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二度目の7月
424.ハマユウ
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7月6日 木曜日
その騒動が起きたのは、丁度お昼くらいのこと。今日も更にうちのクラスの休みの人数は増えていて、クラスの三分の一になろうとしていてこれって学級閉鎖?なんて噂がたち始めている矢先。職員室で何か大騒ぎしているという瑠璃ちゃんの言葉にどういうことって思ったら何かテスト問題がどうこうって言ってるって。テスト問題?って思ったけど、どうやらテスト問題の保存してあった学校のパソコンにコンピューターウィルスが感染しちゃったらしい。お陰でテスト問題が消えちゃったんだって。えええ?それってどうするの?!って思ったら木村君が作り直しだろうなって。過去の問題とかも全部パソコンで管理してたから、全部ダメになっちゃったらしい。えーって思ってたら、瑠璃ちゃんてばニヤッとしながら
「ウッチーがエロサイト覗いて感染したらしいよ~。最悪ぅ。」
何て言う。えええ?学校でエッチなサイト?!そんなことしててウィルスに感染したの?!しかも木村君てば内川何時も昔の過去問の焼き直しだから、自分でテスト作ってないから青ざめてるだろうなんて言う。皆なんでそんなこと詳しく知ってるの?それこそ内川先生はいまどこか遠くへ逃げ出したい気分だろうなんて笑ってるけど、何でか若瀬君が頭を抱えているのはどうしたの?
「どうしたの?若瀬。」
香苗の声に若瀬君はぎこちなく笑って、話を変えるように一枚の用紙を取り出した。そこには住所が一つあって…………なんか普通と違う。私と香苗と早紀ちゃん、それに瑠璃ちゃんと木村君と五十嵐君で覗きこんでいるけど。なんかおかしな住所。
「これ、智美君の住所?」
「そう。」
「番地は?」
あ、そっか。普通なら何区何丁目何番地何号だ。それが智美君の住所には何区何以降が何一つついてない。それってつまり必要なとこを書いてないってこと?
「無番地ってのはあるんだ。明治時代に登記してなきゃ。」
え?五十嵐君詳しい。五十嵐君いわく国有地とか軍用地の跡地には登記って言うのがされてなくて、番地がない住所が無番地って存在するんだって。でも中にある住宅にも普通は住居表示実施区域では建物の並び順に市区町村が番号を振り当てるので国有地上の建物でも「番外」となるようなことはないっていう。なんで詳しいのって聞いたら、昔から地図が好きだからだって。それにしても、智美君は車で往復できる範疇に住んでて、この住所ってどういうこと?って思ったら、街の西側の区画が無番地のまま国有財産台帳に登録されている土地だっていいながら若瀬君が地図をプリントアウトしたのを見せてくれた。
西側……確かにお家はそんな感じの山の中だったよね……。
敷島さんに連れていって貰ってるから、実際の位置はハッキリしないけど周囲が竹林とかで街が見えなかったんだよねと呟くと、皆が目を丸くして行ったことあるんじゃないのって詰め寄る。あ、しまった、これ内緒って智美君にお願いされてた…………でも、こうなったらもう黙ってられないよね。
「去年の年末に車で連れてって貰ったのだから、場所はハッキリしないんだよ。竹林とか林とか凄くて。」
「でも、そんな場所ってここしかないだろ?時間的に何分位だったんだよ?自分ちから?」
「えーっと、うん。」
何でそんな大事なことを言わないって詰め寄られてるけど、だから秘密にしてねって智美君に口止めされてて。で?どんな家って詰め寄られて白状したら、そりゃこんな山の中じゃなきゃ建てられないって若瀬君に呆れられてしまう。そっか、お家が広大ってことは、その分の土地が必要なのかって言った私に脱力してる。
「ねぇ、それって土曜の夜に火事があった辺り?」
「あ、あの爆発って山の中って……。」
そう言えば土曜の雨の時西側が赤く見えたのは火事があったらしくて、規制がかかってたんだって香苗が言う。でも瑠璃ちゃん曰くその火事で近郊に怪我で入院してるような人はいないっていう。山林に雷が落ちたせいとかって話してて、誰も怪我人はなかったとかって…………そうだ、確かに遠雷が聞こえてたんだった。それにしても皆どうしてそんなことに、こんなに詳しいのかなぁなんて驚いてしまう。
それにしても汚れのないってことじゃないけど、何だか表に出てくると奇妙な事が次から次に出てくる。
「宮井、あと他に話してないことないだろうな?」
「ふぇ?」
「気になってることはあるんだよね。私も。」
えっと、香苗と木村君の視線が痛い。気になってるって何?って聞いてみたら、何で雪ちゃんが真夜中にセンセとか鳥飼さんに連絡をとろうとしたのかって…………ですよね、私も自分がその立場だったら気にかかるとおもいます。ううう、もうこれは黙ってられないってなって、私はションボリしながら実は仁君が電話をかけてきた事から白状させられていた。何で言わないって皆から責められてるけど、状況がこんなになると思わなかったのと、仁君が記憶が戻ってきつつあるせいで混乱するのと、雪ちゃんが鳥飼さんのお家で親戚だっていう知らない人に会っておかしいから秘密にって言われたからなんだよー。
「なんか…………ますます瑠璃の好きな推理サスペンスのドラマみたいになってきたなぁ。」
「現実では好きじゃないよ、私だって。」
若瀬君と瑠璃ちゃんがそんなことを言っているけど、確かに調べれば調べるほど余計大事になってきている気がする。
その騒動が起きたのは、丁度お昼くらいのこと。今日も更にうちのクラスの休みの人数は増えていて、クラスの三分の一になろうとしていてこれって学級閉鎖?なんて噂がたち始めている矢先。職員室で何か大騒ぎしているという瑠璃ちゃんの言葉にどういうことって思ったら何かテスト問題がどうこうって言ってるって。テスト問題?って思ったけど、どうやらテスト問題の保存してあった学校のパソコンにコンピューターウィルスが感染しちゃったらしい。お陰でテスト問題が消えちゃったんだって。えええ?それってどうするの?!って思ったら木村君が作り直しだろうなって。過去の問題とかも全部パソコンで管理してたから、全部ダメになっちゃったらしい。えーって思ってたら、瑠璃ちゃんてばニヤッとしながら
「ウッチーがエロサイト覗いて感染したらしいよ~。最悪ぅ。」
何て言う。えええ?学校でエッチなサイト?!そんなことしててウィルスに感染したの?!しかも木村君てば内川何時も昔の過去問の焼き直しだから、自分でテスト作ってないから青ざめてるだろうなんて言う。皆なんでそんなこと詳しく知ってるの?それこそ内川先生はいまどこか遠くへ逃げ出したい気分だろうなんて笑ってるけど、何でか若瀬君が頭を抱えているのはどうしたの?
「どうしたの?若瀬。」
香苗の声に若瀬君はぎこちなく笑って、話を変えるように一枚の用紙を取り出した。そこには住所が一つあって…………なんか普通と違う。私と香苗と早紀ちゃん、それに瑠璃ちゃんと木村君と五十嵐君で覗きこんでいるけど。なんかおかしな住所。
「これ、智美君の住所?」
「そう。」
「番地は?」
あ、そっか。普通なら何区何丁目何番地何号だ。それが智美君の住所には何区何以降が何一つついてない。それってつまり必要なとこを書いてないってこと?
「無番地ってのはあるんだ。明治時代に登記してなきゃ。」
え?五十嵐君詳しい。五十嵐君いわく国有地とか軍用地の跡地には登記って言うのがされてなくて、番地がない住所が無番地って存在するんだって。でも中にある住宅にも普通は住居表示実施区域では建物の並び順に市区町村が番号を振り当てるので国有地上の建物でも「番外」となるようなことはないっていう。なんで詳しいのって聞いたら、昔から地図が好きだからだって。それにしても、智美君は車で往復できる範疇に住んでて、この住所ってどういうこと?って思ったら、街の西側の区画が無番地のまま国有財産台帳に登録されている土地だっていいながら若瀬君が地図をプリントアウトしたのを見せてくれた。
西側……確かにお家はそんな感じの山の中だったよね……。
敷島さんに連れていって貰ってるから、実際の位置はハッキリしないけど周囲が竹林とかで街が見えなかったんだよねと呟くと、皆が目を丸くして行ったことあるんじゃないのって詰め寄る。あ、しまった、これ内緒って智美君にお願いされてた…………でも、こうなったらもう黙ってられないよね。
「去年の年末に車で連れてって貰ったのだから、場所はハッキリしないんだよ。竹林とか林とか凄くて。」
「でも、そんな場所ってここしかないだろ?時間的に何分位だったんだよ?自分ちから?」
「えーっと、うん。」
何でそんな大事なことを言わないって詰め寄られてるけど、だから秘密にしてねって智美君に口止めされてて。で?どんな家って詰め寄られて白状したら、そりゃこんな山の中じゃなきゃ建てられないって若瀬君に呆れられてしまう。そっか、お家が広大ってことは、その分の土地が必要なのかって言った私に脱力してる。
「ねぇ、それって土曜の夜に火事があった辺り?」
「あ、あの爆発って山の中って……。」
そう言えば土曜の雨の時西側が赤く見えたのは火事があったらしくて、規制がかかってたんだって香苗が言う。でも瑠璃ちゃん曰くその火事で近郊に怪我で入院してるような人はいないっていう。山林に雷が落ちたせいとかって話してて、誰も怪我人はなかったとかって…………そうだ、確かに遠雷が聞こえてたんだった。それにしても皆どうしてそんなことに、こんなに詳しいのかなぁなんて驚いてしまう。
それにしても汚れのないってことじゃないけど、何だか表に出てくると奇妙な事が次から次に出てくる。
「宮井、あと他に話してないことないだろうな?」
「ふぇ?」
「気になってることはあるんだよね。私も。」
えっと、香苗と木村君の視線が痛い。気になってるって何?って聞いてみたら、何で雪ちゃんが真夜中にセンセとか鳥飼さんに連絡をとろうとしたのかって…………ですよね、私も自分がその立場だったら気にかかるとおもいます。ううう、もうこれは黙ってられないってなって、私はションボリしながら実は仁君が電話をかけてきた事から白状させられていた。何で言わないって皆から責められてるけど、状況がこんなになると思わなかったのと、仁君が記憶が戻ってきつつあるせいで混乱するのと、雪ちゃんが鳥飼さんのお家で親戚だっていう知らない人に会っておかしいから秘密にって言われたからなんだよー。
「なんか…………ますます瑠璃の好きな推理サスペンスのドラマみたいになってきたなぁ。」
「現実では好きじゃないよ、私だって。」
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