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友人の恋人
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「真白はなんか事情を知ってるみたいだね」
千景はそれだけ言った。真白は亜純の気持ちを考えて原因については言わないかもしれないし、亜純がわざわざ自分に言わないということは知られたくないのかもしれないと思ったからだ。
「……実のところ、千景は亜純のことどう思ってるの?」
「え?」
真白は誤魔化すか、言葉を濁すか、秘密にするかのどれかだと思っていたが、全く違う言葉が聞かれて千景は思わず聞き返した。
「友達? それとも女として意識したことはあった?」
「は、なに急に……」
千景は真白がふざけているのかとも思ったが、彼女があまりにも真剣な顔をするので口ごもってしまった。それから一呼吸置いて「……ないよ。亜純と仲良くなった頃には依が亜純のことを好きだったから」と続けた。
「依が好きじゃなかったら、亜純のこと好きになってた?」
「……どうだろ。考えたこともなかった」
「考えたこともなかったか。……じゃあ、しょうがないわね」
「え? さっきからどういう意味で言ってんの?」
千景はただただ困惑した。依のことで亜純と真白が不満に思っていることがありそうだというところまではわかったが、それと自分が亜純を好きになったかどうかと何が関係あるのかさっぱりわからなかった。
「私は、亜純と付き合うなら千景の方がよかったんじゃないかって思ってたの」
「な……待って、何言ってんの? 付き合うも何も……」
「私が亜純に依を薦めたの。依に頼まれて」
初めて聞いた過去に、千景はそっと眉を上げた。依の猛アタックの末、亜純が折れて付き合ったのだと思っていた。その背景に真白の協力があっただなんて知りもしなかった。
「亜純は最初、全然依に興味がなくて。でも依の方は本気で亜純のことが好きだってわかったから、付き合ってみたらって言ったの」
「そう……。でも、結局は亜純が決めたんでしょ?」
「まあ、そうなんだけど。あの時千景が亜純のことを好きだったら、千景の方を薦めてたかもしれない」
真白は尚も表情を崩さずそう言った。
千景はそれだけ言った。真白は亜純の気持ちを考えて原因については言わないかもしれないし、亜純がわざわざ自分に言わないということは知られたくないのかもしれないと思ったからだ。
「……実のところ、千景は亜純のことどう思ってるの?」
「え?」
真白は誤魔化すか、言葉を濁すか、秘密にするかのどれかだと思っていたが、全く違う言葉が聞かれて千景は思わず聞き返した。
「友達? それとも女として意識したことはあった?」
「は、なに急に……」
千景は真白がふざけているのかとも思ったが、彼女があまりにも真剣な顔をするので口ごもってしまった。それから一呼吸置いて「……ないよ。亜純と仲良くなった頃には依が亜純のことを好きだったから」と続けた。
「依が好きじゃなかったら、亜純のこと好きになってた?」
「……どうだろ。考えたこともなかった」
「考えたこともなかったか。……じゃあ、しょうがないわね」
「え? さっきからどういう意味で言ってんの?」
千景はただただ困惑した。依のことで亜純と真白が不満に思っていることがありそうだというところまではわかったが、それと自分が亜純を好きになったかどうかと何が関係あるのかさっぱりわからなかった。
「私は、亜純と付き合うなら千景の方がよかったんじゃないかって思ってたの」
「な……待って、何言ってんの? 付き合うも何も……」
「私が亜純に依を薦めたの。依に頼まれて」
初めて聞いた過去に、千景はそっと眉を上げた。依の猛アタックの末、亜純が折れて付き合ったのだと思っていた。その背景に真白の協力があっただなんて知りもしなかった。
「亜純は最初、全然依に興味がなくて。でも依の方は本気で亜純のことが好きだってわかったから、付き合ってみたらって言ったの」
「そう……。でも、結局は亜純が決めたんでしょ?」
「まあ、そうなんだけど。あの時千景が亜純のことを好きだったら、千景の方を薦めてたかもしれない」
真白は尚も表情を崩さずそう言った。
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