚に巻き込まれたらしい。
一緒に召喚されたのはお金持ち女子校の美少女、財前麗。当然誰もが彼女を聖女と認定する。
聖女じゃない方だと認定されたが、国として責任は取ると言われ、取り敢えず王族の家に居候して面倒見てもらうことになった。
居候先はアドルファス・レインズフォードの邸宅。
左顔面に大きな傷跡を持ち、片脚を少し引きずっている。
かつて優秀な騎士だった彼は魔獣討伐の折にその傷を負ったということだった。
今は現役を退き王立学園の教授を勤めているという。
彼の元で帰れる日が来ることを願い日々を過ごすことになった。
怪我のせいで今は女性から嫌厭されているが、元は女性との付き合いも派手な伊達男だったらしいアドルファスから恋人にならないかと迫られて
ムーライトノベルでも先行掲載しています。
前半はあまりイチャイチャはありません。
イラストは青ちょびれさんに依頼しました
118話完結です。
ムーライトノベル、ベリーズカフェでも掲載しています。
想定外の異世界トリップ。希望先とは違いますが…
宵森みなと
恋愛
異世界へと導かれた美咲は、運命に翻弄されながらも、力強く自分の道を歩き始める。
いつか、異世界にと想像していた世界とはジャンル違いで、美咲にとっては苦手なファンタジー系。
しかも、女性が少なく、結婚相手は5人以上と恋愛初心者にはハードな世界。
だが、偶然のようでいて、どこか必然のような出会いから、ともに過ごす日々のなかで芽生える絆と、ゆっくりと積み重ねられていく感情。
不器用に愛し、愛する人に理解されず、傷ついた時、女神の神殿で見つけた、もう一つの居場所。
差し出された優しさと、新たな想いに触れながら、
彼女は“自分のための人生”を選び初める。
これは、一人の女性が異世界で出逢い、傷つき、そして強くなって“本当の愛”を重ねていく物語です。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる