【完結】美人過ぎる〇〇はワンコ彼氏に溺愛される

雪村こはる

文字の大きさ
53 / 289
愛情

【52】

しおりを挟む
 唇が重なったまま後ろを振り返り、彼の首に両腕を回す。
 ぐっと近くなった距離で、更に深く口付けを交わす。彼が求めるよりも先に舌を捩じ込めば、彼は噛みつくようにそれに応えた。
 何度か激しいキスを交わし、唇が離れると、じんじんと甘い痺れが余韻として残る。

「まどかさん……今日、変だね……」

「変だね……。今日はね、いつもよりももっとあまねくんが欲しいの……」

「……欲しいの?」

「うん……。どうしたら全部手に入るかなって考えてた」

「なに、それ……。かわい……あー、ヤバい。ちょっとのぼせそう……」

 彼は両手で自分の顔を覆ってしまう。
 その綺麗な顔が隠されて、ほんの少し残念な気分になる。
 辛い時に傍にいてくれたあまねくんには感謝ばかりで、私も彼のために何かしてあげたかった。彼がしてもらって嬉しいことってなんだろう。
 いつも私に触れたがる彼のことだから、私からの愛情が伝わったら、もっと喜んでくれるかな。

 彼から少し体を離して、お湯の中に右手を伸ばす。彼の下半身で反応しているソレをそっと握ってみた。

「ちょっ、まどかさん!?」

「今日はね……私がいっぱいしてあげたい」

「何言って……」

「いっつもあまねくんには守ってもらってばかりで、色んなことしてもらってばかりで、私……何もしてあげられてないから」

「そんなことないよ……?  一緒にいられたらそれでいいしって……ちょっ」

 握った手を上下に動かす。あまねくんは、いつも私の気持ちいいところを探し出して、たくさんの愛情をくれるけれど、私はいつもしてもらうばかりで、彼には何もしてあげたことがない。
 更に硬く膨張し始めたから、少しは気持ちいいといいんだけど……。

「まどかさんっ……そんなことしなくていいから」

「ダメだよ。いつも、私ばっかりだから……」

 少し速めに擦れば、彼は逃げるようにして浴槽から上がってしまう。
 縁に腰掛けた彼は、「いいって……まどかさんにそんなことさせられない」と顔を真っ赤にさせている。
 可愛い……。胸の中がキュンキュンして、痛くなって、もっと彼が喜んでくれればいいと思った。
 地上に出てしまった循環のよくなったソレを再び握って、先を口に含んだ。

「まどかさん!  ダメだって……困る……」

 彼だって散々私の下半身を舐め回したくせに。
 ぐっと奥の方まで咥えてみるが、大きすぎて奥までは入らなかった。
 雅臣は、私の頭を掴んで何度も喉の奥まで突っ込むものだから、気持ち悪くなって、この行為が大嫌いだったけれど、あまねくんには喜んでほしくて、上唇と舌ではさみ込み、顔を動かす。
 根本の方は右手で握ったまま上下にスライドさせた。
 腹部につくほどそそり立っているものだから、こちら側にもってくるのも大変で、できるだけ垂直に試みる。

「まどかさっ……ダメだって……ん」

 余裕のないあまねくんの声が可愛くて、もっと頑張ってみたくなる。
 少し口を離して「あんまり上手じゃないかもだけど……頑張るから……」と言ってから再び咥え込む。

「頑張んなくてっ……いいってっ、ば……はっ、ヤバっ……」

 一生懸命口と手を動かして、彼がちゃんと気持ち良くなってくれているのか気になり、視線だけ上げて見る。
 濡れた瞳と目が合い、「ちょっ、それ……無理。上目遣いとか、ほんとっ……勘弁して」と慌てた様子で目を逸らされた。
 彼の手が上から降ってきて、私の頭に乗せられる。雅臣にされた恐怖が蘇り、怖くなったけれど、彼は「もうっ、いいから……十分だからっ」そう言って、私を止めさせようとする。
 だけど、いつも絶頂を迎えるまで私を攻めるあまねくんとはフェアじゃない気がして、もう少し手を速めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ナイトプールで熱い夜

狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…? この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

処理中です...