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婚姻届
【62】
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「ふっ……ふふ」
何だか笑えてきた。バカバカしい。取り上げるって何? あまねくん、何言ってんの?
「まどかさん?」
「取り上げないよ。いいから見せて」
「う……はい」
あまねくんは観念したように、先程のクローゼットの奥から大きな箱を取り出した。その手前には、服の入ったチェストがあって、ぱっと見ただけではその箱の存在がわからないようになっている。
わざわざ隠している証拠だ。
箱を開けるとアルバム数冊が入っている。箱ごと渡されて、私は中身を開く。
「……え」
中にはぎっしりと私がいる。雑誌の切り抜きやテレビの映像を写真に収めたもの。何かのキャンペーンで読者プレゼントされたはずの写真の数々。
中には、後ろ向きだが前屈みになり、スカートの中が見えそうなものや、襟元が開いてブラが覗いているもの。スポーツか何かの企画で汗をかいている首もと。
「……あまねくん?」
「上手でしょ? これはね、まどかさんの生足で、これはねまどかさんのおへそでしょ。それから、これはパンツが透けてて……はっ」
嬉しそうに説明していたと思っていたら、はっとしたように顔を上げる。
「あまねくんのえっち……」
目を細めて彼を見る。変態め……。
「だ、だ、だっ、だって! だってさ、まどかさんだよ!? こんなお宝映像あったら撮るでしょ!?」
「撮らないよ……これは?」
「そっちはダメ!」
新しめのアルバムを手に取れば、必死に中身を見るのを阻止しようとする。
「何で隠すの!」
「ダメなんだって!」
「隠し事しないでよ!」
「だって……」
少し強く言えば、しょんぼりとして力を抜いた彼。
もう、何が写っていても驚かない。そう思って開いたのに中身を見て硬直する。
「……え?」
私がベランダで洗濯物を干す姿や、干してある黒い下着、通勤だと思われる車に乗り込もうとするところや、アパートに入っていくところ。
……最近のものだ。むこうのアルバムにはテレビや雑誌に出ていた頃の私だが、こっちの写真はどう見てもここ1年くらいのもの。
「まどかさん、違うんだよ」
「何が?」
「……」
「これ、盗撮だよね?」
「……はい」
「あまねくんが撮ったの?」
「ううん、あの……ちょっと興信所の……」
そこまで言われて思い出したのは律くんだ。興信所に頼んで私の身辺調査をしていた。恐らくその時のものだ。
律くんに頼んでもらったのだろうか。
「あまねくん……」
「あのね、本当は肖像権があるから他人が所有したり、勝手に撮ったりするのだめなんだって。だから、まどかさんには知られないように隠してたの。でも、俺……悪用とかはしないし……1人で満たすだけだし……」
モゴモゴと言い訳をしようとする彼。まさかこんなものまで隠し持っていたなんて……。
アルバムの他にも、DVDらしきディスクが数枚入ってる。
「これは何?」
「これはまどかさんが出演してた番組で……」
「どこにあるかわかんないって言ってなかった?」
「……本当は、全部録画して、撮り逃したのは友達とかに頼んでダビングさせてもらった」
「えー……」
大きな大きな溜め息が出た。この人、どんだけ私のこと好きなの。
何だか笑えてきた。バカバカしい。取り上げるって何? あまねくん、何言ってんの?
「まどかさん?」
「取り上げないよ。いいから見せて」
「う……はい」
あまねくんは観念したように、先程のクローゼットの奥から大きな箱を取り出した。その手前には、服の入ったチェストがあって、ぱっと見ただけではその箱の存在がわからないようになっている。
わざわざ隠している証拠だ。
箱を開けるとアルバム数冊が入っている。箱ごと渡されて、私は中身を開く。
「……え」
中にはぎっしりと私がいる。雑誌の切り抜きやテレビの映像を写真に収めたもの。何かのキャンペーンで読者プレゼントされたはずの写真の数々。
中には、後ろ向きだが前屈みになり、スカートの中が見えそうなものや、襟元が開いてブラが覗いているもの。スポーツか何かの企画で汗をかいている首もと。
「……あまねくん?」
「上手でしょ? これはね、まどかさんの生足で、これはねまどかさんのおへそでしょ。それから、これはパンツが透けてて……はっ」
嬉しそうに説明していたと思っていたら、はっとしたように顔を上げる。
「あまねくんのえっち……」
目を細めて彼を見る。変態め……。
「だ、だ、だっ、だって! だってさ、まどかさんだよ!? こんなお宝映像あったら撮るでしょ!?」
「撮らないよ……これは?」
「そっちはダメ!」
新しめのアルバムを手に取れば、必死に中身を見るのを阻止しようとする。
「何で隠すの!」
「ダメなんだって!」
「隠し事しないでよ!」
「だって……」
少し強く言えば、しょんぼりとして力を抜いた彼。
もう、何が写っていても驚かない。そう思って開いたのに中身を見て硬直する。
「……え?」
私がベランダで洗濯物を干す姿や、干してある黒い下着、通勤だと思われる車に乗り込もうとするところや、アパートに入っていくところ。
……最近のものだ。むこうのアルバムにはテレビや雑誌に出ていた頃の私だが、こっちの写真はどう見てもここ1年くらいのもの。
「まどかさん、違うんだよ」
「何が?」
「……」
「これ、盗撮だよね?」
「……はい」
「あまねくんが撮ったの?」
「ううん、あの……ちょっと興信所の……」
そこまで言われて思い出したのは律くんだ。興信所に頼んで私の身辺調査をしていた。恐らくその時のものだ。
律くんに頼んでもらったのだろうか。
「あまねくん……」
「あのね、本当は肖像権があるから他人が所有したり、勝手に撮ったりするのだめなんだって。だから、まどかさんには知られないように隠してたの。でも、俺……悪用とかはしないし……1人で満たすだけだし……」
モゴモゴと言い訳をしようとする彼。まさかこんなものまで隠し持っていたなんて……。
アルバムの他にも、DVDらしきディスクが数枚入ってる。
「これは何?」
「これはまどかさんが出演してた番組で……」
「どこにあるかわかんないって言ってなかった?」
「……本当は、全部録画して、撮り逃したのは友達とかに頼んでダビングさせてもらった」
「えー……」
大きな大きな溜め息が出た。この人、どんだけ私のこと好きなの。
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