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後輩と恋人セックスを楽しんでみた

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両想いが判明した俺達は早速正常位でのセックスを始めた。前立腺を狙われて、押し潰すように刺激されて絶頂し、今は余韻に浸っている。

「きもひ、よかっひゃあ……しぇんぱい」

体を起こしているセンパイに向かって両手を伸ばすと、彼は背を曲げて俺の眼前まで降りてきてくれる。たくましい首に腕を回し、挿入されたままの硬い陰茎を痙攣する腸壁で締め付け、俺と違ってピアスホールのない耳元で喘ぐ。

「せんぱいも、よくなって……くらしゃいっ」

まだ痙攣しているけれど、ずっと我慢してくれていた優しい人のためになら頑張れる。下腹に力を込めて彼のものを締め付けられる。

「…………お前がイき狂って泣き叫ぶ顔が見たい」

「どーぞ……」

センパイの首に回した腕の力を緩め、顔同士を少し離す。すぐに腰振りが再開され、俺は簡単に絶頂へと上げられる。

「イくぅぅっ! ぁ、ああっ、ひぁっ、はげしっ……ひぃんっ!」

思わず目を閉じてしまう。けれど、センパイの表情が知りたくて必死に目を開ける。

「せんぱっ、くにゆきっ、しぇんぱぃいっ! ぁひっ、ひ、イくっ、またイくっ、ぅああっ!」

センパイは嬉しそうだ、楽しそうだ。表情筋の動きが鈍すぎる彼がこんなにも分かりやすい雄の笑顔を浮かべるなんて、そうさせているのが俺だなんて、嬉しくてたまらない。

「あ、ぁああっ! すきっ、すきぃっ! せんぱっ、せんっ、せんぱいっ、らいっしゅきれすっ!」

「…………俺もだ」

連続する絶頂で霧がかっていく思考回路でも、自分の罪深さは理解できる。

「イくっ、しぇんぱいっ……おれぇっ、ずっとぉっ、ずっとっ……イって……!」

「……可愛いよ」

優しい人からの好意を存在から否定して、気遣わせて恋心を隠させて、ずっと傷付け続けていた。

「せんぱいっ……! ごめっ、ごめんなっ、しゃっ…………ひぐぅっ!?」

謝罪を初めてすぐセンパイが俺に密着した。背に腕を回されて、強く強く抱き締められて結腸ばかり責められる。

「……何泣いてる」

「せんぱっ……俺、俺なんかでっ、ほんとにっ、ィ、ぁああっ!? ぁひっ!? ひっ、ひぎゅっ……ぅうっ、ぁああっ! ま、まっひぇっ……イってる、イってるからぁっ……!」

「…………気持ちよすぎて泣いてるんだろう? 恋人に抱かれているんだ、嬉しいと気持ちいい以外での涙なんてありえないよな?」

「イっ、ぐっ、ぅうっ! ぁああぁあっ……イぐっ、イぐっ、イぐイぐイぐぅぅっ! ごわれりゅっ、やぁあっ! もぉやらぁっ、じぬっ、むりぃっ、もぉイぐのむりぃいっ!」

センパイを傷付け続けてしまっていた懺悔をするはずだったのに、これからはセンパイに尽くすと誓おうとしたのに、強過ぎる快楽は俺の頭を真っ白にして死への恐怖を錯覚させた。

「……そう、だっ……流石だ、俺の要求にっ……完璧に、応えたな。そうだ……イき狂って、泣き叫べっ……は、ぁっ……キツい。まずい、俺も……もうっ……」

結腸を超えた先が白く染まっていく。俺にのしかかったセンパイの深いため息が聞こえる。

「…………あぁ、重いな。すまない」

俺の身体が軋んだのに気付いたのか、センパイは挿入したままだった萎えた陰茎を抜き、俺の上からどいた。

「……………………愛しているよ、ノゾム。この世の誰よりも、何よりも……」

朦朧とした意識の中で、髪を撫でられた感触と額に唇が触れた感触が俺に幸福感を与える。

「……今日は疲れたな。俺も寝る、おやすみ」

隣にセンパイが寝転がり、抱き締められる。嬉しくて仕方がない。

「…………指、欲しければ吸ってもいいぞ」

俺の唇に人差し指を当てて、センパイはゆっくりと眠りに落ちていった。俺も少し仮眠を取ろう。


二時間半程度は眠っただろうか、まだ身体はだるいが起き上がれるようにはなった。眠る前は体の上に置かれていたセンパイの腕がない、センパイは腕を大きく広げて眠っていた、かなりリラックスしているようだ。

「センパイ……」

綺麗な褐色の頬を撫でると口元が心地よさそうに緩んだ。

「俺、センパイのこと……ずっと傷付けてきたんですね。センパイも俺をオナホって言ってるんだからwinwinだって思ってたのに、俺のワガママに付き合ってくれてただけだったんですね……センパイ、優しい」

センパイはぐっすりと眠っており、起きる気配はない。

「まぁ……最初にオナホ扱いしたのはセンパイですし、なかなか名前覚えてくれなかったし……なんか、百パーセントのごめんなさいは言えないんですけど」

緩んだ口元を撫でると鬱陶しそうに眉をひそめて顔を背けた。頬を撫でるとまた微笑み、こちらを向いた。無意識の仕草が愛おしい。

「えへへ……これからは我慢なんてしなくていいですからね、俺のことめちゃくちゃにしてください。いーっぱい尽くしますからね」

舌ピアスも安定したことだし、ピアスを使ったフェラも上手くならないとな。

「國行センパイ……大好きです、さよなら」

褐色の頬にキスをしてセンパイの部屋を出た。風呂を借りて出ていこうとしたが、センパイの従兄に呼び止められた。

「月乃宮様、ちょっといいですか?」

「はい」

「まず……これ、この間のお給料です」

従兄は俺に分厚い封筒を渡した。受け取れないと断ったが、強引にポケットにねじ込まれる。

「それと、手首の怪異の件なんですけど」

俺に取り憑いた見えない手の変態幽霊共。そういえば半透明のレンがそいつを食っている変な夢を見たな。

「なんか……減ってるんですよね。うじゃうじゃ居るんで分かりにくいんですけど。お祓いとか行きました?」

「え? いえ……」

「ふぅん……? 守護霊が頑張ってる感じでもないし……不思議ですね。明らかに誰かが減らしてるんですよ」

「心当たりはないです」

「そうですか。まぁ、減る分には困りませんし……呼び止めてすいませんね、帰るんですか?」

「あ、えっと……その前に、相談いいですか」

「相談? どうぞ」

センパイによく似た三白眼からはセンパイのような優しさを感じない。まるで底なしの穴だ。空虚だけを感じる。

「恋愛相談なんですけど、その……あ、國行センパイには秘密にしてくださいね? 俺……幼稚園の頃から幼馴染のことが好きなんです」

「ベタですね」

「は、はは……えっと、それで、色々あって別の子と付き合ってるんです。その子のことは可愛いとは思うし、守りたいとも思ってるんですけど……恋とは違うかなって感じして」

従兄は無表情で俺の方を見ている。真剣に聞いているのか一切聞いていないのか、全く判断がつかない。

「教師とも関係があるんです。見えない手のせいで抵抗出来なくて、ハメ撮りで脅されて逆らえなくなって……一回監禁もされたんですけど、でも……先生、本当に俺のこと好きで、俺が居なきゃダメだって泣かれて……どうしても嫌いとか憎いとか思えなくて」

ミチとも担任とも関係を断つべきだ。レンのことは諦めて、ハスミンには「ごめんなさい」とでも送って、センパイと付き合うべきなんだ。
そうは分かっているのに俺に惚れているミチを捨てられない、俺に縋る担任を振り払えない、レンのこともハスミンのことも諦められない。

「それと俺、SNSで自撮り上げてる女の子のことが好きなんです。その子とたまたま店であって、付き合えることになって……その子は幼馴染に似てて、多分そこから好きになったんですけど、その子にドキドキしてるので多分幼馴染と重ねてるとかじゃなくて……本当に惚れてるんです」

「あ、女の子イケるんですね」

「あ、あぁ、はい……元々そっちですよ」

「バイってやつですか。俺の妻もバイなんですよ、経験人数三桁……四桁? 一途で可愛い人です」

急にノロケられた。既婚者だったのかよ、四桁って何だよ、一途じゃねぇよそれ……などなど言いたいことは大量に浮かんでくるが、無視して自分の話を進めた。

「もちろん國行センパイのこともすごく好きで……さっきのセックスも、すごく幸せで……センパイが俺に可愛いって言ってくれる度に……もう」

「ぎゅうぎゅう締め付けちゃって、と?」

「はい……ってなんで分かるんですか」

「妻が」

「分かりました」

これ以上ノロケられたくない。

「俺……どうすればいいと思います? 担任とこのままズルズル関係続けるのはヤバいって分かってます、そのうち殺されるかもしれない……でも、あの人泣くんです…………ミチも、フったら多分泣くし……レンのこと諦めたくない、せめて友達に戻りたい。俺、誰を選べば……」

従兄に相談しても仕方ない。彼は自分の大切な従弟のために、俺に「センパイと付き合え」と説得するだろう。

「お兄さん……お兄さんは、同時に複数人を好きになったり、関係を持ったりした事ありますか?」

「ありますよ、っていうか現在進行形ですね」

「えっ……どうしてます? ぜひ聞きたいです」

「二股」

ダメだコイツ。

「親子丼って最高です」

なんで急にご飯の話し始めたの? こわい。

「月乃宮様も全員集めて土下座でもしてみたらどうです?」

「そんなこと出来ませんよっ! そんなことしたら、みんなすっごく傷付いちゃうし……先生が何するか。そ、それならコソコソ全員と付き合ってた方がマシですよ……気付かなきゃ、傷付かないんだし」

従兄は深いため息をつき、鋭い三白眼で感情なく俺を見下ろす。

「人のアドバイス聞く気ないなら相談しないでくれません?」

「そんな……お兄さんのアドバイスが酷すぎ、い、いえ、なんでもありません。ごめんなさい、その通りです。そろそろ帰りますね」

「はい、さよなら。酷いアドバイスしか出来なくて申し訳ないです」

従兄は軽く手を振ってダイニングに戻った。
ここから自宅までは歩くには遠い、もらったばかりの金でタクシーにでも乗ろうか。そう考えながら玄関へ向かう。

「…………どこへ行く気だ」

低い声は大した声量ではないのに、怖いくらいによく通った。
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