[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

SPD

文字の大きさ
329 / 1,153
ep5.

ep5. 『死と処女(おとめ)』 幼馴染の姉さん女房

しおりを挟む
暫くの沈黙の後、よくわからないまま俺は保健室を後にすることにした。

「……あ、あのさ。俺そろそろ授業に戻んねぇと」

小泉にどつかれちまう、と俺は若干白々しく言ってみる。

そう、とだけ呟くと佐々木はこちらへ向き直った。

「じゃあ最後に一つ、質問いいかしら?」

「なんだ?」

佐々木は少し意地悪そうな表情を浮かべながらこう切り出してきた。

「……わたしはいつからあなたの女になったのかしら?」

「は!???」

思わず変な声が出てしまう。

もしかしてアレか?

ちょっと前に廊下で男子がイキり散らしてたからシメた時のやつか?

いやいやいやいや……

なんでソレをコイツが知ってんだよ。

誰から聞いた?

上野か?上野だろ?

面白おかしく触れ回ってんのか?マジかよ。

「アレってあの場のテンションっつぅか、言葉のアヤっていうか……」

ブランカとかって言われてたからつい、カッとなって、と俺はしどろもどろに答える。

「……ブランカって?」

佐々木が小首を傾げる仕草をする。

そうか。

いくら佐々木が物知りでいろんな知識があるって言っても、あくまでも教科書に書いてあるような事や一般常識だもんな。

レトロ格ゲーのメインじゃない若干マイナーなキャラ名なんて知らないよな……

ゲームやらねぇ女子からしたら、『格闘ゲーム』とか『ストⅡ』って聞いてもピンと来ないだろうし、せいぜい思い浮かべるのは春麗とか昇龍拳とか波動拳ってワードやイメージくらいだろ?

だけど。

いくら演技やカモフラージュでこんな格好してるって言っても、自分が『ブランカ』って陰で呼ばれてるの知ったら傷つくよな。

だってブランカだぜ?

ジャングルの奥地で育てられた獣みたいな全身緑の男のキャラだぜ?

バルログとかならまだもうちょっとカッコいい寄りのキャラじゃねぇか。

仮にも女子に向かってブランカやダルシムなんてあだ名付けるか普通?

俺は首を振った。

「えっと……その、ゲームに出てくるキャラの事なんだけどさ」

そこから後が思い浮かばない。

「その……ドラクエⅤに出てくる主人公の幼馴染で金髪の女で」

俺はなんとか適当に誤魔化そうとしてみる。

駄目だ、整合性が取れねぇ。

なんで俺がソレでブチキレてんだよ。

どんだけドラクエに思い入れあるんだよおかしいだろ?

佐々木はクスクスと笑うとこう言った。

「……それはビアンカでしょ。知ってるわよ」

「は?」

何だコイツ。

知っててワザと俺を揶揄ったのか?

なんだよもう、と俺が少し不貞腐れた素振りを見せると佐々木は慌ててフォローしてくる。

「……悪かったわね。ちょっと意地悪言ってみたかっただけよ」

だけど、と佐々木は続けた。

「……ありがとね、庇ってくれて」

珍しく素直過ぎる佐々木の言葉に一瞬俺は固まってしまう。

お、おう、と返すのが俺の精一杯だった。

佐々木は幼稚園の頃からの友達なんだ。

佐々木の母ちゃんにもいっぱい世話になったし。

ある意味恩人でもあるんだ。

それは今でも変わらない。

俺も改めて佐々木に向き直った。

「……そのさ、カモフラージュとか演技とかで今そんなカッコしてるんだろうけどさ。もしもまたお前に対して妙なコト言ってくる奴や嫌がらせしてくる奴が居たら」

そん時は俺に言えよ?ブッ飛ばしてやっからよ、と俺は思ってた事そのままを言った。

俺がコイツにしてやれることなんてそれくらいしかねぇからな。

「………!」

佐々木は少し戸惑うような表情を見せた後、こう言った。








「……それはお互い様よ。あなたも何かあったらすぐにわたしに相談しなさいよ」

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

処理中です...