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おまけ
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--3年後
「んぎゃーーー!」
守屋家の朝は盛大な泣き声から始まる。とはいえ、つい1時間前にも起こされたばかりだ。
むくっと体を起こした律。その隣で同時に千愛希も目を覚ました。
「あー……また泣いてる。瑠稀くん……」
千愛希がのそっと起きてベビーベッドへ近付いた。結婚して2年、熱い新婚生活を送っていたが、2ヶ月前に家族が増えた。
「男の子ですね」
そう産科医に言われた時には、律と手を取り合って喜んだものだ。千愛希も35歳を迎え、「結局高齢出産かぁ」なんて言っていたが、さすがは寝ずに働いていた体力の持ち主か、本人の回復力は並大抵ではなかった。
しかし夜泣きが続く中、律も千愛希もすっかり寝不足である。
「よく泣くね……」
ぼーっとしながらゆっくりと千愛希に近付く。
「律、いいよ。仕事まで寝てて」
「いや……そろそろ」
「んぎゃーー!!」
律が呟いたところでまた泣き声が響く。千愛希の腕の中にいる瑠稀は、おとなしく抱かれていた。待ち望んでいた授乳に満足しているのだ。
律は手を伸ばし、隣のベビーベッドから小さな体を抱えた。
「ほらね……」
「どっちか泣くとどっちか起きちゃうからなぁ……もういっその事部屋を分けたい」
「そしたら俺達もバラバラに寝なきゃじゃん」
不服そうに顔をしかめる律は、千愛希同様に腕の中に子供を収めた。
「まさか双子とはね……」
律と千愛希は声を揃え、小さく息をついた。男の子が生まれると聞いて着々と準備を進めていた。必要物品は全て揃い、千愛希も順調に経過を追っていた。
「あれ? 心音2つあるね」
そう言われたのは生まれる少し前のこと。えぇっ!? と2人で目を丸くしたものだ。
「生まれるまでわからないこともあるからね。先にわかってよかったね」
医師はそう言ったが、律は新たに物品を揃えたりと大忙しだった。
出産は無事に終えたものの、その後に待ちかまえていたのは2人分の育児。1人だってわからないことだらけだというのに、考える間もなく2人目が声を上げる。
「瑠唯もお腹空いたのかな?」
「双子だしね……タイミングが同じなんじゃない」
「同時にあげとけば次も同時に泣くか……」
「そんなに都合よくいくかね」
律はふわっと欠伸をすると千愛希の服をたくしあげる。
「ちょ、律?」
千愛希をベビーベッドに前かがみにさせ、瑠唯をその下に差し込んだ。
「とりあえず、現状維持で」
「律っ!」
両乳を双子に陣取られ、身動きのできない千愛希は、ひいっと顔を歪めながら律を見る。
「とりあえず顔洗ってくる。もう支度するよ」
律はさらりとその場を離れ、洗面所へ向かった。
「んぎゃーーー!」
守屋家の朝は盛大な泣き声から始まる。とはいえ、つい1時間前にも起こされたばかりだ。
むくっと体を起こした律。その隣で同時に千愛希も目を覚ました。
「あー……また泣いてる。瑠稀くん……」
千愛希がのそっと起きてベビーベッドへ近付いた。結婚して2年、熱い新婚生活を送っていたが、2ヶ月前に家族が増えた。
「男の子ですね」
そう産科医に言われた時には、律と手を取り合って喜んだものだ。千愛希も35歳を迎え、「結局高齢出産かぁ」なんて言っていたが、さすがは寝ずに働いていた体力の持ち主か、本人の回復力は並大抵ではなかった。
しかし夜泣きが続く中、律も千愛希もすっかり寝不足である。
「よく泣くね……」
ぼーっとしながらゆっくりと千愛希に近付く。
「律、いいよ。仕事まで寝てて」
「いや……そろそろ」
「んぎゃーー!!」
律が呟いたところでまた泣き声が響く。千愛希の腕の中にいる瑠稀は、おとなしく抱かれていた。待ち望んでいた授乳に満足しているのだ。
律は手を伸ばし、隣のベビーベッドから小さな体を抱えた。
「ほらね……」
「どっちか泣くとどっちか起きちゃうからなぁ……もういっその事部屋を分けたい」
「そしたら俺達もバラバラに寝なきゃじゃん」
不服そうに顔をしかめる律は、千愛希同様に腕の中に子供を収めた。
「まさか双子とはね……」
律と千愛希は声を揃え、小さく息をついた。男の子が生まれると聞いて着々と準備を進めていた。必要物品は全て揃い、千愛希も順調に経過を追っていた。
「あれ? 心音2つあるね」
そう言われたのは生まれる少し前のこと。えぇっ!? と2人で目を丸くしたものだ。
「生まれるまでわからないこともあるからね。先にわかってよかったね」
医師はそう言ったが、律は新たに物品を揃えたりと大忙しだった。
出産は無事に終えたものの、その後に待ちかまえていたのは2人分の育児。1人だってわからないことだらけだというのに、考える間もなく2人目が声を上げる。
「瑠唯もお腹空いたのかな?」
「双子だしね……タイミングが同じなんじゃない」
「同時にあげとけば次も同時に泣くか……」
「そんなに都合よくいくかね」
律はふわっと欠伸をすると千愛希の服をたくしあげる。
「ちょ、律?」
千愛希をベビーベッドに前かがみにさせ、瑠唯をその下に差し込んだ。
「とりあえず、現状維持で」
「律っ!」
両乳を双子に陣取られ、身動きのできない千愛希は、ひいっと顔を歪めながら律を見る。
「とりあえず顔洗ってくる。もう支度するよ」
律はさらりとその場を離れ、洗面所へ向かった。
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