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8【美玲目線】
「いったぁ……あれ? ここって……?」
私の名前は菊池(きくち)美玲(みれい)。OLをやっているごく普通の女の子。て言っても、女の子ってほど、若くないんだけど。
そんな私はなぜか今、全く知らない場所にいる。今日も普通に仕事が終わって帰ってて、階段を下ってたら足を滑らせ、見たことも無い街にたどり着いていた。
あれ……? 中世ヨーロッパにありそうな街並みだけど、まさか外国? ども、どうやって?
街の人に聞けばいいんだろうけど、勇気が出ないっていうか……というか、街の人男ばっかり……なにここ……?
「ーーやっぱり、ドロシー様はこのネックレスがいいと思います」
「ーーはぁ? ぜってぇ、この指輪の方がいいって!」
……日本語?
流暢な日本語が聞こえ、声の方を向くと金髪と銀髪のイケメンが小物を見せ合いながら話していた。
2人ともとてつもなくイケメンで、それはもう、きっと誰が見てもイケメンって思うくらい。
実は、私、根っからの面食いなの。
そのおかげで最近まではホストに入り浸っていたが、いろいろとあって今はやめている。
それでも面食いは治らないため、軽い足取りでイケメン達のところへ行った。
「あの……すみません」
「どうしました?」
金髪の人が私に気づき、微笑みかけてくれた。
かっこいい~……
「その……道に迷ってしまいまして……」
「道に? その格好だと、伯爵家の者ですか?」
「伯爵家?」
指摘をされ、見てみると私の格好は会社用のスーツではなく、どこかの貴族みたいな格好。しかも、男物。
なに……これ?
「あの、つかぬ事をお聞きしますが……ここはどこですか?」
「ここはボヌール・アムールという王国ですよ」
ボヌール、アムール? 初めて聞く名前の国……でも、この単語はどこかで聞いたことがあるような……
あ、前行ってたホストの杏樹が似たような単語言ってたっけ。
「あんまピンときてねぇ感じだな?」
今まで黙っていた銀髪の人が口を開いた。
「はい。初めて聞く国の名前で……」
「初めて聞く国の名前って……お前、ここの国の紋章ついてるし」
胸元を指されて見ると、確かにそこには“A”と“B”が繋がったような紋章がある。
……て、私の胸が無くなってるんだけど……!? 身体まで男になってる……?
困惑で叫び出したかったけど、ただでさえ不審者を見るような目で見られてるのに更に変な人になってしまうためぐっと飲み込んだ。
「取り敢えず家に来るか? 1人だと心細いだろ?」
銀髪の男の人は特に深く考えてないであろう様子でかなり大胆な発言をしている。
それって……もしかして、ナンパですか……? なんて、絶対ないだろうけど。
ま、でも、イケメンについて行かない理由はない。
私は無言で頷くと、金髪の男の人がニヤニヤしながら銀髪の男の人に話しかけた。
「あれれ~? ルイ兄さん、新手のナンパですか?」
「ち、ちげぇから! オレ様はドロシー以外……」
「……どうやって殺されたいですか?」
急に無表情で物騒なことを言っている金髪の男の人に銀髪の男の人は身震いしている。
この2人仲がいいんだね~……それにしても、さっきから耳にするドロシーって誰だろ……?
あと、私はガチの男になってしまったのだろうか?
……イケメンになってたらいいなぁ。
私の名前は菊池(きくち)美玲(みれい)。OLをやっているごく普通の女の子。て言っても、女の子ってほど、若くないんだけど。
そんな私はなぜか今、全く知らない場所にいる。今日も普通に仕事が終わって帰ってて、階段を下ってたら足を滑らせ、見たことも無い街にたどり着いていた。
あれ……? 中世ヨーロッパにありそうな街並みだけど、まさか外国? ども、どうやって?
街の人に聞けばいいんだろうけど、勇気が出ないっていうか……というか、街の人男ばっかり……なにここ……?
「ーーやっぱり、ドロシー様はこのネックレスがいいと思います」
「ーーはぁ? ぜってぇ、この指輪の方がいいって!」
……日本語?
流暢な日本語が聞こえ、声の方を向くと金髪と銀髪のイケメンが小物を見せ合いながら話していた。
2人ともとてつもなくイケメンで、それはもう、きっと誰が見てもイケメンって思うくらい。
実は、私、根っからの面食いなの。
そのおかげで最近まではホストに入り浸っていたが、いろいろとあって今はやめている。
それでも面食いは治らないため、軽い足取りでイケメン達のところへ行った。
「あの……すみません」
「どうしました?」
金髪の人が私に気づき、微笑みかけてくれた。
かっこいい~……
「その……道に迷ってしまいまして……」
「道に? その格好だと、伯爵家の者ですか?」
「伯爵家?」
指摘をされ、見てみると私の格好は会社用のスーツではなく、どこかの貴族みたいな格好。しかも、男物。
なに……これ?
「あの、つかぬ事をお聞きしますが……ここはどこですか?」
「ここはボヌール・アムールという王国ですよ」
ボヌール、アムール? 初めて聞く名前の国……でも、この単語はどこかで聞いたことがあるような……
あ、前行ってたホストの杏樹が似たような単語言ってたっけ。
「あんまピンときてねぇ感じだな?」
今まで黙っていた銀髪の人が口を開いた。
「はい。初めて聞く国の名前で……」
「初めて聞く国の名前って……お前、ここの国の紋章ついてるし」
胸元を指されて見ると、確かにそこには“A”と“B”が繋がったような紋章がある。
……て、私の胸が無くなってるんだけど……!? 身体まで男になってる……?
困惑で叫び出したかったけど、ただでさえ不審者を見るような目で見られてるのに更に変な人になってしまうためぐっと飲み込んだ。
「取り敢えず家に来るか? 1人だと心細いだろ?」
銀髪の男の人は特に深く考えてないであろう様子でかなり大胆な発言をしている。
それって……もしかして、ナンパですか……? なんて、絶対ないだろうけど。
ま、でも、イケメンについて行かない理由はない。
私は無言で頷くと、金髪の男の人がニヤニヤしながら銀髪の男の人に話しかけた。
「あれれ~? ルイ兄さん、新手のナンパですか?」
「ち、ちげぇから! オレ様はドロシー以外……」
「……どうやって殺されたいですか?」
急に無表情で物騒なことを言っている金髪の男の人に銀髪の男の人は身震いしている。
この2人仲がいいんだね~……それにしても、さっきから耳にするドロシーって誰だろ……?
あと、私はガチの男になってしまったのだろうか?
……イケメンになってたらいいなぁ。
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