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後輩を一週間ぶりに家に帰した
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暗い夜道を高校生を二人乗せた大きなバイクが走る。黒い車体は街頭を反射して美しく艶めいているのだろう、フルフェイスのヘルメットを被った俺には何も見えないけれど。
「……着いたぞ」
夕飯を食べてすぐにセンパイは俺を送ると言った。俺はいつも以上に強くセンパイに抱きついて、明日の朝まで孤独に耐えるための体温を補充しておこうとしたが、ダメだった。
「やだ……帰りたくない」
「…………ノゾム」
家の前まで来ておいて俺はバイクの上で駄々をこねた。しかしセンパイは俺を軽々と抱き上げてバイクから下ろしてしまう。
「センパイっ、約束ですよ、寝るまで傍にいるって」
「……あぁ」
家の鍵は持っていない。どこで失くしたのかは覚えていないが、少なくとも担任の家にいた頃にはなかったと思う。
インターホンを押してしばらく待つと玄関扉が開いた。部屋着の母は俺を見てため息をつく。
「ノゾム……! 帰ってきたの。病院から抜け出したって連絡あったり、今日退院だって言われたりまた入院したり退院したり…………病院からも学校からも何件も連絡あったのよ、担任の先生なんて本っ当に何回も……鬱陶しいたらありゃしない」
俺を見てすぐに踵を返した母は俺に背を向けたまま小言を言う、センパイには気付いていないようだ。
「別に帰ってこなくてもいいから、病院や学校には自分で連絡入れてくれないと困る……えっ、ぁ……」
振り向いて俺を睨みかけた母はセンパイを見つけて後ずさる。
「……ご無沙汰してます、お母様」
「ノゾムの彼氏……あんた、ノゾムぶん殴ってしょっぴかれたんじゃなかったの? 如月さんにそう聞いたんだけど」
玄関前のタイルの上にセンパイは膝をつく、靴を履いて歩くべきそこに手までつけ、深々と頭を下げた。
「…………大切な息子さんに怪我をさせてしまい、本当に申し訳ございません。本日まで家に帰さず……重ねてお詫び申し上げます」
「ちょっ……セ、センパイっ! やめてくださいよ!」
怪我をさせた相手の親に謝る、それは当然のことだ。しかし俺の母に謝る意味はない、俺のことなんて何とも思っていないのだから。
「はぁ……ほんっと、あんたらには迷惑かけられたわ。どうせなら頭割ってそのまま死なせてくれりゃよかったのに。ヒビだっけ? どこ? この辺? なんかの弾みにピキピキっていかないかなーっなんつって」
母はドアをノックするように軽く俺の頭を叩く。すぐにセンパイが立ち上がり、俺の肩を抱いて母から引き離す。センパイは目を見開いて驚いており、母は面倒臭そうにため息をついた。
「ノゾム、あんたが何しようと私はどうでもいいけど、あんたに迷惑かけられるのはクソムカつく。何回も言うけど、好き勝手にするなら私に手間かけないように。分かった? ってかもうあんた出ていきなさいよ、彼氏んち住めば? んでいつか殴り殺されちゃえばいい! それがいい! あっははははっ!」
母は乱暴に扉を閉めてしまった。鍵はかけられなかったので家に入り、廊下には母の姿が見えなかったのでセンパイを引き入れた。
「…………ノゾム、頭……平気か? ノゾム、ノゾムぅ……お前の母親は……その」
「酷い女でしょ。別にいいですよ、悪口言っても。俺、あの女のこと母親だと思ってないんで」
撫でて、褒めて、甘やかして、添い寝もしてくれる優しいママがいる。今は少し遠くに行ってしまったけれど──俺のママは優しい人だ。だから、優しくないあの女は違う。
「……ノゾム」
「なんなんですか、その目は……自分だってろくな母親持ってないくせにっ………………すいません、部屋行きましょ、ね? センパイ……親なんかどうでもいい、二人きりで……ずっと一緒に」
しゅんと落ち込んでしまったセンパイの大きな手を引いて自室に入る。母親が掃除したりなんてありえないから当然だが、部屋は俺が覚えている姿のままだ。
「別に見回したって何も珍しいものありませんよ」
センパイの目の前で部屋着に着替え、今まで着ていたセンパイの服を畳んで袋に詰める。
「……変わった柄だな」
「おもち柄です、どうですか?」
「…………まぁ、可愛いんじゃないか」
ベッドに腰掛けたセンパイの横をすり抜けてベッドに寝転がる。
「添い寝してくださいよ、センパイ。俺が安眠できるように」
「……寝る前に歯を磨け」
雰囲気ぶち壊しだが、正論だ。俺は手早く歯を磨いて自室に戻り、また寝転がった。今度こそセンパイは俺の隣に寝転がってベッドを軋ませる。
「センパイ、俺が安眠できるおまじないしてください」
「…………? どうすればいい?」
察しの悪いセンパイに言葉での説明はせず、ベッド脇の棚からコンドームを取って袋を破り、ズボンの中で自分の陰茎に被せた。
「この服は大切なものなので、汚したくはないんですよね。ベッドギシギシさせたり大声出しちゃったら邪魔入りそうだし、本番は無理ですかねー……ね、せーんぱいっ、センパイのおっきなおててを使った安眠のおまじない、ありますよね?」
センパイはようやく察してくれたようで呆れたように微笑み、タオルケットの中で俺を抱き締めてくれた。
「…………痛ければ言えよ」
レンからもらったもち柄の服の中にゴツゴツした大きな手が入ってくる。骨張った力強い手は優しく俺の背筋をたどり、下着の中に入り、二本の指で尻の割れ目を開いた。
「ぁっ……せん、ぱいっ」
尻穴の縁をこねられて高い声を漏らすと、頭の上でシーッと微かな音が聞こえる。息の音なのか、声なのか、どちらとも言えない優しい音は俺の胸を甘く締め付けた。
「せんぱい……すき」
「……嬉しいな、俺もお前が好きだよ」
つぷ、と中指が穴の中へ入っていく。
「んぁっ……! ぁ、あぁ……せんぱい、指もっと……」
「…………これは前戯じゃない、拡げる必要はない。そうだな……指一本でもイかせられると証明してやろう」
中指はぐねぐねと動く腸壁を優しくこね、ゆっくりと奥へ進んでいく。
「ふ、ぅぅ……これじゃ、俺ばっか……せんぱい、せんぱいもよくなってください……」
センパイの下着の中に両手を滑り込ませ、硬くなっている熱い性器を掴む。
「……っ、ノゾム……」
「勝手に出しちゃだめですよ、せんぱい。下着汚したくないでしょ」
「……やってくれるな。さっさとお前をイかせて、お前に飲ませてやる、お前が先に俺をイかせられるわけはない」
「む……俺が下手だって言いたいんですか?」
顔は見えないがセンパイが微かに笑ったのが呼吸音で分かる。悔しくなった俺は両手でセンパイの陰茎を激しく扱いた、センパイの呼吸が乱れていくのが分かる。
「……っ、ぅ…………はぁっ、お前は、下手じゃない……お前は敏感すぎる」
中指が俺の腸内でくいっと曲がる。中指の先端が前立腺にくい込み、下腹全体がきゅうっと締まるような快感が与えられる。
「ひぅぅっ……!?」
なんとか声を押さえるのに成功した。しかしセンパイの中指は続けて俺の前立腺をぐりぐりと攻める。
「ひっ、ぐ……ぅうっ、んぅううっ……! イっ、く、ぅぅうっ……!」
必死に声を押さえ、腰をガクガクと震わせ、センパイの陰茎を握り締めて絶頂を迎えた。
「…………っ、ふぅ……強く握るな、流石に痛い」
「ごめ、な、ひゃ……ぃ、んぉっ……!」
ぬぽっと恥ずかしい音を立てて指が抜け、センパイがベッドから抜け出る。引き止めたいのに体が動かない焦れったさを味わう俺の口に何かが触れる。
「ぁ……は、むっ、んむ、んちゅ、んん……」
唇に触れさせられた巨根の先端を舐めしゃぶる。輪郭がうっすらと分かる程度の暗闇の中、寝転がったまま怠惰なフェラ。その状況に俺は奇妙な背徳感を覚えた。
「…………出すぞ」
裏筋を舌で責めているとセンパイが吐息混じりに宣言した。すぐに亀頭を口に入れ、射精を待つ。
「んっ……ん、ぅん……」
口内に精液がぶちまけられた。寝転がっているせいか咳き込んでしまったが、頬を膨らませて溜め場を作り、少しずつ咀嚼して飲むことで一滴も零さずに済んだ。
「ふぁ……あっ、待ってせんぱい、綺麗にします……ぁむ、んむ……ん、ん」
萎えた陰茎を掴んで引き止め、舐め回して汚れを取る。尿道に残っていた分も吸い出して口を離す。
「…………完璧だな。たどたどしく俺のをしゃぶっていた頃が懐かしいよ」
「せんぱい……初めて感残ってた方が好きですか?」
「……俺はお前が好きだ。お前ならどんなふうだろうと愛するよ」
センパイは再び俺の隣に寝転がり、今度は腕枕をしてくれた。もう片方の腕は腰の上に乗り、下着の中に入ってきた。
「…………安眠するまでやってやる、ゆっくり休めよ、ノゾム」
「んぁっ……! ぁ、あっ……さっきイったばっかなのにぃっ……ひんっ、んんっ……しょんなっ、ぐちゅぐちゅされたりゃあっ……イくっ、またイっちゃうぅっ……!」
「……可愛いな、ちゃんと声を押さえろよ」
「イくっ……! んっ、んんっ、ふ、ぁ、またイぐぅっ……! きもちぃっ、イくのしゅきぃっ、もっとイかしぇてぇっ」
センパイは腕枕をした腕で俺の頭を抱き締め、頭頂部を唇で愛撫しながら俺の尻穴を掻き回した。俺はセンパイの服を掴んで胸元に口を押し付けてくぐもった喘ぎ声を上げ、連続絶頂の快感に身を任せた。
「んっ、んゔぅぅっ……! イぐっ、イぐぅっ……しゅき、せんぱいしゅきぃっ、イくっ……! んぁあっ、イくぅぅ…………ふ、ぁっ……しあわ、しぇっ」
安心するセンパイの匂いを嗅ぎながら、彼の体温を堪能しながら、彼に指一本で失神するまで絶頂させられた。快楽の中で眠った俺の幸せは一人で目を覚ました瞬間に消え去った。
「……着いたぞ」
夕飯を食べてすぐにセンパイは俺を送ると言った。俺はいつも以上に強くセンパイに抱きついて、明日の朝まで孤独に耐えるための体温を補充しておこうとしたが、ダメだった。
「やだ……帰りたくない」
「…………ノゾム」
家の前まで来ておいて俺はバイクの上で駄々をこねた。しかしセンパイは俺を軽々と抱き上げてバイクから下ろしてしまう。
「センパイっ、約束ですよ、寝るまで傍にいるって」
「……あぁ」
家の鍵は持っていない。どこで失くしたのかは覚えていないが、少なくとも担任の家にいた頃にはなかったと思う。
インターホンを押してしばらく待つと玄関扉が開いた。部屋着の母は俺を見てため息をつく。
「ノゾム……! 帰ってきたの。病院から抜け出したって連絡あったり、今日退院だって言われたりまた入院したり退院したり…………病院からも学校からも何件も連絡あったのよ、担任の先生なんて本っ当に何回も……鬱陶しいたらありゃしない」
俺を見てすぐに踵を返した母は俺に背を向けたまま小言を言う、センパイには気付いていないようだ。
「別に帰ってこなくてもいいから、病院や学校には自分で連絡入れてくれないと困る……えっ、ぁ……」
振り向いて俺を睨みかけた母はセンパイを見つけて後ずさる。
「……ご無沙汰してます、お母様」
「ノゾムの彼氏……あんた、ノゾムぶん殴ってしょっぴかれたんじゃなかったの? 如月さんにそう聞いたんだけど」
玄関前のタイルの上にセンパイは膝をつく、靴を履いて歩くべきそこに手までつけ、深々と頭を下げた。
「…………大切な息子さんに怪我をさせてしまい、本当に申し訳ございません。本日まで家に帰さず……重ねてお詫び申し上げます」
「ちょっ……セ、センパイっ! やめてくださいよ!」
怪我をさせた相手の親に謝る、それは当然のことだ。しかし俺の母に謝る意味はない、俺のことなんて何とも思っていないのだから。
「はぁ……ほんっと、あんたらには迷惑かけられたわ。どうせなら頭割ってそのまま死なせてくれりゃよかったのに。ヒビだっけ? どこ? この辺? なんかの弾みにピキピキっていかないかなーっなんつって」
母はドアをノックするように軽く俺の頭を叩く。すぐにセンパイが立ち上がり、俺の肩を抱いて母から引き離す。センパイは目を見開いて驚いており、母は面倒臭そうにため息をついた。
「ノゾム、あんたが何しようと私はどうでもいいけど、あんたに迷惑かけられるのはクソムカつく。何回も言うけど、好き勝手にするなら私に手間かけないように。分かった? ってかもうあんた出ていきなさいよ、彼氏んち住めば? んでいつか殴り殺されちゃえばいい! それがいい! あっははははっ!」
母は乱暴に扉を閉めてしまった。鍵はかけられなかったので家に入り、廊下には母の姿が見えなかったのでセンパイを引き入れた。
「…………ノゾム、頭……平気か? ノゾム、ノゾムぅ……お前の母親は……その」
「酷い女でしょ。別にいいですよ、悪口言っても。俺、あの女のこと母親だと思ってないんで」
撫でて、褒めて、甘やかして、添い寝もしてくれる優しいママがいる。今は少し遠くに行ってしまったけれど──俺のママは優しい人だ。だから、優しくないあの女は違う。
「……ノゾム」
「なんなんですか、その目は……自分だってろくな母親持ってないくせにっ………………すいません、部屋行きましょ、ね? センパイ……親なんかどうでもいい、二人きりで……ずっと一緒に」
しゅんと落ち込んでしまったセンパイの大きな手を引いて自室に入る。母親が掃除したりなんてありえないから当然だが、部屋は俺が覚えている姿のままだ。
「別に見回したって何も珍しいものありませんよ」
センパイの目の前で部屋着に着替え、今まで着ていたセンパイの服を畳んで袋に詰める。
「……変わった柄だな」
「おもち柄です、どうですか?」
「…………まぁ、可愛いんじゃないか」
ベッドに腰掛けたセンパイの横をすり抜けてベッドに寝転がる。
「添い寝してくださいよ、センパイ。俺が安眠できるように」
「……寝る前に歯を磨け」
雰囲気ぶち壊しだが、正論だ。俺は手早く歯を磨いて自室に戻り、また寝転がった。今度こそセンパイは俺の隣に寝転がってベッドを軋ませる。
「センパイ、俺が安眠できるおまじないしてください」
「…………? どうすればいい?」
察しの悪いセンパイに言葉での説明はせず、ベッド脇の棚からコンドームを取って袋を破り、ズボンの中で自分の陰茎に被せた。
「この服は大切なものなので、汚したくはないんですよね。ベッドギシギシさせたり大声出しちゃったら邪魔入りそうだし、本番は無理ですかねー……ね、せーんぱいっ、センパイのおっきなおててを使った安眠のおまじない、ありますよね?」
センパイはようやく察してくれたようで呆れたように微笑み、タオルケットの中で俺を抱き締めてくれた。
「…………痛ければ言えよ」
レンからもらったもち柄の服の中にゴツゴツした大きな手が入ってくる。骨張った力強い手は優しく俺の背筋をたどり、下着の中に入り、二本の指で尻の割れ目を開いた。
「ぁっ……せん、ぱいっ」
尻穴の縁をこねられて高い声を漏らすと、頭の上でシーッと微かな音が聞こえる。息の音なのか、声なのか、どちらとも言えない優しい音は俺の胸を甘く締め付けた。
「せんぱい……すき」
「……嬉しいな、俺もお前が好きだよ」
つぷ、と中指が穴の中へ入っていく。
「んぁっ……! ぁ、あぁ……せんぱい、指もっと……」
「…………これは前戯じゃない、拡げる必要はない。そうだな……指一本でもイかせられると証明してやろう」
中指はぐねぐねと動く腸壁を優しくこね、ゆっくりと奥へ進んでいく。
「ふ、ぅぅ……これじゃ、俺ばっか……せんぱい、せんぱいもよくなってください……」
センパイの下着の中に両手を滑り込ませ、硬くなっている熱い性器を掴む。
「……っ、ノゾム……」
「勝手に出しちゃだめですよ、せんぱい。下着汚したくないでしょ」
「……やってくれるな。さっさとお前をイかせて、お前に飲ませてやる、お前が先に俺をイかせられるわけはない」
「む……俺が下手だって言いたいんですか?」
顔は見えないがセンパイが微かに笑ったのが呼吸音で分かる。悔しくなった俺は両手でセンパイの陰茎を激しく扱いた、センパイの呼吸が乱れていくのが分かる。
「……っ、ぅ…………はぁっ、お前は、下手じゃない……お前は敏感すぎる」
中指が俺の腸内でくいっと曲がる。中指の先端が前立腺にくい込み、下腹全体がきゅうっと締まるような快感が与えられる。
「ひぅぅっ……!?」
なんとか声を押さえるのに成功した。しかしセンパイの中指は続けて俺の前立腺をぐりぐりと攻める。
「ひっ、ぐ……ぅうっ、んぅううっ……! イっ、く、ぅぅうっ……!」
必死に声を押さえ、腰をガクガクと震わせ、センパイの陰茎を握り締めて絶頂を迎えた。
「…………っ、ふぅ……強く握るな、流石に痛い」
「ごめ、な、ひゃ……ぃ、んぉっ……!」
ぬぽっと恥ずかしい音を立てて指が抜け、センパイがベッドから抜け出る。引き止めたいのに体が動かない焦れったさを味わう俺の口に何かが触れる。
「ぁ……は、むっ、んむ、んちゅ、んん……」
唇に触れさせられた巨根の先端を舐めしゃぶる。輪郭がうっすらと分かる程度の暗闇の中、寝転がったまま怠惰なフェラ。その状況に俺は奇妙な背徳感を覚えた。
「…………出すぞ」
裏筋を舌で責めているとセンパイが吐息混じりに宣言した。すぐに亀頭を口に入れ、射精を待つ。
「んっ……ん、ぅん……」
口内に精液がぶちまけられた。寝転がっているせいか咳き込んでしまったが、頬を膨らませて溜め場を作り、少しずつ咀嚼して飲むことで一滴も零さずに済んだ。
「ふぁ……あっ、待ってせんぱい、綺麗にします……ぁむ、んむ……ん、ん」
萎えた陰茎を掴んで引き止め、舐め回して汚れを取る。尿道に残っていた分も吸い出して口を離す。
「…………完璧だな。たどたどしく俺のをしゃぶっていた頃が懐かしいよ」
「せんぱい……初めて感残ってた方が好きですか?」
「……俺はお前が好きだ。お前ならどんなふうだろうと愛するよ」
センパイは再び俺の隣に寝転がり、今度は腕枕をしてくれた。もう片方の腕は腰の上に乗り、下着の中に入ってきた。
「…………安眠するまでやってやる、ゆっくり休めよ、ノゾム」
「んぁっ……! ぁ、あっ……さっきイったばっかなのにぃっ……ひんっ、んんっ……しょんなっ、ぐちゅぐちゅされたりゃあっ……イくっ、またイっちゃうぅっ……!」
「……可愛いな、ちゃんと声を押さえろよ」
「イくっ……! んっ、んんっ、ふ、ぁ、またイぐぅっ……! きもちぃっ、イくのしゅきぃっ、もっとイかしぇてぇっ」
センパイは腕枕をした腕で俺の頭を抱き締め、頭頂部を唇で愛撫しながら俺の尻穴を掻き回した。俺はセンパイの服を掴んで胸元に口を押し付けてくぐもった喘ぎ声を上げ、連続絶頂の快感に身を任せた。
「んっ、んゔぅぅっ……! イぐっ、イぐぅっ……しゅき、せんぱいしゅきぃっ、イくっ……! んぁあっ、イくぅぅ…………ふ、ぁっ……しあわ、しぇっ」
安心するセンパイの匂いを嗅ぎながら、彼の体温を堪能しながら、彼に指一本で失神するまで絶頂させられた。快楽の中で眠った俺の幸せは一人で目を覚ました瞬間に消え去った。
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