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再会
【24】
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食事を終えて一息ついたところで、あまねくんは最後にもう1度私の家族に挨拶をして玄関に向かった。
私も、あまねくんの住むマンションに車を置きっぱなしにしてしまってあるため、彼と一緒にマンションに向かうことにした。
家を出ると、母が追いかけてきた。父の目を盗んで来たのだろう。
昼間は幾分か温かくなってきたが、やはりまだ夜は冷える。すっかり暗くなってしまった空の下で、サンダル姿の母を前に、足を止めた。
「あまねくん、今日は主人がごめんなさいね……」
「いえ、お父様がおっしゃっていたことも一理ありますし」
眉を下げて平謝りする母に、あまねくんは穏やかな笑顔を浮かべて言う。私としても、あまねくんには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「お母さんも黙ってないで、お父さんに何か言って欲しかったよ」
私はため息混じりにそう言った。正直、母からも私を庇う発言が聞かれず、不満もあった。
「そうね、ごめんねまどか。でもね、お父さんも本当は本心じゃないのよ」
母が困ったように笑うから、私とあまねくんは顔を見合わせて首を傾げた。
「さくらから、まどかが警察に行ったって連絡があった後ね、お父さん珍しく取り乱しちゃって。今から警察に行くだとか、相手の男を殺してやるだとか暴れて……」
「お父さんが?」
あまねくんと一緒に帰宅した時には、もっと冷静に見えた。目を丸くしている私に、母は続ける。
「そうなの。裁判起こして死刑にしてやる! って叫んでたのはお父さんなのよ」
「裁判なんて恥だからやるなって言ってたじゃない! それに、死刑なんて無理だし……」
「きっと、あまねくんの前だから格好つけちゃったのね。あまねくんが来る前から、そんな若造にまどかのことなんか守れるわけがないなんて決めつけて。どうせ、都合が悪くなったら逃げ出すに決まってるなんて言ってたから、あまねくんに仕事を辞めてまどかを守れなんて言ったのも、単なる嫌がらせよ」
「何それ……子供みたい」
「そうやって言えば、あまねくんが逃げ出すと思ったんでしょうね。それなのにあまねくんが、仕事を辞めてまどかのことを守るなんて言ったものだから、苦し紛れにあんなこと言ったのよ」
「……そうだったんですか」
あまねくんも、おかしそうに笑いを堪えてしまっている。
「あまねくんに結城くんを何とかしなさいって言ったのだって、きっとにっちもさっちもいかなくて、お父さんに泣きついてくるのを待ってたのよ。あの人、頼られたい人だから」
「だからって、こんな時にそんな子供みたいなことしなくても……」
呆れてものが言えないとはこのことだ。私は、大きなため息をつくと共に、肩の力がふっと抜けるのを感じた。
私も、あまねくんの住むマンションに車を置きっぱなしにしてしまってあるため、彼と一緒にマンションに向かうことにした。
家を出ると、母が追いかけてきた。父の目を盗んで来たのだろう。
昼間は幾分か温かくなってきたが、やはりまだ夜は冷える。すっかり暗くなってしまった空の下で、サンダル姿の母を前に、足を止めた。
「あまねくん、今日は主人がごめんなさいね……」
「いえ、お父様がおっしゃっていたことも一理ありますし」
眉を下げて平謝りする母に、あまねくんは穏やかな笑顔を浮かべて言う。私としても、あまねくんには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「お母さんも黙ってないで、お父さんに何か言って欲しかったよ」
私はため息混じりにそう言った。正直、母からも私を庇う発言が聞かれず、不満もあった。
「そうね、ごめんねまどか。でもね、お父さんも本当は本心じゃないのよ」
母が困ったように笑うから、私とあまねくんは顔を見合わせて首を傾げた。
「さくらから、まどかが警察に行ったって連絡があった後ね、お父さん珍しく取り乱しちゃって。今から警察に行くだとか、相手の男を殺してやるだとか暴れて……」
「お父さんが?」
あまねくんと一緒に帰宅した時には、もっと冷静に見えた。目を丸くしている私に、母は続ける。
「そうなの。裁判起こして死刑にしてやる! って叫んでたのはお父さんなのよ」
「裁判なんて恥だからやるなって言ってたじゃない! それに、死刑なんて無理だし……」
「きっと、あまねくんの前だから格好つけちゃったのね。あまねくんが来る前から、そんな若造にまどかのことなんか守れるわけがないなんて決めつけて。どうせ、都合が悪くなったら逃げ出すに決まってるなんて言ってたから、あまねくんに仕事を辞めてまどかを守れなんて言ったのも、単なる嫌がらせよ」
「何それ……子供みたい」
「そうやって言えば、あまねくんが逃げ出すと思ったんでしょうね。それなのにあまねくんが、仕事を辞めてまどかのことを守るなんて言ったものだから、苦し紛れにあんなこと言ったのよ」
「……そうだったんですか」
あまねくんも、おかしそうに笑いを堪えてしまっている。
「あまねくんに結城くんを何とかしなさいって言ったのだって、きっとにっちもさっちもいかなくて、お父さんに泣きついてくるのを待ってたのよ。あの人、頼られたい人だから」
「だからって、こんな時にそんな子供みたいなことしなくても……」
呆れてものが言えないとはこのことだ。私は、大きなため息をつくと共に、肩の力がふっと抜けるのを感じた。
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