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0章 お婆さんと千代
君、なんていう名前なの?
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“君、なんていう名前なの?”
と綺麗なお婆さんが聞いてきた。
僕が一番苦手な質問だ。
僕が名前がないと初めて言ったとき
可哀想だの寂しいだの色々と
好き勝手言ってきたからだ。
僕は黙っていた。
そしたらお婆さんが
「知らない人に名前を教えちゃいけないんだね。すまないね。」
と謝った。続けて
「君は千代に似ているんだよ。
千代は私の孫なんだけどね。
あの子の両親が離婚した時、
お母さんの方が引き取ってね…
私はお父さんの方のおばあちゃんだから中々会えなくてね…
少し話に付き合ってくれないかい?」
僕は会えないと何故ダメなのか
よく分からなかった。
だけど、僕にはお婆さんのお願いを断る必要はなかった。
「良いですよ。私のことは千代って呼んでください。」
そこから僕は会ったことの無い千代ちゃんになりきって僕はお婆さんと
お話をした。もう日が暮れそうなとき
「こんな老いぼれの話を聞いてくれてありがとう。
もし良かったら、晩御飯食べていく?」
僕は、お腹も空いていたから
ご馳走になった。
少し考えれば僕は不用心だった。
でもお婆さんは凄くいい人で
ご馳走だけではなく、お風呂にまで入れてくれた。
本当の孫のように接してくれた。
僕は、これまでに感じたことの無いものを感じた。僕にはこれが少しくすぐったくて、少し恥ずかしいとは違うけれど恥ずかしい気持ちになった。
お婆さんは、僕が男の子だって気づいた時ビックリして僕に謝った。
僕は、性別なんて気にしなくていいのにと思った。
お婆さんは、夜遅いから送って行ってあげると言ってくれたが
僕には帰る家がなかった。
僕はお婆さんの優しい心を利用してるみたいで罪悪感があったけど、
お婆さんとずっと一緒にいたい。
お婆さんと暮らしたい。
と言った。僕は初めて我儘を言った。
僕はお婆さんが優しい笑顔で
頭を撫でて“うん”と言ってくれると
思っていた。
だけど、お婆さんは怒って
「何を言ってるんだい!早く帰りなさい!!」
と言った。僕は初め理解出来なかったが、お婆さんは僕が千代ちゃんじゃないから追い出したいんだと思った。
僕は笑って冗談だよと元々いた橋桁の方へ向かった。
だけど、視界が滲んでいた。
僕は自分が泣いていると気づかなかった。
振り返るとお婆さんが見送っている影が見えた。
僕はその影に大きく手を振った。
と綺麗なお婆さんが聞いてきた。
僕が一番苦手な質問だ。
僕が名前がないと初めて言ったとき
可哀想だの寂しいだの色々と
好き勝手言ってきたからだ。
僕は黙っていた。
そしたらお婆さんが
「知らない人に名前を教えちゃいけないんだね。すまないね。」
と謝った。続けて
「君は千代に似ているんだよ。
千代は私の孫なんだけどね。
あの子の両親が離婚した時、
お母さんの方が引き取ってね…
私はお父さんの方のおばあちゃんだから中々会えなくてね…
少し話に付き合ってくれないかい?」
僕は会えないと何故ダメなのか
よく分からなかった。
だけど、僕にはお婆さんのお願いを断る必要はなかった。
「良いですよ。私のことは千代って呼んでください。」
そこから僕は会ったことの無い千代ちゃんになりきって僕はお婆さんと
お話をした。もう日が暮れそうなとき
「こんな老いぼれの話を聞いてくれてありがとう。
もし良かったら、晩御飯食べていく?」
僕は、お腹も空いていたから
ご馳走になった。
少し考えれば僕は不用心だった。
でもお婆さんは凄くいい人で
ご馳走だけではなく、お風呂にまで入れてくれた。
本当の孫のように接してくれた。
僕は、これまでに感じたことの無いものを感じた。僕にはこれが少しくすぐったくて、少し恥ずかしいとは違うけれど恥ずかしい気持ちになった。
お婆さんは、僕が男の子だって気づいた時ビックリして僕に謝った。
僕は、性別なんて気にしなくていいのにと思った。
お婆さんは、夜遅いから送って行ってあげると言ってくれたが
僕には帰る家がなかった。
僕はお婆さんの優しい心を利用してるみたいで罪悪感があったけど、
お婆さんとずっと一緒にいたい。
お婆さんと暮らしたい。
と言った。僕は初めて我儘を言った。
僕はお婆さんが優しい笑顔で
頭を撫でて“うん”と言ってくれると
思っていた。
だけど、お婆さんは怒って
「何を言ってるんだい!早く帰りなさい!!」
と言った。僕は初め理解出来なかったが、お婆さんは僕が千代ちゃんじゃないから追い出したいんだと思った。
僕は笑って冗談だよと元々いた橋桁の方へ向かった。
だけど、視界が滲んでいた。
僕は自分が泣いていると気づかなかった。
振り返るとお婆さんが見送っている影が見えた。
僕はその影に大きく手を振った。
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