[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep5.

ep5. 『死と処女(おとめ)』 迎えた結末

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グラリ、と視界が暗転する。

少しの吐き気と眩暈が身体を覆う。

安っぽい古びた遊園地のアトラクションのように全身が回転させられるような感覚。

意識はぼんやりとして目の前は暗闇に包まれている。

暗闇。

俺の意識は遠のいたり近付いたりをゆらゆらと繰り返している。

身体は金縛りに遭ったように全く動かない。

ぼんやりとした思考の中で子どもの声…複数の子どもの声が聴こえて来る。

最初はボソボソとしか聴こえなかったその声がだんだんと近付いて来る。

いや、遠くかもしれない。

距離感は掴めない。

なんだ……?なんて言ってる?

それは何かの歌のようでもあった。

童謡?わらべ唄?

前にも聞いたことのある曲だが思い出せない。

なんだ?知っている曲だと思うんだが判らない。

前にも同じ事があった気がする。

不意に耳鳴りがする。

歌声はだんだんとはっきり強く、近くなってくる。

何もわからない。

どこから聴こえて来るんだ?

四方八方から子どもの声が聴こえる。

あちこちに子供は散らばっている。

こんなに大勢どっから来たんだよ?

子どもの声は次第に大きくなってくる。

ここは保育園か幼稚園なのか?

耳鳴りが更に強くなる。

頭が急激に痛くなったかと思えば、パッと解放されたように全ての感覚が元に戻った。

子どもの声も気配も消えていた。

静寂と暗闇。

至近距離、俺の耳元で誰かが囁いた。






『 後 ろ の 正 面 だ あ れ ? 』








その瞬間。

パチンと誰かが手を叩いたような音が聞こえた。

俺は目を開けた。

俺が目にしたものは天井だった。

見慣れた天井。

俺の自宅、いつもの俺の部屋だった。

俺は自宅の布団の中に横たわっていた。

周囲はしんと静まりかえっている。

俺は布団の中でしばらくぼんやりと考えを巡らせた。

俺は何をしてたんだっけ?

何も思い出せない。

昨晩普通に寝た?

いや……それすらもわからない。

さっきまで……ここじゃない場所に居た気がする。

部屋の時計が目に入る。

午前四時。

布団の横に転がっているスマホを手探りで掴もうとする。

スマホではない小さな何かに手が触れる。

なんだ?

掴んだそれは─────チュッパチャップスだった。

飴???

は?

なんで飴??

買った覚えはない。

やっとスマホを探り当て、右手で掴む。

そのホーム画面を凝視する。



”9月5日 4:04“




デジタルの表示が目に映る。

5日???

なんかおかしくね??

9月はそろそろ終わりの筈だろ?

俺はまた時間を戻って─────?

でも、何かがおかしい。

いつもとは違うような─────

ピロリ、とスマホが小さな音を立てる。

すぐに来い、という小泉からの短い連絡だった。

俺が童貞を捨てて戻って来たのは……確定のようだった。

俺はまだ迷っていた。

自分のやったことに対して向き合う決断─────

直視出来ねぇんだ。










正直言って怖かった。

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