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11月

188.コウテイダリア

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11月14日、日曜日
雪ちゃんのお膝に抱っこされてキスをされたあの後。

え?その先はって?お、乙女の純潔は勿論守ります!お嫁さんになるまでは守るんだもん!

いや、まぁ雪ちゃんの腕がしっかり私の事を抱き締めてて身動きとれないまま、ちょこっとソファー押し倒されて焦って私がお嫁さんになるまでダメ!って言ったら雪ちゃんが凍りついたのは事実なんだけど。
その後正直なところはベットは雪ちゃんのを借りてしまいました。でも、雪ちゃんと一緒に1つのベッドで寝た訳ではないからね。ちゃんと雪ちゃんはリビングのソファーで寝てくれたんだけど、これってこの間の竜胆さんとおんなじだと考えると、乙女の真心としては少し複雑。でもさ、雪ちゃんのパジャマを借りてからそれに気がついて、本当にベッドを私が使っていいの?って聞きに行ったら、お願いだからベットで寝てくださいと真剣に頭を下げられてしまった私。
正直なところここ数ヵ月で雪ちゃんのベットをお借りして使うのはこれで2回目。1回目は好きだよって言われた後で、今回はその次なんだけど、雪ちゃんのベットを私が占拠しちゃうのは本当はどうなのかなぁ?一緒にただ寝るって言うのはどうなんだろう?ありなんだろうか?
今までは、こうやってお泊まりすることがなかったから気がつかなかったけど、こうして何回もお泊まりするなら私お布団を準備した方がいいのかなぁ?どうするのか香苗とかに聞いてみたいけど、そんなの一緒に寝るに決まってるじゃん!!って絶対力説されてしまいそうな気がする。恋人同士なら一緒に寝るものなのか、でもこの寝るのニュアンスがちょっと違ってる気はしてる。一緒にお布団に並んでただ寝るって言うのは、やっぱり違うような…。

うーん、例えばキスよりもっと、先を考えたら?恋人同士なんだし

恋人同士ならキスより先のこともあり得るんだよね。キスより先のことって言われて、何にも分からないとわけではない。流石に高校生だもん、何にも知らない分からない訳じゃないし。ただ、そこに辿り着くまでの流れって言うのは微妙。キスからそういう行為に辿り着くのって、どうするんだろう。まさか、どうぞ!ってする訳じゃないと思うんだけど、どうなると服を脱いじゃうようなことに至るのかな。
あ、雪ちゃんの裸って、そう言えば私はあの雨の時に一回偶然の産物で見てるんだった。雪ちゃんの裸は滑らかな肌だけど、結構しっかり筋肉で驚いちゃったんだっけ。もっと細くて筋肉がないのかなって思ってたのに、キュッとしまった感じ?下着もここに来て何だかんだいってお洗濯してあげちゃうから、雪ちゃんの下着も考えたら見てるなぁ。
クラスの女子が男子の着替えを見て、キャーッてなってるのを見たことあるけど。私は全然そうならない。あれ?それって雪ちゃんのをもう見てるから?それとも他の男子だから興味ないからかな?智美君の裸…うーん、ないなぁキャーは。もしかして雪ちゃんの裸ならキャーッてなるかなぁって?でも、あの雨の時キャーッてならなかったような気が。いや、雪ちゃんの裸に無反応っていう意味ではないの。あの時はそういう状況でなかったと言うだけで。でも、恋人になってからは見てないし、今こうして考えると少し頬が熱い気がする。
雪ちゃんのベットで雪ちゃんのパジャマを借りて横になっていると、少し雪ちゃんの匂いがする。考えてみると雪ちゃんの方はどうなんだろうか。雪ちゃんには私の裸とかは興味があるのかなぁって、すごく真剣に考えてしまう。でも、パジャマで出てっても、そんな風に見てたとは思えなかったし。

興味がなかったらどうしよう。

凄く素朴にそれは不安だ。今迄ずっと従兄妹って接してきたけど、雪ちゃんがどんな感じで私の事を見てるかって本当に私自身考えてない。それが普通なのか、私が鈍感だったのか分かんないけど。
思わずベットの上に座って、私は今までの事を考えてしまう。借りたパジャマは凄く大きくて袖を捲っても間に合わないし、下のズボンなんて履いてもストンと落ちてしまう位。こんなに雪ちゃんとの体格にも差があるなんて実は気がつかなかった。

雪ちゃんはどう感じてるのかなぁ。

聞いてみたら教えてくれるだろうか。今から聞きに行ったら教えてくれるだろうか、それとももう寝ちゃってる?そっと扉を開けてリビングに入ると、ソファーの上で毛布を被って腕で目を覆った雪ちゃんがいた。

やっぱりもう寝ちゃってたかぁ。
 
目元を隠しているけど横になった雪ちゃんの口元は見える。横から立ったまま覗きこんで見るけど、やっぱり寝ちゃってるみたい。

「…えと、雪ちゃん…。」

小さな声で囁いてみる。すると雪ちゃんの手がピクと動いて、腕の下の目が薄く覗く。あ、よかったまだ起きてたんだと思った途端、雪ちゃんの腕が伸びてきて私の腕を引っ張った。慌てたけど私は雪ちゃんのお腹の上に引っ張り上げられてしまう形で、ソファーの上の雪ちゃんの上に乗っかる。わあ、下のパジャマ着てないから下着が見えちゃう!なんて慌ててしまう私の事を雪ちゃんは軽々と抱きかかえてしまった。雪ちゃんの薄手のパジャマ越しの胸が分かって、抱き締められた私はここにきて今更キャーってなっている自分に気がつく。広い胸の上に乗っかってる私の腰の辺りに雪ちゃんの大きな熱い手がある。

どうしよう、雪ちゃん寝ぼけてる?

起こさなきゃってワタワタしてる私の腰の辺りの手がスルンッて直に腰を撫でたのに気がついた。パジャマが上だけだから捲れちゃってて、雪ちゃんの手が直に腰に当たってる。うわぁん、どうしよう、叫んだらいいの?叩いたらいいの?雪ちゃんの寝坊助ーっ!腰に触れてる手は凄く熱くて、触れてる胸も体温が自分と違う。

「雪ちゃん、雪ちゃぁん。」

ヒーンってなりながら胸に手を当てて揺り起こすと、ポヤンとした雪ちゃんの瞳が私の事を見ている。オキテクレタって安心した途端、雪ちゃんは少し上半身を起こして私の頬やいろんなところにキスをし始めた。腰の手はしっかり私の事を押さえ込んだまま、キスのせいか力がドンドン抜けていって雪ちゃんの心臓の音が聞こえてくる。

あれ?これってそういう、流れっていうもの?

胸に乗っけられたままの私の背中に手が滑って、擽ったさに思わずひゃぁって声が溢れた。ずり上がるパジャマを押さえようとして、雪ちゃんの熱い手にふれると喉の辺りに雪ちゃんの唇が触れてくる。

「やぁ…っ。」
「……ふふ、……可愛い…。」

雪ちゃんの掠れた声がポヤンとしながら呟くのが聞こえた。これってどうしたらいいのか、私には分かんなくなってるんだけど。雪ちゃんが寝惚けたまま、こんなことされちゃっていいの?そんなのちょっとやだっ!

「雪ちゃん!寝惚けてじゃやぁっ!」
「えっ………。」



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