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第四章
139『食料品店での情報』
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「美味しいです~」
皿に乗っているのは、薄く切った黒パンの上に玉子や、ハム、ソーセージなどをのせた、一口オープンサンドのような試食の品だ。
それをひとつ、口にしたアンナリーナは、思わず叫んでいた。
「そうかい、そうかい。
うちの弁当は皆に評判がいいんだよ」
「特にこのハムやソーセージは絶品です! これは別に購入したいです」
老婆は目尻を下げて喜んだ。
「ありがとうね。
よかったらこちらでお茶でもどうだい?」
店の奥のテーブルを囲み、アンナリーナとテオドールは老婆とのおしゃべりを楽しんでいた。
その中で老婆はこれからの旅を続けるための情報を教えてくれた。
「まずこの村を出て、その夜は野営となる。翌日は余程のことがない限り次の村での宿泊となるんだが、最低でも当日の昼、夜、翌日の朝、昼の分の食事は用意しなければならないんだよ」
「なるほど、だからこの村はこんなにお店が充実しているのね」
「何か、押し売りしているみたいだけど、保存の効く食材も色々工夫していて、お馴染みの干し肉も、食べやすいように柔らかいタイプもあるんだよ」
「私はアイテムバッグを持っているので、あまり保存食にこだわらないのだけど、なるほど普通はそうよね」
「そう、乗り合い馬車の旅では、食事は基本各自が用意するんだ。
こんな事は、あなたたちなら重々承知だよね。
それと水も用意しないと駄目なんだよ」
これも馬車旅では珍しくない事だが。
「私は【ウォーター】で飲料水を出すことができますが、途中で補給できないのですか?」
「ああ、そうなんだよ」
老婆は言葉を濁したので、アンナリーナはそれ以上を聞く事はなかった。
「ではお買い物をさせていただきます」
アンナリーナのインベントリには大量な備蓄があるが、ここでも小麦粉と豆類を購入した。
新鮮な蕪を見つけて、これも買う。
そして煮物に向いた、癖のない黄色い人参も買った。
ハムはブロックで、生ハムもあったのでこれも買いだ。
ソーセージも、プレーンなものとスパイスの効いたもの、両方を買い込んだ。
「では、お弁当を3つ、予約させてもらいます。明朝取りに来ますね」
にこやかに買い物を終え、ご機嫌で宿に戻っていくアンナリーナは今日買った食材で作るスープの事で頭がいっぱいだった。
宿の食堂兼酒場は乗り合い馬車の乗客で賑わっていた。
そこにアンナリーナとテオドールが加わる。
「無事、席が取れたようだね?」
夜の定食を持ってきた女将にそう言われて、アンナリーナは頷いた。
「追加で彼に麦酒を。私にはぶどうジュースをお願いします」
「はいよ!あとは追加はいいかい?」
「燻製肉の盛り合わせを頼む」
テオドールはまず、酒を楽しむつもりのようだ。
「熊さん、私も……」
「リーナはやめといた方がいいな。
前回は翌朝、頭が痛いと言ってたろう?」
いくら自分で治癒できるとはいえ、馬車旅を前にして具合が悪いのは拙い。
「うん、わかった」
こういう時、アンナリーナは案外素直だ。
すぐに定食のメイン、鳥の照り焼きに意識を移し、ソースなのか付け合わせかわからないグレイビーソースみたいなものをフォークですくっていた。
「明日、楽しみだね。熊さん」
皿に乗っているのは、薄く切った黒パンの上に玉子や、ハム、ソーセージなどをのせた、一口オープンサンドのような試食の品だ。
それをひとつ、口にしたアンナリーナは、思わず叫んでいた。
「そうかい、そうかい。
うちの弁当は皆に評判がいいんだよ」
「特にこのハムやソーセージは絶品です! これは別に購入したいです」
老婆は目尻を下げて喜んだ。
「ありがとうね。
よかったらこちらでお茶でもどうだい?」
店の奥のテーブルを囲み、アンナリーナとテオドールは老婆とのおしゃべりを楽しんでいた。
その中で老婆はこれからの旅を続けるための情報を教えてくれた。
「まずこの村を出て、その夜は野営となる。翌日は余程のことがない限り次の村での宿泊となるんだが、最低でも当日の昼、夜、翌日の朝、昼の分の食事は用意しなければならないんだよ」
「なるほど、だからこの村はこんなにお店が充実しているのね」
「何か、押し売りしているみたいだけど、保存の効く食材も色々工夫していて、お馴染みの干し肉も、食べやすいように柔らかいタイプもあるんだよ」
「私はアイテムバッグを持っているので、あまり保存食にこだわらないのだけど、なるほど普通はそうよね」
「そう、乗り合い馬車の旅では、食事は基本各自が用意するんだ。
こんな事は、あなたたちなら重々承知だよね。
それと水も用意しないと駄目なんだよ」
これも馬車旅では珍しくない事だが。
「私は【ウォーター】で飲料水を出すことができますが、途中で補給できないのですか?」
「ああ、そうなんだよ」
老婆は言葉を濁したので、アンナリーナはそれ以上を聞く事はなかった。
「ではお買い物をさせていただきます」
アンナリーナのインベントリには大量な備蓄があるが、ここでも小麦粉と豆類を購入した。
新鮮な蕪を見つけて、これも買う。
そして煮物に向いた、癖のない黄色い人参も買った。
ハムはブロックで、生ハムもあったのでこれも買いだ。
ソーセージも、プレーンなものとスパイスの効いたもの、両方を買い込んだ。
「では、お弁当を3つ、予約させてもらいます。明朝取りに来ますね」
にこやかに買い物を終え、ご機嫌で宿に戻っていくアンナリーナは今日買った食材で作るスープの事で頭がいっぱいだった。
宿の食堂兼酒場は乗り合い馬車の乗客で賑わっていた。
そこにアンナリーナとテオドールが加わる。
「無事、席が取れたようだね?」
夜の定食を持ってきた女将にそう言われて、アンナリーナは頷いた。
「追加で彼に麦酒を。私にはぶどうジュースをお願いします」
「はいよ!あとは追加はいいかい?」
「燻製肉の盛り合わせを頼む」
テオドールはまず、酒を楽しむつもりのようだ。
「熊さん、私も……」
「リーナはやめといた方がいいな。
前回は翌朝、頭が痛いと言ってたろう?」
いくら自分で治癒できるとはいえ、馬車旅を前にして具合が悪いのは拙い。
「うん、わかった」
こういう時、アンナリーナは案外素直だ。
すぐに定食のメイン、鳥の照り焼きに意識を移し、ソースなのか付け合わせかわからないグレイビーソースみたいなものをフォークですくっていた。
「明日、楽しみだね。熊さん」
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