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ラポール形成
【30】
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「まあ、何でもいいや。私、今からお父さんとお母さんとでかけてくるから。まどか今日夜勤でしょ?」
「うん。どこ行くの?」
「買い物。体冷やすといけないって言うし、ちょっとマタニティグッズを見に行こうかなって言ったら一緒に行くって言うからさ」
「ふーん。予定日いつ?」
「12月17日」
「あと7ヶ月も先かぁ……」
「何言ってんの。7ヶ月なんてあっという間でしょ。あんた、叔母さんになるんだよ」
「おばさん……」
奏ちゃんにおばさん呼ばわりされたことを思い出す。
「お姉ちゃんより先に叔母さんになるなんてやだ!」
「しょんないでしょ。さっさと結婚して子供産まなかったあんたが悪いの。悔しかったらあまねくんとの子作りに励めば」
ふふんという擬音が聞こえてきそうな姉の態度。顔をしかめている内に彼女は立ち上がり、身を翻して去っていった。
子供かぁ……。子供がいる生活ってどんな感じなんだろう。
あまねくんと結婚したとして、暫く新婚生活を楽しみたいけど、産むのが遅くなればそれだけ大変になるしなぁ……。でも、1度産んじゃったらもう後戻りできないしなぁ……。
子供が欲しいと思う半面、現実も見なければいけない。
自分の力量で育てられるのかという不安と、果たして私にも子供が授かるのかという不安とまだ結婚も決まっていないのにこの先考えなければいけないことは無限にある気がした。
暫くして辺りは静かになったので、3人は家を出ていったのだろう。
結局実家に泊まったところで1人夜勤まで過ごすのなら、アパートにいても変わらなかったな。しかし、今からアパートに帰るのも面倒なので、また暫く眠ることにした。
目が覚めると、ダリアさんとあまねくんにラインを返し、あまねくんの実家に行く日は21日に決まった。
急ではあるが、早い方がいいと彼女が言うものだから、明後日うかがうこととなった。
私は出勤時間までだらだらと過ごし、適当な時間を見て、夜勤へと出かけた。
「うん。どこ行くの?」
「買い物。体冷やすといけないって言うし、ちょっとマタニティグッズを見に行こうかなって言ったら一緒に行くって言うからさ」
「ふーん。予定日いつ?」
「12月17日」
「あと7ヶ月も先かぁ……」
「何言ってんの。7ヶ月なんてあっという間でしょ。あんた、叔母さんになるんだよ」
「おばさん……」
奏ちゃんにおばさん呼ばわりされたことを思い出す。
「お姉ちゃんより先に叔母さんになるなんてやだ!」
「しょんないでしょ。さっさと結婚して子供産まなかったあんたが悪いの。悔しかったらあまねくんとの子作りに励めば」
ふふんという擬音が聞こえてきそうな姉の態度。顔をしかめている内に彼女は立ち上がり、身を翻して去っていった。
子供かぁ……。子供がいる生活ってどんな感じなんだろう。
あまねくんと結婚したとして、暫く新婚生活を楽しみたいけど、産むのが遅くなればそれだけ大変になるしなぁ……。でも、1度産んじゃったらもう後戻りできないしなぁ……。
子供が欲しいと思う半面、現実も見なければいけない。
自分の力量で育てられるのかという不安と、果たして私にも子供が授かるのかという不安とまだ結婚も決まっていないのにこの先考えなければいけないことは無限にある気がした。
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