Vanishing Twins 

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34.瀬戸遥

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不用意な遥が迂闊だったとしか言えない。
勿論直人との一夜で遥が少なからず浮かれていたことも、迂闊さに拍車をかけたとも言える。

直人が一度帰宅しまた夕方に戻る迄の間。少し回復した体力と気分転換も兼ねて遥は、夕食の食材の買い物に出かけた。片付けながら開けてみた冷蔵庫の中は、この一週間どうやって過ごしていたのか疑問になる飲み物の保存場所だった。固形物らしい固形物が何一つ無い。それでは夕方来た直人の手前、恥ずかしい。そんなことを考えて買い込んだ食材の袋を片手に遥は帰途を急ぐ。
一人で出歩かないようにと直人にも言われていた。この現状でけして一人きりにならないようにと厳しく言われていた。それでも、女らしく彼に食事くらい作りたい。
そんな思考の真っ只中、遥は突然腕を背後から掴まれ、ねじあげる様に引きずられる。遥は思いもよらない痛みと驚きに悲鳴も上げられず、その狼藉をした男を見つめた。

「見つけた、やっと。」

低く掠れた声で呟かれた言葉に遥はハッとした様にその青年を見つめなおす。以前同じように、この道でかおるというあの女と遥を間違えた茶髪の青年。その気配は以前に見たときよりずっと荒んで退廃的な気配が色濃い。綺麗な顔をしているのに狂暴で欲情に染まりきった瞳が、ギラギラと輝きながら遥を睨む。どこかその目は服の上から人を裸にしてみているように見えて、おぞましさに遥は震え上がった。
そこまで考えて、この男がいるということに今にもかおるが現れるのではないかと不安に包み込まれる。かおるを呼び出す何かを、目の前の彼が持っている気がして恐怖が湧きあがった。
それを知ってか目の前の青年の視線は彼女を射すくめる様に鋭く、どこか狂人じみている様にも見える。

「は…離して。」

弱々しい遥の声に青年は馬鹿にするかのような嘲る笑みを浮かべて更に強く腕を掴む。

彼女にはかおるの様な不思議な威圧感を感じない。

彼はそれを腕の中で感じながら、目の前の女をいためつけたら面白いかもしれないとふと考えた。
今じっくり見ても、清楚な何処にでもいるお嬢さんがするような化粧しかしていない。何処にでもいる可愛いだけの女は、欲しくて仕方のない妖艶な女王様のかおるとは別人だった。
プライベートルームに押し込んで犯されたら、この女は他の悲鳴をあげ泣き出すだろうか。何度も犯された後、他の女のように大人しく男に跨がるようになるんだろうか。それとも同じ顔をしているくらいだから、かおるのように狂った気高い女王様に生まれ変わるんだろうか。何はともあれ、ここのところ女王様は連絡も寄越さないし姿も見せない。溜まった欲望を解消するにも、かおるがいないと自分はもう勃起もしなかった。女に何時までも舐めさせても無駄だと気がついて、愕然とした自分はだからと言ってそこらの男に後ろを抉って女にして欲しい訳でもない。
かおるだけなのだ。だから、今見下ろした同じ顔をした女で鬱憤が晴らせそうな自分の体に気がつく。同じ顔のこの女が苦痛に歪める顔に、自分は勃起し始めている。それに、痛め付けて無理矢理犯してやったら、彼女は素直にかおるの事を喋り出すかもしれない。

そんな思考が閃くように浮かび、ニヤニヤと狂った笑いがその口元に浮かんだ。

「知ってる事を話せば、離してやるよ。」
「話す事なんかないわ。」

不意に彼女の表情に怒りが湧き、それは微かにかおるを思わせる。だけど、まだかおるには届かないから彼は何も感じない。何よりもっと怒る顔が見たくて、彼は面白そうに遥をニヤニヤと見下ろす。
目的を持ってじっと遥を待ち伏せて彼の狂った執念に遥は背筋が凍るのを感じた。
男の力でズルズルと簡単に体を引きずられ、遥は必死に抵抗する。手から滑り買った食材が道に落ちるのも構わず、何とか掴んでいる腕を引き剥がそうともがくが相手はびくともしない。大きな声をあげて助けを求めればいいのだろうが、恐怖に強ばる喉に声は凍りついたままだ。

「暴れんなよ、痛いの嫌いだろ?女だもんな。」

突然力を入れられ腕を引かれて、筋がピンと変に張るのが分かり遥は小さな悲鳴をあげた。力ではどうにもなら無い事に、遥は自分の迂闊さに涙が滲むのが分かる。
いつの間にここまで引きずられたのか、突然視界が開け木立が広がった。目の前の木立に陰る夕暮れの人気のない公園の存在を認めて遥は蒼ざめた。ここまで腕一本捕まれたまま簡単に連れてこられてしまった事に愕然とする。

「なんかさぁ、あんた簡単にここまで来ちゃって、もしかして本とはオレ誘ってる?青姦好きなんだ?」

嘲笑う声が低く遥に問う。しかし、意味が分からない言葉に遥が眉を潜めると、彼は再び険悪な雰囲気で目を細める。

「やっぱあんた、かおるじゃない。かおるならもっと……。」

そこまで口にして彼は黙りこむ。
ザワザワと木立の揺れる音に、一瞬間違ったと告げて彼が手を離し帰してくれるのを遥は願った。ところが目の前で男は残忍に笑うと再び遥を引きずり奥に歩き出す。細い遥の腕はガッチリと掴まれ、折れてしまいそうに軋む。舗装されていない奥に無理矢理引き込まれ、足元の悪さに躓く遥が体勢を崩すと簡単に男の力で吊り上げ木立に押し付けられた。恐怖に凍りつく遥の腕をひとくくりに押さえ、夕闇にギラギラと狂った瞳が覗きこむ。
突然片手が服を裾から引き出し、その隙間から熱い手を捩じ込んだ。服の中を這いずる指が下着の縁に触れ、容赦なく潜り込んで乳房を鷲掴み乱暴に千切れるほど揉みたてる。おぞましさに唇を噛んだ遥の頬に狂った男が、舌を這わせ耳朶を淫らな音でしゃぶりあげた。

「あんた。もう乳首カチカチに勃起してるぞ?かおるとおんなじでオレに舐められるの大好きか?」

男のおぞましい言葉に心が凍るのが分かる。
男はあの女とこんな風な行為をしているのだと分かった瞬間、遥は逃げたしたいと心底思いながら男の隙を必死に伺う。
乱暴に乳房を揉みながら、硬い膝で足を無理矢理割られる。抵抗しても相手は抵抗自体に慣れているように、簡単に遥の抵抗をいなし次々奪い尽くしていく。意図も簡単に前をはだけられ下着をたくしあげられると外気にプルンと乳房が弾み男が息を飲んだのがわかった。
 
「なぁんだ、おとなしそうな顔してあんたやることやってんだ?すっげーキスマークだらけ。」

カァッと頬が朱に染まる遥に、男は嘲笑う声をあげて見せつけるように舌を出してみせて淫らに遥の乳房を舐め回し始めた。今すぐ声を出し助けを求めたいが、今ではもうこの姿を他の誰かに見られるのも同じくらい嫌だった。思わず唇を噛む遥に男はおかしそうにせせら笑いながら、外気に硬い乳首を激しく音を立てて吸いたて舐め回す。

「ひっんっ!!んうっ!」
「そうそう、頑張って声を我慢しないとな?ここ、痴漢が一杯出るからこんなカッコで見つかったら、痴漢のおじさんのきたねぇチンポたっぷりマンコに突っ込まれるもんな?」
「ひっ!!んぅっ!んんっ!」
「いいな、エロいよ、あんた。こんなにキスマークつけたのあの彼氏?爽やかそうな彼氏なのに、すっごいエロいセックスするんだ?もしかして彼氏とも青姦した?お外で見られるの興奮するわけ?」

男の囁く声の内容がやっと理解できたが、その意味は心に突き刺さり遥は恥ずかしさに震えた。そんな風に言われたくないのに、昨日の夜の二人はまるで獣みたいに何度も何度も淫らに抱き合い、執拗に愛を交わしたのは事実なのだ。乳首を吸われ舐め回されると、まだ脳裏に新しい刺激に体が混乱する。

「あんた、エッチ大好きなんだね。外で乳弄くられて感じまくってるし、何だよ、乳首だけで感じて痙攣してんの?変態だね。」

違うと叫びたい。昨日の知ったばかりの直人の愛撫の記憶が強すぎて体に感覚を残しているだけで、あなたの舌で感じてる訳じゃない。そう言いたいのに言葉にならない。息が弾むのだってなんとか止めたいのに、どうしたらいいのかわからない。
その時ふっと、目の前の男の動きが止まる。刺激から逃れられた遥が息を整えながら目の前の男を睨むと、男は目を細めその視線を睨みかえす。

「どういうことだよ?」
「…離してください。」

問いかける声に泣き出しそうな声を遥があげる。そのせいなのか男の瞳が不意に怒りに染まり、唐突にスカートが捲りあげられ足の間に手が滑り込む。肩で体を押さえ付け止める間もなく、指が下着の中に潜り込むと柔らかな肉に突き立てられヌプリとめり込んだ。

「きゃっ!!ひぃっ!!」
「あいつと寝たのか?何でだよ?オレのものだろ?オレのチンポだけじゃ満足しないのかよ?!」

グチュグチュと乱暴に指がきつい膣に捩じ込まれ、遥は悲鳴をあげてその肩を押し返そうともがく。何を思ったのか遥をかおるととらえた男はもう容赦がなかった。
性に慣れているのだろう乱暴なのに的確な男の指があっという間に膣を捕らえ、太い男の指が3本も中に捩じ込まれ掻き回す。外に残る親指が淫核を捕らえ弾きあげだし、昨夜何度も直人に舐めて吸われた淫核はまだ刺激に敏感で遥の体を絶頂に追い上げ揺さぶる。

「いやっ!やめてっ!そこやめぇ!あぅん!」
「ここ好きだよな、いつもクリ豆舐めて吸われるとマンコ、グショグショになるもんな、おまえ。」
「やぁっ!!いやぁやめえぇ!やめてぇ!あうっ!!」

3本指をバラバラに掻き回しグチョグヂョと突きこみながら、淫核をネットリと左右に磨り潰し揺らす振動を加える。ヒイヒイ泣く遥の声を聞きながら、執拗に指が膣を抉る。息を殺し溢れる声をいつの間にか離された自らの手で必死に漏らさないよう口を塞ぎ、淫核と膣を擦りあわせ激しさを増す男の指に腰が前後にカクカク踊り始める。男が更に舌で乳首を舐めきつく吸いだし、乳首を甘噛みしながら中でも先を舌で責める。

「くぅっ!ううっ!」

自分の両肘が寄せたせいで男に逆に触れやすくなった両方の乳首を一度に口に含まれ吸いたてるジュパジュパという音。淫核と膣への激しい指責めが立てるグヂュグヂュヂュプヂュプと粘りを増す股間の音。
必死で耐えるのに淫らな音が遥を追い詰める。しかも、男の性技は熟練の快楽を容易く遥に刻む。唾液に濡れた両乳首を片手の指で一度に摘まみ引っ張りあげられながら揉み潰されると腰が砕けた。砕けた腰を膣に捩じ込まれた指と親指で淫核をきつく挟まれ磨り潰されながら持ち上げられる。
遂に快楽に勝てなくなった。
口元を塞ぎながら遥はガクガク開いた太股を震わせ、膣で指をきつく締め大きく股間を突きあげ同時にプシュゥと奥から大量の歓喜の潮を吹き出した。音をたてて漏らした潮に淫らに濡れる下着を感じながら、遥は爪先だちではしたなく腰を突きだしたまま痙攣する。強い絶頂にガクガク震える姿をギラギラする目で眺めていた男が、唐突に遥の腰を木立に押し付けスカートの下に潜り込む。気がつき逃れようともがいた時にはもう遅かった。遥の濡れた下着は足首まで下ろされ、潜り込む舌が敏感に膨れ上がった淫核を舐める。

「ふぁっ!あっ!やぁ!」

快感に力なく叩く遥の拳など感じないように、男の舌が奥に奥にと潜り込んでくる。太股を閉じて耐えようにも潜り込む絶妙な舌の動きで、昨日の直人にタップリと教えられた快感が沸き上がり足が震えた。
いつの間にか弛緩した片足から濡れた下着が抜かれ、その下着をぶら下げた素足が男の肩に担ぎ上げられていた。スカートの中で男に向かって広げた淫らに濡れた花弁と淫核を、激しい音を立てて吸い舐め回されている。獣の舌使いに一度達した体は簡単に屈して、太股まで淫汁が伝いビヂャビヂャジュルジュルと溢れ出すものを口を押し当てて吸われ、ハアハアと熱い吐息を膣の中まで吹きかけられる快感にあっという間に腰が蕩けた。巧みな舌技に何度も男の顔に向かって潮を吹くと、男は躊躇いもなくゴクゴク音を立ててそれを飲み干した。

何で、こんな、いかされるっ、誰か助けて、私、狂う、いくっ

激しい絶頂に何度も追い詰められ酩酊した遥の体を、獣が軽々と持ち上げる。いつの間に出したのか、チャックの間でブルンとそそりたつ歪な陰茎。ダラリと透明な涎を垂らすそれは、根本に銀の輪のようなもの食い込ませた直人より太く巨大な肉の塊だった。両足を宙に持ちあげ幼女が排泄する体勢で抱えられた遥は、直前の歓喜に脱力したまま肉の凶器を見つめる。

助けて、直人

膨れて赤黒い亀頭がユックリと、何度も潮を吹くまでいかされグズグズに蕩けた泥濘に触れる。熱い拳のような先端を押し当てると、男はいきなり突き立てるのではなく腰を揺らし先端を遥の肉ひだに丹念に擦り付る。いきなり突き立てられた方がずっとましだった。擦り付けられる快感に、まるで肉ひだが自分から喜んで亀頭を舐め回しているようにニュプチュプと湿った淫らな音をたて始めた。既に肉棒を捩じ込まれる予感に歓喜した自分の肉がたてる音に咄嗟に耳を塞ぐが、音は体内にもこだまして遥を追い詰め快楽に体が堕ちていく。
皮肉なことに心より先に堕ちた膣が歓喜の涎を溢し自分からチュップンと淫らな音で亀頭を吸い、肉ひだの先へ飲み込む動きで誘い込んだ。滑る膣がグプンッと外気でもハッキリ響く大きな音で自ら肉棒を咥えこむ。男は歓喜の咆哮をあげながら、太い嵩を呑み込んだ膣を一気に抉じ開け貫く。

「ひぃ!!」
「おおおっ!凄い!極上のマンコだ!!やっとオレのもんだ!!おおぅ!!おおっ!」
「いやッ!壊れるぅ!やぁっ!!」
「おおっ!いい!おおっ!おおぅ!」

先が入り口を通ると遥の体の重みを反動に、巨大に膨れた肉棒がゴズゴズと中を擦りあげ更に奥を抉じ開ける。男は体を破壊するような勢いで、膣の最奥をゴンゴンと無茶苦茶に硬く膨れた亀頭で突き上げる。かと思えば、熟練の腰つきで肉棒全体でくねり抉り、膣の中の快感の場所が余すことなく探られていく。
絶対的な経験値が違う遥は、次第に歓喜の声しか出なくなっている自分に気がついていた。既に必死に耐えないと、はしたなく男に快楽をねだりそうになる自分がいる。

「んっ!ふっ!ふぅ!!あんっ!」
「気持ちいいだろ?マンコ痙攣しまくってるぞ?でかチンポ最高だろ?」

答えることなど出来ない。必死で声を耐えないと快感に喘ぎ出してしまうのが分かっていた。遥は刺激を緩和するために男の体を遠ざけるより、声を溢す事を恐れ自分の手で口を塞ぐ。そのせいで抱えあげ突きあげられ男の思うがまま、未熟な膣奥を堪能され肉棒に蹂躙される。

「ほら、ここズコズコするとマンコ、ビクビクしてんぞ?素直に気持ちいいですっそこチンポでズコズコしてくださいって言ってみろ?言うまでずっとマンコに、でかチンポ突っ込んで擦り続けてやるからな?ずうっとだ。」

意地悪く邪悪な低い声が楽しげに告げる。
そこをズリズリと抉られると男の言う通り体が歓喜に痙攣する。口をどんなに塞いで声を耐えても、突き入れる男の腰に向けてはしたなく絶頂の潮を吹きかけ、ピンと宙に伸びきって痙攣する足で遥の絶頂は隠しようもない。それでも男は遥が言葉を口にするまで本気でそこを擦り続ける気なのがわかった。絶頂に達したばかりの孔を容赦なく擦られ、あっという間に上り詰め再び潮を吹きピンと足が宙に伸びる。しかも、こんなに擦りたて熱くてガチガチなのに男は何時までたっても絶頂に達しそうな気配もない。それが最初に見た根本に嵌められた銀の輪のせいだとは知らない遥は、純粋に男に嵌め続けられいき狂わされると恐怖した。

「ほら、ここをずっとズコズコだ、ズコズコ、ズコズコ。気持ちいいか?ズコズコ、ズコズコ!」
「んひぃ!んぅ!!うーっ!!」
「ズコズコだけじゃ素直になれないなら、一緒にここも擦ってやる、ほら!どうだっ!ズコズコとゴリゴリだ!ほら!ズコズコゴリゴリ!」
「ひぐぅ!!!うーっ!うぅーっ!!!」

突き上げる腰に真上から乗せられ上に向かって揺さぶられ同じ場所を的確にズコズコと擦りあげられながら、弾けそうにそそりたつ淫核を男の親指がゴリゴリと押し潰し左右に擦るように振動を加えた。
気持ちいいと体が叫ぶ。
男の腰の上で硬くて太い肉棒を根本まで咥えこみ執拗に感じる膣を抉られ上下する動きに、露にしたままの乳房もブルンブルンと同じく揺さぶられる。冷たい外気に撫でられる濡れた乳首が快感に震え、それを知ってか男の手が再び両乳首を挟み擦りつねあげる。同時に硬い指で激しく淫核を潰し揺すられて、感極まった体が潮を何度も吹き出す。はしたなく男に乗っかり股を大きく広げ宙にピンと足を伸ばした遥は、今や男の与える快楽に完全に溺れていた。
今誰かがこの姿を見たら、男の言う通り外で性行為を喜んでする淫乱にしか見えないのだろう。どんなに口を押さえていても歓喜に潮を吹きまくる姿はこうされるのを喜んでいるふしだらな女にしか見えない。
狂うまで犯されると心のどこかが、叫ぶのが分かった。相手は性に熟練過ぎて遥はこれ以上抵抗する方法もない。相手がいつか膣の奥に精液を放って遥に飽きるまで、でも、この男は狂っているから飽きるなんてあるかのかどうかも分からない。
足を痙攣させ未だに執拗に感じる場所を擦られグズグズ蕩けきった膣に、遥の意識は混濁し始めていた。強い快楽に雌の本能が、一番奥深くでこの肉棒から勢いよく放たれ注がれるだろう大量の熱くてドロドロの精液の感触を期待している。ドプドプと容赦なく大量の精液を膣の奥に注ぎ込まれ、気持ちいい場所を擦られ絶頂に失禁しながら狂うのだ。

ああ、早く奥で射精して、一番奥をゴンゴン突き上げながら沢山射精して奥にドプドプって精液かけて、

思わず酩酊し奥に射精してと言いかけた瞬間、グラリと傾いだ時体勢の崩れに相手の巨大な肉棒が抜け落ち遥は言わなくてすんだことに一瞬安堵する。しかし、相手は体勢を変えて、今度は本当に獣のように背後から貫き犯す事に変えたに過ぎなかった。湿った土に手つき尻を突き上げ今やクパクパと自分から物欲しげに開閉して涎を溢す肉ひだに、再び狙いを定めて硬い亀頭が擦りつけられ遥はそれが奥まで貫かれたら今度こそ自分は男に射精してとねだるのだと観念した。




「何やってんだ、おまえ!!!」

突然の声がその場の淫靡な空気を切り裂いた。
彼女の腰を抱きかかえていた男の手が、遥も聞き覚えのある声に凍りつくのが分かる。
まるで何か武術でも嗜んでいるかのような綺麗な弧を描く足の動きが、遥の視界のなかでコマ送りのように映った。割って入ったもう一人の姿に眉を潜めていた男が、綺麗な蹴りを腹で受け止めて数メートル飛ばされる。こんな風に蹴られると弾き飛ばされるんだ等と、ボンヤリ座り込んだ遥が思うのを他所に、見覚えのある青年は遥を庇うように男との間にはいる。以前も遥を助けてくれた事のあるその茶髪の青年は、助けたはずの遥の顔を見下ろし目を丸くした。

「瀬戸さん?!…なんで。」
「邪魔すんな…その女はオレのもんだ!!」

その言葉に忠志はふと相手の顔を覗き込み、次に唖然とした表情で撥ね飛ばされ表情を歪めた相手を見下ろした。

「お前…何やってんだ?和希じゃないか?!」

さり気無く遥を完全に庇うように立ちながら忠志は、青年の歪んだ表情を眺める。
まさか助けてくれた青年と襲った青年が知り合いだなんてあり得るのだろうか。呆然とそれを眺める遥の前で、蹴られた痛みで毒気を抜かれたような表情を男が浮かべるのが分かった。

「槙山?くそ…いてぇ……なんだよ、回し蹴りって。お前、文化部だっただろ?」
「そっちこそ、お坊っちゃんのいい子ちゃんだったのに、なんなんだよ、その頭。」

忠志の蹴りが余程容赦ない力だったのだろう、和希と呼ばれた青年は立ち上がれず嘔吐でもしそうにえずく。痛みで我に返りまるで毒気を抜かれた様な表情には、先ほどまでの狂気は消え失せて、ただ何かに怯える子供の様な表情だけが残った。
忠志は遥の肩に自分の着ていたコートをかけ、前を隠すようにすっぽりくるみこむ。あまりの鮮やかな救出劇に当の遥ですら毒気を抜かれたようにポカンと忠志を見上げる。

「お前、なにバカなことしてんだ。女の子に何やってんだよ?女の子大事にできないような奴じゃなかっただろうが!」

忠志が優しい手つきで遥を立ち上がらせ様として、彼女の足に絡み付いた下着に気がつく。
一瞬目の前の青年がユラリと陽炎のように揺らめき、直ぐ傍にいた遥は熱気が彼から立ち上ったような気がした。チリと枯れ葉の焦げるような感触すらしたと思った瞬間、ほんの数歩歩いただけに見えた忠志の長い足がほんの数ミリの世界で目の前の男の股間に踵を振り下ろした。

「ひっ!!!」

背後から見つめていた遥にも正確な動きが分からないほど、鋭く速い踵落としとでもいえばいい動きに和希が放心するのが分かる。あの勢いで踏まれたら潰れるという問題ではない。恐らく千切れるのではないだろうかと、ボンヤリ遥は思う。
放心している男を放置して、歩み寄ってくる青年が何かを思案して何処かに電話をかけ始めたのに気がつく。
ヒンヤリと夜気が肌を冷やすのを感じとりながら、遥は呆然と彼が電話をかけているのを見上げる。やがて、忠志は電話を終えるとそっと地面に座ったままの遥に向かって、顔を覗きこむようにしゃがみこんだ。

「ね、瀬戸さん。」
「はい。」
「俺のこと恐くないかな?俺もあのバカと同じ男だけど、触ったら怖い?どう?」

余りにも状況が目まぐるし過ぎて、今は遥の神経自体が麻痺しているようだった。遥は彼の言葉に頭を横にふった。確かに男性なのだが、目の前の彼はなんだか先ほどの動きや行動を見ると正直遥のよく知っている人物に重なってしまう。遥の頭が混乱しているのだろう、男性は男性だが正義感の塊のように気に入らないモノを撥ね飛ばす姿が、今はカナタと重なり忠志を男性と頭が認識できていない。

「あの、…あの人…どうなるんですか?」
「ああ?あのバカ?今は気にしなくていいよ、瀬戸さんが落ち着いてどうにかしたい時には、俺があのバカの実家も家族も知ってるから瀬戸さんに教えてやるよ。」



ひんやりした冬の空気を感じながら、直後の遥は何をどうやって公園から運ばれたのか理解できないでいた。忠志に誰にも会いたくないよねと聞かれ素直に頷いたが、まるで重さでもないかのように軽々と大きなコートでくるまれたままの状態で抱えられた。駆け足とは言い切れない速さなのに忠志は息も切らさず、公園から直ぐ傍の高級マンションのエントランスで慣れたように部屋番号を押している。同じマンションに住んでいるはずの彼はどう考えてもまだ住めないはずの高級マンションを躊躇いもなく奥に進む忠志に担ぎ上げられたままなのである。そして、ドアの名前を見るでもなく、部屋に上がり込んだ忠志と抱ききかかえられた遥の姿に部屋の主らしい人物が目を丸くする。

綺麗な人。
黒髪の切れ長の瞳。
しなやかな手足は遥と同じ位細くて腰も細い。
でも、身長は遥より30センチも高い。

忠志にかけてもらったコートの下の自分がボロボロだったのをどこかで思い出して困惑する遥に、その綺麗な人は心配そうに見下ろした。

「俺は鳥飼信哉といいます。君の名前を聞いてもいいかな?」

子供にでも問いかけるような丁寧な言葉に遥は少しだけ可笑しそうに笑う。

「瀬戸…遥です。」

掠れる小さな声に青年は小さく安堵した吐息を溢して、ゆっくりと腰を曲げ遥の顔を覗きこみなから急かすこともなく言葉を繋げる。

「今から連れていくから、お風呂に入ってこれる?悪いけど俺も男だけだから、一人で慎重にね。ただ何回か入ってる最中に声はかけるよ?もし、返事がなかったら、申し訳ないけど俺が中に入るからね。」

優しい声と丁寧な言葉にこんなに綺麗な顔をしているのに男性だったことに改めて気がつく。世の中にはこんなに綺麗な顔の男の人がいるものなのかと呆然としながら、フワフワのタオルの準備され綺麗な風呂場に手を引かれて歩く。
この人も男性なのにさっきの男とは違う、細くてしなやかな手に泥だらけになっている自分の手が引かれているのに気がつい瞬間、遥は一度に現実が襲いかかるのを感じた。

「うっうぇ、ひっ、うっ、うーっ!!」

突然現実に涙が嗚咽になって溢れる。
驚いたのだろう手を引いていた綺麗な家主は、立ち止まり泣き出した遥の頭を撫でる。
どうしてこんなことになったのか分からない。昨日は地獄の底に叩き落とされて、夜には地獄の底から直人が掬い上げてくれた。今朝は直人と結ばれて天国みたいに幸せだったのに、今の遥はあの女の願い通り再び地獄の奥底まで叩き落とされた。

直人に会いたい。
でも、会って何があったか直人に話せない。せっかく遥を信じてくれた直人に知らない男に犯されたなんて言えるはずがない。

遥は見知らぬ優しい人の腕の中で、昨夜直人の腕の中で泣いたのと同じく長い間声をあげて泣き続けた。その姿を廊下の向こうで遥を心配げに見つめる忠志の存在にすら気がつかなかった。
力が抜けるほど泣いた後、しがみついて泣いていた遥に綺麗な家主は同じことを繰り返して説明した。そこで初めて遥は彼が自分をひどく心配して説明をしていたのに気がつく。
湯気の籠る浴室に彼女を促し、綺麗に整えられた浴室の中で一人で体を洗い泥を落とし残渣をお湯で流す。いっていた通り何度か大丈夫?と磨りガラスのドア越しに声がかけられた。はいと答える声が震え、渇れない涙が溢れる。この先をどうしたらいいのか分からなかった。

逃げ込みたいのに、逃げると体を奪われるかもしれない。

それに遥は一人もう一度苦悩の涙を流した。
風呂から上がると少し古いものなのだろう清楚な女物の衣類とコンビニで買ってきてくれたらしいビニールにまだ包まれたままの下着が準備されていた。そんなに長い間入っていたつもりではなかったが、コンビニが直ぐ近くなのかもしれない。下着が今まで誰も使わないモノという心遣いに感謝しながら遥は肌を通す。女物の衣類はあの家主の家族の物なのか、微かに花の香りが漂った。
オズオズとリビングの扉を開けると、まるで待ち構えていた子犬のような目をして忠志がリビングのソファーから飛び上がるように遥を見つめる。

「あ、信哉、上がった、瀬戸さん上がってきた!」
「分かってる、瀬戸さん、うるさいのがいるけど気にせず座って。」
「なんだよ、もー、うるさいのって俺が可哀想!ね、瀬戸さんそう思うよね!」

寛いだ様子の忠志の手招きに、躊躇いがちに遥はその騒ぎの中のソファーに歩み寄る。どうやら家主の青年と忠志は親しい間柄らしい。忠志の隣に腰を下ろしいい香りのする珈琲が差し出され、遥はすすめられるまま口をつける。

「美味しい……。」

遥が呟くように言うと、入れた家主が微かに微笑む。忠志がカナタと同じように差し出された珈琲にミルクと砂糖を大量に入れるのを、遥は不思議な気持ちで眺めた。

「ごめんな、家にって思ったけど、あっちだと少し距離があるし、人通り多いだろ?丁度ここは公園の隣だし、信哉のとこのおばさんの服もあるだろうしって。あんまり人に知られたくないだろうけど、信哉は口が重いし殆ど人嫌いだから、世捨て人って感じ?」
「余計なことまで言わなくていい。瀬戸さん、あなたが落ち着いて帰りたかったら家まで送るし、部屋もあるからここに気にせず泊まっても構わないよ。」

見ず知らずの遥に状況を知っているとはいえ、破格に親切な家主の言葉に遥が言葉に詰まる。遥自身何をどうしたらいいか分からないし、ここから帰る途中でまた和希に襲われる可能性も捨てきれない。それを気づいたのか忠志は先ほどまでの陽気な気配を潜ませて、遥のことを見つめる。

「瀬戸さん、辛いだろうけど、直ぐに和希のこと訴えたいなら一緒に警察にも行くよ?どうしたい?」

ハッとしたように遥が忠志の言葉に黙りこむ。
忠志から彼が三浦和希と言うのだと教えられた。近郊の大きな不動産業で有名な名家の息子、忠志とは高校の同級生で以前は少しは交流があったのだという。大学生になって悪友と遊び始めてから次第に交流が減り、一年ほど前に忠志が大きな事故にあった頃から交流が途絶えた。風の噂では、ろくでもない奴らとつるんで女の子に酷いことをしているらしいとは聞いていた。

「君がそうしたいなら、それでもいい。申し訳ないが衣類はそのままビニールにいれてあるしから、そうしたいなら一緒に行こう。でも、一番は君の考えだ。」

穏やかな言葉に遥は珈琲を見つめ黙りこんだ。
本当なら訴えるべきだし、警察に届け出るべきなのだろう。でも、訴えたとして誰かに遥は、状況を説明する勇気がない。自分が感じてしまったと説明なんかできるわけもないし、する気にもなれない。それにだ、もしあの男が実はかおるという女とセックスする間だとしたら、遥の訴えは証明が更に出来なくなる。

私ではない私が恋人としてその人としてセックスしてますが、私は知らない人なのでレイプされたんです。中に射精はされてませんが、もしかしたら私ではない私とセックスして中に射精してます。

そんな馬鹿な話誰が納得出来るのか。
その言葉が頭に浮かぶと遥は後悔と同時に罪悪感に包まれる。直人と結ばれたばかりなのに遥は、直人になんと伝えたらいいのだろう。
あの男は多分直人が附けたキスマークに逆上したのだと分かった。同時に意味が分からなかった直人の言葉の意味も始めて分かる気がした。
多分いつか分からないが、直人は私の体にキスマークがあるのを見たんだ。だから、昨日そのキスマークの痕に他の人がつけたものは嫌だと言ったのだろう。同時にあの男はそのキスマークの場所に覚えがあったのだろう。恐らくつけたのは彼自身で、それの上に重ねて直人がなぞり続けたから逆上したのだ。つまりは和希という男がかおるにつけた痕を遥は持っていてそれを直人も知っている。

そんなモノを見ていたのに、直人が信じる・信じさせてといったことが遥の方が驚いてしまう。

思わず瞳から溢れ落ちた涙が珈琲に落ちる。
どうしたらいいか全く考えられない。自分を助けて親切にしてくれた目の前の二人にも、こんなまともじゃない話をすることもできないのだ。
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