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ラポール形成
【13】
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律くんがあまねくんの耳元でコソコソと話すと、彼はまたその大きな瞳を更に大きくさせた。
「おばあちゃん、周が帰ってきたよ」
「ああ……あっくん、おかえり」
「ただいま。ばあちゃん、今日はまどかさんと一緒に過ごしたの?」
あまねくんは自然と話を逸らし、おばあちゃんと一緒に私の方に視線を向けた。
「そうなの。遊びに来てくれたの。綺麗な子だね」
「そうでしょ? 俺の奥さんになる人だよ」
不意にそう言われて胸が高鳴る。まだちゃんと決まったわけじゃないのに。
「まあまあ、そうなの? いい子が遊びに来てくれたなぁって思ってたのよ。あっくんのお嫁さんかね」
「そう。ばあちゃんもさ、俺とまどかさんの結婚式見たいでしょ?」
「見たいねぇ。孫の結婚式にお呼ばれされるなんて幸せだねぇ」
先程の表情は微塵もなく、昼間のように穏やかな顔をしているおばあちゃん。やっぱりあまねくんは凄いと思う。
私達も含めて、周りの空気まで全て変えてしまった。
「だから、まどかさんと仲良くしてね。曾孫を産んでくれる人なんだからね」
「あ、あまねくんっ」
さすがに恥ずかしくなり、彼を制止させようと彼の名前を呼ぶ。彼はこちらをみて柔らかく笑う。悔しいけれど、幸せいっぱいだ。
「曾孫は見たいねぇ」
「ね。だからばあちゃん長生きしなきゃだよ?」
「本当だねぇ。男の子かしらね、女の子かしらね」
「それは気が早い」
あまねくんも自分で話を振っておいて笑ってしまっている。そんな様子を見て、ダリアさんも律くんもつられて笑うのだった。
守屋家ではきっとあまねくんがムードメーカーなのだろう。彼が帰って来た途端、きっと私だけでなく全員が安堵した。
彼の存在はこの家にとっても貴重な存在であることを示唆させた。
「母さん、今日ご飯なに?」
すぐに食事の話に切り替えたあまねくんは子供のようで、可愛いなぁなんて思いながらついつい頬が緩む。
「あ、今日はね中華にしようかと思って。春巻と麻婆豆腐」
「いいね。まどかさんまだいるかもと思って急いで帰って来たからさ。お腹ペコペコ」
急いで帰って来たことと、お腹ペコペコは比例しないような気もするけれど、会いたいと思っていたのは私だけでないようで嬉しくなった。
「まどかさん、電話しても出ないし、メッセージ入れても既読つかないからさ、ちょっと心配になっちゃったよ」
「え!? 気付かなかった……。バッグの中に入れっぱなしだったからかな」
きっとおばあちゃんのことでバタバタしていたからだろうとは思ったが、再び空気を悪くするのも嫌でそう答えた。
「そっか。でも、いてくれてよかった。ご飯食べてくでしょ?」
「うん。ダリアさんが是非って言ってくれたから」
そう言ってダリアさんに視線を移すと、おばあちゃんが座っていた椅子を一瞥し、一瞬表情を曇らせたが「すぐに作るから待っててね」と微笑んでくれた。
「おばあちゃん、周が帰ってきたよ」
「ああ……あっくん、おかえり」
「ただいま。ばあちゃん、今日はまどかさんと一緒に過ごしたの?」
あまねくんは自然と話を逸らし、おばあちゃんと一緒に私の方に視線を向けた。
「そうなの。遊びに来てくれたの。綺麗な子だね」
「そうでしょ? 俺の奥さんになる人だよ」
不意にそう言われて胸が高鳴る。まだちゃんと決まったわけじゃないのに。
「まあまあ、そうなの? いい子が遊びに来てくれたなぁって思ってたのよ。あっくんのお嫁さんかね」
「そう。ばあちゃんもさ、俺とまどかさんの結婚式見たいでしょ?」
「見たいねぇ。孫の結婚式にお呼ばれされるなんて幸せだねぇ」
先程の表情は微塵もなく、昼間のように穏やかな顔をしているおばあちゃん。やっぱりあまねくんは凄いと思う。
私達も含めて、周りの空気まで全て変えてしまった。
「だから、まどかさんと仲良くしてね。曾孫を産んでくれる人なんだからね」
「あ、あまねくんっ」
さすがに恥ずかしくなり、彼を制止させようと彼の名前を呼ぶ。彼はこちらをみて柔らかく笑う。悔しいけれど、幸せいっぱいだ。
「曾孫は見たいねぇ」
「ね。だからばあちゃん長生きしなきゃだよ?」
「本当だねぇ。男の子かしらね、女の子かしらね」
「それは気が早い」
あまねくんも自分で話を振っておいて笑ってしまっている。そんな様子を見て、ダリアさんも律くんもつられて笑うのだった。
守屋家ではきっとあまねくんがムードメーカーなのだろう。彼が帰って来た途端、きっと私だけでなく全員が安堵した。
彼の存在はこの家にとっても貴重な存在であることを示唆させた。
「母さん、今日ご飯なに?」
すぐに食事の話に切り替えたあまねくんは子供のようで、可愛いなぁなんて思いながらついつい頬が緩む。
「あ、今日はね中華にしようかと思って。春巻と麻婆豆腐」
「いいね。まどかさんまだいるかもと思って急いで帰って来たからさ。お腹ペコペコ」
急いで帰って来たことと、お腹ペコペコは比例しないような気もするけれど、会いたいと思っていたのは私だけでないようで嬉しくなった。
「まどかさん、電話しても出ないし、メッセージ入れても既読つかないからさ、ちょっと心配になっちゃったよ」
「え!? 気付かなかった……。バッグの中に入れっぱなしだったからかな」
きっとおばあちゃんのことでバタバタしていたからだろうとは思ったが、再び空気を悪くするのも嫌でそう答えた。
「そっか。でも、いてくれてよかった。ご飯食べてくでしょ?」
「うん。ダリアさんが是非って言ってくれたから」
そう言ってダリアさんに視線を移すと、おばあちゃんが座っていた椅子を一瞥し、一瞬表情を曇らせたが「すぐに作るから待っててね」と微笑んでくれた。
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