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24. 少しずつ、絆されている
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私はセリオとして、いつからこうもルーカスに大口を叩くようになっていたのだろうか。そして、ルーカスも私のことをクソチビとは言うものの、いつから言うことを聞くようになっていたのだろうか。
今日もマッシュは大暴れだ。そのおしとやかな外見とは裏腹に、やんちゃすぎる性格なのだろう。マッシュは楽しいことがしたくて仕方がないのだが、ルーカスはすでにへとへとだ。今朝なんて、小型犬のマッシュと散歩に行き、マッシュに引きずられて帰ってきた。どっちが主人なのだろうか。
餌だって、ルーカスがもたもた準備をしていると、マッシュがワンワン吠えて急かしている。ルーカスはもはやマッシュの下僕と化しているのだ。
「ルーカス様。マッシュは、ルーカス様の手に負えないかもしれません。
もう少し穏やかな犬に変えてはいかがですか? 」
と、他の使用人に突っ込まれ、ルーカスは顔を真っ赤にして怒っていた。
「このクソ犬一匹手懐けられなくて、セシリアに顔向けなんて出来ない!」
いや、意味が分からない。そして、マッシュにこだわる意味も分からない。だが、ルーカスが完全にお手上げのため、マッシュは私が責任を持って躾けている。今も、トイレで排泄が出来て得意げなマッシュを、
「マッシュ、すごいね!」
私は褒めている。
「トイレをすぐに覚えるなんて、マッシュ実は頭がいいんじゃないの? 」
そんな私とマッシュを見て、ルーカスは不貞腐れたようにケッと吐き出す。
「クソチビとクソ犬は、気が合うんだな」
「もしかして、嫉妬されているんですか? 」
思わず聞くと、
「なはずねぇだろ」
怒りと共に吐き出された。
マッシュは、ルーカスを同類とでも思っているのだろうか。ルーカスの前ではいたずらっ子なのに、私の前では幾分大人しくなる。そして、甘えるように膝に乗って頬をすり寄せてくるのだ。そんなマッシュが可愛くて、思わず抱きしめてしまう私。そしてブラッシングをしてあげると、気持ちよさそうに目を細める。
「クソチビは、犬が好きなんだな」
「はい。マッシュを見ていると、実家の犬を思い出しまして」
マロンも昔はマッシュみたいな子犬だったなぁと懐かしくも思う。だが、今やマロンは立派な成犬だ。もう数年すると、老犬になってしまうだろう。
「犬は人間よりも寿命が短いです。
私の実家の犬とも、マッシュとも、いつかはお別れの時が来ます。
その時まで、幸せだったなと彼らが思えるような一生を送らせてやりたいのです」
「そうか……」
ルーカスは静かに私に歩み寄り、私の持っているブラシを取り上げた。そして、そっとマッシュの毛をブラッシングする。不意にルーカスとの距離が近くなり、ふわっといい香りもして、私は頭が真っ白になりそうだ。今すぐにルーカスの側から離れたいと思うのに、膝の上にマッシュがいるため、身動きも取れない。
「お前は優しいんだな」
ルーカスは低い声で静かに告げる。その声が、胸を甘く震わせる。
「俺がお前みたいな男だったら、マッシュも懐いてくれただろう。
……セシリアだって惚れてくれただろう」
そんなこと、甘くて切ない声で言わないで欲しい。セリオはセシリアなのだから、私が惚れるはずがない。それに……こうやって、ルーカスの意外な一面を見るたびに、胸が熱くなる。好きなはずがないのに、胸がじーんと甘く震える。
「わっ、私は!ルーカス様のいいところもいっぱい知っていますよ!
せっ、セシリア嬢も、ルーカス様にそんなにも好きになってもらえて、嬉しいでしょう」
我ながら、なんて出まかせを言っているのだろう。私はルーカスと結婚するつもりはないし、ルーカスだって他の令嬢を見つけることを願っている。それなのに、どうしてセシリアとの関係を後押しするようなことを言ってしまったのだろう。
私の言葉に、
「だといいんだがな」
ルーカスは穏やかに答える。
ルーカスには、いつもの狂気じみた態度で接して欲しい。こうやって穏やかに接されると、あの日のことを思い出してしまうから。忘れかけていたが、あの日の優しいルーカスや甘いキスを思い出してしまうから。また、ルーカスに触れたいとさえ思ってしまう。
いつもの乱暴者で嫌なルーカスに戻って欲しい私は、必死にルーカスに告げる。
「きょ、今日のルーカス様は、い、いつもと違って穏やかですね」
ルーカスは怒ると思った。はっと我に返って嫌なルーカスに戻ると思ったのに、
「そうかもしれないな」
ぽつりと私に告げた。
「正直、お前を見ていると、すげー劣等感が押し寄せる。
お前はクソチビのくせに、キノコも食べられるし犬の世話も出来る。
おまけに、性格もいいときた」
「と、とんでもございません!」
どぎまぎする私。酷く罵られるのは慣れているが、こうも持ち上げられるのには慣れていない。しかも、こうやっていきなりやられるなんて、防御の仕様もない。
「お前の前で弱音なんて吐きたくないが、今日だけは吐かせろ。
……正直、参ってるんだよ」
ルーカスは余裕のない声で告げた。落ち込んでいるルーカスを見ているのが辛くて、いつもの暴君に戻って欲しくて、思わず言ってしまった。
「私だって、ルーカス様が羨ましいと思うこともあります」
ルーカスは驚いて私を見る。至近距離でその瞳を見ると、不覚にも胸がときめいてしまう。だけど、いけないと言い聞かせる。
「自分の気持ちに正直なこととか、人に媚びを売らないとか……」
そして付け加えた。
「ずっと、セシリア嬢だけを好きでいらっしゃることとか……」
正直、それが厄介でもあった。だけど、こうもいつも気持ちを押し付けられると、正直胸が痛い。ルーカスのセシリアへ向けた言葉は、嫌いなものを好きになろうとする態度は、少しずつ私の心を蝕んでいるのだ。……少しずつ、時間をかけて。
ルーカスと結婚しても、幸せになれないだろう。それなのに、いつしかその気持ちが嬉しいとさえ思うようになってしまっていた。
今日もマッシュは大暴れだ。そのおしとやかな外見とは裏腹に、やんちゃすぎる性格なのだろう。マッシュは楽しいことがしたくて仕方がないのだが、ルーカスはすでにへとへとだ。今朝なんて、小型犬のマッシュと散歩に行き、マッシュに引きずられて帰ってきた。どっちが主人なのだろうか。
餌だって、ルーカスがもたもた準備をしていると、マッシュがワンワン吠えて急かしている。ルーカスはもはやマッシュの下僕と化しているのだ。
「ルーカス様。マッシュは、ルーカス様の手に負えないかもしれません。
もう少し穏やかな犬に変えてはいかがですか? 」
と、他の使用人に突っ込まれ、ルーカスは顔を真っ赤にして怒っていた。
「このクソ犬一匹手懐けられなくて、セシリアに顔向けなんて出来ない!」
いや、意味が分からない。そして、マッシュにこだわる意味も分からない。だが、ルーカスが完全にお手上げのため、マッシュは私が責任を持って躾けている。今も、トイレで排泄が出来て得意げなマッシュを、
「マッシュ、すごいね!」
私は褒めている。
「トイレをすぐに覚えるなんて、マッシュ実は頭がいいんじゃないの? 」
そんな私とマッシュを見て、ルーカスは不貞腐れたようにケッと吐き出す。
「クソチビとクソ犬は、気が合うんだな」
「もしかして、嫉妬されているんですか? 」
思わず聞くと、
「なはずねぇだろ」
怒りと共に吐き出された。
マッシュは、ルーカスを同類とでも思っているのだろうか。ルーカスの前ではいたずらっ子なのに、私の前では幾分大人しくなる。そして、甘えるように膝に乗って頬をすり寄せてくるのだ。そんなマッシュが可愛くて、思わず抱きしめてしまう私。そしてブラッシングをしてあげると、気持ちよさそうに目を細める。
「クソチビは、犬が好きなんだな」
「はい。マッシュを見ていると、実家の犬を思い出しまして」
マロンも昔はマッシュみたいな子犬だったなぁと懐かしくも思う。だが、今やマロンは立派な成犬だ。もう数年すると、老犬になってしまうだろう。
「犬は人間よりも寿命が短いです。
私の実家の犬とも、マッシュとも、いつかはお別れの時が来ます。
その時まで、幸せだったなと彼らが思えるような一生を送らせてやりたいのです」
「そうか……」
ルーカスは静かに私に歩み寄り、私の持っているブラシを取り上げた。そして、そっとマッシュの毛をブラッシングする。不意にルーカスとの距離が近くなり、ふわっといい香りもして、私は頭が真っ白になりそうだ。今すぐにルーカスの側から離れたいと思うのに、膝の上にマッシュがいるため、身動きも取れない。
「お前は優しいんだな」
ルーカスは低い声で静かに告げる。その声が、胸を甘く震わせる。
「俺がお前みたいな男だったら、マッシュも懐いてくれただろう。
……セシリアだって惚れてくれただろう」
そんなこと、甘くて切ない声で言わないで欲しい。セリオはセシリアなのだから、私が惚れるはずがない。それに……こうやって、ルーカスの意外な一面を見るたびに、胸が熱くなる。好きなはずがないのに、胸がじーんと甘く震える。
「わっ、私は!ルーカス様のいいところもいっぱい知っていますよ!
せっ、セシリア嬢も、ルーカス様にそんなにも好きになってもらえて、嬉しいでしょう」
我ながら、なんて出まかせを言っているのだろう。私はルーカスと結婚するつもりはないし、ルーカスだって他の令嬢を見つけることを願っている。それなのに、どうしてセシリアとの関係を後押しするようなことを言ってしまったのだろう。
私の言葉に、
「だといいんだがな」
ルーカスは穏やかに答える。
ルーカスには、いつもの狂気じみた態度で接して欲しい。こうやって穏やかに接されると、あの日のことを思い出してしまうから。忘れかけていたが、あの日の優しいルーカスや甘いキスを思い出してしまうから。また、ルーカスに触れたいとさえ思ってしまう。
いつもの乱暴者で嫌なルーカスに戻って欲しい私は、必死にルーカスに告げる。
「きょ、今日のルーカス様は、い、いつもと違って穏やかですね」
ルーカスは怒ると思った。はっと我に返って嫌なルーカスに戻ると思ったのに、
「そうかもしれないな」
ぽつりと私に告げた。
「正直、お前を見ていると、すげー劣等感が押し寄せる。
お前はクソチビのくせに、キノコも食べられるし犬の世話も出来る。
おまけに、性格もいいときた」
「と、とんでもございません!」
どぎまぎする私。酷く罵られるのは慣れているが、こうも持ち上げられるのには慣れていない。しかも、こうやっていきなりやられるなんて、防御の仕様もない。
「お前の前で弱音なんて吐きたくないが、今日だけは吐かせろ。
……正直、参ってるんだよ」
ルーカスは余裕のない声で告げた。落ち込んでいるルーカスを見ているのが辛くて、いつもの暴君に戻って欲しくて、思わず言ってしまった。
「私だって、ルーカス様が羨ましいと思うこともあります」
ルーカスは驚いて私を見る。至近距離でその瞳を見ると、不覚にも胸がときめいてしまう。だけど、いけないと言い聞かせる。
「自分の気持ちに正直なこととか、人に媚びを売らないとか……」
そして付け加えた。
「ずっと、セシリア嬢だけを好きでいらっしゃることとか……」
正直、それが厄介でもあった。だけど、こうもいつも気持ちを押し付けられると、正直胸が痛い。ルーカスのセシリアへ向けた言葉は、嫌いなものを好きになろうとする態度は、少しずつ私の心を蝕んでいるのだ。……少しずつ、時間をかけて。
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