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4.婚約者のお茶会
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(さあ、気合い入れて行くわよ)
申請したら借りることができる個人の更衣室で、イオリティは気合いを入れた。早く終わったおかげで着替えもなんとか済み、身支度を調え終わったら約束の時間の少し前になった。
(あの空間に後から入るとか、居心地悪くて仕方ないわ)
誰よりも早くに入り、ゆったり待つくらいがいい。公爵令嬢としての威厳ある雰囲気を纏い、サロンへ続く道を歩き出す。サンドレッド・コンタスト伯爵令嬢が早くに来たら、家のことを聞いてみようと思い角を曲がったところで、サロンの前に立つ護衛が見えた。
(殿下がいらっしゃるのね)
もしかして、自分が最後なのでは?ピンクな空気の中入ることになったら、どうしよう。と内心びくつきながらもゆうゆうと進む。
護衛がこちらにそっと頭を下げた。
「殿下がお待ちです」
そっとドアを開けられる。まだサンドレッドは来ていないようだった。
奥にあるもう一つの扉を次の護衛が開けてくれたので、少し微笑んでから中へ入る。
「失礼いたします、殿下。イオリティ・カスリットーレです」
落ち着いた家具の置かれた専用サロンに座るのは、王太子のユアンだ。
きれいな銀髪が日の光を浴びて今日も輝いていらっしゃる。
「ああ、待っていたよ、イオリティ嬢」
彼は王宮よりも砕けた雰囲気で微笑んでいた。ふわりとした優雅さの中に、いたずらっぽい眼差しがきらめく。
(ん?)
いつもサロン内に居るはずの若い護衛がいない。ドアの横に控えているのは、侍従だけだ。とはいえ未だお茶会は4回目だ。シフトが変わっただけかもしれない。
「お待たせいたしまして、申し訳ありません」
「いや、君と話がしたくて早めに来たんだ。さあ、座って」
優雅に勧める王太子に一礼して、イオリティはそっとソファーに腰を下ろした。侍従がお茶を煎れ、音も無く部屋から出て行くのを軽い驚きを持って見つめたイオは、王太子に向き直る。
(二人きり……?これって、いいの?それだけ内密な話ってことよね。光魔法のこと?)
当たり障りのない会話を二言三言すると、王太子はお茶を飲み、真剣な眼差しを向けた。
「光魔法の才能があったんだってね」
予想通りの質問に、イオリティは頷いた。
「はい」
「……実に、五百年ぶりってところだね。現れたのは君で三人目だ。王宮では今頃、大騒ぎだろう。――とくに、母上が」
皮肉を込めて呟かれた最後の台詞に少し驚いた。いつもは丁寧で穏やかな口調と、サンドレッドを気遣う台詞ばかりの印象だったからだ。
「光魔法の使い手が現れたことは、そして、君であったことは、国にとっても私にとっても僥倖だ。だが、その分君には君を不都合に思うものの悪意が寄せられるだろう」
「……ええ」
(伯爵家に関わる利権に絡んだもの達とか、私が疎ましい王妃殿下とかね)
元々サンドレッドが贔屓されているとは思っていた。この二ヶ月、王妃がサンドレッドに贈り物をしたり、仲の良い婦人とサンドレッドを呼んでお茶会を開いたりしていると聞いて、また彼女の父コンタスト伯爵の事業に出資したことから、王妃の中ではサンドレッドが王太子妃なのだと言われている。
「イオリティ嬢」
はっと気づいたら、ユアン王太子が隣に座っていた。驚いている間に手を取られ、小さな石の付いた細い腕輪をはめられた。
「これは、外さないように。隠しておくんだ。……俺は……どうも、気になる」
(俺?――殿下が自分のことを俺って言うの、初めて聞いたわ)
「あの母のことだから、自分のことしか考えていないのは解ってる。俺は……」
ぴたり、とユアン王太子の動きが止まり、すっと自分の席に戻った途端、ドアが開いてサンドレッドといつもの若い護衛が入ってきた。
(どうしたの、これ。近くで見るとますます草臥れてる……)
よれっとした雰囲気を纏うサンドレッドを見て、イオリティは驚きを顔に出さないようにするので精一杯だった。おかげで、腕輪のことなんて頭から吹っ飛んでしまった。
「殿下、コンタスト伯爵令嬢をお連れいたしました」
若い護衛の言葉とともに、サンドレッドはきれいな礼をとる。
「ユアンさ……殿下、お招きありがとうございます。イオリティ様、お久しぶりでございます」
(今、ユアン様って言いかけた。普段からそこまでの仲って言いたいってこと……?)
軽いマウントを取られたような気分だった。穿った見方だ、と思い込もうとしたがそれは無駄なことだった。
「王宮での教育と、学業の両立は大変だろう」
「ええ、本当に。先日の王妃様のお茶会でもお話しさせていただきましたが、今習っている……」
王太子のはじめの挨拶に、こちらを牽制するかのように王妃のお茶会を混ぜ込んできた。
今日は驚くことが多すぎる。
前回までのお茶会では父親が心配だとか、夏の休暇はどのように過ごしたらいいのか、とか大凡困り事を相談したり、王宮庭園の花がきれいだが、学園の花も……とか。選択授業の課外講義はどうするか、などありきたりの話題を話していた気がする。
(えぇー。王妃のお茶会で殿下と一緒だったのよって言いたいの?えぇ?穿ちすぎ?)
王妃のお茶会は、わざわざ妃教育の時間に催されるらしい。イオリティは学園の授業に出ているため誘われていない、ということになっている。勿論、紛う方なき建前だ。
毎回二時間くらい教育が潰れる、と教授陣から国王陛下へ苦情が持ち込まれたとか。
教育が間に合わなかったら、どうするつもりだろう。
「……先日、テオボルト教授から中下層への施策について学びましたが、難しくとも興味深い内容でした」
(――――はい???)
適当に聞き流していた自慢話……でなく世間話に、イオリティの笑顔が固まった。
(ちょっとちょっとちょっっっっと!それって、政策講座の半分にも行ってない課程よね。あと二年しかないのに、終わるの?後半の方が内容が難しくて、実践的になるのに……マジか?!)
思わず乱れた脳内の呟きだったが、面には一切現れていないはずだ。
二人の話は弾んでいるようだったが、特に興味も無いから聞き流してさっさとこの空間から消えたい。
「そうか、そのような解答を選んだのだな」
「はい、教授からはお優しい心遣いのあふれる施策案であるとおっしゃっていただけて、とくに注意も受けること無く済み、安堵いたしました」
殿下の意図不明な同意とも呼べない台詞に、サンドレッドは照れたように答えた。
(いやいや、それ、アカンやつ。『お優しい心遣いあふれる施策』って。実の無い理想論だけの役に他立たない愚策って意味だからね。教育マナーのドーラ女史と礼儀作法のストラリネ女史から習ったでしょ!まさか、未だ習ってないとか言わないでよね)
耳を疑う内容に、脳内突っ込みが止まらなくなりそうだった。
(具体的な改善点や褒められるべき点を言われなかった時点で、アウトってことに気付けーっ!)
関係のないイオリティが焦ってもしょうがないのだが、ここまで危機感のないサンドレッドに物申したくてたまらない。
(聞かなきゃよかった、この会話。この内容で、なんでこんなにいい雰囲気になってんの?いや、それより妃教育、終わるの?)
申請したら借りることができる個人の更衣室で、イオリティは気合いを入れた。早く終わったおかげで着替えもなんとか済み、身支度を調え終わったら約束の時間の少し前になった。
(あの空間に後から入るとか、居心地悪くて仕方ないわ)
誰よりも早くに入り、ゆったり待つくらいがいい。公爵令嬢としての威厳ある雰囲気を纏い、サロンへ続く道を歩き出す。サンドレッド・コンタスト伯爵令嬢が早くに来たら、家のことを聞いてみようと思い角を曲がったところで、サロンの前に立つ護衛が見えた。
(殿下がいらっしゃるのね)
もしかして、自分が最後なのでは?ピンクな空気の中入ることになったら、どうしよう。と内心びくつきながらもゆうゆうと進む。
護衛がこちらにそっと頭を下げた。
「殿下がお待ちです」
そっとドアを開けられる。まだサンドレッドは来ていないようだった。
奥にあるもう一つの扉を次の護衛が開けてくれたので、少し微笑んでから中へ入る。
「失礼いたします、殿下。イオリティ・カスリットーレです」
落ち着いた家具の置かれた専用サロンに座るのは、王太子のユアンだ。
きれいな銀髪が日の光を浴びて今日も輝いていらっしゃる。
「ああ、待っていたよ、イオリティ嬢」
彼は王宮よりも砕けた雰囲気で微笑んでいた。ふわりとした優雅さの中に、いたずらっぽい眼差しがきらめく。
(ん?)
いつもサロン内に居るはずの若い護衛がいない。ドアの横に控えているのは、侍従だけだ。とはいえ未だお茶会は4回目だ。シフトが変わっただけかもしれない。
「お待たせいたしまして、申し訳ありません」
「いや、君と話がしたくて早めに来たんだ。さあ、座って」
優雅に勧める王太子に一礼して、イオリティはそっとソファーに腰を下ろした。侍従がお茶を煎れ、音も無く部屋から出て行くのを軽い驚きを持って見つめたイオは、王太子に向き直る。
(二人きり……?これって、いいの?それだけ内密な話ってことよね。光魔法のこと?)
当たり障りのない会話を二言三言すると、王太子はお茶を飲み、真剣な眼差しを向けた。
「光魔法の才能があったんだってね」
予想通りの質問に、イオリティは頷いた。
「はい」
「……実に、五百年ぶりってところだね。現れたのは君で三人目だ。王宮では今頃、大騒ぎだろう。――とくに、母上が」
皮肉を込めて呟かれた最後の台詞に少し驚いた。いつもは丁寧で穏やかな口調と、サンドレッドを気遣う台詞ばかりの印象だったからだ。
「光魔法の使い手が現れたことは、そして、君であったことは、国にとっても私にとっても僥倖だ。だが、その分君には君を不都合に思うものの悪意が寄せられるだろう」
「……ええ」
(伯爵家に関わる利権に絡んだもの達とか、私が疎ましい王妃殿下とかね)
元々サンドレッドが贔屓されているとは思っていた。この二ヶ月、王妃がサンドレッドに贈り物をしたり、仲の良い婦人とサンドレッドを呼んでお茶会を開いたりしていると聞いて、また彼女の父コンタスト伯爵の事業に出資したことから、王妃の中ではサンドレッドが王太子妃なのだと言われている。
「イオリティ嬢」
はっと気づいたら、ユアン王太子が隣に座っていた。驚いている間に手を取られ、小さな石の付いた細い腕輪をはめられた。
「これは、外さないように。隠しておくんだ。……俺は……どうも、気になる」
(俺?――殿下が自分のことを俺って言うの、初めて聞いたわ)
「あの母のことだから、自分のことしか考えていないのは解ってる。俺は……」
ぴたり、とユアン王太子の動きが止まり、すっと自分の席に戻った途端、ドアが開いてサンドレッドといつもの若い護衛が入ってきた。
(どうしたの、これ。近くで見るとますます草臥れてる……)
よれっとした雰囲気を纏うサンドレッドを見て、イオリティは驚きを顔に出さないようにするので精一杯だった。おかげで、腕輪のことなんて頭から吹っ飛んでしまった。
「殿下、コンタスト伯爵令嬢をお連れいたしました」
若い護衛の言葉とともに、サンドレッドはきれいな礼をとる。
「ユアンさ……殿下、お招きありがとうございます。イオリティ様、お久しぶりでございます」
(今、ユアン様って言いかけた。普段からそこまでの仲って言いたいってこと……?)
軽いマウントを取られたような気分だった。穿った見方だ、と思い込もうとしたがそれは無駄なことだった。
「王宮での教育と、学業の両立は大変だろう」
「ええ、本当に。先日の王妃様のお茶会でもお話しさせていただきましたが、今習っている……」
王太子のはじめの挨拶に、こちらを牽制するかのように王妃のお茶会を混ぜ込んできた。
今日は驚くことが多すぎる。
前回までのお茶会では父親が心配だとか、夏の休暇はどのように過ごしたらいいのか、とか大凡困り事を相談したり、王宮庭園の花がきれいだが、学園の花も……とか。選択授業の課外講義はどうするか、などありきたりの話題を話していた気がする。
(えぇー。王妃のお茶会で殿下と一緒だったのよって言いたいの?えぇ?穿ちすぎ?)
王妃のお茶会は、わざわざ妃教育の時間に催されるらしい。イオリティは学園の授業に出ているため誘われていない、ということになっている。勿論、紛う方なき建前だ。
毎回二時間くらい教育が潰れる、と教授陣から国王陛下へ苦情が持ち込まれたとか。
教育が間に合わなかったら、どうするつもりだろう。
「……先日、テオボルト教授から中下層への施策について学びましたが、難しくとも興味深い内容でした」
(――――はい???)
適当に聞き流していた自慢話……でなく世間話に、イオリティの笑顔が固まった。
(ちょっとちょっとちょっっっっと!それって、政策講座の半分にも行ってない課程よね。あと二年しかないのに、終わるの?後半の方が内容が難しくて、実践的になるのに……マジか?!)
思わず乱れた脳内の呟きだったが、面には一切現れていないはずだ。
二人の話は弾んでいるようだったが、特に興味も無いから聞き流してさっさとこの空間から消えたい。
「そうか、そのような解答を選んだのだな」
「はい、教授からはお優しい心遣いのあふれる施策案であるとおっしゃっていただけて、とくに注意も受けること無く済み、安堵いたしました」
殿下の意図不明な同意とも呼べない台詞に、サンドレッドは照れたように答えた。
(いやいや、それ、アカンやつ。『お優しい心遣いあふれる施策』って。実の無い理想論だけの役に他立たない愚策って意味だからね。教育マナーのドーラ女史と礼儀作法のストラリネ女史から習ったでしょ!まさか、未だ習ってないとか言わないでよね)
耳を疑う内容に、脳内突っ込みが止まらなくなりそうだった。
(具体的な改善点や褒められるべき点を言われなかった時点で、アウトってことに気付けーっ!)
関係のないイオリティが焦ってもしょうがないのだが、ここまで危機感のないサンドレッドに物申したくてたまらない。
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