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ファンクラブ
【24】
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「えぇ!? そんなことができるの!?」
「はい。ですが、悪用すればもちろん律が言ったように犯罪ですし、悪意のない人間から個人情報を盗むのだって犯罪ですからね。気を付けないと」
千愛希さんがそういうと「ウィルスばらまくのだって立派な犯罪だからね」と言いながら律くんは頭を抱えている。
「で、でもさっき千愛希さん、皆で情報共有したり、色んな写真を見るためって言ってなかった?」
「はい! もちろん本来の目的はそちらです。でも会員は、私と周くんが吟味してOKサインが出てからとします。まあ、ほとんど身内や友人となっていきますけどね。顔を知らない不特定多数が入れるわけではないのです」
「うーん……それって意味あるの?」
「あります。私が周くんが持っている貴重な写真を見せていただきたいだけなのですが、どんな写真を見せられているのかまどかさんが不安になると思うんです。
ですから、まどかさんが確認できる場でまどかさんの許可の元、写真掲載や意見交換ができるようになっています。もちろん、まどかさんであれば投稿した本人でなくてもそれらを削除することが可能です」
そんなことをさらっと言ってのける。
「私ならって……そんな判断どうやって……」
「まず、裏のページに飛びます」
「裏?」
「一番最初のHPの画面に戻り、下までスクロールします」
何の変哲もない画面だが、一文字もなくなった場所で千愛希さんはenterキーを押した。
すると、真っ黒な画面が映し出された。
「え?」
「普通の人間なら、万が一この画面になってもバグったか、何らかの問題が起きたと思い、引き返します。実際ここでどのキーを押しても反応しません。ですが、まどかさんスマホを出して下さい。QRコードのアプリを開いてこの画面に向けて下さい」
半信半疑で千愛希さんの指示に従うと、URLが表示されている。そこを開こうとすると、ブラウザで開くかアプリをインストールするかで選択できた。
「え……? 何これ?」
「ここには何もないように見えますが、QRコードが暗号化されて表示してあります。スマホをかざした時にだけ反応して読み取れます」
「……いやいやいや……そんなこと」
「私が作ったソフトですから、そう簡単には見破られませんよ」
そう平然と言った。
え……? こわっ……。
ソフト作るって何? 暗号化って何? この秘密の隠し部屋のようなものは一体何?
恐ろしくもあるそのアプリをインストールすると、〔パスワードを入力〕、〔顔認証する〕と表示された。
「その顔認証を押して下さい」
そう言われた通りにそこを押すと、カメラ機能に切り替わり、INカメラで私の顔が写し出される。2秒程で画面が切り替わり、〔ようこそまどか様。お待ちしておりました〕とポップな字体が表示された。
「これで入れました。まどかさんは、ご本人様、兼管理人様ともなるので、顔認証ができます。ちなみに、私と周くんは指紋認証で入れます」
千愛希さんは平然とそんなことを言うけれど、私にはハイテク過ぎてついていけそうになかった。
「はい。ですが、悪用すればもちろん律が言ったように犯罪ですし、悪意のない人間から個人情報を盗むのだって犯罪ですからね。気を付けないと」
千愛希さんがそういうと「ウィルスばらまくのだって立派な犯罪だからね」と言いながら律くんは頭を抱えている。
「で、でもさっき千愛希さん、皆で情報共有したり、色んな写真を見るためって言ってなかった?」
「はい! もちろん本来の目的はそちらです。でも会員は、私と周くんが吟味してOKサインが出てからとします。まあ、ほとんど身内や友人となっていきますけどね。顔を知らない不特定多数が入れるわけではないのです」
「うーん……それって意味あるの?」
「あります。私が周くんが持っている貴重な写真を見せていただきたいだけなのですが、どんな写真を見せられているのかまどかさんが不安になると思うんです。
ですから、まどかさんが確認できる場でまどかさんの許可の元、写真掲載や意見交換ができるようになっています。もちろん、まどかさんであれば投稿した本人でなくてもそれらを削除することが可能です」
そんなことをさらっと言ってのける。
「私ならって……そんな判断どうやって……」
「まず、裏のページに飛びます」
「裏?」
「一番最初のHPの画面に戻り、下までスクロールします」
何の変哲もない画面だが、一文字もなくなった場所で千愛希さんはenterキーを押した。
すると、真っ黒な画面が映し出された。
「え?」
「普通の人間なら、万が一この画面になってもバグったか、何らかの問題が起きたと思い、引き返します。実際ここでどのキーを押しても反応しません。ですが、まどかさんスマホを出して下さい。QRコードのアプリを開いてこの画面に向けて下さい」
半信半疑で千愛希さんの指示に従うと、URLが表示されている。そこを開こうとすると、ブラウザで開くかアプリをインストールするかで選択できた。
「え……? 何これ?」
「ここには何もないように見えますが、QRコードが暗号化されて表示してあります。スマホをかざした時にだけ反応して読み取れます」
「……いやいやいや……そんなこと」
「私が作ったソフトですから、そう簡単には見破られませんよ」
そう平然と言った。
え……? こわっ……。
ソフト作るって何? 暗号化って何? この秘密の隠し部屋のようなものは一体何?
恐ろしくもあるそのアプリをインストールすると、〔パスワードを入力〕、〔顔認証する〕と表示された。
「その顔認証を押して下さい」
そう言われた通りにそこを押すと、カメラ機能に切り替わり、INカメラで私の顔が写し出される。2秒程で画面が切り替わり、〔ようこそまどか様。お待ちしておりました〕とポップな字体が表示された。
「これで入れました。まどかさんは、ご本人様、兼管理人様ともなるので、顔認証ができます。ちなみに、私と周くんは指紋認証で入れます」
千愛希さんは平然とそんなことを言うけれど、私にはハイテク過ぎてついていけそうになかった。
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