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2月
閑話64.宮井浩司
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毎年恒例の甘いチョコの匂いに苦笑いを浮かべながら、浩司は製菓の工房のようになっている我が家のキッチンを眺める。毎年毎年やることとはいえ、今年は随分と種類と量が多い。小学生の頃1個のチョコレートのパウンドケーキで始まった我が家の娘のバレンタイン。次第にチョコチップクッキーを大量に作ってみたり、使うチョコがミルクチョコだけでなく種類が変わったり、クッキーでも何種類も作るようになったりしていく。やがてこれは毎年恒例の我が家の風物詩に変わっていく。
パパ達のが特別ケーキになったのは小学生の高学年くらいからかなぁ
元々料理上手な母親の血をひいたのだろう、麻希子はやがて手際よく完全に二種類の製菓を同時制作するようになっていて。パパ大好きと浩司達には腕を上げたケーキ、友達にはクッキー、のように特別感を感じさせる物を作ってくれるようになった。まあ、その時には既に同率以上で雪ちゃん大好きだったのも事実だが。女の子だから何時かは嫁に出るか婿をとるかするのは分かってるし、その覚悟も一応はしているつもりだ。本当ならパパのお嫁さんになると言って貰える筈の期間に、当の娘の口からでたのは従兄の雪ちゃんのお嫁さんになるで正直ガッカリしたのは事実。でも、子供の言うことだしとずっと思っていたのに、現実として麻希子は急激に成長して大人になりつつある。
次第に作る種類も量も増え、今年のチョコレート菓子は全部で4種類。今までより1種類増えたのはチョコレートのケーキの上に、更に一段特別なチョコレート菓子が現れたのだ。
今まではチョコレートケーキが一番格上だったのになぁ。
たった1人の相手の為だけに作られる、今までよりも一際特別なチョコレート菓子。他のものだって製菓の面でいったら母親よりはるかに出来映えもよく、娘が作ったマカロンはまるで店舗に飾られた売り物のようだ。
将来は何になるの気なのかなぁ、家の天使は。
そう言われてみればお嫁さんになるは聞いたことはあったが、職業的なものは娘の口から殆ど聞いたことがない。お菓子屋さんとかケーキ屋さんとかって言葉は聞いたことがなかったし、かといって他のもので興味を持っているようなものは見たことがない気もする。本は両親や雪の影響か割合沢山読んでいるが、それが職業的な指向だとは感じない。
やっぱりお嫁さんが一番なのかなぁ、そしたら高校卒業したらお嫁さんになるのかなぁ。
正月の振り袖姿は破格の可愛らしさだったのに、有希子ときたらさっさと雪と一緒に先に出発させてしまった。あんな風に嫁にも簡単になって、娘はさっさと出ていってしまうのかもしれない。
※※※
パソコンモニターを眺めて考え込んでいる部下の姿に、ふと物思いに耽る娘の姿か重なり浩司は歩み寄る。仕事を始めて7年目の中堅どころ、田頭春菜がそんな風に考え込んでいるのは珍しい。もしかして、ここにも春の気配?何てことを考えてもみる。
「どうかしたの?田頭さん。」
課長としては部下の様子もそれぞれ気になるところで、職場での公私混同はなしだ。そう自分でいい聞かせて歩み寄ったら、田頭は少し疲れた風に視線を上げて予想外のことを言う。
「すみません、ちょっとテレビの砂嵐が気になって。」
「砂嵐?」
若いのに随分古めかしい事をいう。確かは田頭は29の筈なのに、テレビの砂嵐を見て気になったのだと言うのだ。テレビの砂嵐なんて今どうやって見るんだと考えて、なるほどと考え付いたのは1つくらいだった。
「随分物持ちがいいんだね、田頭さんは。」
その言葉の意味がわからなかった風で、彼女は不思議そうに浩司を見上げる。
「まだ、アナログチャンネルが映るテレビ使ってるんでしょ?田頭さん。」
え?と疑問に満ちた声が帰ってきたから、浩司はあれ?そういうことでしょ?と声をかける。テレビの砂嵐はアナログ放送特有の現象で、地上デジタル放送が始まってからは砂嵐は発生しないのだ。つまり地上デジタル放送が始まった2003年以降、砂嵐はデジタル放送では見られないことになる。だが、それ以前のテレビはアナログチャンネルが見れる切り替えができるので、アナログチャンネルにすると砂嵐になるのだ。浩司は田頭がアナログに切り替えられるテレビを使っている事を指して物持ちがいいねと言ったのだが、田頭は恥ずかしいと思ったのか曖昧に微笑む。
家の娘は砂嵐なんか知らない世代なのになぁ。
それなのにもう嫁にいく心配をしないとならないとは、時間の流れと言うものは恐ろしく早い。
呑気に考えたものの時間的な違和感に気がついたのは、仕事が終わって帰途についた時。あれ?田頭が独りで繰らし始める辺りには、とっくにアナログ切り替えのテレビって無いんじゃないか?29歳の筈だから、地上デジタル放送になった時って中学位だろ?と思ったのだが、田頭は倹約家でもあるから中古を買って使ったか、家から持ってきたのかもしれないと考え直した。それにしても15年以上もテレビを使うとはなあと、染々感心してしまう。まさか、懐かしのブラウン管ではないとは思うが。そんなことを考えながら帰途につき、目にはいるのは仲の良さそうな恋人同士やショーウィンドウに飾られたブライダルブティックのウエディングドレス。
思わず家で溜め息混じりに時間って早いなぁって呟いた浩司に、有希子は何を今さらみたいに笑う。
「だってなぁ…あっという間じゃないか、後ちょっとしたら麻希子は18歳だよ?」
「そうねぇ。」
「お嫁さんになる前に、孫が出来たらどうしようかぁ。」
「そこはお嫁さんになるまで死守する気のようよ?良かったわね、浩司さん。」
サラリと現実主義な妻は言うが、そうなるとお嫁さんになるまでが早くなりはしないだろうか。せめて成人式位までは娘のままでいて欲しい。
「あら、何で成人式?」
「振り袖で写真が撮りたいじゃないか、家族写真とかさぁ。」
「あらあら、だから今年から着せて上げたのに。」
ええ?!有希子ってば、そういう意味で今年から振り袖着せてるの?と顔で言うと、あなた鈍いのねぇと有希子が笑う。いや、まさかそういう意味で先取り振り袖だったとは思いもしない。そう言えば体格的には去年だって着られたか……そうか、そういう意図で着せてたのか。有希子はそういうところが鋭いと言うか、切り替えが早いと言うか。
「まあ、麻希子次第でしょうけどね。あの子も色々考えてるみたいだし。」
色々かぁと呟きながら、店舗の商品と遜色ない麻希子のチョコレートケーキを二人で味わう。勿論妻からのチョコレートも貰ったが、最近では娘に製菓で負けるのと会社から持ち帰るのもあって有希子のチョコは量より質を目指しているようだ。
「少なくとも大学か専門学校には行きたいみたいよ?良かったわね、浩司さん。」
え?と顔が上がる。麻希子が進学ってことは、その間はまだ家の子という意味ととらえてもいいだろうか?その顔を見た有希子が浩司さんってほんと顔に出るわよねと目の前で苦笑いしている。
※※※
それ気がついたのは、ほんの偶然だった。自分の前を歩く人物がチラチラと視線をあげるのに気がついて、自分も顔を上げて見たら目に入ったのだ。
浩司の視界の先に手を繋いで歩いて、仲良く話している家の娘と甥の姿。
目の前の人物はスーツにコートは、日曜の真っ昼間の住宅地には違和感ではあるが。不躾な浩司の背中からの視線に気がついたように目の前の人物が振り返り、決まり悪そうに角を曲がって姿を消した。いかん、世の中日曜でも仕事の人は多いだろうし、不躾に眺めたりして悪かったなとは思う。とは言えその人物だけでなく道を歩く人達も時折気になるように、チラチラと2人を眺めるのが分かった。
それりゃ見たくもなるなあれじゃ…
視線の先の2人はどうみても幸せそうな恋人同士。以前は手を繋いでいても、従兄妹が仲良くしているようにしかみえなかったのに。すっかり目の前の2人は完全な恋人同士に変わってしまっている。
ショックだなぁ……これは。
染々そんな風に娘を眺めていると、嫁入りの言葉がまた頭を過ってしまうのだった。
パパ達のが特別ケーキになったのは小学生の高学年くらいからかなぁ
元々料理上手な母親の血をひいたのだろう、麻希子はやがて手際よく完全に二種類の製菓を同時制作するようになっていて。パパ大好きと浩司達には腕を上げたケーキ、友達にはクッキー、のように特別感を感じさせる物を作ってくれるようになった。まあ、その時には既に同率以上で雪ちゃん大好きだったのも事実だが。女の子だから何時かは嫁に出るか婿をとるかするのは分かってるし、その覚悟も一応はしているつもりだ。本当ならパパのお嫁さんになると言って貰える筈の期間に、当の娘の口からでたのは従兄の雪ちゃんのお嫁さんになるで正直ガッカリしたのは事実。でも、子供の言うことだしとずっと思っていたのに、現実として麻希子は急激に成長して大人になりつつある。
次第に作る種類も量も増え、今年のチョコレート菓子は全部で4種類。今までより1種類増えたのはチョコレートのケーキの上に、更に一段特別なチョコレート菓子が現れたのだ。
今まではチョコレートケーキが一番格上だったのになぁ。
たった1人の相手の為だけに作られる、今までよりも一際特別なチョコレート菓子。他のものだって製菓の面でいったら母親よりはるかに出来映えもよく、娘が作ったマカロンはまるで店舗に飾られた売り物のようだ。
将来は何になるの気なのかなぁ、家の天使は。
そう言われてみればお嫁さんになるは聞いたことはあったが、職業的なものは娘の口から殆ど聞いたことがない。お菓子屋さんとかケーキ屋さんとかって言葉は聞いたことがなかったし、かといって他のもので興味を持っているようなものは見たことがない気もする。本は両親や雪の影響か割合沢山読んでいるが、それが職業的な指向だとは感じない。
やっぱりお嫁さんが一番なのかなぁ、そしたら高校卒業したらお嫁さんになるのかなぁ。
正月の振り袖姿は破格の可愛らしさだったのに、有希子ときたらさっさと雪と一緒に先に出発させてしまった。あんな風に嫁にも簡単になって、娘はさっさと出ていってしまうのかもしれない。
※※※
パソコンモニターを眺めて考え込んでいる部下の姿に、ふと物思いに耽る娘の姿か重なり浩司は歩み寄る。仕事を始めて7年目の中堅どころ、田頭春菜がそんな風に考え込んでいるのは珍しい。もしかして、ここにも春の気配?何てことを考えてもみる。
「どうかしたの?田頭さん。」
課長としては部下の様子もそれぞれ気になるところで、職場での公私混同はなしだ。そう自分でいい聞かせて歩み寄ったら、田頭は少し疲れた風に視線を上げて予想外のことを言う。
「すみません、ちょっとテレビの砂嵐が気になって。」
「砂嵐?」
若いのに随分古めかしい事をいう。確かは田頭は29の筈なのに、テレビの砂嵐を見て気になったのだと言うのだ。テレビの砂嵐なんて今どうやって見るんだと考えて、なるほどと考え付いたのは1つくらいだった。
「随分物持ちがいいんだね、田頭さんは。」
その言葉の意味がわからなかった風で、彼女は不思議そうに浩司を見上げる。
「まだ、アナログチャンネルが映るテレビ使ってるんでしょ?田頭さん。」
え?と疑問に満ちた声が帰ってきたから、浩司はあれ?そういうことでしょ?と声をかける。テレビの砂嵐はアナログ放送特有の現象で、地上デジタル放送が始まってからは砂嵐は発生しないのだ。つまり地上デジタル放送が始まった2003年以降、砂嵐はデジタル放送では見られないことになる。だが、それ以前のテレビはアナログチャンネルが見れる切り替えができるので、アナログチャンネルにすると砂嵐になるのだ。浩司は田頭がアナログに切り替えられるテレビを使っている事を指して物持ちがいいねと言ったのだが、田頭は恥ずかしいと思ったのか曖昧に微笑む。
家の娘は砂嵐なんか知らない世代なのになぁ。
それなのにもう嫁にいく心配をしないとならないとは、時間の流れと言うものは恐ろしく早い。
呑気に考えたものの時間的な違和感に気がついたのは、仕事が終わって帰途についた時。あれ?田頭が独りで繰らし始める辺りには、とっくにアナログ切り替えのテレビって無いんじゃないか?29歳の筈だから、地上デジタル放送になった時って中学位だろ?と思ったのだが、田頭は倹約家でもあるから中古を買って使ったか、家から持ってきたのかもしれないと考え直した。それにしても15年以上もテレビを使うとはなあと、染々感心してしまう。まさか、懐かしのブラウン管ではないとは思うが。そんなことを考えながら帰途につき、目にはいるのは仲の良さそうな恋人同士やショーウィンドウに飾られたブライダルブティックのウエディングドレス。
思わず家で溜め息混じりに時間って早いなぁって呟いた浩司に、有希子は何を今さらみたいに笑う。
「だってなぁ…あっという間じゃないか、後ちょっとしたら麻希子は18歳だよ?」
「そうねぇ。」
「お嫁さんになる前に、孫が出来たらどうしようかぁ。」
「そこはお嫁さんになるまで死守する気のようよ?良かったわね、浩司さん。」
サラリと現実主義な妻は言うが、そうなるとお嫁さんになるまでが早くなりはしないだろうか。せめて成人式位までは娘のままでいて欲しい。
「あら、何で成人式?」
「振り袖で写真が撮りたいじゃないか、家族写真とかさぁ。」
「あらあら、だから今年から着せて上げたのに。」
ええ?!有希子ってば、そういう意味で今年から振り袖着せてるの?と顔で言うと、あなた鈍いのねぇと有希子が笑う。いや、まさかそういう意味で先取り振り袖だったとは思いもしない。そう言えば体格的には去年だって着られたか……そうか、そういう意図で着せてたのか。有希子はそういうところが鋭いと言うか、切り替えが早いと言うか。
「まあ、麻希子次第でしょうけどね。あの子も色々考えてるみたいだし。」
色々かぁと呟きながら、店舗の商品と遜色ない麻希子のチョコレートケーキを二人で味わう。勿論妻からのチョコレートも貰ったが、最近では娘に製菓で負けるのと会社から持ち帰るのもあって有希子のチョコは量より質を目指しているようだ。
「少なくとも大学か専門学校には行きたいみたいよ?良かったわね、浩司さん。」
え?と顔が上がる。麻希子が進学ってことは、その間はまだ家の子という意味ととらえてもいいだろうか?その顔を見た有希子が浩司さんってほんと顔に出るわよねと目の前で苦笑いしている。
※※※
それ気がついたのは、ほんの偶然だった。自分の前を歩く人物がチラチラと視線をあげるのに気がついて、自分も顔を上げて見たら目に入ったのだ。
浩司の視界の先に手を繋いで歩いて、仲良く話している家の娘と甥の姿。
目の前の人物はスーツにコートは、日曜の真っ昼間の住宅地には違和感ではあるが。不躾な浩司の背中からの視線に気がついたように目の前の人物が振り返り、決まり悪そうに角を曲がって姿を消した。いかん、世の中日曜でも仕事の人は多いだろうし、不躾に眺めたりして悪かったなとは思う。とは言えその人物だけでなく道を歩く人達も時折気になるように、チラチラと2人を眺めるのが分かった。
それりゃ見たくもなるなあれじゃ…
視線の先の2人はどうみても幸せそうな恋人同士。以前は手を繋いでいても、従兄妹が仲良くしているようにしかみえなかったのに。すっかり目の前の2人は完全な恋人同士に変わってしまっている。
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