9 / 20
8話 悔しい【10年前⑥】
しおりを挟む
「殺せ、って……」
予想外の言葉に、アンは言葉が詰まる。
目の前のエルヴィンは、アンの知っているゲームのキャラクターとは全く違う。
エルヴィンは実年齢より幼い見た目にそぐわず大人びた話し方をして、鋭い視線をアンに向ける。
傭兵として、死線を潜り抜けてきた姿がそこにあった。
「自分で死ねないなら、誰かに殺してもらうしかない」
「そんなこと言われても……」
「なら、何で俺を助けた」
短いその一言。
たったその一言が、アンの胸に突き刺さった。
まるでその一言に、エルヴィンのこれまでの苦しみが凝縮されているようだった。
「……エルヴィンに、苦しんで欲しくなかったから」
何故と聞かれれば、そう答えるしかない。
不死ではないとはいえ、エルヴィンの驚異的な回復力があれば命は助かるだろうことは予想が出来た。
でも、それをしなかったのは、エルヴィンが苦しそうだったからだ。
「俺は、生きていることが苦しいんだよ。俺を救う気なら、殺してくれよ」
「……」
「殺せないって言うなら、アンタの優しさは偽善だ」
エルヴィンの言うことは正しい。
でも、アンはエルヴィンの『未来』を知っている。
個性的な仲間たちと共に、そして愛するタツミと共に、世界を救うべく立ち上がる姿を知っている。
仲間に囲まれて、そして愛する人と結ばれる姿を。
その時のエルヴィンは、幸せそうだった。
「ごめんね、私にはエルヴィンを殺せない」
アンは右手を握りしめ、負けじとエルヴィンを真っ直ぐ見つめ返す。
「私は、エルヴィンに死んで欲しくない。だって、悔しいから」
悔しい。
その一言を口にした時、アンの身体中を大きい感情の波が襲った。
ずっと、悔しかったのだ。
なんで、私は報われないんだろう。
なんで、私ばかり苦労をしないといけないんだろう。
なんで、私には幸せがやってこないんだろう。
なんで、私のことを神様は見てくれないんだろう。
ずっと、沸きあがる混濁した感情を、押し殺してきた。
「あのね。人生は山あり、谷あり。いい時もあれば、悪い時もある。エルヴィンのこれまでは……私では想像が出来ないくらい、辛くて、不公平で、苦しいことが多かったと思う」
「美咲」だった頃、苦しい中でも、馬鹿みたいに純粋に信じていた。
誰が見ていなくても、「神様」だけは、私の努力と苦労を知っているって。
「でも、神様は平等なんだ」
神様は選んだ人以外には不平等だ。
神様が微笑むのは、いつだって「スポットライトが当たる人」だけ。
モブには、見向きもしないのだ。
「エルヴィンの辛かったこと、苦労したこと、苦しかったこと。すべてに見合う、とびきりのいいことが必ず待っているから」
エルヴィンの為に口した言葉は、アンが『佐藤美咲』だった時に何度も心を救ったものだった。
この言葉を純粋に信じ、『佐藤美咲』は何度も折れそうな心を奮い立たせた。
しかし、『アン』は、それが最後まで報われなかったことを知っている。
佐藤美咲の押し殺してきた感情が逆流するようにアンの身体を支配し、その目からは涙が溢れ出して止まらなかった。
「(エルヴィンは、「モブ」じゃない。エルヴィンの苦労は報われるんだから)」
エルヴィンはアンの涙に驚いたように息を飲み、鋭くアンを睨みつけていた瞳は揺れていた。
アンはエルヴィンの側まで行くと、その小さな身体を抱き締める。
「だから、エルヴィンには諦めないで欲しい。苦労して、辛い思いをして、それで終わりなんて……悔しすぎる……! 幸せになれなきゃ嘘だよ……っ」
もう何に対する涙なのか、アン自身も分からなくなっていた。
ただただ溢れる涙は止められず、これまでの自分の感情を吐き出すようにエルヴィンの肩を濡らし続けた。
◇◇
エルヴィンの前でわんわんと泣いてしまった事はアンにとって思い出したくもない恥ずかしい記憶になった。
しかし怪我の功名か、エルヴィンはそれ以降アンを試すことも、自殺を仄めかすことも無くなっていた。
あれ以降二人は心に触れることを避けるように、世間話しか口にしていない。
それでも、エルヴィンは何も言わずアンに寄り添い、左手を怪我しているアンの手伝いを率先してするようになり、アン自身も何も言わずそんなエルヴィンを受け入れた。
アンは怪我を理由に仕事も休みになり、二人は寝て、ご飯を食べて、気が向いたらジャムの材料を取りに行ったり、ジャムを作ったり。
2人はそんな穏やかな生活を送り始めた。
「あっ! ……エルヴィン、包帯解けちゃった」
アンは握っていた包丁を置き、エルヴィンに向けて左手を掲げる。
包帯の結び目が解け、ぷらりと端が垂れ下がる。
「だから俺がやるって言ったのに」
そんなアンに、エルヴィンは仕方がないとばかりに笑い駆け寄っていく。
「何でも自分で出来るに越したことはないじゃない。しっかり結んだつもりだったんだけどな……」
「結び方の前に巻き方からして全然ダメ。だからここも緩くなってる」
するするとエルヴィンはアンの腕から包帯を巻きとっていく。
「エルヴィンは器用だよね」
「見よう見まねだよ。アンも、包帯以外は器用な方だと思うけど」
「包帯以外は、ね……それ、褒めたつもり? それともダメ出し?」
アンの不貞腐れたような言葉に、エルヴィンは小さく笑い、器用にアンの包帯を巻き直していく。
エルヴィンとアンが過ごしたのは4日間と決して長くはないが、短くもない。
この4日間で、エルヴィンは随分変わったとアンは思う。
雰囲気はかなり柔らかくなり、満面の……まではいかないが、笑顔も時折見せるようになった。
なによりアンのことを「アン」と呼びすぐに構ってくる姿。
まるで野良猫が懐いたような、そんな達成感とエルヴィンに対する庇護欲が湧きすぎて止まらない。これが母性本能なのかもしれない。
エルヴィンとの生活は、確かに充実感と癒しをアンにもたらした。
そしてそれは、エルヴィンも同様だろう。
「アン、この後は何をするんだ」
「買い物に行って終わりかな。エルヴィンが洗濯とか洗い物を手伝ってくれるから助かるよ」
「片手じゃできないだろ、濡らすのも良くない」
「うん、ありがとね。買い物、エルヴィンも行く?」
「……俺はいい」
エルヴィンは外に出ようとしない。
その見た目はどうしたって目を引いてしまうし、銀髪と紅い瞳は魔族の証。
差別を恐れてのことであることは明らかだ。
「(ゲームのエルヴィンも初めはフード付きのマントでずっと顔と髪を隠してたもんね)」
ずっと家で籠っていても気が滅入るだろうと昨日は山に果物を取りに行くのを手伝ってもらった。
帽子を深く被せ、夕暮れ時だったので大人しく着いてきてくれたのだが。
「(まぁ、焦って克服させるものでもないよね……)」
エルヴィンにどう接するのが適切なのか、アンは悩んでいた。
「(世界を救うためには、エルヴィンはタツミの眷属にならないといけない。それに……タツミにエルヴィンを癒して貰うためにも、まず最強の戦士にならないといけないのに……)」
ゲームの設定ではエルヴィンは10年後、22歳の時に異世界から召喚された主人公・タツミと出会う。
その頃にはエルヴィンはディアナ王国の最強の戦士として名を馳せており、救世主であるタツミの眷属として契約を結ぶことになる。
それからエルヴィンは仲間を得て、人を愛することを学び、そしてエルヴィンルートでは愛する人と両想いになることで幸せになっていく。
まさに、苦労が全て報われる展開に進むのだ。
「(エルヴィンの幸せを思うなら、ここでずっと過ごさせるわけにはいかない……よね)」
さらに言えば、エルヴィンの存在は世界を救う「鍵」となる。
エルヴィンが救世主・タツミの眷属になれなければ、その時点でこの世界の破滅は決まったようなもの。
世界を救うためにも、エルヴィンにはゲームの原作通りの道を進んでもらうしかないのだ。
エルヴィンはアンの包帯を巻き直すと、くるりと背を背を向けてすっかり定位置になったウッドチェアに腰掛けた。
ずっと家にいては暇だろうとアンの買ってきた絵本を存外気に入ったようで、また絵本を開いては上機嫌に浮いた足を泳がせている。
その姿は歳よりも幼く見えるが、その服の下には歳に不相応なたくさんの傷跡があることもアンは知っている。
「(傭兵団に戻す……べきなんだろうけど)」
ぎゅうと痛む胸を抑えながら、アンは小さくため息をついた。
予想外の言葉に、アンは言葉が詰まる。
目の前のエルヴィンは、アンの知っているゲームのキャラクターとは全く違う。
エルヴィンは実年齢より幼い見た目にそぐわず大人びた話し方をして、鋭い視線をアンに向ける。
傭兵として、死線を潜り抜けてきた姿がそこにあった。
「自分で死ねないなら、誰かに殺してもらうしかない」
「そんなこと言われても……」
「なら、何で俺を助けた」
短いその一言。
たったその一言が、アンの胸に突き刺さった。
まるでその一言に、エルヴィンのこれまでの苦しみが凝縮されているようだった。
「……エルヴィンに、苦しんで欲しくなかったから」
何故と聞かれれば、そう答えるしかない。
不死ではないとはいえ、エルヴィンの驚異的な回復力があれば命は助かるだろうことは予想が出来た。
でも、それをしなかったのは、エルヴィンが苦しそうだったからだ。
「俺は、生きていることが苦しいんだよ。俺を救う気なら、殺してくれよ」
「……」
「殺せないって言うなら、アンタの優しさは偽善だ」
エルヴィンの言うことは正しい。
でも、アンはエルヴィンの『未来』を知っている。
個性的な仲間たちと共に、そして愛するタツミと共に、世界を救うべく立ち上がる姿を知っている。
仲間に囲まれて、そして愛する人と結ばれる姿を。
その時のエルヴィンは、幸せそうだった。
「ごめんね、私にはエルヴィンを殺せない」
アンは右手を握りしめ、負けじとエルヴィンを真っ直ぐ見つめ返す。
「私は、エルヴィンに死んで欲しくない。だって、悔しいから」
悔しい。
その一言を口にした時、アンの身体中を大きい感情の波が襲った。
ずっと、悔しかったのだ。
なんで、私は報われないんだろう。
なんで、私ばかり苦労をしないといけないんだろう。
なんで、私には幸せがやってこないんだろう。
なんで、私のことを神様は見てくれないんだろう。
ずっと、沸きあがる混濁した感情を、押し殺してきた。
「あのね。人生は山あり、谷あり。いい時もあれば、悪い時もある。エルヴィンのこれまでは……私では想像が出来ないくらい、辛くて、不公平で、苦しいことが多かったと思う」
「美咲」だった頃、苦しい中でも、馬鹿みたいに純粋に信じていた。
誰が見ていなくても、「神様」だけは、私の努力と苦労を知っているって。
「でも、神様は平等なんだ」
神様は選んだ人以外には不平等だ。
神様が微笑むのは、いつだって「スポットライトが当たる人」だけ。
モブには、見向きもしないのだ。
「エルヴィンの辛かったこと、苦労したこと、苦しかったこと。すべてに見合う、とびきりのいいことが必ず待っているから」
エルヴィンの為に口した言葉は、アンが『佐藤美咲』だった時に何度も心を救ったものだった。
この言葉を純粋に信じ、『佐藤美咲』は何度も折れそうな心を奮い立たせた。
しかし、『アン』は、それが最後まで報われなかったことを知っている。
佐藤美咲の押し殺してきた感情が逆流するようにアンの身体を支配し、その目からは涙が溢れ出して止まらなかった。
「(エルヴィンは、「モブ」じゃない。エルヴィンの苦労は報われるんだから)」
エルヴィンはアンの涙に驚いたように息を飲み、鋭くアンを睨みつけていた瞳は揺れていた。
アンはエルヴィンの側まで行くと、その小さな身体を抱き締める。
「だから、エルヴィンには諦めないで欲しい。苦労して、辛い思いをして、それで終わりなんて……悔しすぎる……! 幸せになれなきゃ嘘だよ……っ」
もう何に対する涙なのか、アン自身も分からなくなっていた。
ただただ溢れる涙は止められず、これまでの自分の感情を吐き出すようにエルヴィンの肩を濡らし続けた。
◇◇
エルヴィンの前でわんわんと泣いてしまった事はアンにとって思い出したくもない恥ずかしい記憶になった。
しかし怪我の功名か、エルヴィンはそれ以降アンを試すことも、自殺を仄めかすことも無くなっていた。
あれ以降二人は心に触れることを避けるように、世間話しか口にしていない。
それでも、エルヴィンは何も言わずアンに寄り添い、左手を怪我しているアンの手伝いを率先してするようになり、アン自身も何も言わずそんなエルヴィンを受け入れた。
アンは怪我を理由に仕事も休みになり、二人は寝て、ご飯を食べて、気が向いたらジャムの材料を取りに行ったり、ジャムを作ったり。
2人はそんな穏やかな生活を送り始めた。
「あっ! ……エルヴィン、包帯解けちゃった」
アンは握っていた包丁を置き、エルヴィンに向けて左手を掲げる。
包帯の結び目が解け、ぷらりと端が垂れ下がる。
「だから俺がやるって言ったのに」
そんなアンに、エルヴィンは仕方がないとばかりに笑い駆け寄っていく。
「何でも自分で出来るに越したことはないじゃない。しっかり結んだつもりだったんだけどな……」
「結び方の前に巻き方からして全然ダメ。だからここも緩くなってる」
するするとエルヴィンはアンの腕から包帯を巻きとっていく。
「エルヴィンは器用だよね」
「見よう見まねだよ。アンも、包帯以外は器用な方だと思うけど」
「包帯以外は、ね……それ、褒めたつもり? それともダメ出し?」
アンの不貞腐れたような言葉に、エルヴィンは小さく笑い、器用にアンの包帯を巻き直していく。
エルヴィンとアンが過ごしたのは4日間と決して長くはないが、短くもない。
この4日間で、エルヴィンは随分変わったとアンは思う。
雰囲気はかなり柔らかくなり、満面の……まではいかないが、笑顔も時折見せるようになった。
なによりアンのことを「アン」と呼びすぐに構ってくる姿。
まるで野良猫が懐いたような、そんな達成感とエルヴィンに対する庇護欲が湧きすぎて止まらない。これが母性本能なのかもしれない。
エルヴィンとの生活は、確かに充実感と癒しをアンにもたらした。
そしてそれは、エルヴィンも同様だろう。
「アン、この後は何をするんだ」
「買い物に行って終わりかな。エルヴィンが洗濯とか洗い物を手伝ってくれるから助かるよ」
「片手じゃできないだろ、濡らすのも良くない」
「うん、ありがとね。買い物、エルヴィンも行く?」
「……俺はいい」
エルヴィンは外に出ようとしない。
その見た目はどうしたって目を引いてしまうし、銀髪と紅い瞳は魔族の証。
差別を恐れてのことであることは明らかだ。
「(ゲームのエルヴィンも初めはフード付きのマントでずっと顔と髪を隠してたもんね)」
ずっと家で籠っていても気が滅入るだろうと昨日は山に果物を取りに行くのを手伝ってもらった。
帽子を深く被せ、夕暮れ時だったので大人しく着いてきてくれたのだが。
「(まぁ、焦って克服させるものでもないよね……)」
エルヴィンにどう接するのが適切なのか、アンは悩んでいた。
「(世界を救うためには、エルヴィンはタツミの眷属にならないといけない。それに……タツミにエルヴィンを癒して貰うためにも、まず最強の戦士にならないといけないのに……)」
ゲームの設定ではエルヴィンは10年後、22歳の時に異世界から召喚された主人公・タツミと出会う。
その頃にはエルヴィンはディアナ王国の最強の戦士として名を馳せており、救世主であるタツミの眷属として契約を結ぶことになる。
それからエルヴィンは仲間を得て、人を愛することを学び、そしてエルヴィンルートでは愛する人と両想いになることで幸せになっていく。
まさに、苦労が全て報われる展開に進むのだ。
「(エルヴィンの幸せを思うなら、ここでずっと過ごさせるわけにはいかない……よね)」
さらに言えば、エルヴィンの存在は世界を救う「鍵」となる。
エルヴィンが救世主・タツミの眷属になれなければ、その時点でこの世界の破滅は決まったようなもの。
世界を救うためにも、エルヴィンにはゲームの原作通りの道を進んでもらうしかないのだ。
エルヴィンはアンの包帯を巻き直すと、くるりと背を背を向けてすっかり定位置になったウッドチェアに腰掛けた。
ずっと家にいては暇だろうとアンの買ってきた絵本を存外気に入ったようで、また絵本を開いては上機嫌に浮いた足を泳がせている。
その姿は歳よりも幼く見えるが、その服の下には歳に不相応なたくさんの傷跡があることもアンは知っている。
「(傭兵団に戻す……べきなんだろうけど)」
ぎゅうと痛む胸を抑えながら、アンは小さくため息をついた。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花
恋愛
おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(月水金21:00更新ー本編16話+後日談6話)
乙女ゲームの中の≪喫茶店の店長≫というモブに転生したら、推しが来店しました。
千見るくら
恋愛
社畜OL、乙女ゲームの世界に転生!?
でも私が転生したのは――女主人公でも攻略対象でもなく、ただの喫茶店の店長(モブ)だった。
舞台は大人気乙女ゲーム『ときめき☆青春学園~キミの隣は空いてますか?~』。
放課後、女主人公と攻略キャラがデートにやってくるこの店は、いわば恋愛イベントスポット。
そんな場所で私は、「選択肢C.おまかせメニュー」を選んでくる女主人公のため、飲料メーカーで培った知識を駆使して「魂の一杯」を提供する。
すると――攻略キャラ(推し)の様子が、なんかおかしい。
見覚えのないメッセージウインドウが見えるのですが……いやいや、そんな、私モブですが!?
転生モブ女子×攻略キャラの恋愛フラグが立ちすぎる喫茶店、ここに開店!
※20260116執筆中の連載作品のショート版です。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【ご報告】
最終回まで予約投稿済みです。
毎日8時・20時に更新予定です。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる