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後輩とお菓子プレイ
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センパイが学校に行っている間、俺は彼の従兄とゲームをしている。一昨日も、昨日も、今日も、きっと明日も……
「ねぇ……お兄さん、俺何やってんですかね。警察沙汰起こしておいて家帰らずに、学校にも行かずに、ゲームしてセックスして飯食って寝て……俺、なんなんですか」
「急にどうしたんですか」
「人間は……学校行くか、仕事するか、家事するかしないと、ダメじゃないですか」
真面目に勉強するわけでもないのに学校に行くだけで何かしている気になれる。何もせずに怠惰に過ごすと罪悪感や焦燥感に襲われてしまう。
「三日でギブですか? 俺は高校中退して二、三年くらいこういう生活してましたけど。でも年収たっくさんアンド美人親子二股ですよ。いぇーい隙自語」
「つよい……」
「ま、極端な例出されても困りますよね。そんなこと考えてちゃゲームやっても楽しくないでしょ、お菓子でも作ります?」
「お菓子……?」
従兄に誘われてキッチンへ向かい、説明されるがままにクッキーの生地をこねた。
「黒っぽいのはチョコで、白っぽいのはプレーン。とりあえず今日は二種類で」
「はい……あの、なんでお菓子?」
「人間はなんかしなきゃダメなんでしょ? 食いもん作るのは立派なことですよ」
あまり乗り気ではなかったが、型抜きが楽しくて自然と笑顔になってしまった。
「ちょっと余りましたね、オリジナルで何か作ります?」
「え……あっ、そうだ」
俺は丸いチョコの生地にプレーンの生地の切れ端を乗せる。小さな三角を目になるように置いたら、その上にチョコ生地で小さな点を置く。
「センパイ風クッキー、どうですか?」
「ぷよみたいですね。膨らみを考慮してないからえげつないことに……その方が面白いんでこのまま行きましょうか」
従兄の予想通り、俺のセンパイ風クッキーは目が飛び出してグロテスクな見た目になった。そしておそらく従兄の計算通り、クッキーが焼き上がって数分後にセンパイが帰ってきた。
「……ただいま。何事だ?」
呆然と立ち尽くす俺、膝から崩れ落ちて床を叩いてゲラゲラ笑っている従兄、焼きたてクッキー……帰ってきたばかりのセンパイにとっては異様な光景だ。
心配に満ちた視線に気付いて事情を説明するとセンパイも笑い出した。
「そ、そんなに笑わないでくださいよっ」
「……ふふ、いや、悪い悪い。俺を作ったんだな……可愛いよ」
「グロいでしょ」
「…………クッキーで俺を作ろうとしたお前が可愛いんだ、ノゾム。ありがとうな、嬉しいよ」
グロテスクなクッキーは写真に収められた後、センパイの腹に収まった。手を動かしたのは俺だが、指示は従兄だ、味はいいに決まっている。
「……美味かった。すごいな、ノゾム」
「俺お兄さんの指示通りに動いただけですよ」
「指示通りに動けりゃ才能ありですよ、下手な人って突然アレンジ加えますから」
言われるがままに動いただけなのに二人がかりで褒められてしまった。
「…………ノゾム、甘いもの、もう少し食べたいな」
「へ? ぁ、ごめんなさい、クッキーもうなくて……」
センパイは俺の手を取り、嗅ぐ。
「……甘い匂いがするな。是非、食べたい」
真っ赤な舌を俺の指の間に這わせられ、欲情した瞳に見下げられ、センパイの要求を察した。
「………………食べてもいいな?」
「は、はい……どこからでも、どうぞ」
顔が熱くなるのを感じながらセンパイを見上げていると、彼は俺を抱き上げた。俗に言うお姫様抱っこだ、身長170超えの男にすることじゃない。
「國行ぃー、チョコソース使うか? 國行の好きなほろ苦だぞ」
「……どう使えと?」
「なんだよ、勉強不足だな國行ぃ。そりゃ胸とか尻とか太腿にかけて、舐め回すんだよ」
「…………持ってきてくれ」
俺を抱えて自室へ向かうセンパイの後をチョコソースを持った従兄が着いてくる。
「えっ、ちょっ……センパイ、食べ物で遊んじゃダメですよ」
「……ちゃんと全部舐める」
聞く耳を持ってもらえず、俺はセンパイの部屋のベッドの上へ落とされる。あっという間に服を脱がされ、鞭の痕が綺麗に治った裸を二人に見られてしまう。
「國行、お前も脱げよ」
「……? 分かった」
「月乃宮様、どうぞ」
濡れタオルを渡され、身体を拭うよう言われる。その通りにすると次は除菌シートを渡される。
「ワンちゃん猫ちゃんが舐めても安心、肌用除菌シート。安心安全安価の若神子製薬製品、十枚入り二百円、百枚入り千八百円となっております。國行、お前も」
「……? 分かった」
俺とセンパイは従兄に言われるがままに身体を清めた。
「…………よし。ノゾム、準備はいいな? 兄ちゃん、チョコを……」
チョコソースを受け取ろうと従兄の方を向いたセンパイの胸元に白濁液が飛び散った。
「え? セ、センパイ?」
「……兄ちゃん? 何を」
従兄の手には練乳のチューブがあった。あれを思い切り押して練乳を飛び散らせたのだろう。濃い白色はセンパイの褐色肌に目立つ。
「一方的になんてナシだろ國行。ね、月乃宮様」
素晴らしい量感の胸元から甘い匂いが俺を誘う。俺はセンパイの分厚い胸筋が好きだ、俺は甘いものが好きだ、好きと好きが重なったらもう飛びつくしかないだろう。
「……お、おい、ノゾムっ……やめろ」
寝転がって待つのをやめてセンパイの胸に顔を寄せる。しかしセンパイに肩を掴まれて引き剥がされてしまった。
「往生際が……悪いっ!」
そのセンパイは従兄に首根っこを掴まれてベッドに倒され、微妙に上体を起こした仰向けになる。
「……っ、兄ちゃん、ふざけるなっ!」
「月乃宮様、何したいですか?」
従兄はタオルと練乳を俺に差し出す。続けたいなら練乳を、されるばかりがいいならタオルを、ということだろう。
「すいませんセンパイ……俺、センパイの胸好きにしてみたかったんです」
センパイは気が向いた時や俺が頼み込んだ時に胸を揉ませてくれるけれど、すぐにやめろと言うし普段の生活で胸に触ると嫌がる。
「堪能するチャンスは今ここに……! お兄さん、練乳を!」
「それでこそ漢です月乃宮様! やっちゃえ!」
「……兄ちゃんっ! 覚えてろ!」
幼児の頃から可愛がっている従弟に練乳をかけて俺にプレイを勧める──疑いたくなる思考回路だが、今は感謝しかない。
「あぁ……! センパイ、センパイのおっぱい……」
「……その言い方やめろ」
たくましい胸板を汚した白濁液を舐め取り、鎖骨から垂れる線を舐め上げて鎖骨の上に溜まったそれを吸う。
「センパイ、國行センパイ……力抜いてください」
鎖骨の真下から練乳を垂らし、一旦チューブを置いて両手でセンパイの胸を揉む。下側から持ち上げるようにしてやれば谷間が深くなり、ゆっくりと流れる練乳はそこへ進む。
「ふかふか……はぁっ、谷間、やばい……はぁあっ……やらかい、おっきい、すごい……」
乳首を弄ったりはせず、脱力した筋肉の柔らかさを堪能するためだけに手を動かす。谷間に舌をねじ込んで練乳を舐め、その甘さに舌鼓を打つ。
「はむ、んっ、んん……國行センパイ、甘い……センパイのおっぱい美味しいです」
「…………その言い方やめろ」
分厚く丈夫な褐色の皮膚に吸い付く。俺が強く吸ったところでキスマークはつかず、ちゅうちゅうと不格好な音がなるばかりだ。
「は、ぅっ……ん、ん、む……」
発達した筋肉を押さえ付けて張った肌は滑らかで舌触りがいい。
「はぁ……センパイ、ぴくぴくしてる……おっきい胸、ぴくぴく硬くなって、俺の指跳ね返しちゃう……」
また練乳を垂らして広い胸板に舌を這わせ、自分の唾液の跡をナメクジが這ったようだと心の中で形容して笑う。
「……っ、おい……いい加減に」
横を向かせて左頬に練乳を垂らすとセンパイは俺の腕を掴もうとした。しかし、従兄がセンパイの手首を掴んで押さえる。
「月乃宮様の邪魔にならない程度の愛撫用なら許可するぜ?」
センパイの頬に吸い付く。胸と同じく褐色のそこは胸とは違った柔らかさがある。一見硬そうなセンパイに実際触れた際の柔らかさのギャップはたまらなく俺の欲を煽る。
「はぁ……甘い、おいしい……センパイ、センパイのほっぺたすべすべ、あんま伸びないけど……ん、ちゅっ……んんっ、ん……すき、センパイすき」
大きな手が俺の背を撫でる。俺を守るために傷付いたその両手は温かくて、優しい愛撫は慈愛に満ちていた。
「…………ノゾム、俺に触れて楽しいか?」
「楽しいです、すっごく……センパイ、すき」
センパイの口角が上がったのが舌で分かる。
「はふっ……ん、んん……ふ、ぅ……」
顔の端へ垂れていく練乳を追い、鼻息がセンパイの耳にかかってしまう。胸を揉みしだく手に一瞬の硬さが伝わる。
「ん……センパイ、耳、感じた?」
「…………違う」
「照れなくていいのに……」
耳たぶをしゃぶると自然と耳の中に鼻息をかけることになり、センパイの身体がピクピクと反応する。快感と言うよりは擽ったさなのかもしれない。
「ん、むっ……んん……はぁっ、ね、センパイ……耳感じてるでしょ、おっぱいぴくぴくしてるよ」
「……してない。あと、その言い方やめろ」
「ん……強情」
一旦口を離し、また胸に練乳をかける。今度は手で胸全体に塗り広げてヌルヌルの感触を楽しみながらセンパイの胸を揉みしだき、胸筋の谷間に顔を寄せた。
「ん、んっ、んん……せんぱいっ、んっ、くにゆき、せんぱい……」
センパイの太腿に股間を押し付けて腰をカクカクと揺らす。センパイの方も俺の性器に足を押し付けてくれる。
「…………俺に触れて喜ぶなんて変わったヤツだな」
「喜ぶに、んっ……決まってます、んぅ……センパイ……全身、えっちですもん」
「……ふざけたことを言うな」
「ふざけたこと言ってるのはセンパイでしょ。こんなおっきいおっぱいしておいて……肌すべすべだし、ムラもないし……めちゃくちゃえっちですよセンパイ」
「………………二度と言うな」
思ったことを言っただけなのにと拗ねたが、豊満な胸の柔らかさを手と口で堪能してすぐに何に拗ねたのか忘れてしまった。
「はぁっ……センパイ、あまぁい……」
一旦顔を上げて手についた練乳を再びセンパイの胸に塗りつけ、センパイに移らなかった分は自分で舐め取る。
「…………自分の指を舐めるお前の方がよほどイイ」
親指ですりすりと脇腹を撫でられて身体を反らしてしまう。ただ大きな手に触れられただけで挿入を連想した俺は腰を浮かしてカクカクと揺らしながら、再びセンパイの胸に顔を押し付けた。
「ねぇ……お兄さん、俺何やってんですかね。警察沙汰起こしておいて家帰らずに、学校にも行かずに、ゲームしてセックスして飯食って寝て……俺、なんなんですか」
「急にどうしたんですか」
「人間は……学校行くか、仕事するか、家事するかしないと、ダメじゃないですか」
真面目に勉強するわけでもないのに学校に行くだけで何かしている気になれる。何もせずに怠惰に過ごすと罪悪感や焦燥感に襲われてしまう。
「三日でギブですか? 俺は高校中退して二、三年くらいこういう生活してましたけど。でも年収たっくさんアンド美人親子二股ですよ。いぇーい隙自語」
「つよい……」
「ま、極端な例出されても困りますよね。そんなこと考えてちゃゲームやっても楽しくないでしょ、お菓子でも作ります?」
「お菓子……?」
従兄に誘われてキッチンへ向かい、説明されるがままにクッキーの生地をこねた。
「黒っぽいのはチョコで、白っぽいのはプレーン。とりあえず今日は二種類で」
「はい……あの、なんでお菓子?」
「人間はなんかしなきゃダメなんでしょ? 食いもん作るのは立派なことですよ」
あまり乗り気ではなかったが、型抜きが楽しくて自然と笑顔になってしまった。
「ちょっと余りましたね、オリジナルで何か作ります?」
「え……あっ、そうだ」
俺は丸いチョコの生地にプレーンの生地の切れ端を乗せる。小さな三角を目になるように置いたら、その上にチョコ生地で小さな点を置く。
「センパイ風クッキー、どうですか?」
「ぷよみたいですね。膨らみを考慮してないからえげつないことに……その方が面白いんでこのまま行きましょうか」
従兄の予想通り、俺のセンパイ風クッキーは目が飛び出してグロテスクな見た目になった。そしておそらく従兄の計算通り、クッキーが焼き上がって数分後にセンパイが帰ってきた。
「……ただいま。何事だ?」
呆然と立ち尽くす俺、膝から崩れ落ちて床を叩いてゲラゲラ笑っている従兄、焼きたてクッキー……帰ってきたばかりのセンパイにとっては異様な光景だ。
心配に満ちた視線に気付いて事情を説明するとセンパイも笑い出した。
「そ、そんなに笑わないでくださいよっ」
「……ふふ、いや、悪い悪い。俺を作ったんだな……可愛いよ」
「グロいでしょ」
「…………クッキーで俺を作ろうとしたお前が可愛いんだ、ノゾム。ありがとうな、嬉しいよ」
グロテスクなクッキーは写真に収められた後、センパイの腹に収まった。手を動かしたのは俺だが、指示は従兄だ、味はいいに決まっている。
「……美味かった。すごいな、ノゾム」
「俺お兄さんの指示通りに動いただけですよ」
「指示通りに動けりゃ才能ありですよ、下手な人って突然アレンジ加えますから」
言われるがままに動いただけなのに二人がかりで褒められてしまった。
「…………ノゾム、甘いもの、もう少し食べたいな」
「へ? ぁ、ごめんなさい、クッキーもうなくて……」
センパイは俺の手を取り、嗅ぐ。
「……甘い匂いがするな。是非、食べたい」
真っ赤な舌を俺の指の間に這わせられ、欲情した瞳に見下げられ、センパイの要求を察した。
「………………食べてもいいな?」
「は、はい……どこからでも、どうぞ」
顔が熱くなるのを感じながらセンパイを見上げていると、彼は俺を抱き上げた。俗に言うお姫様抱っこだ、身長170超えの男にすることじゃない。
「國行ぃー、チョコソース使うか? 國行の好きなほろ苦だぞ」
「……どう使えと?」
「なんだよ、勉強不足だな國行ぃ。そりゃ胸とか尻とか太腿にかけて、舐め回すんだよ」
「…………持ってきてくれ」
俺を抱えて自室へ向かうセンパイの後をチョコソースを持った従兄が着いてくる。
「えっ、ちょっ……センパイ、食べ物で遊んじゃダメですよ」
「……ちゃんと全部舐める」
聞く耳を持ってもらえず、俺はセンパイの部屋のベッドの上へ落とされる。あっという間に服を脱がされ、鞭の痕が綺麗に治った裸を二人に見られてしまう。
「國行、お前も脱げよ」
「……? 分かった」
「月乃宮様、どうぞ」
濡れタオルを渡され、身体を拭うよう言われる。その通りにすると次は除菌シートを渡される。
「ワンちゃん猫ちゃんが舐めても安心、肌用除菌シート。安心安全安価の若神子製薬製品、十枚入り二百円、百枚入り千八百円となっております。國行、お前も」
「……? 分かった」
俺とセンパイは従兄に言われるがままに身体を清めた。
「…………よし。ノゾム、準備はいいな? 兄ちゃん、チョコを……」
チョコソースを受け取ろうと従兄の方を向いたセンパイの胸元に白濁液が飛び散った。
「え? セ、センパイ?」
「……兄ちゃん? 何を」
従兄の手には練乳のチューブがあった。あれを思い切り押して練乳を飛び散らせたのだろう。濃い白色はセンパイの褐色肌に目立つ。
「一方的になんてナシだろ國行。ね、月乃宮様」
素晴らしい量感の胸元から甘い匂いが俺を誘う。俺はセンパイの分厚い胸筋が好きだ、俺は甘いものが好きだ、好きと好きが重なったらもう飛びつくしかないだろう。
「……お、おい、ノゾムっ……やめろ」
寝転がって待つのをやめてセンパイの胸に顔を寄せる。しかしセンパイに肩を掴まれて引き剥がされてしまった。
「往生際が……悪いっ!」
そのセンパイは従兄に首根っこを掴まれてベッドに倒され、微妙に上体を起こした仰向けになる。
「……っ、兄ちゃん、ふざけるなっ!」
「月乃宮様、何したいですか?」
従兄はタオルと練乳を俺に差し出す。続けたいなら練乳を、されるばかりがいいならタオルを、ということだろう。
「すいませんセンパイ……俺、センパイの胸好きにしてみたかったんです」
センパイは気が向いた時や俺が頼み込んだ時に胸を揉ませてくれるけれど、すぐにやめろと言うし普段の生活で胸に触ると嫌がる。
「堪能するチャンスは今ここに……! お兄さん、練乳を!」
「それでこそ漢です月乃宮様! やっちゃえ!」
「……兄ちゃんっ! 覚えてろ!」
幼児の頃から可愛がっている従弟に練乳をかけて俺にプレイを勧める──疑いたくなる思考回路だが、今は感謝しかない。
「あぁ……! センパイ、センパイのおっぱい……」
「……その言い方やめろ」
たくましい胸板を汚した白濁液を舐め取り、鎖骨から垂れる線を舐め上げて鎖骨の上に溜まったそれを吸う。
「センパイ、國行センパイ……力抜いてください」
鎖骨の真下から練乳を垂らし、一旦チューブを置いて両手でセンパイの胸を揉む。下側から持ち上げるようにしてやれば谷間が深くなり、ゆっくりと流れる練乳はそこへ進む。
「ふかふか……はぁっ、谷間、やばい……はぁあっ……やらかい、おっきい、すごい……」
乳首を弄ったりはせず、脱力した筋肉の柔らかさを堪能するためだけに手を動かす。谷間に舌をねじ込んで練乳を舐め、その甘さに舌鼓を打つ。
「はむ、んっ、んん……國行センパイ、甘い……センパイのおっぱい美味しいです」
「…………その言い方やめろ」
分厚く丈夫な褐色の皮膚に吸い付く。俺が強く吸ったところでキスマークはつかず、ちゅうちゅうと不格好な音がなるばかりだ。
「は、ぅっ……ん、ん、む……」
発達した筋肉を押さえ付けて張った肌は滑らかで舌触りがいい。
「はぁ……センパイ、ぴくぴくしてる……おっきい胸、ぴくぴく硬くなって、俺の指跳ね返しちゃう……」
また練乳を垂らして広い胸板に舌を這わせ、自分の唾液の跡をナメクジが這ったようだと心の中で形容して笑う。
「……っ、おい……いい加減に」
横を向かせて左頬に練乳を垂らすとセンパイは俺の腕を掴もうとした。しかし、従兄がセンパイの手首を掴んで押さえる。
「月乃宮様の邪魔にならない程度の愛撫用なら許可するぜ?」
センパイの頬に吸い付く。胸と同じく褐色のそこは胸とは違った柔らかさがある。一見硬そうなセンパイに実際触れた際の柔らかさのギャップはたまらなく俺の欲を煽る。
「はぁ……甘い、おいしい……センパイ、センパイのほっぺたすべすべ、あんま伸びないけど……ん、ちゅっ……んんっ、ん……すき、センパイすき」
大きな手が俺の背を撫でる。俺を守るために傷付いたその両手は温かくて、優しい愛撫は慈愛に満ちていた。
「…………ノゾム、俺に触れて楽しいか?」
「楽しいです、すっごく……センパイ、すき」
センパイの口角が上がったのが舌で分かる。
「はふっ……ん、んん……ふ、ぅ……」
顔の端へ垂れていく練乳を追い、鼻息がセンパイの耳にかかってしまう。胸を揉みしだく手に一瞬の硬さが伝わる。
「ん……センパイ、耳、感じた?」
「…………違う」
「照れなくていいのに……」
耳たぶをしゃぶると自然と耳の中に鼻息をかけることになり、センパイの身体がピクピクと反応する。快感と言うよりは擽ったさなのかもしれない。
「ん、むっ……んん……はぁっ、ね、センパイ……耳感じてるでしょ、おっぱいぴくぴくしてるよ」
「……してない。あと、その言い方やめろ」
「ん……強情」
一旦口を離し、また胸に練乳をかける。今度は手で胸全体に塗り広げてヌルヌルの感触を楽しみながらセンパイの胸を揉みしだき、胸筋の谷間に顔を寄せた。
「ん、んっ、んん……せんぱいっ、んっ、くにゆき、せんぱい……」
センパイの太腿に股間を押し付けて腰をカクカクと揺らす。センパイの方も俺の性器に足を押し付けてくれる。
「…………俺に触れて喜ぶなんて変わったヤツだな」
「喜ぶに、んっ……決まってます、んぅ……センパイ……全身、えっちですもん」
「……ふざけたことを言うな」
「ふざけたこと言ってるのはセンパイでしょ。こんなおっきいおっぱいしておいて……肌すべすべだし、ムラもないし……めちゃくちゃえっちですよセンパイ」
「………………二度と言うな」
思ったことを言っただけなのにと拗ねたが、豊満な胸の柔らかさを手と口で堪能してすぐに何に拗ねたのか忘れてしまった。
「はぁっ……センパイ、あまぁい……」
一旦顔を上げて手についた練乳を再びセンパイの胸に塗りつけ、センパイに移らなかった分は自分で舐め取る。
「…………自分の指を舐めるお前の方がよほどイイ」
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