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俺の人生、つくづく間が悪いと思う。
三十過ぎの平凡なサラリーマンとして、結婚もして、それなりに真面目にやってきたつもりだった。なのに突然「カント体質」なんてものが発現するなんて、誰が予想できただろう。
医者の説明によれば、珍しい体質らしい。男の数パーセントに突発的に起きる現象で、男性器が消えて代わりに女性器ができるという。
説明を聞きながら、俺はずっと頭が真っ白だった。そんなの、漫画かエロ同人だけの話じゃなかったのか。
いや、確かにそういう体質が存在するのは知っていた。でも、自分とは全くの無縁の世界だと思っていたし、「そろそろ子供でも欲しいわね」なんて話しているタイミングだったのだ。間が悪いどころの話じゃない。
そして案の定、妻はドン引きした。
「……気持ち悪い」
たった一言で、俺の結婚生活は終わった。
五年の結婚生活にあっけなく終止符を打ち、荷物をまとめて、今は狭いアパートで一人暮らし。
仕事帰りにコンビニ弁当を温めながら、妙に下腹部がじんじんしているのを誤魔化す日々だ。人並みの家庭を築きたかっただけなのに、こんな体で一体これからどうしろっていうんだ。
そんなある夜。
インターホンが鳴り、玄関に立っていたのは、思いもよらない人物だった。
「こんばんは。突然すまないね」
玄関先に立っていたのは、元……妻の父──お義父さんだった。
ダークグレー混じりの短髪に整ったスーツ姿。切れ長の目尻に刻まれた皺と広い肩幅が、落ち着いた威厳を漂わせていた。
(……今更どうしてお義父さんが?)
俺は慌てて迎え入れながら、心臓が変に跳ねるのを感じていた。
リビングに座るお義父さんにお茶を……と思ったが、あいにく引っ越したばかりで部屋に客人を招くような準備はない。
「あ、あの……お茶も出さずにすみません」
「そんな事は気にしなくていい。それよりも娘が……すまなかったね」
穏やかな声。俺の肩にそっと置かれた手。慰めるようなその仕草に、一瞬救われた気がした。
「突然のことで驚いたよ。体の方は大丈夫かい?」
「ご心配をおかけしてしまって……ありがとうございます」
どうやら、俺を気遣って来てくれたらしい。この特異体質になってから、親にも友達にも相談できず一人で悩んでいたのだ。どうやら、妻からの「気持ち悪い」という一言がどうにも堪えたらしい。
「もう娘とは関係が無くなってしまったかもしれないが、何でも相談してくれていい。父親だと思ってくれて構わないんだからね」
「~~っあ、ありがとうございます!」
年に数回会う程度だった俺に、まさかこんな風に言ってくれるなんて。
お義父さんは妻を早くに亡くし、娘である彼女を男手一つで育ててきた人だ。だから妻から聞くお義父さんの話は、どれも頼りがいがあり、俺の憧れでもあった。
(やっぱり、お義父さんは凄く良い人だ……!)
しばらく世間話をしていた。仕事のこと、体調のこと、当たり障りのない会話。
だが、いつの間にか俺の隣に座ったお義父さんの手が、自然と俺の太腿の際どいところに置かれた。
「っあ、の……?お、お義父さん?」
「体はどう?不自由はしていない?」
スリ……スリスリ♡
にっこりと微笑みながら撫でられるたびに、じわじわと熱がこもっていく。ズボンの上だとしても鼠径部から、足の隙間に少しだけ強引に捻じ込まれる硬い指先に、体が熱くなる。
(……な、なに変な気分になってるんだ)
戸惑いつつも、お義父さんからの気遣いの延長だと自分に言い聞かせる。優しさのつもりだ、と。けれど、その手つきは徐々に股の方へと移っていった。触れ方が、はっきりと‶別の目的〟を帯びてくる。
「……赤い顔だね。熱があるのか?」
「ちがっ、ひっ……っぁ♡」
必死で否定しようとした時、耳元で落ち着いた低い声が重なる。
「大丈夫。どれ、ちょっと見せてごらん」
「っへ!?」
次の瞬間、俺は床に押し倒されていた。
ズボンとパンツは無造作に足首まで引きずり落とされていて、ガバリと足を開かされる。今や下半身に纏っているのは靴下だけという、情けないほどみっともない格好だ。
「……へぇ。君の体、今はこうなっているんだね」
「っぁ、ひッ♡‼」
「本当に女性器だ。しかも、もう濡れてきてる……素晴らしいね」
お義父さんの長い指が、股間の裂け目にすっと触れた。
「ひぁっ♡!……あの、お義父さん!やめてっ、くださ……っぅう~~♡♡」
じゅぷ、といやらしい水音が小さな部屋に広がる。
状況が呑み込めないまま、閉じようとした足はお義父さんの体にしっかりと割り込まれ、大きく開かされてしまった。
「うん、これでよく見えるようになった」
「ひぅっ……♡あっ、お義父さん……っ♡だ、め……っ見ないでぇっ……♡‼」
くちゅ、くちゅ♡♡じゅぷ♡じゅぷ♡
自分でも信じられないほどナカから愛液が溢れ、ゴツゴツとしたお義父さんの指先が擦れるたびにいやらしい音が鳴った。
「ほら、触れただけでもうこんなに濡れて……いや、もう溢れているね。どうやら女性よりも随分敏感らしい」
「っやぁ……ちが、くてっ……♡これは……っあ、っぁ♡‼」
お義父さんの観察するような淡々とした言葉に、羞恥が思考を焼き尽くす。
それなのに、指先がクリに触れた瞬間、ビクン♡と腰が跳ねる。
三十過ぎの平凡なサラリーマンとして、結婚もして、それなりに真面目にやってきたつもりだった。なのに突然「カント体質」なんてものが発現するなんて、誰が予想できただろう。
医者の説明によれば、珍しい体質らしい。男の数パーセントに突発的に起きる現象で、男性器が消えて代わりに女性器ができるという。
説明を聞きながら、俺はずっと頭が真っ白だった。そんなの、漫画かエロ同人だけの話じゃなかったのか。
いや、確かにそういう体質が存在するのは知っていた。でも、自分とは全くの無縁の世界だと思っていたし、「そろそろ子供でも欲しいわね」なんて話しているタイミングだったのだ。間が悪いどころの話じゃない。
そして案の定、妻はドン引きした。
「……気持ち悪い」
たった一言で、俺の結婚生活は終わった。
五年の結婚生活にあっけなく終止符を打ち、荷物をまとめて、今は狭いアパートで一人暮らし。
仕事帰りにコンビニ弁当を温めながら、妙に下腹部がじんじんしているのを誤魔化す日々だ。人並みの家庭を築きたかっただけなのに、こんな体で一体これからどうしろっていうんだ。
そんなある夜。
インターホンが鳴り、玄関に立っていたのは、思いもよらない人物だった。
「こんばんは。突然すまないね」
玄関先に立っていたのは、元……妻の父──お義父さんだった。
ダークグレー混じりの短髪に整ったスーツ姿。切れ長の目尻に刻まれた皺と広い肩幅が、落ち着いた威厳を漂わせていた。
(……今更どうしてお義父さんが?)
俺は慌てて迎え入れながら、心臓が変に跳ねるのを感じていた。
リビングに座るお義父さんにお茶を……と思ったが、あいにく引っ越したばかりで部屋に客人を招くような準備はない。
「あ、あの……お茶も出さずにすみません」
「そんな事は気にしなくていい。それよりも娘が……すまなかったね」
穏やかな声。俺の肩にそっと置かれた手。慰めるようなその仕草に、一瞬救われた気がした。
「突然のことで驚いたよ。体の方は大丈夫かい?」
「ご心配をおかけしてしまって……ありがとうございます」
どうやら、俺を気遣って来てくれたらしい。この特異体質になってから、親にも友達にも相談できず一人で悩んでいたのだ。どうやら、妻からの「気持ち悪い」という一言がどうにも堪えたらしい。
「もう娘とは関係が無くなってしまったかもしれないが、何でも相談してくれていい。父親だと思ってくれて構わないんだからね」
「~~っあ、ありがとうございます!」
年に数回会う程度だった俺に、まさかこんな風に言ってくれるなんて。
お義父さんは妻を早くに亡くし、娘である彼女を男手一つで育ててきた人だ。だから妻から聞くお義父さんの話は、どれも頼りがいがあり、俺の憧れでもあった。
(やっぱり、お義父さんは凄く良い人だ……!)
しばらく世間話をしていた。仕事のこと、体調のこと、当たり障りのない会話。
だが、いつの間にか俺の隣に座ったお義父さんの手が、自然と俺の太腿の際どいところに置かれた。
「っあ、の……?お、お義父さん?」
「体はどう?不自由はしていない?」
スリ……スリスリ♡
にっこりと微笑みながら撫でられるたびに、じわじわと熱がこもっていく。ズボンの上だとしても鼠径部から、足の隙間に少しだけ強引に捻じ込まれる硬い指先に、体が熱くなる。
(……な、なに変な気分になってるんだ)
戸惑いつつも、お義父さんからの気遣いの延長だと自分に言い聞かせる。優しさのつもりだ、と。けれど、その手つきは徐々に股の方へと移っていった。触れ方が、はっきりと‶別の目的〟を帯びてくる。
「……赤い顔だね。熱があるのか?」
「ちがっ、ひっ……っぁ♡」
必死で否定しようとした時、耳元で落ち着いた低い声が重なる。
「大丈夫。どれ、ちょっと見せてごらん」
「っへ!?」
次の瞬間、俺は床に押し倒されていた。
ズボンとパンツは無造作に足首まで引きずり落とされていて、ガバリと足を開かされる。今や下半身に纏っているのは靴下だけという、情けないほどみっともない格好だ。
「……へぇ。君の体、今はこうなっているんだね」
「っぁ、ひッ♡‼」
「本当に女性器だ。しかも、もう濡れてきてる……素晴らしいね」
お義父さんの長い指が、股間の裂け目にすっと触れた。
「ひぁっ♡!……あの、お義父さん!やめてっ、くださ……っぅう~~♡♡」
じゅぷ、といやらしい水音が小さな部屋に広がる。
状況が呑み込めないまま、閉じようとした足はお義父さんの体にしっかりと割り込まれ、大きく開かされてしまった。
「うん、これでよく見えるようになった」
「ひぅっ……♡あっ、お義父さん……っ♡だ、め……っ見ないでぇっ……♡‼」
くちゅ、くちゅ♡♡じゅぷ♡じゅぷ♡
自分でも信じられないほどナカから愛液が溢れ、ゴツゴツとしたお義父さんの指先が擦れるたびにいやらしい音が鳴った。
「ほら、触れただけでもうこんなに濡れて……いや、もう溢れているね。どうやら女性よりも随分敏感らしい」
「っやぁ……ちが、くてっ……♡これは……っあ、っぁ♡‼」
お義父さんの観察するような淡々とした言葉に、羞恥が思考を焼き尽くす。
それなのに、指先がクリに触れた瞬間、ビクン♡と腰が跳ねる。
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