[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep8

ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』  Cold case・永久欠番

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「……は!?」

”!?

「じゃあコイツをそのままにしとくって言うのか!?」

俺が思わず言葉を荒げると腕組みをした小泉が唸った。

「……これ以上調べてもあまり意味は無さそうね。後は小泉先生と団体──────BMGにお任せするしかないでしょう」

佐々木もため息をつく。

「まあ、元々、絡んでいる金額も絶妙な価格設定なんだ。一回のカウンセリングや相談が500円~1000円だったりな」

小泉の言葉に佐々木も頷いた。

「これが一回数万とか、トータルで数十万、あるいは百万以上の金額が動くなんて事案だったら流石に警察も動くでしょうけど──────」

良心価格なのかそれとも意図的な戦略なのか分からないけれどね、という佐々木の言葉を遮って俺は捲し立てた。

「は!?それってどういう事だよ─────!?どうやっても警察も動けないってことか!?」

さっきも言った通りだが、と小泉はそれに応えるように口を開く。

「トータルではそこそこの金額になっているケースもあるだろうが────── 一回当たりの単価が低い上に顧客となっている女子生徒側に被害者としての自覚が無いんだ」

ある種の好意のようなもの……いや、行為も含めてだが────────そういった感情もあったんじゃないのか、という小泉の言葉に俺はドキリとした。

そうだよな。

一條に関わった女子達は……““んだよな。

よっぽど信頼してるとか、気を許してる相手じゃ無いと絶対にそうはならないだろう。

好意と行為。

女子達が親には打ち明け難いのは容易に想像がついた。

「……トータルの金額は一人当たり2~3万前後……多くても5万程度だったとして────────お年玉や貯金のやりくりで中学生に捻出出来るギリギリの範囲なのもあるわね」

親にバレない絶妙過ぎる価格設定。

「じゃあ……この件は親とか学校とか警察には何も知らせずに放置するってことなのか?!」

俺が問いただすように尋ねると小泉も考え込む素振りを見せる。

「団体に寄せられる相談は匿名が原則でな。勿論、守秘義務もある。こちらから何かを働きかけることは難しいんだ」

ボランティア団体だから強制力や権限のようなものはないという意味だろうか。

「……相談者に対しては病院に行くことや保護者に相談するよう促して──────あとは、団体から一條刻夜のアカウント宛にダイレクトメールで活動自粛の陳情を申し入れるくらいしかこちらに出来ることは無いだろう」

学生で構成されたボランティア団体ができる範囲ってのは意外に狭いのか。

佐々木は机の上の書類を纏めてファイルに閉じ、それを棚に仕舞う。

永久欠番の事件。











─────────この件はそれでおしまいになる筈だった。
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