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雛菊の場合3
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集合場所に行くと、先にすいちゃんが待っていた。
2人ですずちゃんを待っていると、笑顔だけど様子のおかしいすずちゃんに違和感を覚えて、その日は帰ることになった。
「で?その男たちはどこに行ったの?」
「騎士団ってどこにあるっけ?」
「聞いて行ってみよう。」
「そうだね、すずちゃん大丈夫。あとは私たちに任せて。」
すずちゃんから話を聞いて、私とすいちゃんは怒り爆発だった。
…そこまで止めるなら…とすいちゃんと目を合わせて、あとでヤッておこうと決めた。
そのあとは、お母さんにも話して心配したりテンションが上がったりしたんだけど…後半は逃げてたから知らない。
すずちゃんがすがるような目で見てきた気がするけど…うん、きっと気のせいかな。
布団に入ってから、そういえば明日はノアとエリゼちゃんを招待してたんだったと思い出した。
「すいちゃんすいちゃん、どうしよう。明日の誕生日会に友だちを招待したんだけど、朝は買い物があるから準備が間に合わないかも。」
食材は朝買うことになったから、お昼に間に合わないかもしれない。
「そうなの?んー…手紙とかも間に合わないだろうし…そもそもお母さんがあんなに心配してるから、買い物もスムーズに行けないかもしれないね。」
「たしかに…。私たちで行くって言っても、着いてくるって言うかも。」
「せっかくのサプライズだから、バレないようにしたいよね。」
「うん。…どうしよう。フランクさんたちに相談して、日にち延ばしてもらう?」
わざわざお休みにしてもらったのに、延期するのは心苦しいけど…サプライズにしたいし、何より3人一緒でもまたすずちゃんに何かあったら嫌だし。
「…そうだね。すずちゃんのことも含めて相談してみよう。ひなちゃんの友だちは明日は普通に迎えて、こっそり日にちが代わったって教えよっか。」
「うん、そうする。ありがとう、すいちゃん。」
「ふふ。いえいえ。ひなちゃんの友だちと会えるの楽しみにしてるね。」
「うん!」
すいちゃんに友だちってどんな子なの?って聞かれたから、今日あったことを話した。
にこにこしながら、すいちゃんがよかったねって話を聞いてくれて嬉しくなった。
あぁ、今日はとっても楽しかったんだって実感した。
そう思うと、早くノアとエリゼちゃんに会いたくなっちゃった。
早く明日にならないかな。
「…ということなんです。だから、日にちを延ばしたいんですけど…どうですか?」
「そんなことがあったのか!それは大変だ!もちろんいいとも!」
「怖かったね…。休みなんていくらでもつくってもいいんだから、心配しないで。」
翌日、お母さんにバレないようにフランクさんたちに相談した。
フランクさんは快く了承してくれ、ハンナさんは怖かったねとすずちゃんを抱き締めてくれた。
「誕生日会の日にちの変更はいつでもいいぞ。3人の都合のいい日にしてくれ。」
「ありがとうございます。本当に助かります。」
皆で話をして変更の日にちを決めた。
すいちゃんがヴィンセントさんから手紙が来て、一緒に誕生日会に参加してもらう予定だと言ったので、当日はヴィンセントさんも来るみたい。
ヴィンセントさんの話をするすいちゃんは、とってもにこにこしていて、耐性ができてるフランクさんたちも真っ赤になって見ていた。
嬉しそうで何より何より。
「さ、お昼になる前にごはんの用意しよう。」
「そうだね。ひなちゃんの友だちが来るから、それに間に合うようにしないとね。」
朝のうちにすずちゃんとお母さんにノアたちが来ることを伝えていたので、心なしかちょっと楽しそうだ。
「なんか楽しそうだね?」
「ふふ。昨日のひなちゃんの話聞いてたらね。」
「ひなちゃんにも春到来かなー?」
どうもこの2人、私に好きな人ができたと思っているらしい。
お母さんもキャーキャー騒いでたけど…なるほど、お母さんもそう思ってるのか…。
「いやいや、そんなんじゃないから。昨日初めて会ったんだよ?」
「一目惚れに時間なんて関係ないし。」
「昨日の話するときすっごい笑顔だったし。」
「「まぁ、自覚するのも時間の問題だねー。」」
にやにやしながら言ってくるので、もう放っておくことにしよう。
それになんか…からかわれてるのに、なぜか嫌な気はしなかった。
2人ですずちゃんを待っていると、笑顔だけど様子のおかしいすずちゃんに違和感を覚えて、その日は帰ることになった。
「で?その男たちはどこに行ったの?」
「騎士団ってどこにあるっけ?」
「聞いて行ってみよう。」
「そうだね、すずちゃん大丈夫。あとは私たちに任せて。」
すずちゃんから話を聞いて、私とすいちゃんは怒り爆発だった。
…そこまで止めるなら…とすいちゃんと目を合わせて、あとでヤッておこうと決めた。
そのあとは、お母さんにも話して心配したりテンションが上がったりしたんだけど…後半は逃げてたから知らない。
すずちゃんがすがるような目で見てきた気がするけど…うん、きっと気のせいかな。
布団に入ってから、そういえば明日はノアとエリゼちゃんを招待してたんだったと思い出した。
「すいちゃんすいちゃん、どうしよう。明日の誕生日会に友だちを招待したんだけど、朝は買い物があるから準備が間に合わないかも。」
食材は朝買うことになったから、お昼に間に合わないかもしれない。
「そうなの?んー…手紙とかも間に合わないだろうし…そもそもお母さんがあんなに心配してるから、買い物もスムーズに行けないかもしれないね。」
「たしかに…。私たちで行くって言っても、着いてくるって言うかも。」
「せっかくのサプライズだから、バレないようにしたいよね。」
「うん。…どうしよう。フランクさんたちに相談して、日にち延ばしてもらう?」
わざわざお休みにしてもらったのに、延期するのは心苦しいけど…サプライズにしたいし、何より3人一緒でもまたすずちゃんに何かあったら嫌だし。
「…そうだね。すずちゃんのことも含めて相談してみよう。ひなちゃんの友だちは明日は普通に迎えて、こっそり日にちが代わったって教えよっか。」
「うん、そうする。ありがとう、すいちゃん。」
「ふふ。いえいえ。ひなちゃんの友だちと会えるの楽しみにしてるね。」
「うん!」
すいちゃんに友だちってどんな子なの?って聞かれたから、今日あったことを話した。
にこにこしながら、すいちゃんがよかったねって話を聞いてくれて嬉しくなった。
あぁ、今日はとっても楽しかったんだって実感した。
そう思うと、早くノアとエリゼちゃんに会いたくなっちゃった。
早く明日にならないかな。
「…ということなんです。だから、日にちを延ばしたいんですけど…どうですか?」
「そんなことがあったのか!それは大変だ!もちろんいいとも!」
「怖かったね…。休みなんていくらでもつくってもいいんだから、心配しないで。」
翌日、お母さんにバレないようにフランクさんたちに相談した。
フランクさんは快く了承してくれ、ハンナさんは怖かったねとすずちゃんを抱き締めてくれた。
「誕生日会の日にちの変更はいつでもいいぞ。3人の都合のいい日にしてくれ。」
「ありがとうございます。本当に助かります。」
皆で話をして変更の日にちを決めた。
すいちゃんがヴィンセントさんから手紙が来て、一緒に誕生日会に参加してもらう予定だと言ったので、当日はヴィンセントさんも来るみたい。
ヴィンセントさんの話をするすいちゃんは、とってもにこにこしていて、耐性ができてるフランクさんたちも真っ赤になって見ていた。
嬉しそうで何より何より。
「さ、お昼になる前にごはんの用意しよう。」
「そうだね。ひなちゃんの友だちが来るから、それに間に合うようにしないとね。」
朝のうちにすずちゃんとお母さんにノアたちが来ることを伝えていたので、心なしかちょっと楽しそうだ。
「なんか楽しそうだね?」
「ふふ。昨日のひなちゃんの話聞いてたらね。」
「ひなちゃんにも春到来かなー?」
どうもこの2人、私に好きな人ができたと思っているらしい。
お母さんもキャーキャー騒いでたけど…なるほど、お母さんもそう思ってるのか…。
「いやいや、そんなんじゃないから。昨日初めて会ったんだよ?」
「一目惚れに時間なんて関係ないし。」
「昨日の話するときすっごい笑顔だったし。」
「「まぁ、自覚するのも時間の問題だねー。」」
にやにやしながら言ってくるので、もう放っておくことにしよう。
それになんか…からかわれてるのに、なぜか嫌な気はしなかった。
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