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第三章
指輪が結ぶ縁
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シンシアは私室のソファに腰掛け、ここ数日の出来事を反芻していた。
ダレンがエリセア教会の件で、忙しく立ち回っていることは知っている。
書類仕事に追われ、夜遅くまで執務室の灯りが消えないこともあった。けれども、何日も王城から帰って来ない。――なんてこと、今までなかった。
たとえ、ラヴェリエ公爵邸に帰宅が難しくとも、手紙だけは届けられていた。それすらも最近はない。
心配になり、ダレンの所在を王城に確認した。しかし、下級貴族の令嬢の訴えなど聞いてはくれない。「多忙につき取り継ぎ出来ない」と、言われるだけだった。
――手紙を出せないほど忙しいの?
ダレンに限って、それはあり得ない。忙しかろうと、わたしを心配させるようなことは絶対にしない。
伝令蝶だってあるのだ。
必ず、何かしらの連絡があって然るべきなのに――ない。
いったい、ダレンの周りで何が起こっているの?
ラヴェリエ公爵家に長く仕える家令にも、魔術師団に所属する父にも、ダレンの所在を確認した。しかし、わからないという。
そんなこと、あるはずない。
家令も父も、ダレンの事で何か隠している。そう、直感が告げていた。
かと言って、わたし一人ではどうすることも出来ない。
やっと、ダレンにぶつかる決意をしたのに。オメガである自分を受け入れてくれるのかと、正面切って聞くと決めたのに。
ダレンと会えない日々が続いている。
結局、わたしの心の中の憂いは晴れないままだ。だから、こんなにも彼に会えないことに、不安を感じてしまうのだろうか。
「身勝手よね……」
自分の中の不安を解消したいから、ダレンに会いたいだなんて、わたしは薄情な女よ。
「まぁまぁ、シンシアさま。ため息ばかりですわね」
ティセットを持ち、部屋へと入って来たマーサにも、心配されてしまう始末だ。
「ごめんなさいね。ダレンにずっと会えていないから……心配というか、ちょっと気鬱なの」
「そうですね。旦那さまも、旦那さまですわ。忙しくたって、未来の奥さまへの気遣いは、必要ですのに。お手紙を書く時間もないのかしら」
「魔術師団の団長さまですし、本当に手紙を書く時間もないのかもしれません……」
「そう申されても、音沙汰もなく何日も家を空けるだなんて、家長としてもなっておりませんわ。シンシアさま! 奥さまとなられるのですから、ここはビシッと物申した方がよろしいです」
自分以上に怒りを露わにする人を見ると、案外冷静になるものだ。
確かにマーサの言うことにも一理ある。
手紙を出す時間もないほど、忙しいなんて本当にあり得るの?
いくら忙しくとも、自分の所在は家令に伝えるものではないか。
王城に泊まる。明日は帰れる。その程度は伝えて然るべきだ。
家令は本当に彼の所在がわかっていないようだった。――しかも、魔術師団所属の父ですら。
ダレンの身に何かあったのだろうか?
連絡すら出来ない状況に置かれている?
悪い想像ばかりが頭を巡り、落ち着かない。
「シンシアさま、色々とダレンさまへ思うことがおありのようですね」
「――えっ?」
「先ほども、気鬱だとおっしゃっていましたし、心のわだかまりは、吐き出すのが一番です」
笑みを浮かべてシンシアの手を取ったマーサが、予想外の言葉を口にした。
「シンシアさま、教会で告解を受けられたことはございますか?」
「告解って……罪を神官さまに告白し、神の赦しを得る儀式ですよね」
「はい、概ね合っております。ただ、今は罪への懺悔だけでなく、神官さまに悩みを打ち明けることで、神の導きを得ることも出来るのですよ」
「でも……私、エリセア教の教徒ではありませんわ」
というより、金輪際関わりたくないと思うくらいには、エリセア教に恨みまである。
「シンシアさまの憂いもごもっともですわね。ただ、旧エリセア教会は、広く門徒を開いておりますのよ。もちろん、気が進まなければ、信者になる必要もありませんわ」
マーサの押しに心が揺れる。
旧エリセア教というくらいなのだから、現エリセア教とは、教義も違うのだろう。しかも、以前マーサは現エリセア教に否定的な物言いまでしていた。
信頼出来るマーサが勧めるんだもの……きっと、大丈夫よ。それに、エリセア教について、有益な情報が得られるかもしれないし。
「じゃあ、行ってみようかしら」
「あら、まぁ。では、気が変わらないうちに行きましょう。善は急げですわ!」
そして、マーサに連れられやって来たのは、町外れにある小さな教会だった。
オレンジ色の屋根に真っ白な土壁。敷地内には山羊が放し飼いにされており、なんとも牧歌的な雰囲気だ。
エクレシア中央教会の荘厳な建物を知っているだけに、可愛らしく小さな教会に拍子抜けしてしまう。
なんだか……身構えていた自分が、馬鹿らしい。
「なんとも、アットホームな教会なのね……」
「ふふふ、皆さま始めはシンシアさまと同じ反応をされますわね。中央教会とは雲泥の差とは、よく言われます」
「でも、私はこちらの方が好きだわ。安心するというか、なんだかホッとしますの」
「えぇ、えぇ。わたくしもです。元々、エリセア教は、民に寄り添う教えを説いていたのですよ。慈愛の神エリシエルのように、弱きを助け寄り添う、弱い立場の者たち、平民を中心に広がった宗教でした。それが、時を経て貴族にも浸透し、エリセア教自体の教えも様変わりしてしまいました。そんな状況を憂い、今日まで旧エリセア教の教えを守って来たのが、この小さな教会なのです」
真摯な目をして、言葉を紡ぐマーサからは、エリセア教への愛と憂いを感じる。
愛しているからこそ、現状を憂い変革を望んでいる。そう願う同志が目の前の教会にはいる。シンシアの心に暖かな感情が広がっていく。
この教会にいる神官さまなら、私の悩みを良い方向へと導いてくださるかもしれないわね。
「マーサ、なんだか勇気が湧いてきたわ」
「きっと、良き導きを得られます。では、参りましょうか」
マーサに促され、シンシアは教会の扉を開いた。
*
告解室と呼ばれる、人一人入るのがやっとの空間。格子状の目隠し板が設置された小さな部屋には、木の椅子が置かれている。どうやら目隠し板を境に、反対の部屋に神官が入る造りになっているようだ。
椅子に座りぐるりと室内を見回していたシンシアは、反対側の部屋の扉が開かれる音に姿勢を正す。格子板の下部の隙間からエリセア教会の正装を見て取り、緊張からわずかに背が震えた。
白地に金字の蝶の刺繍が施された神官服は、高位の神官のものだ。中央教会の司教も同じ正装をしていた。
目の前に座る人物はエリセア教会の上位神官ということになる。そんな高位の神官が信者でもない女の告解を聞きに来るものだろうか。
まさか、マーサに騙されたの?
喉元をせり上がる恐怖心に、椅子を蹴倒し立ち上がると、ドアノブへと手をかける。だが、右に左に回しても、扉が開かない。
焦りと恐怖でパニックになりかける。しかし、次に続いた神官の言葉に、動きを止めた。
「シンシアさま、お許しください。やむにやまれぬ事情がありまして……マーサに頼んだのです。どうか、マーサを責めないでやってください。無理を言って協力させたのは私ですから」
「なら、どうして鍵なんて! こんなことされれば、誰だって恐怖するわ」
「申し訳ありません。シンシアさまはエリセア教会に良いイメージをお持ちでないと聞きました。私の存在にパニックを起こされ逃げてしまわれたのなら、今後お話する機会は得られません。――ですから、強硬手段を取るしかなかったのです」
格子板越しに、頭を下げる神官の態度を見ても、心に芽生えた不信感は消えない。
「マーサを利用してまで、私をこの教会におびき出す理由がわかりません。それこそ、マーサを通じてラヴェリエ公爵邸で会うことだって出来たはずです」
「――いいえ、それは難しいのです。シンシアさまとの面会は、ラヴェリエ公爵の許可がなければ出来ない。……ラヴェリエ公爵の行方をシンシアさまは、ご存知ですか?」
「ダレンの行方ですって!?」
現在、ダレンの行方はわかっていない。
目の前の神官は彼の行方を知っている?
そんなことって……
疑いの目を向けるシンシアへと、神官はある物を格子板越しに差し出した。
「この指輪に、見覚えはありませんか?」
机の上で鈍く光る銀色の指輪を、シンシアは知っていた。己の薬指で光る同じ意匠の指輪を、咄嗟に手で覆い隠していた。
ダレンがエリセア教会の件で、忙しく立ち回っていることは知っている。
書類仕事に追われ、夜遅くまで執務室の灯りが消えないこともあった。けれども、何日も王城から帰って来ない。――なんてこと、今までなかった。
たとえ、ラヴェリエ公爵邸に帰宅が難しくとも、手紙だけは届けられていた。それすらも最近はない。
心配になり、ダレンの所在を王城に確認した。しかし、下級貴族の令嬢の訴えなど聞いてはくれない。「多忙につき取り継ぎ出来ない」と、言われるだけだった。
――手紙を出せないほど忙しいの?
ダレンに限って、それはあり得ない。忙しかろうと、わたしを心配させるようなことは絶対にしない。
伝令蝶だってあるのだ。
必ず、何かしらの連絡があって然るべきなのに――ない。
いったい、ダレンの周りで何が起こっているの?
ラヴェリエ公爵家に長く仕える家令にも、魔術師団に所属する父にも、ダレンの所在を確認した。しかし、わからないという。
そんなこと、あるはずない。
家令も父も、ダレンの事で何か隠している。そう、直感が告げていた。
かと言って、わたし一人ではどうすることも出来ない。
やっと、ダレンにぶつかる決意をしたのに。オメガである自分を受け入れてくれるのかと、正面切って聞くと決めたのに。
ダレンと会えない日々が続いている。
結局、わたしの心の中の憂いは晴れないままだ。だから、こんなにも彼に会えないことに、不安を感じてしまうのだろうか。
「身勝手よね……」
自分の中の不安を解消したいから、ダレンに会いたいだなんて、わたしは薄情な女よ。
「まぁまぁ、シンシアさま。ため息ばかりですわね」
ティセットを持ち、部屋へと入って来たマーサにも、心配されてしまう始末だ。
「ごめんなさいね。ダレンにずっと会えていないから……心配というか、ちょっと気鬱なの」
「そうですね。旦那さまも、旦那さまですわ。忙しくたって、未来の奥さまへの気遣いは、必要ですのに。お手紙を書く時間もないのかしら」
「魔術師団の団長さまですし、本当に手紙を書く時間もないのかもしれません……」
「そう申されても、音沙汰もなく何日も家を空けるだなんて、家長としてもなっておりませんわ。シンシアさま! 奥さまとなられるのですから、ここはビシッと物申した方がよろしいです」
自分以上に怒りを露わにする人を見ると、案外冷静になるものだ。
確かにマーサの言うことにも一理ある。
手紙を出す時間もないほど、忙しいなんて本当にあり得るの?
いくら忙しくとも、自分の所在は家令に伝えるものではないか。
王城に泊まる。明日は帰れる。その程度は伝えて然るべきだ。
家令は本当に彼の所在がわかっていないようだった。――しかも、魔術師団所属の父ですら。
ダレンの身に何かあったのだろうか?
連絡すら出来ない状況に置かれている?
悪い想像ばかりが頭を巡り、落ち着かない。
「シンシアさま、色々とダレンさまへ思うことがおありのようですね」
「――えっ?」
「先ほども、気鬱だとおっしゃっていましたし、心のわだかまりは、吐き出すのが一番です」
笑みを浮かべてシンシアの手を取ったマーサが、予想外の言葉を口にした。
「シンシアさま、教会で告解を受けられたことはございますか?」
「告解って……罪を神官さまに告白し、神の赦しを得る儀式ですよね」
「はい、概ね合っております。ただ、今は罪への懺悔だけでなく、神官さまに悩みを打ち明けることで、神の導きを得ることも出来るのですよ」
「でも……私、エリセア教の教徒ではありませんわ」
というより、金輪際関わりたくないと思うくらいには、エリセア教に恨みまである。
「シンシアさまの憂いもごもっともですわね。ただ、旧エリセア教会は、広く門徒を開いておりますのよ。もちろん、気が進まなければ、信者になる必要もありませんわ」
マーサの押しに心が揺れる。
旧エリセア教というくらいなのだから、現エリセア教とは、教義も違うのだろう。しかも、以前マーサは現エリセア教に否定的な物言いまでしていた。
信頼出来るマーサが勧めるんだもの……きっと、大丈夫よ。それに、エリセア教について、有益な情報が得られるかもしれないし。
「じゃあ、行ってみようかしら」
「あら、まぁ。では、気が変わらないうちに行きましょう。善は急げですわ!」
そして、マーサに連れられやって来たのは、町外れにある小さな教会だった。
オレンジ色の屋根に真っ白な土壁。敷地内には山羊が放し飼いにされており、なんとも牧歌的な雰囲気だ。
エクレシア中央教会の荘厳な建物を知っているだけに、可愛らしく小さな教会に拍子抜けしてしまう。
なんだか……身構えていた自分が、馬鹿らしい。
「なんとも、アットホームな教会なのね……」
「ふふふ、皆さま始めはシンシアさまと同じ反応をされますわね。中央教会とは雲泥の差とは、よく言われます」
「でも、私はこちらの方が好きだわ。安心するというか、なんだかホッとしますの」
「えぇ、えぇ。わたくしもです。元々、エリセア教は、民に寄り添う教えを説いていたのですよ。慈愛の神エリシエルのように、弱きを助け寄り添う、弱い立場の者たち、平民を中心に広がった宗教でした。それが、時を経て貴族にも浸透し、エリセア教自体の教えも様変わりしてしまいました。そんな状況を憂い、今日まで旧エリセア教の教えを守って来たのが、この小さな教会なのです」
真摯な目をして、言葉を紡ぐマーサからは、エリセア教への愛と憂いを感じる。
愛しているからこそ、現状を憂い変革を望んでいる。そう願う同志が目の前の教会にはいる。シンシアの心に暖かな感情が広がっていく。
この教会にいる神官さまなら、私の悩みを良い方向へと導いてくださるかもしれないわね。
「マーサ、なんだか勇気が湧いてきたわ」
「きっと、良き導きを得られます。では、参りましょうか」
マーサに促され、シンシアは教会の扉を開いた。
*
告解室と呼ばれる、人一人入るのがやっとの空間。格子状の目隠し板が設置された小さな部屋には、木の椅子が置かれている。どうやら目隠し板を境に、反対の部屋に神官が入る造りになっているようだ。
椅子に座りぐるりと室内を見回していたシンシアは、反対側の部屋の扉が開かれる音に姿勢を正す。格子板の下部の隙間からエリセア教会の正装を見て取り、緊張からわずかに背が震えた。
白地に金字の蝶の刺繍が施された神官服は、高位の神官のものだ。中央教会の司教も同じ正装をしていた。
目の前に座る人物はエリセア教会の上位神官ということになる。そんな高位の神官が信者でもない女の告解を聞きに来るものだろうか。
まさか、マーサに騙されたの?
喉元をせり上がる恐怖心に、椅子を蹴倒し立ち上がると、ドアノブへと手をかける。だが、右に左に回しても、扉が開かない。
焦りと恐怖でパニックになりかける。しかし、次に続いた神官の言葉に、動きを止めた。
「シンシアさま、お許しください。やむにやまれぬ事情がありまして……マーサに頼んだのです。どうか、マーサを責めないでやってください。無理を言って協力させたのは私ですから」
「なら、どうして鍵なんて! こんなことされれば、誰だって恐怖するわ」
「申し訳ありません。シンシアさまはエリセア教会に良いイメージをお持ちでないと聞きました。私の存在にパニックを起こされ逃げてしまわれたのなら、今後お話する機会は得られません。――ですから、強硬手段を取るしかなかったのです」
格子板越しに、頭を下げる神官の態度を見ても、心に芽生えた不信感は消えない。
「マーサを利用してまで、私をこの教会におびき出す理由がわかりません。それこそ、マーサを通じてラヴェリエ公爵邸で会うことだって出来たはずです」
「――いいえ、それは難しいのです。シンシアさまとの面会は、ラヴェリエ公爵の許可がなければ出来ない。……ラヴェリエ公爵の行方をシンシアさまは、ご存知ですか?」
「ダレンの行方ですって!?」
現在、ダレンの行方はわかっていない。
目の前の神官は彼の行方を知っている?
そんなことって……
疑いの目を向けるシンシアへと、神官はある物を格子板越しに差し出した。
「この指輪に、見覚えはありませんか?」
机の上で鈍く光る銀色の指輪を、シンシアは知っていた。己の薬指で光る同じ意匠の指輪を、咄嗟に手で覆い隠していた。
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