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友人の恋人
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ずっと隠していた絵本作家になりたいという夢を亜純にだけ話した。彼女なら、否定せず笑顔で応援してくれると心のどこかで思ったからだ。
現実的ではないし、諦めようとしていた千景の背中を押してくれた。それがなかったら、きっとコンテストに応募することもなかった。
ペンネームである岡本純は、本名の緒方と同じ頭文字からと、亜純の純からもらったのだ。きっかけをくれた人の名前だ。
いつでも初心を忘れずにいられる。亜純とした新刊が出たら毎回絵本を送るという約束を守るためにも。
亜純は絵本が届く度に子供たちがどんな反応をしたのか楽しそうに話してくれる。今回だってそうだった。嬉しそうに、明るくその情景が伝わるように丁寧に。
仕事が辛いだなんて一言も言わなかったじゃないか。千景はそう思って急に悲しくなった。
正直めんどくさいと思ってしまった。依には鬱陶しがられるかもしれないし、亜純は嫌な気持ちになるかもしれない。夫婦以外は所詮他人で、夫婦で解決する以外に方法はない。
だから変に関わらない方がいい。そんなふうに思ったことは否めない。
だけど、亜純に喜んでほしいと思って送っていた自分の絵本のせいで、もしも亜純が苦しい思いをしていたら……? この前の亜純はどんな気持ちで電話をしてきてきたのか、わざと明るく振舞ってたんじゃないか、そう考えたら何とも言えない辛い気持ちになったのだ。
原因が依によるセックスレスだなんて思いもしなかった。千景にも信じられないくらい、依から亜純に対する愛情は伝わってくる。それなのに亜純を抱かないのは、子供を望んでいない以外にないのだ。
亜純に嫌われたくなくて、自分には精子がないのだと言えずにいる可能性もあるが、それなら千景が不妊を疑った時の反応としては鈍い気がした。
現実的ではないし、諦めようとしていた千景の背中を押してくれた。それがなかったら、きっとコンテストに応募することもなかった。
ペンネームである岡本純は、本名の緒方と同じ頭文字からと、亜純の純からもらったのだ。きっかけをくれた人の名前だ。
いつでも初心を忘れずにいられる。亜純とした新刊が出たら毎回絵本を送るという約束を守るためにも。
亜純は絵本が届く度に子供たちがどんな反応をしたのか楽しそうに話してくれる。今回だってそうだった。嬉しそうに、明るくその情景が伝わるように丁寧に。
仕事が辛いだなんて一言も言わなかったじゃないか。千景はそう思って急に悲しくなった。
正直めんどくさいと思ってしまった。依には鬱陶しがられるかもしれないし、亜純は嫌な気持ちになるかもしれない。夫婦以外は所詮他人で、夫婦で解決する以外に方法はない。
だから変に関わらない方がいい。そんなふうに思ったことは否めない。
だけど、亜純に喜んでほしいと思って送っていた自分の絵本のせいで、もしも亜純が苦しい思いをしていたら……? この前の亜純はどんな気持ちで電話をしてきてきたのか、わざと明るく振舞ってたんじゃないか、そう考えたら何とも言えない辛い気持ちになったのだ。
原因が依によるセックスレスだなんて思いもしなかった。千景にも信じられないくらい、依から亜純に対する愛情は伝わってくる。それなのに亜純を抱かないのは、子供を望んでいない以外にないのだ。
亜純に嫌われたくなくて、自分には精子がないのだと言えずにいる可能性もあるが、それなら千景が不妊を疑った時の反応としては鈍い気がした。
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