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幼馴染の鈴口処女もらってみた
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尿道に挿入したカテーテルの仕掛けで前立腺を丸ごとバイブにされたような快感を与えつつ、俺の喉を好き勝手に犯すレン。彼は射精せずに俺の喉から陰茎を引き抜いた。
「んっ、ぅゔっ、ぁああっ……ぁっ、げほっ、けほっ、ぉえっ……けほっ、ぉっ、ぉおっ、ほ、ぉおっ……!」
咳き込む傍から喘いでしまう。前立腺への苛烈な快感は俺に絶頂から降りることを許さないし、金縛りは快楽に仰け反ることすら許さない。
「んっ……! もーちぃ、準備できたぞ」
レンは自身の陰茎を扱いて透明の容器に精液を注ぎ、その白濁を注射器に移した。謎の行動の理由を考える頭は快楽でドロドロに蕩けてしまっている。
「……っ、は、ぁああっ……! イ、ぐっ……イぐぅっ、ひぃいっ……イぐっ、イっゔぅうゔぅっ! ゔぅ、あっ、あぁあっ……! は、ぁ、ぐっ、ぅうう……! う、あ、ぁ」
「もちぃー? はははっ! とうとう話せなくなったか? そっちのが可愛いぜお前は」
金縛りをかけられた俺の手足はピクリとも動かない、俺は大人しく座ったまま目を見開いて涙を流し、口をはくはく動かして意味のない声を上げるだけの存在になってしまっていた。
「ぁ、うぅっ……! ふ、ぁ? ぁぐっ、んんんゔぅっ! イ、んゔぅうーっ!」
「料理覚えたいとか言っちゃってさぁ……ふふ、嬉しいぞ、もちの手料理食べたいなぁー。でもどうせ嘘つきなお前のことだから、何だかんだ俺の言うこと聞かねぇお前のことだから、形州に飯作ってやるんだろんで褒められて嬉しそうな顔してキスでもしておっぱじめるんだろクソっ!」
「ふ、ぅう……ぅぐっ!? んぁあっ! イっちゃ、ぁ、あぁっ、あぁあーっ!?」
汚い物になんて触れたことがなさそうな、桜貝のような爪が目立つ白い指先。それがカテーテルをつまんで揺らし、その揺れは前立腺を責める振動を発生させている膨らみまで伝わり、快楽の波がレンの指先に操られる。
「……でも俺が教えなくてもお前は勝手に料理覚えそうだよな。ネットだろうが本だろうが俺のもちに勝手にもの教えんのはムカつく。だから俺が教えてやるよ」
唾液や涙で濡れた唇にレンは強引に口付ける。陰茎に犯されたばかりの口腔は小さな舌に拍子抜けしたが、陰茎よりもずっと繊細に責められて、特に上顎をちろちろと舐められるのは気持ちよくて、絶頂が深まってしまう。けれど、俺には痙攣すら許されていない。
「…………もち、俺と形州とミチと……あと、根野。誰とのキスが一番好きだ?」
ちゅ、ちゅ、と頬に何度も口付けをされる。
「……抜いてやるよ、色々と辛かったよな。ごめんな。金縛りも解くよ」
前立腺を内側から圧迫していたカテーテルの膨らみの震えが止まり、縮む。最初の姿に戻ったカテーテルをレンは一気に引き抜き、抜けきると同時に金縛りを解いた。
「んひゃあぁああっ!? ずるずるって、ひぃっ、やらぁっ、んゃあぁあっ、あぁんっ! ん、ぁっ? ぁああっ、出ちゃうっ、でてりゅぅっ、でひゃっ、あぁあっ!」
カテーテルが抜けていく快感。尿道の内壁を擦られていく射精に似た快感は永遠のように思えたが、ようやく終わった。終わった瞬間から本物の射精が始まった。
「ぁひぃいっ! 出りゅぅうっ、ぅあっ、あぁああっ……! とまんにゃいっ、しゃせーとまんなっ、ぁああっ、きもちっ、きもちぃっ……! ぁ、あっ、あぁあっ、体動くぅうっ……!」
足も背中も攣ってしまいそうなくらいに仰け反って、この上なく情けなくヘコヘコと腰を振り、これまた情けなくぶるんぶるん陰茎を揺らしながら精液を撒き散らす。正気では部屋の掃除などが気になって絶対に出来ない大胆な射精は開放感も快楽も強く、癖になりそうだった。
「ぅ、ふ、ふぅう……ぅう……」
「……もち? もう射精は終わりか?」
俺の精液がかからない距離まで引いてスマホを弄っていたレンが戻ってきた。当然のように俺の陰茎を握り、手馴れた動きで扱き始めた。
「ぁ、あぁあっ! だめっ、ゃああっ、でにゃいっ、もぉでにゃっ、あぁあっ……イくぅっ!」
ぷしゃっ……と透明の液体が吹き出した。精液まみれの周囲と同じくでろでろに蕩けきっている頭は、今俺は潮吹きをしたのだと理解するまでに時間がかかった。
「おっ、結構出たじゃん。潮吹きってヤツだな」
「ひぉ、ひゅき」
「そぉそ、潮吹き。気持ちよかったか?」
「ん……」
自然と口角が上がってしまう。頭をくしゃくしゃと撫でられながら、軽いキスを口以外の顔中に何度もされて、快楽は与えられなくなった俺はゆっくりと正気に戻っていった。
「は、ぁっ………………レン、しゅき」
目の前にいるはずのレンの顔の解像度が上がっていく。
「ちょっと休んだらお前の処女もらうからな」
「うん……」
もう処女はもらわれているのでは? と今まで尿道を犯した道具を挙げるのはその少し後、意識がハッキリしてからのことだった。
「処女は精液注ぐまでなくなんねぇって俺言わなかったっけ?」
レンは自らの白濁液で満たされた玩具の注射器を持つ。微笑むレンからそれを受け取って見せてもらうと、注射針を模しているのだろうプラスチックの筒の口から精液の匂いが漂ってきた。
「……嫌か? こんなとこに俺のもん入れるなんて」
「う、ううんっ! レンになら、して欲しい……レン、俺の……ここの処女、もらってください」
勃った陰茎を緩く掴んで突き出すと、レンはしゅんと落ち込んだ顔を待ってましたと言わんばかりの満面の笑みに変える。
「ありがとうなもち! じゃ、入れてくぞー」
「う、うん……」
注射針を模したプラスチックの筒は昨晩挿入された棒と同じくらいの太さだ。易々と俺の鈴口に注射針が挿入された、亀頭を超えることもない長さだ。
「んぅっ……! そ、その注射器デカい ……」
「そりゃ精液入れたり出したりしなきゃなんねぇからな。今みたいに」
レンは躊躇なく注射器を弄り、自らの精液を俺の陰茎の中へと注いでいく。
「ひゃっ……! ぁ、あっ、あぁっ……しゅごっ……ぅあ、あ……」
「どんな感じなんだ?」
「ぬる、いのっ……はいってくるっ。しゃせー、とか……おし、こ……逆流してるみたいなっ、感じ……」
「ふーん……ま、そんなもんだよな」
棒やカテーテルに擦られて敏感になった尿道壁にレンの精液が触れているというそれだけで興奮してしまう、染み込んでしまえばいいのにと思ってしまう。
「すご、いっ……すごいぃ……レン、レンすきぃ……」
陰茎がパンパンになっていくような感覚を覚えてよがり、注射器に入っていた分の精液が注ぎ終わっても勃起は保ったままだった。
「よし、全部入った……残さず飲んでくれて嬉しいぜもちぃ」
「のこさず、のめて……うれしぃ」
「もち……! じゃ、零れないようにしよっか」
可愛い笑顔を見ることしかしていない俺はすぐに頷いた。するとレンは注射針を俺の鈴口から抜いた後、赤いリボンを亀頭の真下に巻き付けた。
「んんっ……! レン? な、何これ……」
前回は射精しないようにという理由で陰茎の根元を縛られたが、今回は先端に近い。キツく縛られたリボンの意味は俺には分からない。
「これっ、なんで……何用?」
「俺の精液零さないように。いらないか?」
「あ、あぁ……なるほど。いる、かな……んむっ? ん、んん……?」
レンに口へのキスをされながらベッドに押し倒されると、快楽のあまり気絶しそうになっていた数分前を思い出し、俺の意識はまた胡乱になっていく。
「ん、んっ……」
舌を絡ませ合う快感と、低酸素の夢見心地。それらが重なった曖昧な世界を最後の記憶に俺は本当の夢の世界へと飛び立った。
尿道を犯された数時間後に目を覚ますと、俺はしっかり服を着てベッドに横たわっていた。しかしそれでも下半身は重だるく、陰茎の中はじんわりと熱い。
「レン……?」
目を擦りながら何とか身体を起こすと、隣にレンが寝ていることに気が付いた。起きる意味はなかったなと寝転がり、彼に抱きつく。
「……ぇへへ。レン、好き……大好き」
白く柔らかな頬に唇をちゅーっと吸いつかせ、離す。それを何度か繰り返すとレンは目を覚ました。
「んん……なんだよ、もち」
「レン……! えへへへー」
俺が何かしたから目を覚ますなんてこと、今までのレンではありえなかった。だから何だか奇跡のように感じて、俺は彼を強く抱き締めた。
「んっ、ぅゔっ、ぁああっ……ぁっ、げほっ、けほっ、ぉえっ……けほっ、ぉっ、ぉおっ、ほ、ぉおっ……!」
咳き込む傍から喘いでしまう。前立腺への苛烈な快感は俺に絶頂から降りることを許さないし、金縛りは快楽に仰け反ることすら許さない。
「んっ……! もーちぃ、準備できたぞ」
レンは自身の陰茎を扱いて透明の容器に精液を注ぎ、その白濁を注射器に移した。謎の行動の理由を考える頭は快楽でドロドロに蕩けてしまっている。
「……っ、は、ぁああっ……! イ、ぐっ……イぐぅっ、ひぃいっ……イぐっ、イっゔぅうゔぅっ! ゔぅ、あっ、あぁあっ……! は、ぁ、ぐっ、ぅうう……! う、あ、ぁ」
「もちぃー? はははっ! とうとう話せなくなったか? そっちのが可愛いぜお前は」
金縛りをかけられた俺の手足はピクリとも動かない、俺は大人しく座ったまま目を見開いて涙を流し、口をはくはく動かして意味のない声を上げるだけの存在になってしまっていた。
「ぁ、うぅっ……! ふ、ぁ? ぁぐっ、んんんゔぅっ! イ、んゔぅうーっ!」
「料理覚えたいとか言っちゃってさぁ……ふふ、嬉しいぞ、もちの手料理食べたいなぁー。でもどうせ嘘つきなお前のことだから、何だかんだ俺の言うこと聞かねぇお前のことだから、形州に飯作ってやるんだろんで褒められて嬉しそうな顔してキスでもしておっぱじめるんだろクソっ!」
「ふ、ぅう……ぅぐっ!? んぁあっ! イっちゃ、ぁ、あぁっ、あぁあーっ!?」
汚い物になんて触れたことがなさそうな、桜貝のような爪が目立つ白い指先。それがカテーテルをつまんで揺らし、その揺れは前立腺を責める振動を発生させている膨らみまで伝わり、快楽の波がレンの指先に操られる。
「……でも俺が教えなくてもお前は勝手に料理覚えそうだよな。ネットだろうが本だろうが俺のもちに勝手にもの教えんのはムカつく。だから俺が教えてやるよ」
唾液や涙で濡れた唇にレンは強引に口付ける。陰茎に犯されたばかりの口腔は小さな舌に拍子抜けしたが、陰茎よりもずっと繊細に責められて、特に上顎をちろちろと舐められるのは気持ちよくて、絶頂が深まってしまう。けれど、俺には痙攣すら許されていない。
「…………もち、俺と形州とミチと……あと、根野。誰とのキスが一番好きだ?」
ちゅ、ちゅ、と頬に何度も口付けをされる。
「……抜いてやるよ、色々と辛かったよな。ごめんな。金縛りも解くよ」
前立腺を内側から圧迫していたカテーテルの膨らみの震えが止まり、縮む。最初の姿に戻ったカテーテルをレンは一気に引き抜き、抜けきると同時に金縛りを解いた。
「んひゃあぁああっ!? ずるずるって、ひぃっ、やらぁっ、んゃあぁあっ、あぁんっ! ん、ぁっ? ぁああっ、出ちゃうっ、でてりゅぅっ、でひゃっ、あぁあっ!」
カテーテルが抜けていく快感。尿道の内壁を擦られていく射精に似た快感は永遠のように思えたが、ようやく終わった。終わった瞬間から本物の射精が始まった。
「ぁひぃいっ! 出りゅぅうっ、ぅあっ、あぁああっ……! とまんにゃいっ、しゃせーとまんなっ、ぁああっ、きもちっ、きもちぃっ……! ぁ、あっ、あぁあっ、体動くぅうっ……!」
足も背中も攣ってしまいそうなくらいに仰け反って、この上なく情けなくヘコヘコと腰を振り、これまた情けなくぶるんぶるん陰茎を揺らしながら精液を撒き散らす。正気では部屋の掃除などが気になって絶対に出来ない大胆な射精は開放感も快楽も強く、癖になりそうだった。
「ぅ、ふ、ふぅう……ぅう……」
「……もち? もう射精は終わりか?」
俺の精液がかからない距離まで引いてスマホを弄っていたレンが戻ってきた。当然のように俺の陰茎を握り、手馴れた動きで扱き始めた。
「ぁ、あぁあっ! だめっ、ゃああっ、でにゃいっ、もぉでにゃっ、あぁあっ……イくぅっ!」
ぷしゃっ……と透明の液体が吹き出した。精液まみれの周囲と同じくでろでろに蕩けきっている頭は、今俺は潮吹きをしたのだと理解するまでに時間がかかった。
「おっ、結構出たじゃん。潮吹きってヤツだな」
「ひぉ、ひゅき」
「そぉそ、潮吹き。気持ちよかったか?」
「ん……」
自然と口角が上がってしまう。頭をくしゃくしゃと撫でられながら、軽いキスを口以外の顔中に何度もされて、快楽は与えられなくなった俺はゆっくりと正気に戻っていった。
「は、ぁっ………………レン、しゅき」
目の前にいるはずのレンの顔の解像度が上がっていく。
「ちょっと休んだらお前の処女もらうからな」
「うん……」
もう処女はもらわれているのでは? と今まで尿道を犯した道具を挙げるのはその少し後、意識がハッキリしてからのことだった。
「処女は精液注ぐまでなくなんねぇって俺言わなかったっけ?」
レンは自らの白濁液で満たされた玩具の注射器を持つ。微笑むレンからそれを受け取って見せてもらうと、注射針を模しているのだろうプラスチックの筒の口から精液の匂いが漂ってきた。
「……嫌か? こんなとこに俺のもん入れるなんて」
「う、ううんっ! レンになら、して欲しい……レン、俺の……ここの処女、もらってください」
勃った陰茎を緩く掴んで突き出すと、レンはしゅんと落ち込んだ顔を待ってましたと言わんばかりの満面の笑みに変える。
「ありがとうなもち! じゃ、入れてくぞー」
「う、うん……」
注射針を模したプラスチックの筒は昨晩挿入された棒と同じくらいの太さだ。易々と俺の鈴口に注射針が挿入された、亀頭を超えることもない長さだ。
「んぅっ……! そ、その注射器デカい ……」
「そりゃ精液入れたり出したりしなきゃなんねぇからな。今みたいに」
レンは躊躇なく注射器を弄り、自らの精液を俺の陰茎の中へと注いでいく。
「ひゃっ……! ぁ、あっ、あぁっ……しゅごっ……ぅあ、あ……」
「どんな感じなんだ?」
「ぬる、いのっ……はいってくるっ。しゃせー、とか……おし、こ……逆流してるみたいなっ、感じ……」
「ふーん……ま、そんなもんだよな」
棒やカテーテルに擦られて敏感になった尿道壁にレンの精液が触れているというそれだけで興奮してしまう、染み込んでしまえばいいのにと思ってしまう。
「すご、いっ……すごいぃ……レン、レンすきぃ……」
陰茎がパンパンになっていくような感覚を覚えてよがり、注射器に入っていた分の精液が注ぎ終わっても勃起は保ったままだった。
「よし、全部入った……残さず飲んでくれて嬉しいぜもちぃ」
「のこさず、のめて……うれしぃ」
「もち……! じゃ、零れないようにしよっか」
可愛い笑顔を見ることしかしていない俺はすぐに頷いた。するとレンは注射針を俺の鈴口から抜いた後、赤いリボンを亀頭の真下に巻き付けた。
「んんっ……! レン? な、何これ……」
前回は射精しないようにという理由で陰茎の根元を縛られたが、今回は先端に近い。キツく縛られたリボンの意味は俺には分からない。
「これっ、なんで……何用?」
「俺の精液零さないように。いらないか?」
「あ、あぁ……なるほど。いる、かな……んむっ? ん、んん……?」
レンに口へのキスをされながらベッドに押し倒されると、快楽のあまり気絶しそうになっていた数分前を思い出し、俺の意識はまた胡乱になっていく。
「ん、んっ……」
舌を絡ませ合う快感と、低酸素の夢見心地。それらが重なった曖昧な世界を最後の記憶に俺は本当の夢の世界へと飛び立った。
尿道を犯された数時間後に目を覚ますと、俺はしっかり服を着てベッドに横たわっていた。しかしそれでも下半身は重だるく、陰茎の中はじんわりと熱い。
「レン……?」
目を擦りながら何とか身体を起こすと、隣にレンが寝ていることに気が付いた。起きる意味はなかったなと寝転がり、彼に抱きつく。
「……ぇへへ。レン、好き……大好き」
白く柔らかな頬に唇をちゅーっと吸いつかせ、離す。それを何度か繰り返すとレンは目を覚ました。
「んん……なんだよ、もち」
「レン……! えへへへー」
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