[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep8

ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 愚者たちの懺悔

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「……とりあえず、心当たりの場所を当たってみるしかねぇな」

俺と上野は一旦通話を終え、市内中心部で再び落ち合うことになった。

念の為、佐々木にも連絡を取る。

佐々木は宮原楓から既に聞き取りを終えたようで、同じく駅前のカラオケボックスに向かっているとのことだった。

俺達の住むエリアは田んぼや畑もあるようなクソ田舎なんだけどな、車で30分、電車だと40~50分ほど行けば市内中心部に出れるんだよな。

カラオケボックスやネカフェは市内にいくつも点在している。

宮原や上野の話だと一條刻夜は車やバイクを持っている可能性は低いようだ。

だとしたら。

移動手段はバスか電車、或いは徒歩か自転車に限られるだろう。

市内に点在しているカラオケボックスの中では市内中心部や繁華街近くの店舗に的を絞った方が効率はいい。

こうして1時間後、俺たちは市内中心部の駅前に集合した。

「……全員揃ったようね」

佐々木が俺の顔を見る。

佐々木に宮原楓、それに上野。

「念の為に小泉先生には車で郊外エリアのカラオケボックスの方の巡回をお願いしているわ」

なるほど。小泉は車持ってるからな。

「わたし達は手分けして片っ端から心当たりの場所を探ってみましょう」

俺も頷く。

「そうだな。カウンセリング……いや、デート場所って言うのか?とにかく、一條と二人で一回でも行った事のある場所をしらみ潰しに当たってみるしかねぇな」

俺と上野、佐々木と宮原。

俺達は繁華街エリアと駅前エリアの二手に分かれた。

「カフェとかカラオケボックス、ネカフェ……後はどこがある?」

早足で歩きながら俺がそう訊ねると上野はテンパった様子で答える。

「……えーと……あー!ゲーセンに一緒に行ってプリクラ撮ったこともあるけど────────なんかもう頭の中ぐちゃぐちゃになって……!」

なるほど、ゲーセンか。

可能性は低いが顔を出してみる必要がありそうだ。

そこまで考えてふと、俺はさっきの上野の言葉を思い出した。

「なあ、上野──────」

え?と上野は少し泣きそうな表情で聞き返す。

「さっきお前さ、『あーしのせいで刻夜っちが──────』みたいなこと言ってただろ?」

あれって何だったん?と俺が訊ねると上野は少し黙った。

さっきは聞きそびれたが──────

何か妙じゃねぇか。

なんで上野のせいで一條刻夜が死ぬ感じになってんの?

そもそもの発端は宮原兄が一條の個人情報をネットに書き込んで炎上したことにあるだろ?

それにさ、一條が死ぬかもっていう懸念の根拠も───────春崎小紅を名乗る変なガキ(と、その仲間?)に致死量の薬剤を投与された可能性があるって事からだろ?

じゃあ上野が一條の危機に関係してるってのは思い込みなんじゃねぇのか?

すると上野は───────意外なことを口走った。

「……最後にね。刻夜っちと逢った時に─────────」

『君は本当に心の底から悩んで居て、それで僕を頼ってくれてたんだよね。期待に応えられなくて御免ね』って言われて、と上野は言葉を詰まらせた。

「『もしも本当に……僕に君を助ける力があったらどんなに良かっただろうね。でも、僕を許してくれなんてとても言えないよ』って───────刻夜っち、そうあーしに言ったの」

……!?

なんだ?

「おい上野、それっていつの話なんだよ!?」

どういうことだ?

一條刻夜はこの“カリスマスピリチュアルカウンセラー”としての仕事や行為を悔いていた?

なんなんだ、本人も悪いことだって自覚してたっていうのか?

上野はさらにこう続けた。

「あーし……なんであの時……刻夜っちにちゃんと言ってあげられなかったんだろう……」

上野は涙をこぼしながら絞り出すように呟く。

「『それでも……あーしは──────刻夜っちに悩み事を聞いて貰えて救われたって』───────」

許すとか許さないとかないよ、あーしは……あーしは刻夜っちに……と上野は声を震わせた。

上野は一條刻夜を恨んではいない。

「なあ、上野────────」

俺が口を開きかけた瞬間、スマホの着信音がけたたましく鳴る。

急いで通話に出ると───────スピーカーの向こうの耳障りな爆音と共に佐々木の声が響いた。












「一條が───────一條が実況を始めたようなの!」









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