1 / 1
不明
しおりを挟む今はまるで
行方不明のわたしの
心持ち手元のカードを切る
タイミングで意味は不明
じっくりばっちりやったとたんに
天国なのか
地獄が来るのかどうかは
不思議と不明で
脳溢血などを引き起こしたのち
助かるというのが現世でまだ生きる
ということならばもうその
境界線がたやすく引けるくらい
細いものだったなら
オーバーラインしたいとも思う
やわな生き物
しかしそのへんの人は
現世に繋ぎ止めるのが親切と
信じてやまない方ばかりだから
カネも手間もかけて
カードをシャッフルするのに
夢中だ
一発
ジョーカーが出ればな
で、
だいたいジョーカーの存在が
嫌らしい
このくにで言う
鬼のことかと思われる
とにかく追いかけるやつ
鬼ごっこといえば何とでも
つかまったら鬼に
チェリーを目で止める
それは儚い遊戯
万札でメダルを買いまして
三枚で三プッシュ
チェリーが止まれば
そろそろだろうと
思う心は不明な
ギャンブル依存症ですね
いつかはフィーバーするって
ざくざくBARが止まり
メダルがドル箱にあふれる
なんていっても
けっきょく最後には
すかんぴんさ
誰もが心にジャックポットを
持ってたりするからさ
どうしようもなく
不可避なエブリデイ
正しいことだけで
世界は回っていると
感じられたのは小学四年まで
それだって
自覚がなかっただけで
わたし、活発な子だった
男の子ばかりの中女一人
フリースタイルのドッチボールに
夢中
女子では
学年いち肩がつよかった
そりゃ男の子に混じって
毎朝、
そして放課後も、
ボールを
ぶつけ合って走り回るのだもの
もともとの運動神経もあって
体育は当然5
音楽をやらせても5
絵を描かせても5
裁縫も包丁も器用で家庭科も5
国語算数理科社会は当然ダントツの5
わたしの通信簿といえば当然オール5
だけど、
五年生になって
いろいろ変わった
自分が女であることが
たまらなく嫌だったり
男の子とは遊ばなくなり
比較的地味なクラスでの立ち位置、
と思ってたのは自分だけで
スペシャルな扱いだったらしい
抜群に頭が良く
なんかずっと学級委員だったな
何かにつけリーダーで
それが嫌だと思った
ときのことを覚えてる
当然その役目はあなたでしょう
という周りの圧に
わたしは初めて泣けた
みんなびっくりしてたな
そののちの波乱の人生はまだ
不明のままにしておこう
波乱万丈はそこからか
わたしは
ノンフィクションで食っていけるほど
さまざまな体験をしたの
これは、
詩じゃないな
何なのかはまだ不明
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる