[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep5.

ep5. 『死と処女(おとめ)』 クラスに巣食う悪魔

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何か言いたげな小泉の視線を気にしつつ、俺は教室を出た。

さっきの、何か含みを持たせたような言い回し─────

小泉は小泉で独自で動いて何かを掴んでいるのかもしれない。

俺には伏せておきたい事なのか?

それとも不確定状態ではまだ口にしたくない事柄だとか?

とにかく。

上野の言う通り、俺はキチンと向き合って腹を割って話す必要があるのかもしれねぇな。

夢野もそうだし、水森とも小泉ともだ。

覚悟を決めた俺は、昼休憩を待った。





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



4時間目の終了のチャイムが鳴る。

夢野は席を立ち、例のトートバッグを手に教室を出た。

俺はぼんやりと夢野の背中を目で追う。

だが、俺はふと違和感があることに気付く。

なんだ?

教室に居る生徒の何人かが、夢野くるみが教室を出るのを無言で見つめていた。

なんだこれ?

今までは気付かなかったが─────

何か“変な空気”じゃないか?これは。

この視線が何を意味するのか俺には全く理解出来なかった。

どういう事だ?

俺は平静を装って、しばらく席に残っていた。

夢野を追うようにすぐに教室を出る事は避けた方がいいだろう。

今まで俺はクラス内の人間関係の動向に一切関わらず、関心も示さずに来た。

俺には関係ないって思ってたからな。

だけど今は違う。

このクラス内にある微妙な空気感がメチャクチャ気になる。

俺が知らなかっただけで、今までもこんな感じだったのか?

わからない。

しばらくすると水森唯も静かに席を立つ。

水森は誰にも悟られないように、気配を押し殺しているかのようにそっと移動していた。

どこへ行くんだ?

水森の手には何もない。

購買部とは逆の方向に向かって歩いて行く水森の背中を、俺は無言で見つめていた。

追いかけて声を掛けるか?

いや。

俺は首を振った。

水森とは何の共通の話題もない。

一緒に飯に誘うって言っても、肝心の弁当を持っている様子もない。

あんなに─────

”ダルシム“なんて思春期の女子にはあまりに残酷すぎるあだ名を付けられてなお、ダイエットしてるなんて考えられない。

ダイエットじゃなければ拒食症?そんな馬鹿な─────

肉感的な夢野とは対称的に、細すぎる身体の水森唯。

俺の知らない所で、このクラスで一体何があるって言うんだ?



俺は静かに席を立ち、弁当を持ってそっと夢野の待つ場所に向かった。
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