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おまけ
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幸いなことに授乳中だけはおとなしい。仕事の支度をするなら今しかないとばかりに急ぐ。千愛希には悪いが、仕事に遅れるわけにもいかないのだ。
顔を洗い、髪をセットして戻れば、離れた時の状態のまま千愛希が律を睨みつけていた。
「顔怖……」
おおう……っと半笑いを浮かべる律は、千愛希の隣に立ち、触れるだけのキスをした。
「……ん。……ねぇ、この体勢で」
「どんな体勢でも可愛いけどね」
満足した様子の瑠稀を抱き抱えた律は、体を揺らして眠りを誘う。1人いなくなったことで、千愛希はようやく体を起こして瑠唯の授乳を続けた。
「可愛くないでしょ。……毎日こんなに疲弊してるのに」
「可愛いよ。頑張ってるの、可愛い」
ふっと微笑んだ律は、うとうとし始めた瑠稀をベビーベッドへ戻した。
「……律こそ毎日休まらないのに」
「ね。でも、千愛希との子供だから。可愛い」
「2人とも男の子だったけどね」
「いいじゃん。機械に強い子になりそうだ」
「法律に強いかもよ?」
「あるいは文系と理系に分かれるかな?」
「一卵性だとそこ同じ?」
「さぁ……調べますか」
「調べましょう」
わからないことは納得するまで調べる。そんな癖がついている2人は目を合わせて頷いた。
律の協力もあり静かになった寝室。千愛希は、ぼーっとする頭でキッチンへ向かった。律のお弁当作りである。
「千愛希、大変だからいいよ。適当に済ますし」
「ううん、大丈夫。寝てないのは律も同じだし」
結婚したばかりの頃は、律がこんなに育児に協力してくれるだなんて思っていなかった千愛希。双子が産まれてしまったら、律の協力なしではとても育児なんてできないが。
それでも育休中の千愛希にとっては、毎日寝不足のまま仕事に行く律の存在をありがたいと思っている。
せめて今くらいは愛妻弁当を作ってあげたいと思う今日この頃だ。
「ありがとう。今日、裁判所行かなきゃだから。流れ次第でちょっと遅くなる」
「うん」
ちらっと律を見れば、パリッとしたシャツに袖を通している。シャツのアイロンがけも律が自分で行ってくれるため、千愛希は助かっていた。ベストのボタンを閉め、新聞を広げる。文字を追いながら、右手には高級腕時計が握られており、ゆらゆらと揺らしながらゼンマイを巻いていた。
顔を洗い、髪をセットして戻れば、離れた時の状態のまま千愛希が律を睨みつけていた。
「顔怖……」
おおう……っと半笑いを浮かべる律は、千愛希の隣に立ち、触れるだけのキスをした。
「……ん。……ねぇ、この体勢で」
「どんな体勢でも可愛いけどね」
満足した様子の瑠稀を抱き抱えた律は、体を揺らして眠りを誘う。1人いなくなったことで、千愛希はようやく体を起こして瑠唯の授乳を続けた。
「可愛くないでしょ。……毎日こんなに疲弊してるのに」
「可愛いよ。頑張ってるの、可愛い」
ふっと微笑んだ律は、うとうとし始めた瑠稀をベビーベッドへ戻した。
「……律こそ毎日休まらないのに」
「ね。でも、千愛希との子供だから。可愛い」
「2人とも男の子だったけどね」
「いいじゃん。機械に強い子になりそうだ」
「法律に強いかもよ?」
「あるいは文系と理系に分かれるかな?」
「一卵性だとそこ同じ?」
「さぁ……調べますか」
「調べましょう」
わからないことは納得するまで調べる。そんな癖がついている2人は目を合わせて頷いた。
律の協力もあり静かになった寝室。千愛希は、ぼーっとする頭でキッチンへ向かった。律のお弁当作りである。
「千愛希、大変だからいいよ。適当に済ますし」
「ううん、大丈夫。寝てないのは律も同じだし」
結婚したばかりの頃は、律がこんなに育児に協力してくれるだなんて思っていなかった千愛希。双子が産まれてしまったら、律の協力なしではとても育児なんてできないが。
それでも育休中の千愛希にとっては、毎日寝不足のまま仕事に行く律の存在をありがたいと思っている。
せめて今くらいは愛妻弁当を作ってあげたいと思う今日この頃だ。
「ありがとう。今日、裁判所行かなきゃだから。流れ次第でちょっと遅くなる」
「うん」
ちらっと律を見れば、パリッとしたシャツに袖を通している。シャツのアイロンがけも律が自分で行ってくれるため、千愛希は助かっていた。ベストのボタンを閉め、新聞を広げる。文字を追いながら、右手には高級腕時計が握られており、ゆらゆらと揺らしながらゼンマイを巻いていた。
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