[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep8

ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』  アンタッチャブル

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それは何を意味するんだろう。

言葉の端々、単語の羅列から僅かに覚えた違和感。

何かの輪郭が朧げながら見えてきたような────────奇妙な感覚。

「……あれ?」

イベントカフェの告知画像を見ていた俺はその中に添えられた“ある単語”に気付く。

「え?これってどういう────────」

俺が疑問を口にする前に佐々木が机の上のコピー用紙を手に取る。

「……そう。あなたもようやく気付いたようね」

これはさっき図書室の資料を小泉先生にコピーして貰ったものよ、と言いながら用紙を捲る佐々木。

「生徒は許可なく勝手にコピー機を使えないから……小泉先生が協力して下さって助かったわ」

何気なくその用紙に視線を落とした俺は絶句した。

「───────これ……まさか卒アルか!?」

一條刻夜と思われる人物の写真と名前を見た俺は言葉を失う。

これが一條───────────────!?

だとしたら。

何もかもがひっくり返る。

俺は思わず頭を抱えた。

身体の血の気が少し引くのが自分でもわかった。

どうしてだろう。

これが真実、事件の真相だとすると警察もクソもない。

どうにも出来ねぇ案件じゃねぇか。

俺の様子を見た佐々木が口を開く。

「貴方が上野さんから取り出してくれたこの宝石───────これを見て確信したの」

俺は机の上に置かれた宝石をチラリと横目で見た。

深く暗い色に輝く丸い宝石。

「……そうだな。これは偶然ではなく──────あくまでも意図的に選ばれた石の可能性が極めて高い」

小泉は図書室から借りてきた本をパラパラと捲り、あるページを指し示した。

例の宝石と同じ石がそこに載っている。

「……え?!」

石の名前とその意味、文字の羅列。

それらを視界に入れてしまった俺はますます混乱した。

「どういうことだよ、これって─────────」

俺が絞り出しようにそう呟くと、佐々木はパタリとノートパソコンを閉じた。

「……そうね。貴方が考えたので大体合ってると思うわ」

いや、そうじゃなくて────────

何がなんだか分からず、思考が纏まらない俺は縋るように小泉を見た。

小泉も無言のまま頷く。

「警察に相談するとなると少し難しいだろうな。いや、そもそも───────」

被害だと思われてすらいない可能性もあるだろう、という小泉の言葉に俺は狼狽した。

なんだこれは?

どうしてこんな事を!?

っていうかそれ以前に────────

俺の困惑を見透かすように佐々木はこう言い放った。









「……この件はここまでね。これ以上はわたし達にはでしょうし」







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