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婚姻届
【3】
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「撮影、今日だって言ってたよね?」
「うん。ネットであれだけ騒がれてたから、雑誌売れると思うんだよね」
今のネットの力は凄い。ファンの年齢層も変わってくるだろう。そしたらきっともっと売れる。
今回の雑誌が奏ちゃんのSNSをきっかけに売り上げが伸びたら、このまま表紙だって夢じゃないかもしれない。
想像したら気分が上がり、胸は高鳴る。
「嬉しそうだね」
「嬉しいよ。だって、もっともっと有名になったらさ、色んな人が奏ちゃんの魅力を知ってくれるんだよ? 日本の中だけに留まってるなんてもったいないよ」
「あんなに奏のこと苦手だったのに」
あまねくんもクスクスと笑っている。私達は、奏ちゃんのことで一時すれ違い、遠慮し合ったこともあったから。
「ねぇ。でも、今はあれが奏ちゃんの性格なんだなぁって受け入れることができてるよ。それに、モデルとしての魅力はまた別だしね」
「妹のことをそこまで褒めてくれるのは嬉しいけど、最近奏ばっかりかまけてるから、俺としてはちょっと複雑」
彼は、腕の上に顎を乗せ、わざとらしく口を尖らせた。すぐ目の前の彼の頭をそっと撫で「いつもあまねくんのこと考えてるよ。奏ちゃんのことは喜ばしいけど、私が好きなのはあまねくんだけだし」と言うと、彼は整った歯列を見せてにっこりと笑う。
「そう言ってくれるまどかさん好き」
「うん。それにね、もし奏ちゃんがパリのコレクションに出場できたら、私達の新婚旅行で見に行くって話もしてたの」
「そんな話もしてたの? じゃあ、新婚旅行はヨーロッパで決まりだね」
「うん! きっと上手くいくよ」
「そうだね。結婚式も決めなきゃだよ。お家もね」
「何だかんだやることいっぱいだね」
婚姻届を提出すれば、私達は夫婦になれるけれど、その後のことを考えるとやることはいくらでもあった。
今まで全然進まなかった分、忙しなくなりそうだ。
「結婚式場ってやりたいところある?」
「うーん、ここってところはないんだけど、ホテルもいいかなって思ってるんだ」
「富士山大きく見えるところあるよね?」
「そうそう! 場所は色々回って決めたいかなぁ」
「じゃあ、そうしよう。ようやくまどかさんのウエディングドレス姿見れるんだね」
「1番似合うの選んでくれる?」
「俺が選んじゃっていいの? 着たいのじゃなくて」
「あまねくんが気に入ってくれたら、私も着てよかったって思えるもん」
「えー。でも、絶対まどかさん全部似合うからさ、迷って結局決められなさそう」
「それじゃ、意味ないじゃん」
「じゃあ、お色直しのドレスを俺が決めるっていうのはどう? ウエディングドレスは、まどかさんが着たいやつ」
「それでもいいよ」
「でもまどかさん着物も絶対似合うからさ、和装でもいいよね。あー、でもドレスも見たい。白無垢も見たいしね。お色直し4回する?」
「そんなにできないよ」
彼が必死に頭を悩ませているから、おかしくて笑いが込み上げる。雅臣と付き合っていた時には、「まどかのファッションショーを披露宴でやらなくてもよくない?」なんて言われて傷付いたものだ。
あまねくんの方からお色直しをたくさんやりたいなんて言われたら、今まで受けてきた傷が一気に癒えるような感覚を覚えた。
「うん。ネットであれだけ騒がれてたから、雑誌売れると思うんだよね」
今のネットの力は凄い。ファンの年齢層も変わってくるだろう。そしたらきっともっと売れる。
今回の雑誌が奏ちゃんのSNSをきっかけに売り上げが伸びたら、このまま表紙だって夢じゃないかもしれない。
想像したら気分が上がり、胸は高鳴る。
「嬉しそうだね」
「嬉しいよ。だって、もっともっと有名になったらさ、色んな人が奏ちゃんの魅力を知ってくれるんだよ? 日本の中だけに留まってるなんてもったいないよ」
「あんなに奏のこと苦手だったのに」
あまねくんもクスクスと笑っている。私達は、奏ちゃんのことで一時すれ違い、遠慮し合ったこともあったから。
「ねぇ。でも、今はあれが奏ちゃんの性格なんだなぁって受け入れることができてるよ。それに、モデルとしての魅力はまた別だしね」
「妹のことをそこまで褒めてくれるのは嬉しいけど、最近奏ばっかりかまけてるから、俺としてはちょっと複雑」
彼は、腕の上に顎を乗せ、わざとらしく口を尖らせた。すぐ目の前の彼の頭をそっと撫で「いつもあまねくんのこと考えてるよ。奏ちゃんのことは喜ばしいけど、私が好きなのはあまねくんだけだし」と言うと、彼は整った歯列を見せてにっこりと笑う。
「そう言ってくれるまどかさん好き」
「うん。それにね、もし奏ちゃんがパリのコレクションに出場できたら、私達の新婚旅行で見に行くって話もしてたの」
「そんな話もしてたの? じゃあ、新婚旅行はヨーロッパで決まりだね」
「うん! きっと上手くいくよ」
「そうだね。結婚式も決めなきゃだよ。お家もね」
「何だかんだやることいっぱいだね」
婚姻届を提出すれば、私達は夫婦になれるけれど、その後のことを考えるとやることはいくらでもあった。
今まで全然進まなかった分、忙しなくなりそうだ。
「結婚式場ってやりたいところある?」
「うーん、ここってところはないんだけど、ホテルもいいかなって思ってるんだ」
「富士山大きく見えるところあるよね?」
「そうそう! 場所は色々回って決めたいかなぁ」
「じゃあ、そうしよう。ようやくまどかさんのウエディングドレス姿見れるんだね」
「1番似合うの選んでくれる?」
「俺が選んじゃっていいの? 着たいのじゃなくて」
「あまねくんが気に入ってくれたら、私も着てよかったって思えるもん」
「えー。でも、絶対まどかさん全部似合うからさ、迷って結局決められなさそう」
「それじゃ、意味ないじゃん」
「じゃあ、お色直しのドレスを俺が決めるっていうのはどう? ウエディングドレスは、まどかさんが着たいやつ」
「それでもいいよ」
「でもまどかさん着物も絶対似合うからさ、和装でもいいよね。あー、でもドレスも見たい。白無垢も見たいしね。お色直し4回する?」
「そんなにできないよ」
彼が必死に頭を悩ませているから、おかしくて笑いが込み上げる。雅臣と付き合っていた時には、「まどかのファッションショーを披露宴でやらなくてもよくない?」なんて言われて傷付いたものだ。
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