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得るものと失うもの
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凪は上半身をしっかりと起こして自分のスマートフォンに手を伸ばした。2人ともそんなに眠れないだろうと思っていたからアラームもかけなかった。
時間を見れば19時37分だった。
「もう20時じゃん」
ポツリと呟く。内勤の仕事は3日後から入っている。だから明日も明後日も休みの凪は何時まで眠っていても仕事には支障はない。
けれど千紘は違う。唯一の週一休みを凪と過ごしたのだから、明日からまた6日連続で働くのだ。
昼寝といいつつしっかりと睡眠をとってしまっては夜は眠れなくなるだろう。そう考えたが、今起きたところでもう一度寝ようと思って眠れるだろうかと思考を続ける。
自分に置き換えたら無理だった。どうせ今日は予定がないと言っていたし、千紘が自然と起きるまで放っておこうと思った。
凪は再び仰向けで体を寝かせた。スマートフォンの灯りを消すと、一気に暗闇にのまれる。順応するのに暫くかかり、何度か瞬きをしている内に暗闇の中でも家具の配置が見えるようになった。
千紘の寝息が聞こえる中、こうやって凪の方が早くに起きた過去を思い出す。二度寝したこともあったな……なんて思いながら、それでも千紘と寝た時にはよく眠れた記憶も蘇る。
だから一緒にいるのも悪くないって思ったんだよなぁ……。でも一緒に住むっていうのは……付き合うわけでもないのに。
いや、付き合わなくてもルームシェアとかならいいのか? でも、ベッド違ったら眠れないのか? 試したことないからわかんねぇけど、別室で寝て眠れなかったら一緒に住む意味ないし、だからと言って毎日一緒に寝るのも……。
凪はやはりこのスッキリとした感覚を手放したくない気もした。1人でいたら絶対に得られないものだと今では確信できる。
千紘のことは脅威に感じたし、千草のことも苦手だ。けれど、千紘にとってはいい兄で別に直接千草に手を出されたわけではない。
それでも一緒に住むとなったら千草と一生会わないわけにもいかないし、おそらく今まで通り彼はこの家にやってくるだろう。
凪よりも関係の深い家族なのだから当然だ。
それでも毎日熟睡できる夜というのはこの上ないほど魅力的に感じた。
時間を見れば19時37分だった。
「もう20時じゃん」
ポツリと呟く。内勤の仕事は3日後から入っている。だから明日も明後日も休みの凪は何時まで眠っていても仕事には支障はない。
けれど千紘は違う。唯一の週一休みを凪と過ごしたのだから、明日からまた6日連続で働くのだ。
昼寝といいつつしっかりと睡眠をとってしまっては夜は眠れなくなるだろう。そう考えたが、今起きたところでもう一度寝ようと思って眠れるだろうかと思考を続ける。
自分に置き換えたら無理だった。どうせ今日は予定がないと言っていたし、千紘が自然と起きるまで放っておこうと思った。
凪は再び仰向けで体を寝かせた。スマートフォンの灯りを消すと、一気に暗闇にのまれる。順応するのに暫くかかり、何度か瞬きをしている内に暗闇の中でも家具の配置が見えるようになった。
千紘の寝息が聞こえる中、こうやって凪の方が早くに起きた過去を思い出す。二度寝したこともあったな……なんて思いながら、それでも千紘と寝た時にはよく眠れた記憶も蘇る。
だから一緒にいるのも悪くないって思ったんだよなぁ……。でも一緒に住むっていうのは……付き合うわけでもないのに。
いや、付き合わなくてもルームシェアとかならいいのか? でも、ベッド違ったら眠れないのか? 試したことないからわかんねぇけど、別室で寝て眠れなかったら一緒に住む意味ないし、だからと言って毎日一緒に寝るのも……。
凪はやはりこのスッキリとした感覚を手放したくない気もした。1人でいたら絶対に得られないものだと今では確信できる。
千紘のことは脅威に感じたし、千草のことも苦手だ。けれど、千紘にとってはいい兄で別に直接千草に手を出されたわけではない。
それでも一緒に住むとなったら千草と一生会わないわけにもいかないし、おそらく今まで通り彼はこの家にやってくるだろう。
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それでも毎日熟睡できる夜というのはこの上ないほど魅力的に感じた。
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