【完結】美人過ぎる〇〇はワンコ彼氏に溺愛される

雪村こはる

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再会

【47】

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 茉紀が帰った後、私は早速あまねくんにメッセージを送った。丁度その前のやり取りの続きで、彼からの返信も届いていたし。

 何て返信くるかな。こんな時に遊びに行くなんてって呆れられないかな。
 自分の状況がわかっていないわけではない。ただ、まだ雅臣が釈放されていない事実が、ほんの少し気を緩ませるのだ。
 これで彼が出てきたら、また怯えながら過ごし、外出もままならない状態になる。

 普通に生活したいだけなのに、どうして私が雅臣に合わせて生きなければいけないのか。
 そもそも、私との結婚をなあなあにしておいて、浮気したのは彼なのに。それどころか、結婚相手までいたというのに。
 どうせなら、その結婚相手の方にいけばいいのになんて自分本意な考え方にまで至る。

 することもなく、仕事中の母に代わって食事を作る。あまねくんとの2人分を作るのは全く苦ではないのに、そこに1人加わると突然多くなったように感じる。
 大家族の家は大変そうだと、想像してはゾッとする。子供ができたら、食事を分けたりもしなくてはならないし、やることも増えるなぁなんてまだ先になりそうな未来をぼんやりと考えた。

 その内、スマホが震えてあまねくんからの返信であろうと煮魚の火を入れてから、確認する。
 
〔もう少しで仕事終わりそう。茉紀さん久しぶりだね。元気だったかな? 俺も、ハイジさんからしつこく連絡きてて困ってたんだよね。
 まどかさんが気分転換になるなら、俺も一緒に行ってくれると助かる〕

 彼のメッセージを読んで、ハイジさんとあまねくんのやり取りを思い出す。なんだかんだ言って仲良いんだよなぁ……。
 あまねくんと付き合い始めた時も祝福してくれたっけとほっこりする。俺の奢りと言って、少し値が張るシャンパンをプレゼントしてくれた。4人でそれを空ける瞬間は楽しかった。
 あんなに平穏で幸せだったのに。またあの時間を共有できたら、もっと前向きになれるだろうか。

〔仕事お疲れ様。ありがとうね、茉紀も喜ぶと思う。私もあまねくんに会いたいし〕

 すぐに返信すると、彼からもすぐに返信が届く。

〔俺もまどかさんに会いたい。やっぱり実家に戻っちゃうと会える日が減っちゃうね。中々仕事帰りにそのまま寄ることもできないし〕

〔ごめんね……。お父さんがぐずぐず言うから来にくくなっちゃったよね。早く元の生活に戻りたいね〕

〔ううん。遅い時間に行くのもご両親に迷惑かかるだろうし。元の生活じゃなくて、まどかさんが実家を出る時は一緒に住もう〕

 まだ前向きに私と一緒に住むことを考えていてくれて嬉しくなる。あまねくんとお泊まりをしていた日々を振り返ると、幸せな気持ちになる。

 ハイジさんの店に行く日取りを決めながら、その前に2人で会いたいねなんて話を続ける。
 どうせなら、とことん楽しんでこようと思うのだった。
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