[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

SPD

文字の大きさ
827 / 1,153
ep9

ep9『ナイト・オブ・ファイヤー』 奥さまは17歳

しおりを挟む
おいおいおい……

本気だろうか。

俺は改めて『BABY IN CAR』のステッカーが5枚ほど貼られたベルファイアを見た。

これって確か7人か8人乗りだよな。

だとしたら、子どもが5人居ても全員乗れるんだろうけど────────

今のご時世、それってなかなか厳しんじゃないだろうか。

テレビで大家族のドキュメンタリーみたいな番組を見かけたことはあるが、ああいうのって相当稼いでないと厳しくないか?

「わかるwwいいなあwwwオレもwww早くデカい車ほしいしww」

先輩マジで勝ち組っスねwwと概史が羨望の眼差しで鈴木先輩を見つめる。

コイツは鈴木先輩をガチでリスペクトしてんだろう。

概史の理想とする将来像ってのが鈴木先輩と近いんだろうな。

俺達は再び車に乗り込み、店に向かって出発した。

「そう言えば今日はドコに行くんですか?」

俺がそう尋ねると鈴木先輩は思い出したように膝を打った。

「おお、そうじゃ。言うの忘れとったんじゃけどのう」

財布を家に忘れたけぇ、ちょっと寄らせて貰うわ、と言いながら鈴木先輩はウインカーを出して車線を変更する。

「そっか~。確か、今住んでるのはこの辺って言ってたねぇ~」

暫く走った後に車は川沿いの小さな家の前で停まった。

「ここが鈴木先輩の家なんですか?」

少し古くはある──────築40年くらいの戸建て。

バブル以前に建てられたファミリー世帯向けの田舎の戸建てといった印象の住まいだ。

アパートみたいなとこに住んでるイメージだったのでなんだか意外だ。

家の前にはアンパンマンの幼児用の乗り物や小さなキックボードが置いてあり、賑やかな様子が見てとれた。

不意に家の中から誰かが出てくる。

「……あら。有斗(あると)くん?」

今日は出掛けるんじゃなかったの、と鈴木先輩に声を掛けてきた人物を見た俺は絶句した。

とんでもない美少女がそこには立っていた。

スラリとした華奢な身体は雪のように真っ白な肌で───────その髪は淡い花のような薄紫だ。

長い睫毛の奥、吸い込まれそうな瞳はビー玉のようにこちらを見ている。

まるで妖精じゃないか。

いや、妖精というよりミューズ……女神とでもいうべきだろうか。

この世のものとは思えない神々しい存在に俺達は圧倒される。

「……あ、佑先輩。お久しぶりです」

佑ニーサンに気付いた美少女は微笑みながら小さくお辞儀をする。

その仕草がまたとてつもなく可愛らしい。

絶句している俺と概史に向かって鈴木先輩がこう紹介し始めた。

「おお。言うとらんかったのう。こっちは嫁の八宇じゃ」

初めまして、とニコリと笑う姿に俺と概史はただ言葉を失った。

アイドル─────いや、そんなレベルはとうに超えている。

今テレビに出ているアイドルグループのセンターとタメを張れる、或いはそれ以上のレベルなんじゃないか?!

圧倒的な美少女のオーラにただ俺達は気圧されていた。

なんでこんな100年に一度レベルの逸材がこの限界地方都市の更に僻地に居るんだ!?

「コイツが後輩の佐藤で、そっちの小さいのがフーミンの弟の概史じゃ」

鈴木先輩が俺達を美少女に紹介する。

俺と概史は強張った表情のまま、会釈をするのが精一杯だった。

「有斗(あると)くんがいつもお世話になってます」

美少女が微笑みながら俺たちに会釈をする。

脳味噌が爆発しそうだった。

可愛すぎるとかそんな次元を超えている。

あり得ないレベルの美少女を目の前にして頭が真っ白になっている俺達に対し───────鈴木先輩はさらりとこう言い放った。










「実は今、三人目が腹の中に居るんじゃ」















※作中では昭和95年(2020年)の世界を描いています。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

処理中です...