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九章 欠けた歴史、欠けた器
33話
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【おもな登場人物】
《ミィラス》
聖ドリード教団で若くして聖典楽師となった、孔雀色の瞳が印象的な青年
《パルラ》
聖ドリード教団に所属する踊り子で、快活で強気な女性
人々は自分たちの手で作り上げた祭壇に満足し、ミィラスとパルラに挨拶をすると、それぞれの家へ帰っていく。
「私たちも宿に行きましょう」
パルラが言い、通りに足を踏み出した。その声と歩調は弾んでいた。
ミィラスもその後ろを歩きながら、ふと考えた。
先人たちも、こうやって始めたのかもしれない。小さな手で小さな石を積み、小さな一歩で少しずつ道を作ってきたのだ。長い年月を経るうちに聖ドリード教団は大きくなったが、一人の一歩の大きさは変わらない。
人々の希望たらんとする思いは、そのわずかな一歩からなされたはずだ。
リィンが口にしていた〝混沌の時代〟はどうだったのだろう。あまたの神があり、あまたの教えがあったのなら。
ミィラスの懐で揺られている旧き神──この神は、いかなる存在だったのだろう。名前も分からず、手がかりもなく──
「〝番い〟か……」
ミィラスは口にする。
手がかりは本当にないのだろうか?
パルラに取り憑いたとき、〝彼〟はたしか言っていた。
『我が由緒正しき番いは失われた。かわりとなる巫女を』
番い、つまり妻となる存在がいるということだ。
夫婦神であること。
大きな鴉の姿をしていること。
ヴァインの街の白夜城に封じられていたこと。
人間の命を奪う権能があり、黒く冷たい炎を持つこと。
手がかりと見なせそうなのは、これぐらいだろうか。だが、ドリード神以前の神々の記録があれば、この神の正体も分かるはず。
いったい、そのような記録がどこにあるというのか。王都の大聖堂になら、過去の記録が保管されているかもしれないが──しかし、異教の教えを保存しているとは思えない。残されていたとして、閲覧できる可能性は低いだろう。どちらにせよ、確認しに王都に戻るのは不可能だ。
そもそも魔物はヴァインの街で復活したあと、なぜ西に向かったのだ?
「ミィラス、宿屋はこっちよ」
考え事をしているうちに、目的の場所を通り過ぎていたらしい。パルラが宿屋の入り口で手招きしている。
宿には他の宿泊客はいなかった。魔物が出たとあれば、身の危険を感じるのも当然だろう。客はみな町の外へ出てしまったのだ。
宿の主人もしばらく閉めようと思っていたところだったが、たった二人の客がやって来た。割に合わないと断っても良かったが、ミィラスの着ている法衣を見て、考えを改めたのだった。
がらんとした食堂で、二人は宿の主人が奥で料理しているのを眺めていた。両者とも空腹や疲労を顧みず働いたので、食卓に着いた途端にどっと脱力し、座ったまましばらく無言だった。その場には鍋をかまどに置くカコンという音や、ゴボゴボと湯が沸く音だけが響いていた。
やがて料理が目の前に運ばれてくると、二人は姿勢を正し、律儀にドリード神への感謝を捧げる。
スープを一口飲んだパルラが、しみじみと言った。
「美味しい。五臓六腑に染みるとはこのことね」
「本当に」
温かな豆のスープとパン、煮込んだ肉と野菜の料理だ。二人は黙々と食べ物を口に運んだ。
「──誰かの悲しみに寄り添うって、大変だわ」
不意にパルラが口を開いた。彼女の皿にはひとすくい分のスープが残っていて、最後のそれを口に運ぶのが惜しいとでも言うように、彼女は匙で豆をつついている。
「今日は沢山の人の話を聞いたもの。相手の感情に引っ張られないようにとか、どうやって慰めようとか、かえって傷つけてしまわないかとか、色々考えたせいで疲れちゃった。感情が昂ぶった人にきつい言葉も言われたし。あなたは聖典楽師だから、こういう役目も多いし慣れているでしょうけど……私はしがない踊り子なのよ」
ミィラスは己の匙を置くとパルラの手を取った。踊り子の手は温かかったが、乾いて少しささくれていた。
「たしかに聖典楽師はその役割として、人々の困窮や悲嘆と向き合って支えになることが求められる。……でも、僕だってそんなに上手くできはしないよ」
「そうなの?」
パルラの黒い瞳がミィラスを見つめ返す。疲れのせいか、少しとろんとしていた。
「そうだとも」
ミィラスは自嘲を含んだ笑みを浮かべた。
「ドリード神の教えにあるような、理想とされるあり方に近づきたいと、思ってはいるけど……。それでも心は揺れるし、むかついたり、がっかりすることもあるよ。そんなことばっかりだ。本当は僕は、聖典楽師という立場を拝命できるほど、出来た人間じゃない」
ミィラスは触れている手を重ね、いたわるようにさすった。
「実のところ、僕では手が足りないからと、君を一人で慰問に行かせたのは、すまないことをしたと反省しているんだ。君は共感力や洞察力に優れているとはいえ、本来踊り子が担う役割は別のものだから……。でも、君に話を聞いてもらった人たちは、少しは肩の荷を下ろせたと思うよ」
「そうかしら?」
「うん」とミィラスは頷く。
「なぜなら、君と話していて、僕もそう感じるから」
そう言ってミィラスは手を放した。てのひらに、ほんのりと熱が残る。
パルラがくすくすと笑った。
「なんだか、マクール兄さんのことを思い出したわ」
彼女はスープの残りを飲み干して、言葉を続ける。
「子どもの頃、私が父と大喧嘩して、物置で反省させられていたときよ。自分が悪いって分かってたけど、怒られてとても悲しかった。そんなときに兄さんが来て、手を繋いで慰めてくれるわけ。慰め方としては──口下手というか不器用なんだけど。でも嬉しかったの、とても」
「彼はどんな慰め方を?」
ミィラスが訊くと、パルラは懐かしむような顔になった。
「こう言うのよ。『大丈夫、僕が思うに、父さんはパルラを心配しているだけだよ』ここまでは良いのよ、問題はその後。『だって、お隣さんのヤギに勝手に乗って近所の山に登って帰って来るなんて、普通の女の子の親は思いもしないからね。でもまだ馬に乗れない兄を差し置いてヤギに乗るだなんて、やるな妹よ!』──もしかしてちょっと馬鹿にされたのかと思ったけど、面白かったから元気になったわ。……いえ、あなたの慰めは兄と比べたら真っ当だと思うわよ」
「……彼の慰め方が問題というよりも、君の破天荒さだと思うな、僕は」
「あら、そう? 言われてみればそうかもね」
二人は食事を終えると、それぞれにあてがわれた寝室に入った。
小さな部屋だ。大聖堂の〝竪琴の塔〟にあるミィラスの房と同じくらいだろうか。寝台があり、書き物机があり、棚がひとつあるのも似ている。違うのは、聖典楽師の房には、壁にドリード神を祀る小さな祭壇が据えられていることだ。
ミィラスは法衣を脱いできちんと畳み、ロケットと一緒に机の上に置いた。
寝る前に少し瞑想しようと姿勢を整える。
不意に──ロケットがカタカタと鳴った。
ミィラスはロケットを取り上げ、封印がしっかりなされていることを確認する。 異常は無いようだ。
ロケットを元の場所に戻すと、ミィラスは竪琴を手に取った。
「三日後にあなたは現れますか? ならば、私は再び立ち向かうでしょう」
話しかけると、それはじっ……とこちらを睨んでいる気がした。
「私はあなたには屈しない。だが、あなたを打ち負かしたいのでもない。あなたが神ならば、人である私はまた絶望するのかもしれないし、あなたによって今度こそ命を奪われるのかもしれない」
ミィラスは竪琴を手に取って、その弦を確かめる。ねじを締めてわずかな緩みを直し、調弦を行った。
「私は、流れ来たる源流を目指しています。あなたを知るためにも」
カタカタ、とロケット。
ミィラスは尋ねた。
「……アシェラは、どうしていますか」
ロケットは沈黙した。
ミィラスは旧き神が押し黙ったのを見て、そっとため息をつき、竪琴を鳴らす。
瞑想へ誘う音色。浜辺に寄せては返す波のように、あるいは木立を抜けていくそよ風のように、あるいはぐずる赤子をなだめる子守歌のように。
雑念を取り払い、ミィラスのまぶたはその孔雀色を閉じた。
《ミィラス》
聖ドリード教団で若くして聖典楽師となった、孔雀色の瞳が印象的な青年
《パルラ》
聖ドリード教団に所属する踊り子で、快活で強気な女性
人々は自分たちの手で作り上げた祭壇に満足し、ミィラスとパルラに挨拶をすると、それぞれの家へ帰っていく。
「私たちも宿に行きましょう」
パルラが言い、通りに足を踏み出した。その声と歩調は弾んでいた。
ミィラスもその後ろを歩きながら、ふと考えた。
先人たちも、こうやって始めたのかもしれない。小さな手で小さな石を積み、小さな一歩で少しずつ道を作ってきたのだ。長い年月を経るうちに聖ドリード教団は大きくなったが、一人の一歩の大きさは変わらない。
人々の希望たらんとする思いは、そのわずかな一歩からなされたはずだ。
リィンが口にしていた〝混沌の時代〟はどうだったのだろう。あまたの神があり、あまたの教えがあったのなら。
ミィラスの懐で揺られている旧き神──この神は、いかなる存在だったのだろう。名前も分からず、手がかりもなく──
「〝番い〟か……」
ミィラスは口にする。
手がかりは本当にないのだろうか?
パルラに取り憑いたとき、〝彼〟はたしか言っていた。
『我が由緒正しき番いは失われた。かわりとなる巫女を』
番い、つまり妻となる存在がいるということだ。
夫婦神であること。
大きな鴉の姿をしていること。
ヴァインの街の白夜城に封じられていたこと。
人間の命を奪う権能があり、黒く冷たい炎を持つこと。
手がかりと見なせそうなのは、これぐらいだろうか。だが、ドリード神以前の神々の記録があれば、この神の正体も分かるはず。
いったい、そのような記録がどこにあるというのか。王都の大聖堂になら、過去の記録が保管されているかもしれないが──しかし、異教の教えを保存しているとは思えない。残されていたとして、閲覧できる可能性は低いだろう。どちらにせよ、確認しに王都に戻るのは不可能だ。
そもそも魔物はヴァインの街で復活したあと、なぜ西に向かったのだ?
「ミィラス、宿屋はこっちよ」
考え事をしているうちに、目的の場所を通り過ぎていたらしい。パルラが宿屋の入り口で手招きしている。
宿には他の宿泊客はいなかった。魔物が出たとあれば、身の危険を感じるのも当然だろう。客はみな町の外へ出てしまったのだ。
宿の主人もしばらく閉めようと思っていたところだったが、たった二人の客がやって来た。割に合わないと断っても良かったが、ミィラスの着ている法衣を見て、考えを改めたのだった。
がらんとした食堂で、二人は宿の主人が奥で料理しているのを眺めていた。両者とも空腹や疲労を顧みず働いたので、食卓に着いた途端にどっと脱力し、座ったまましばらく無言だった。その場には鍋をかまどに置くカコンという音や、ゴボゴボと湯が沸く音だけが響いていた。
やがて料理が目の前に運ばれてくると、二人は姿勢を正し、律儀にドリード神への感謝を捧げる。
スープを一口飲んだパルラが、しみじみと言った。
「美味しい。五臓六腑に染みるとはこのことね」
「本当に」
温かな豆のスープとパン、煮込んだ肉と野菜の料理だ。二人は黙々と食べ物を口に運んだ。
「──誰かの悲しみに寄り添うって、大変だわ」
不意にパルラが口を開いた。彼女の皿にはひとすくい分のスープが残っていて、最後のそれを口に運ぶのが惜しいとでも言うように、彼女は匙で豆をつついている。
「今日は沢山の人の話を聞いたもの。相手の感情に引っ張られないようにとか、どうやって慰めようとか、かえって傷つけてしまわないかとか、色々考えたせいで疲れちゃった。感情が昂ぶった人にきつい言葉も言われたし。あなたは聖典楽師だから、こういう役目も多いし慣れているでしょうけど……私はしがない踊り子なのよ」
ミィラスは己の匙を置くとパルラの手を取った。踊り子の手は温かかったが、乾いて少しささくれていた。
「たしかに聖典楽師はその役割として、人々の困窮や悲嘆と向き合って支えになることが求められる。……でも、僕だってそんなに上手くできはしないよ」
「そうなの?」
パルラの黒い瞳がミィラスを見つめ返す。疲れのせいか、少しとろんとしていた。
「そうだとも」
ミィラスは自嘲を含んだ笑みを浮かべた。
「ドリード神の教えにあるような、理想とされるあり方に近づきたいと、思ってはいるけど……。それでも心は揺れるし、むかついたり、がっかりすることもあるよ。そんなことばっかりだ。本当は僕は、聖典楽師という立場を拝命できるほど、出来た人間じゃない」
ミィラスは触れている手を重ね、いたわるようにさすった。
「実のところ、僕では手が足りないからと、君を一人で慰問に行かせたのは、すまないことをしたと反省しているんだ。君は共感力や洞察力に優れているとはいえ、本来踊り子が担う役割は別のものだから……。でも、君に話を聞いてもらった人たちは、少しは肩の荷を下ろせたと思うよ」
「そうかしら?」
「うん」とミィラスは頷く。
「なぜなら、君と話していて、僕もそう感じるから」
そう言ってミィラスは手を放した。てのひらに、ほんのりと熱が残る。
パルラがくすくすと笑った。
「なんだか、マクール兄さんのことを思い出したわ」
彼女はスープの残りを飲み干して、言葉を続ける。
「子どもの頃、私が父と大喧嘩して、物置で反省させられていたときよ。自分が悪いって分かってたけど、怒られてとても悲しかった。そんなときに兄さんが来て、手を繋いで慰めてくれるわけ。慰め方としては──口下手というか不器用なんだけど。でも嬉しかったの、とても」
「彼はどんな慰め方を?」
ミィラスが訊くと、パルラは懐かしむような顔になった。
「こう言うのよ。『大丈夫、僕が思うに、父さんはパルラを心配しているだけだよ』ここまでは良いのよ、問題はその後。『だって、お隣さんのヤギに勝手に乗って近所の山に登って帰って来るなんて、普通の女の子の親は思いもしないからね。でもまだ馬に乗れない兄を差し置いてヤギに乗るだなんて、やるな妹よ!』──もしかしてちょっと馬鹿にされたのかと思ったけど、面白かったから元気になったわ。……いえ、あなたの慰めは兄と比べたら真っ当だと思うわよ」
「……彼の慰め方が問題というよりも、君の破天荒さだと思うな、僕は」
「あら、そう? 言われてみればそうかもね」
二人は食事を終えると、それぞれにあてがわれた寝室に入った。
小さな部屋だ。大聖堂の〝竪琴の塔〟にあるミィラスの房と同じくらいだろうか。寝台があり、書き物机があり、棚がひとつあるのも似ている。違うのは、聖典楽師の房には、壁にドリード神を祀る小さな祭壇が据えられていることだ。
ミィラスは法衣を脱いできちんと畳み、ロケットと一緒に机の上に置いた。
寝る前に少し瞑想しようと姿勢を整える。
不意に──ロケットがカタカタと鳴った。
ミィラスはロケットを取り上げ、封印がしっかりなされていることを確認する。 異常は無いようだ。
ロケットを元の場所に戻すと、ミィラスは竪琴を手に取った。
「三日後にあなたは現れますか? ならば、私は再び立ち向かうでしょう」
話しかけると、それはじっ……とこちらを睨んでいる気がした。
「私はあなたには屈しない。だが、あなたを打ち負かしたいのでもない。あなたが神ならば、人である私はまた絶望するのかもしれないし、あなたによって今度こそ命を奪われるのかもしれない」
ミィラスは竪琴を手に取って、その弦を確かめる。ねじを締めてわずかな緩みを直し、調弦を行った。
「私は、流れ来たる源流を目指しています。あなたを知るためにも」
カタカタ、とロケット。
ミィラスは尋ねた。
「……アシェラは、どうしていますか」
ロケットは沈黙した。
ミィラスは旧き神が押し黙ったのを見て、そっとため息をつき、竪琴を鳴らす。
瞑想へ誘う音色。浜辺に寄せては返す波のように、あるいは木立を抜けていくそよ風のように、あるいはぐずる赤子をなだめる子守歌のように。
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