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突き放される衝動 ※
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「………うっ…ふぅ…うぁぁ………」
先ほどまで私の首筋を丹念に舐め、時折甘噛みしていた廉の唇は次第に下へ下へ降りていく。
とうに邪魔だと思ったのか、私のTシャツとブラジャーは真ん中で無惨に切り裂かれ辛うじて腕に絡まっている状態だ。
私の上に馬乗りになり好き勝手している廉からは胸は丸見えになっている事だろう。
「………本当、良い眺め………
案外、美咲ってウエストは細いくせに胸はしっかりあるよな。
さっきから声出すの我慢しているみたいだけどいつまでもつかな?」
両の乳房に手を置いた廉に軽く揺さぶられ、そのもどかしい感覚に身悶えてしまう。
「………ふぅぅん………」
鼻から息を吐き出す事で何とか快楽をやり過ごそうとしている私を弄ぶかの様に、主張し始めた頂には一切触れてくれない。
「どうしたのかな?美咲………
脚をすり合わせて、嫌いな俺の愛撫にも感じてしまうなんて、とんだ淫乱だったんだね。」
「………そ…そんな…ことないわ………」
私のささやかな抵抗にあからさまに反応した廉に睨まれ履いていたズボンを足から一気に引き抜かれる。
「ひっ!………やぁ………」
「美咲は嘘つきだね。………ほら、下着が濡れている。」
パンツのクロッチ部分を指で強く押され、下着ごと隘路に指を浅く入れられ激しく動かされる。
「いやぁ…はぁぁぁぁ………」
激しい愛撫に急速に高まる快感に脳が痺れていく。
………やぁ…イッちゃう………
脳裏をチカチカと光が点滅し、甲高い声を叫びそうになった時、隘路に与えられていた激しい愛撫が急に止まってしまう。
………何で………?
思わず見上げた先の廉の顔が凶悪な笑みを浮かべている。
「………美咲…もっともっと俺を欲しがって苦しめばいい。」
それからの廉の愛撫は快楽の拷問の様だった。
首筋からゆっくりと胸の谷間を伝い、脇腹へと降りていく舌に丹念に舐め嬲られ、その間も悪戯な手に乳房を揉まれ、時折与えられる紅く色づき主張する頂きへの強い刺激に身悶え下着が濡れていくのを感じる。
しかし決定的な愛撫はいつまで経っても与えてはくれない。緩急をつけた愛撫に翻弄され、もどかしい熱だけが溜まっていく。
「はぁぁ………やぁ…もう…無理………」
「美咲、どうして欲しいか言ってごらん。」
「………もう…や…やめて………」
「まだ、美咲は頑張るんだ。じゃあ、焦らすのを辞めて、快楽に堕としてあげるよ。何も考えられないくらい堕ちればいい………」
「ひっぃぃぃぃ…やぁぁぁ………」
廉の言葉を合図に、紅く色づいた胸の頂きを口に含み歯を立てられ、反対の頂きも指先で強く摘まれ揉み込まれる。
嬲る様に歯で根元を噛まれた頂きの先端を舌で転がされる。時折り乳首を喰む唇に乳輪ごと強く吸われ新たな快感に頭の芯が痺れて酩酊してきてしまう。
それでも胸への愛撫だけでは到底イケそうにない。
「そろそろ此方への愛撫も欲しくなって来たんじゃないかな?」
愛液で濡れそぼった下着を降ろされ脚から抜き去られ捨てられる。
「もう、グチョグチョじゃないか。」
「………やぁぁぁ…見ないでぇぇぇぇ………」
大好きな廉に手を縛られ、脚を大きく開かれ殆ど触った事も見た事もない女の部分を視姦されている事実に涙が溢れる。
一瞬、私の脚を開く廉の手が強張った気がしたが、急激に襲ってくる激しい快感に思考が霧散する。
「ひっ‼︎やぁぁぁ………」
あろうことか廉が私の女の部分に口をつけたのだ。
隘路から湧き出る愛液を舐め取り、花弁を割り差し込まれる舌が無尽蔵に這い回りじゅるじゅると愛液を啜る。
ひっきりなしに上がる卑猥な音に耳まで犯され、痺れる様な快感に終わりが近づいている事を感じていた。
もはや抵抗を辞めた私に気づいたのか、脚を開いていた手が外され、おもむろに降りてきた指先に花弁を開かれ、包皮を剥かれ震える蜜芽に爪を立てられた時、全身を駆け巡った激しい快感に、ビクビクと身体が痙攣し、気づいた時には潮をぶち撒けていた。
「はぁぁぁぁぁ………」
部屋中に甲高い叫び声がこだまする。
初めての事で何が起こったか分からない私は激しく混乱していた。
「………やだぁ…私…漏らして………」
廉のワイシャツにも顔にも飛沫が飛び、もちろんシーツもビショビショだ。
「美咲、漏らした訳ではないよ。これは、潮吹きと言って極限まで感じた時に出てしまう生理現象だよ。初めてで潮まで吹いちゃうなんて、やっぱり淫乱なんだね美咲は。」
「違う………」
「違わないよ。嫌いな男からの愛撫にも喜んで体は反応している。ほらっ、ここがグチュグチュなのが何よりの証拠だ。」
「ひっ!や…やめてぇ………」
溢れ出す愛液を指に取りぐちゅぐちゅと花弁の上を捏ね回されると、先程イッたばかりの体は刺激を貪欲に欲しがり快感の波が駆け巡る。
「ほらっ、どんどん愛液が溢れてくる。
これじゃ切りがないね。蓋をしてあげよう。」
………じゅくぅ………
廉の指が一本、愛液を垂れ流す隘路にゆっくりと侵入してくる。
「いっ……うぅ………」
何も受け入れた事がない隘路への突然の異物感と痛みに体が強張り、歯を食いしばっていないと変な叫び声を上げてしまいそうになる。
「………狭いなぁ………
美咲、力を抜いて。息を吐くんだ。
じゃないと痛い思いをする。」
廉が何か言っているが、それを聞くだけの余裕はすでになかった。
「仕方ない………」
目を瞑り、歯を食いしばる事で痛みに耐えていた私の唇が舐められ、廉の唇で塞がれる。突然の事で驚き開いた歯列を割り口腔内に侵入した廉の舌に、舌を絡めとられ吸われると、燻っていた快感の火が僅かに灯される。
同時に、指先で蜜粒を押しつぶされ揺すられれば強い快感の波が次々と生み出され体が意思とは関係なく緩んでいく。
その時を待っていたかの様に隘路に入れられた指がゆっくりと抜き差しされ、時折り指を曲げられ肉壁を擦られる。
痛みに襲われ体が強張れば、それを宥める様に乳房や蜜粒に強烈な愛撫を加えられ体が弛緩する。永遠とも思える時間、飴と鞭を与えられ続けた体は、いつしか快感のみを追う様に作り替えられていた。
隘路から湧き上がる痛みは、いつしか肉壁のある一点を擦られる度に強烈な快感へと変わっていく。
一本だった指が、いつの間にか二本、三本と増やされ隘路からは、ひっきりなしにじゅぶじゅぶと卑猥な音が上がっている。
………いつまでこの快感が続くの………
早く終わりにしたい………
体中から湧き起こる快感の波に翻弄され何度かイカされるものの、隘路の奥深くで燻る熱はいっこうに冷める気配はない。
………廉…早く熱を解放して………
ひとつになりたい………
「………もう…入れて………」
快楽の渦に飲み込まれた私は口走っていた。
………本心を………
「………」
全ての動きが止まり室内には私の荒い息遣いしか聞こえない。
………ぐちゅ………
「いっ!はぁぁぁぁ………」
いっきに引き抜かれた指の刺激に浅ましくも身悶えていると頭上の手首の縄が解かれ、廉の熱が去っていく。
「………興醒めだ………」
ベットから離れスタスタと歩いて行く廉の後ろ姿を見送る事しか出来ない。
………なぜ………?
扉を閉める音に我に返った私は、快楽に翻弄されクタクタになった体を叱咤し、廉の部屋を飛び出し私室へ駆け込み、扉を閉めるとその場にズルズルとへたり込んでしまった。
………なぜ廉は最後までしなかったの?
最後に強請る様な浅ましい私の姿に興醒めしたんだわ………
廉が私を抱こうとしたのは、思い通りにならない私に怒りを覚えただけ………
彼にとって私は支配し、屈服させてやりたい昔の女。いざ手に入ると分かれば興味が失せるのは自然な事よ。
これで廉との関係も終わるのかしら………
頬を伝う悲しみの涙さえ、ぽっかりと空いた心の穴を満たす事は出来ない。
廉を想い流れる涙の分だけ心の穴は大きく広がっていく。
先ほどまで私の首筋を丹念に舐め、時折甘噛みしていた廉の唇は次第に下へ下へ降りていく。
とうに邪魔だと思ったのか、私のTシャツとブラジャーは真ん中で無惨に切り裂かれ辛うじて腕に絡まっている状態だ。
私の上に馬乗りになり好き勝手している廉からは胸は丸見えになっている事だろう。
「………本当、良い眺め………
案外、美咲ってウエストは細いくせに胸はしっかりあるよな。
さっきから声出すの我慢しているみたいだけどいつまでもつかな?」
両の乳房に手を置いた廉に軽く揺さぶられ、そのもどかしい感覚に身悶えてしまう。
「………ふぅぅん………」
鼻から息を吐き出す事で何とか快楽をやり過ごそうとしている私を弄ぶかの様に、主張し始めた頂には一切触れてくれない。
「どうしたのかな?美咲………
脚をすり合わせて、嫌いな俺の愛撫にも感じてしまうなんて、とんだ淫乱だったんだね。」
「………そ…そんな…ことないわ………」
私のささやかな抵抗にあからさまに反応した廉に睨まれ履いていたズボンを足から一気に引き抜かれる。
「ひっ!………やぁ………」
「美咲は嘘つきだね。………ほら、下着が濡れている。」
パンツのクロッチ部分を指で強く押され、下着ごと隘路に指を浅く入れられ激しく動かされる。
「いやぁ…はぁぁぁぁ………」
激しい愛撫に急速に高まる快感に脳が痺れていく。
………やぁ…イッちゃう………
脳裏をチカチカと光が点滅し、甲高い声を叫びそうになった時、隘路に与えられていた激しい愛撫が急に止まってしまう。
………何で………?
思わず見上げた先の廉の顔が凶悪な笑みを浮かべている。
「………美咲…もっともっと俺を欲しがって苦しめばいい。」
それからの廉の愛撫は快楽の拷問の様だった。
首筋からゆっくりと胸の谷間を伝い、脇腹へと降りていく舌に丹念に舐め嬲られ、その間も悪戯な手に乳房を揉まれ、時折与えられる紅く色づき主張する頂きへの強い刺激に身悶え下着が濡れていくのを感じる。
しかし決定的な愛撫はいつまで経っても与えてはくれない。緩急をつけた愛撫に翻弄され、もどかしい熱だけが溜まっていく。
「はぁぁ………やぁ…もう…無理………」
「美咲、どうして欲しいか言ってごらん。」
「………もう…や…やめて………」
「まだ、美咲は頑張るんだ。じゃあ、焦らすのを辞めて、快楽に堕としてあげるよ。何も考えられないくらい堕ちればいい………」
「ひっぃぃぃぃ…やぁぁぁ………」
廉の言葉を合図に、紅く色づいた胸の頂きを口に含み歯を立てられ、反対の頂きも指先で強く摘まれ揉み込まれる。
嬲る様に歯で根元を噛まれた頂きの先端を舌で転がされる。時折り乳首を喰む唇に乳輪ごと強く吸われ新たな快感に頭の芯が痺れて酩酊してきてしまう。
それでも胸への愛撫だけでは到底イケそうにない。
「そろそろ此方への愛撫も欲しくなって来たんじゃないかな?」
愛液で濡れそぼった下着を降ろされ脚から抜き去られ捨てられる。
「もう、グチョグチョじゃないか。」
「………やぁぁぁ…見ないでぇぇぇぇ………」
大好きな廉に手を縛られ、脚を大きく開かれ殆ど触った事も見た事もない女の部分を視姦されている事実に涙が溢れる。
一瞬、私の脚を開く廉の手が強張った気がしたが、急激に襲ってくる激しい快感に思考が霧散する。
「ひっ‼︎やぁぁぁ………」
あろうことか廉が私の女の部分に口をつけたのだ。
隘路から湧き出る愛液を舐め取り、花弁を割り差し込まれる舌が無尽蔵に這い回りじゅるじゅると愛液を啜る。
ひっきりなしに上がる卑猥な音に耳まで犯され、痺れる様な快感に終わりが近づいている事を感じていた。
もはや抵抗を辞めた私に気づいたのか、脚を開いていた手が外され、おもむろに降りてきた指先に花弁を開かれ、包皮を剥かれ震える蜜芽に爪を立てられた時、全身を駆け巡った激しい快感に、ビクビクと身体が痙攣し、気づいた時には潮をぶち撒けていた。
「はぁぁぁぁぁ………」
部屋中に甲高い叫び声がこだまする。
初めての事で何が起こったか分からない私は激しく混乱していた。
「………やだぁ…私…漏らして………」
廉のワイシャツにも顔にも飛沫が飛び、もちろんシーツもビショビショだ。
「美咲、漏らした訳ではないよ。これは、潮吹きと言って極限まで感じた時に出てしまう生理現象だよ。初めてで潮まで吹いちゃうなんて、やっぱり淫乱なんだね美咲は。」
「違う………」
「違わないよ。嫌いな男からの愛撫にも喜んで体は反応している。ほらっ、ここがグチュグチュなのが何よりの証拠だ。」
「ひっ!や…やめてぇ………」
溢れ出す愛液を指に取りぐちゅぐちゅと花弁の上を捏ね回されると、先程イッたばかりの体は刺激を貪欲に欲しがり快感の波が駆け巡る。
「ほらっ、どんどん愛液が溢れてくる。
これじゃ切りがないね。蓋をしてあげよう。」
………じゅくぅ………
廉の指が一本、愛液を垂れ流す隘路にゆっくりと侵入してくる。
「いっ……うぅ………」
何も受け入れた事がない隘路への突然の異物感と痛みに体が強張り、歯を食いしばっていないと変な叫び声を上げてしまいそうになる。
「………狭いなぁ………
美咲、力を抜いて。息を吐くんだ。
じゃないと痛い思いをする。」
廉が何か言っているが、それを聞くだけの余裕はすでになかった。
「仕方ない………」
目を瞑り、歯を食いしばる事で痛みに耐えていた私の唇が舐められ、廉の唇で塞がれる。突然の事で驚き開いた歯列を割り口腔内に侵入した廉の舌に、舌を絡めとられ吸われると、燻っていた快感の火が僅かに灯される。
同時に、指先で蜜粒を押しつぶされ揺すられれば強い快感の波が次々と生み出され体が意思とは関係なく緩んでいく。
その時を待っていたかの様に隘路に入れられた指がゆっくりと抜き差しされ、時折り指を曲げられ肉壁を擦られる。
痛みに襲われ体が強張れば、それを宥める様に乳房や蜜粒に強烈な愛撫を加えられ体が弛緩する。永遠とも思える時間、飴と鞭を与えられ続けた体は、いつしか快感のみを追う様に作り替えられていた。
隘路から湧き上がる痛みは、いつしか肉壁のある一点を擦られる度に強烈な快感へと変わっていく。
一本だった指が、いつの間にか二本、三本と増やされ隘路からは、ひっきりなしにじゅぶじゅぶと卑猥な音が上がっている。
………いつまでこの快感が続くの………
早く終わりにしたい………
体中から湧き起こる快感の波に翻弄され何度かイカされるものの、隘路の奥深くで燻る熱はいっこうに冷める気配はない。
………廉…早く熱を解放して………
ひとつになりたい………
「………もう…入れて………」
快楽の渦に飲み込まれた私は口走っていた。
………本心を………
「………」
全ての動きが止まり室内には私の荒い息遣いしか聞こえない。
………ぐちゅ………
「いっ!はぁぁぁぁ………」
いっきに引き抜かれた指の刺激に浅ましくも身悶えていると頭上の手首の縄が解かれ、廉の熱が去っていく。
「………興醒めだ………」
ベットから離れスタスタと歩いて行く廉の後ろ姿を見送る事しか出来ない。
………なぜ………?
扉を閉める音に我に返った私は、快楽に翻弄されクタクタになった体を叱咤し、廉の部屋を飛び出し私室へ駆け込み、扉を閉めるとその場にズルズルとへたり込んでしまった。
………なぜ廉は最後までしなかったの?
最後に強請る様な浅ましい私の姿に興醒めしたんだわ………
廉が私を抱こうとしたのは、思い通りにならない私に怒りを覚えただけ………
彼にとって私は支配し、屈服させてやりたい昔の女。いざ手に入ると分かれば興味が失せるのは自然な事よ。
これで廉との関係も終わるのかしら………
頬を伝う悲しみの涙さえ、ぽっかりと空いた心の穴を満たす事は出来ない。
廉を想い流れる涙の分だけ心の穴は大きく広がっていく。
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