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新しい風
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亜純はそういえば、どんな時でも真白の母親を見たことはなかったなぁと思い出す。真白の両親が離婚したことも、大きな夫婦喧嘩で母親が負傷したことも聞いていたが結局大人になってからも真白の両親と会うことはなかった。
真白も両親の話はしたがらないから、亜純から聞くこともなかった。亜純と依と千景の母親が話す姿を見てどう思っただろうかとふと考えた。
思えば真白はあの頃から孤独だったのだ。亜純の自宅に泊まっていた時も家族の温かさが羨ましいと呟いていた。
そんな真白は人一倍家族に対して強い憧れがあったのではないか。そんなふうにも思えた。依となら幸せになれるよ。真白はそう言った。
依と真白が2人だけで相談して亜純の未来を決めたのだ。結局依を選んだのは亜純自身だが、真白はどうしてあの時依を勧めたのかと今になって考えた。
「ねぇ、千景。まだ真白と連絡取れないよね?」
不意に言った亜純に千景は手を止めた。今ではすっかり真白のことも頭から抜けていた。真白が自分の意思で亜純や千景の前から姿を消したのだ。
今更追っても仕方がない。亜純だって真白を許せないって言ってたじゃないか。そう思いながらも「取れないよ。もう俺には連絡してこないと思う」とだけ言った。
「そう……。実はね、真白から最後にきたメッセージがあるの。まだ開けてないものが残ってる」
亜純はポツリと呟いた。
「まだ開けてないって、内容を確認してないってこと?」
「うん……。2人の関係を知った時、感情的になって依とも離婚してやる、真白とも絶縁してやる! って思っちゃって……。でもね、今こうやって千景といて……私考えてみたら依じゃなくて千景のことも勧められてたの」
亜純は千景のイラストを胸に抱えて膝を立てた。
「俺も……言われたことあるよ。亜純と付き合わないかって」
「え……?」
「でも依が好きだったから。亜純と付き合う選択肢はなかった」
「そう……だよね。私も、依の友達だってわかってたから、千景と付き合う選択肢はなかった」
「うん……」
「でも、千景は真白と何の関係もないよね? その、体の……」
「ないよ。あったらこんなふうに亜純の側にいない」
少し警戒する亜純に千景はバッサリとそう言い放った。
真白も両親の話はしたがらないから、亜純から聞くこともなかった。亜純と依と千景の母親が話す姿を見てどう思っただろうかとふと考えた。
思えば真白はあの頃から孤独だったのだ。亜純の自宅に泊まっていた時も家族の温かさが羨ましいと呟いていた。
そんな真白は人一倍家族に対して強い憧れがあったのではないか。そんなふうにも思えた。依となら幸せになれるよ。真白はそう言った。
依と真白が2人だけで相談して亜純の未来を決めたのだ。結局依を選んだのは亜純自身だが、真白はどうしてあの時依を勧めたのかと今になって考えた。
「ねぇ、千景。まだ真白と連絡取れないよね?」
不意に言った亜純に千景は手を止めた。今ではすっかり真白のことも頭から抜けていた。真白が自分の意思で亜純や千景の前から姿を消したのだ。
今更追っても仕方がない。亜純だって真白を許せないって言ってたじゃないか。そう思いながらも「取れないよ。もう俺には連絡してこないと思う」とだけ言った。
「そう……。実はね、真白から最後にきたメッセージがあるの。まだ開けてないものが残ってる」
亜純はポツリと呟いた。
「まだ開けてないって、内容を確認してないってこと?」
「うん……。2人の関係を知った時、感情的になって依とも離婚してやる、真白とも絶縁してやる! って思っちゃって……。でもね、今こうやって千景といて……私考えてみたら依じゃなくて千景のことも勧められてたの」
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「そう……だよね。私も、依の友達だってわかってたから、千景と付き合う選択肢はなかった」
「うん……」
「でも、千景は真白と何の関係もないよね? その、体の……」
「ないよ。あったらこんなふうに亜純の側にいない」
少し警戒する亜純に千景はバッサリとそう言い放った。
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