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二度目の6月
392.ウツギ
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6月4日 日曜日
何時かくるんじゃないかなーって思ってたんだよね。予期していなくはなかったんだけど、何故か私一人を呼び出したのは言わずと知れた孝君。早紀ちゃんもなしだし、仁君も智美君もなし。秘密でとたってのお願いをされたんだけど、何で呼び出されたかは薄々わかる気がするのはどうしてだろう、うーん。まあ孝君が私だけに相談って当然、一つしか思い浮かばないんだよね。
そうして『茶樹』の定番の奥のソファーに腰かけて、この世の終わりみたいな顔をしている孝君の前に座ってるわけですが。飲み物も当に来てるし大分待ってるんだけど、これがまた中々話が進まない。うーん、分かってるけど、一応話してもらわないと何が孝君のこの顔になってるのか……
「で?」
流石に一応話を向けてみるけど、ウニャウニャしてて一向に話が出てこない。もー、LINEで鳥飼さんも呼んだ方が早いような気がしてきた。何でお兄さんの彼女でそんなに凹むかなぁ?いいじゃん、美男美女カップルで!大体にして自分だってもう彼女がいるのに、なんで鳥飼さんは駄目なのさ?おかしくない?と指摘すると、やっぱり悩み事はそれだったらしく、ギョッとした顔をする。いや、驚かなくても当然でしょ?孝君がブラコンなの知ってるの私と早紀ちゃんな訳で、孝君は案外ええかっこしいだから早紀ちゃんにこんなことウジウジ話すわけないし。男の子の友達にだって仁君がいるけど、仁君にブラコンって言われるの嫌いだし。そうなると相談できるの私だけでしょ?もう分かってますから!
「孝君だって早紀ちゃんとお付き合いしてるんだし、いいでしょ。」
「そ、それとこれとは。」
何も違わないでしょって言うと、うううって俯いてる孝君。しかし何に悩んでてここに呼び出されたんだろうか、お兄さんも美男美女カップルでよかったねーって言うことにならないの?
「だけど………だって……。」
「じゃ、何が引っ掛かってるの?」
「だって……年上じゃないか……。」
うーん、まあ梨央さんが結構年上なのは事実だけど、恋人が年上なのは別段良くない?私と雪ちゃんも十一離れてますけど?そう言えば宇野静子さんと香坂衛さんだって二まわり離れてたって聞きましたけど?二十歳離れてる人だって世の中にはいますけど?それにさぁ、鳥飼さんと釣り合うってあれくらいの人でないと、無理じゃない?容姿も気っ風もよくって、尚且つ鳥飼さんだよ?釣り合いとれる人って他にいなくない?ある意味マスターさんの奥さんだけど松理さんくらいじゃないとって考えたら、もう梨央さんなんかバッチリだよね?
「う、……確かにそうなんだけど……。」
じゃあいいじゃんって言ってもなんだか、孝君は不満顔。頭の中が古風って噂だから、梨央さんの漢って感じの話し方に戸惑ってるのかなぁ。
「だけど……てっきり……家のすすめた誰かと……。」
なんかそう言えば病室で、鳥飼さんと雪ちゃんが話してたのを私も聞いたなぁ。なんかとんでもない年齢のお見合いが来てるって。確か十六才から四十代までって……じゃ、尚更梨央さんでも良くない?それに本人に恋人がいるのにお見合いの無理強いはダメでしょ?もーそんなことに何でそんなに不貞腐れてんのかなぁ、孝君って。
「梨央さんの何が気に入らないの?」
「気に入らないと言うか……。」
「お家の事とか?」
「なんで、そんなことまでお前も知ってるんだ……。」
そっちこそ、ちゃんと知ってるんじゃん。ってことは紹介されて、この様子なのか。
そうなんだよね、四倉梨央さんのご実家は一応土建業という肩書きもあるんだけど、立派な昔からの極道さんなんだって。今ではお兄さんが後を継いでいるらしいけど、梨央さんはそこのお嬢さんな訳で。しかもその極道さん関西に支部もあるくらい大きなとこだったんだけど、十一年前に某高校の生徒三人組に壊滅的にされて、高校生に敗ける組って噂になって関西の支部を閉めちゃったんだ。その三人組が言わずと知れた雪ちゃんと鳥飼さんとセンセ。修学旅行で福上教頭先生を泣かせたのは伝説になってるみたい。それは兎も角お家のことは梨央さんはお家にはもう関与してないって言ってたし、まあまだお兄さんは鳥飼さんを認めてない風な話だったけど、紹介したってことは向こうも丸く収まったってことでしょ?鳥飼さんが良いならいいんじゃないの?
「でも、家は……。」
「大体にして、孝君のお家と鳥飼さんのお家は別でしょ?」
「うっ………。」
苗字も違うんだし、鳥飼さんが自由にお嫁さんを貰っても問題なくない?あー、何か分かった。頭の中が戦国武将って言われてたっけなぁ、孝君って。
「お付き合いする前に報告がなかったからって、孝君が拗ねる理由になんないと思うなぁ……。」
「な、なんで。」
あ、やっぱり、ただ単に事前の報告がなくて拗ねてるのかぁ。っていうかどんだけお兄さん好きなの?いいじゃん、成人してるお兄さんに彼女が出来るのくらい、自由でしょ?そう言ったら孝君は脱力して、鳥飼さんにも同じこと言われたって。ほらねー。
「宮井に正論で返されるなんて………。」
むぅ、何か失礼じゃない?私だってちゃんと日々成長してるんですけど。そう言ったら孝君、ついに何がイメージと違ったのか正直に話してくれたんだけど。梨央さんと一緒のところに鉢合わせて素直に紹介して貰ったんだけど、どう見ても梨央さんの方が主導権を握っているように見えたのがショックらしい………。あー、うん、なんか分かる、梨央さん主導権。
何時かくるんじゃないかなーって思ってたんだよね。予期していなくはなかったんだけど、何故か私一人を呼び出したのは言わずと知れた孝君。早紀ちゃんもなしだし、仁君も智美君もなし。秘密でとたってのお願いをされたんだけど、何で呼び出されたかは薄々わかる気がするのはどうしてだろう、うーん。まあ孝君が私だけに相談って当然、一つしか思い浮かばないんだよね。
そうして『茶樹』の定番の奥のソファーに腰かけて、この世の終わりみたいな顔をしている孝君の前に座ってるわけですが。飲み物も当に来てるし大分待ってるんだけど、これがまた中々話が進まない。うーん、分かってるけど、一応話してもらわないと何が孝君のこの顔になってるのか……
「で?」
流石に一応話を向けてみるけど、ウニャウニャしてて一向に話が出てこない。もー、LINEで鳥飼さんも呼んだ方が早いような気がしてきた。何でお兄さんの彼女でそんなに凹むかなぁ?いいじゃん、美男美女カップルで!大体にして自分だってもう彼女がいるのに、なんで鳥飼さんは駄目なのさ?おかしくない?と指摘すると、やっぱり悩み事はそれだったらしく、ギョッとした顔をする。いや、驚かなくても当然でしょ?孝君がブラコンなの知ってるの私と早紀ちゃんな訳で、孝君は案外ええかっこしいだから早紀ちゃんにこんなことウジウジ話すわけないし。男の子の友達にだって仁君がいるけど、仁君にブラコンって言われるの嫌いだし。そうなると相談できるの私だけでしょ?もう分かってますから!
「孝君だって早紀ちゃんとお付き合いしてるんだし、いいでしょ。」
「そ、それとこれとは。」
何も違わないでしょって言うと、うううって俯いてる孝君。しかし何に悩んでてここに呼び出されたんだろうか、お兄さんも美男美女カップルでよかったねーって言うことにならないの?
「だけど………だって……。」
「じゃ、何が引っ掛かってるの?」
「だって……年上じゃないか……。」
うーん、まあ梨央さんが結構年上なのは事実だけど、恋人が年上なのは別段良くない?私と雪ちゃんも十一離れてますけど?そう言えば宇野静子さんと香坂衛さんだって二まわり離れてたって聞きましたけど?二十歳離れてる人だって世の中にはいますけど?それにさぁ、鳥飼さんと釣り合うってあれくらいの人でないと、無理じゃない?容姿も気っ風もよくって、尚且つ鳥飼さんだよ?釣り合いとれる人って他にいなくない?ある意味マスターさんの奥さんだけど松理さんくらいじゃないとって考えたら、もう梨央さんなんかバッチリだよね?
「う、……確かにそうなんだけど……。」
じゃあいいじゃんって言ってもなんだか、孝君は不満顔。頭の中が古風って噂だから、梨央さんの漢って感じの話し方に戸惑ってるのかなぁ。
「だけど……てっきり……家のすすめた誰かと……。」
なんかそう言えば病室で、鳥飼さんと雪ちゃんが話してたのを私も聞いたなぁ。なんかとんでもない年齢のお見合いが来てるって。確か十六才から四十代までって……じゃ、尚更梨央さんでも良くない?それに本人に恋人がいるのにお見合いの無理強いはダメでしょ?もーそんなことに何でそんなに不貞腐れてんのかなぁ、孝君って。
「梨央さんの何が気に入らないの?」
「気に入らないと言うか……。」
「お家の事とか?」
「なんで、そんなことまでお前も知ってるんだ……。」
そっちこそ、ちゃんと知ってるんじゃん。ってことは紹介されて、この様子なのか。
そうなんだよね、四倉梨央さんのご実家は一応土建業という肩書きもあるんだけど、立派な昔からの極道さんなんだって。今ではお兄さんが後を継いでいるらしいけど、梨央さんはそこのお嬢さんな訳で。しかもその極道さん関西に支部もあるくらい大きなとこだったんだけど、十一年前に某高校の生徒三人組に壊滅的にされて、高校生に敗ける組って噂になって関西の支部を閉めちゃったんだ。その三人組が言わずと知れた雪ちゃんと鳥飼さんとセンセ。修学旅行で福上教頭先生を泣かせたのは伝説になってるみたい。それは兎も角お家のことは梨央さんはお家にはもう関与してないって言ってたし、まあまだお兄さんは鳥飼さんを認めてない風な話だったけど、紹介したってことは向こうも丸く収まったってことでしょ?鳥飼さんが良いならいいんじゃないの?
「でも、家は……。」
「大体にして、孝君のお家と鳥飼さんのお家は別でしょ?」
「うっ………。」
苗字も違うんだし、鳥飼さんが自由にお嫁さんを貰っても問題なくない?あー、何か分かった。頭の中が戦国武将って言われてたっけなぁ、孝君って。
「お付き合いする前に報告がなかったからって、孝君が拗ねる理由になんないと思うなぁ……。」
「な、なんで。」
あ、やっぱり、ただ単に事前の報告がなくて拗ねてるのかぁ。っていうかどんだけお兄さん好きなの?いいじゃん、成人してるお兄さんに彼女が出来るのくらい、自由でしょ?そう言ったら孝君は脱力して、鳥飼さんにも同じこと言われたって。ほらねー。
「宮井に正論で返されるなんて………。」
むぅ、何か失礼じゃない?私だってちゃんと日々成長してるんですけど。そう言ったら孝君、ついに何がイメージと違ったのか正直に話してくれたんだけど。梨央さんと一緒のところに鉢合わせて素直に紹介して貰ったんだけど、どう見ても梨央さんの方が主導権を握っているように見えたのがショックらしい………。あー、うん、なんか分かる、梨央さん主導権。
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