いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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みんなで線香花火で勝負してみた

レンと共に楽しんだ花火が燃え尽きた。燃えカスをバケツに投げ入れ、また抱き合う。

「んふふっ、どーしたもちぃ、もう花火終わったぞ?」

背後から自身を抱き締める俺の腕に手を添え、レンは可愛らしい上目遣いで俺を見つめる。

「どうしたどうした固まってぇ。レンくんの魅力にヤラれちゃったかぁ?」

「うん……可愛くて、離したくなくなっちゃった」

綺麗な茶色い瞳の上目遣いに見とれたままそう言うと、レンは顔を真っ赤にして俯いた。

「なっ……!? そ、そんな、ハッキリ言うことかよぉ……」

先に煽ったのはレンなのにと思うよりも恥ずかしさが先に立つ。ボーッとしていたから素直に言えたけど、レンの照れた反応を見た今はもう何も言えない。

「もぉ……そういうとこ大好きだぞ、旦那様」

こつんと甘えるように頭をぶつけてきたレンを思わず強く抱き締める。中性的な童顔をしているとはいえレンも男、痛がることなく喜んでくれた。



いつまでも抱き合っていたかったけれど、花火も遊びたいので一旦離れた。

「もーちぃ、見て見て~。両手持ちぃ~!」

「危ないぞ! レンのヤツ、めちゃくちゃはしゃいでるなぁー……」

レンは少し離れたところで両手に花火を持ってぐるぐると回っている。花火を持つと子供っぽくなるなんて知らなかったな。

「…………ノゾム、俺も……花火が怖い」

「えっ? 今まで普通に……あ、あぁ、分かりました」

突然何の冗談だと驚いたが、ミチやレンを羨ましく思ったのだろうとすぐに気付いた。花火が怖いと言ったレンの誘い方をそのまま真似るなんて、詰めが甘くて可愛らしい。

「どうしましょうか、センパイに後ろから抱きついたら俺前全く見えませんよね」

レンやミチに対しては大柄な男ぶっていられたけれど、センパイには三十センチという大差をつけられて常に見下ろされている。どうするべきかと悩んでいるとセンパイは俺の背後に回って屈み、左腕で俺をすくい上げた。

「へっ……?」

俺は今、センパイの左腕に座っている。足は地面についていない。センパイの胸を背もたれにしてバランスを取っている。

「……これなら大丈夫だ。俺の手は片方塞がってしまうが……ノゾムが火をつけてくれないか?」

「あ、は、はい」

軽々と持ち上げられたことへときめくと同時に、男のプライドのようなものが傷付いた。もっと身長筋肉が欲しいなと思いつつ花火に火をつけ、センパイに渡す。

「…………ノゾム、俺は花火が怖い」

「は、はい……別にそれ言わなくてもいいですよ?」

合言葉か何かだと思っているらしいセンパイの右腕はピンと伸びている。俺が手を添える必要なんてないよなと思いつつ、可愛いヤキモチを解消してやるため手を重ね──

「センパイ……俺の腕の長さが足りません」

──られなかった。センパイと俺では腕の長さが違う。彼に抱えられた状態で、彼が腕を伸ばしていたら、俺の手はセンパイの手の甲ではなく腕のサポーターにしかならない。

「そんくらい伸ばせよもっちっちー」

「俺悪魔の実とか食べてないし、波紋も習ってないから腕伸びないんだよ」

「知ってるー。まぁ形州が腕曲げりゃいいだけなんだよな」

それもそうだなとセンパイが腕を曲げるのを待つ。

「センパイ……?」

待てと暮らせどセンパイは腕を曲げず、花火は燃え尽きた。

「手持ち花火を渡すのはまだちょっと心配かなーつていう程度の歳の子供を抱える若いお父さん、って感じだな」

センパイは無言のまま花火だったゴミをバケツに投げ入れた。

「センパイ? もう一回やりましょうよ、今度はちゃんと腕曲げてくださいね」

「形州ってデキ婚しか出来なさそうだよな」

どういう意味なのかよく分からないが、レンが悪口っぽいことを言っている。

「……ノゾム、笑わずに聞いてくれるか?」

「鉄板ギャグとかじゃなければ」

「…………別に花火は平気なんだ。自分で持ってても他人が持ってても。ただ、その……弾けている火を自分の傍から離さないというのは、どうにも」

つまり花火を持っている腕を曲げたくないのか。ミチほど花火が怖くはないが、レンほど平気ではないというところかな。

「そうなんですか。じゃあ俺下ろしてください、ちょっと手前に出ます」

センパイに抱えられていたい思いもあったが、砂浜に下ろしてもらった。俺を見下げる三白眼に微笑み返してもう一度花火を渡し、火をつけてもらう。シュー……と音が鳴り始めるとセンパイは腕を伸ばす。

「握りますね」

一歩前に出てセンパイの手に手を重ねる。大きなゴツゴツとした手に握られるなら問題ないのだが、彼の手を覆うというのは……なかなか難しい。センパイの手は大き過ぎる、指を覆えないから俺の手が手甲になったようだ。

「……………………綺麗だな」

頭の後ろから低い声が降ってくる。センパイの呼吸で髪が揺れるから何度か何かを言いかけてはやめた末の単純なセリフだと分かる。

「ええ、綺麗ですね」

パチパチと弾けるような音を立てて薄い赤色の炎が煌めく。この目で見たことはないが、箒星とはこういう輝きを放つのではないだろうか。

「……………………………………光ってるな」

「え、えぇ……光ってます」

「………………………………熱くないか?」

「大丈夫……ですよ」

センパイがいつも以上に口下手だ。俺を愛でる時は詩を紡ぐように饒舌になるくせに、せっかくのシチュエーションがもったいない。誘うか?

「本当に綺麗。センパイと見られて嬉しいです……すごくいい思い出になりそう、いえ、なります」

もう片方の手でセンパイの顎を撫でながらそう言うと、花火を持っていない方のセンパイの腕が腰に回った。

「……そうだな、一生忘れない……忘れられない思い出になった。この先ずっと思い出す」

「ふふっ、でもセンパイ、花火くらい毎年やれますよ」

「………………そうだな」

「花火買ってセンパイのとこまで行きます、飛行機でも何でも使って、絶対行きます」

ふっ、と笑ったらしい息が髪にかかる。

「……あぁ、楽しみにしてる」

シュウゥ……と花火が消える。燃えカスを捨てたセンパイは俺を抱き寄せ、つむじに口元を押し付けた。

「………………愛してる。お前との日々はこの先何があっても忘れない。薄れることもない。ずっと鮮やかなまま俺の脳に残り続ける」

「脳の容量だいぶ要りますね。だって俺との時間は何十年もあるんですよ? ふふ……ありますよね?」

「……あぁ、あって欲しいな」

太い腕と大きな手に強引に身体を反転させられたかと思えば唇が重なった。わざとなのかただ楽しんでいるだけなのか、花火を振り回すレンの奇声がムードを邪魔していた。

「フッフゥーゥウッ! なぁなぁみっちっちー、スケートリンクで花火やったら楽しそうじゃね? ぐるぐる回りながらさぁ! すっげぇ綺麗だと思うんだよ」

「と、とと、溶けちゃうよぉ……」

まぁ、あの楽しそうな声も花火遊びの醍醐味と言えるだろう。

「…………一人でも楽しめ」

「あ、はい。センパイも楽しんでくださいね」

「……あぁ」

センパイの腕がほどける。解放された俺は新しい花火を二本取り、センパイに一本渡してもう片方の手を握る。

「…………ふふ」

一人で、なんて言った直後に手を繋がれたセンパイは嬉しそうに微笑んだ。



俺達は四人で花火をたっぷり楽しみ、花火が残り四本になったのを確認すると煌びやかな炎が消えた瞬間と似た寂しさに包まれた。

「後一本ずつかぁ……」

「な、なな、なんか、ティッシュ細く丸めたみたいな感じの花火だねっ」

「線香花火だな。どうせなら勝負しようぜ。ね、センパイ、いいでしょう?」

「……勝負?」

センパイもミチも線香花火で勝負をしたことがないようで首を傾げている。俺はレンと共に線香花火とはどういったものかを説明し、勝負の仕方も説明した。

「……なるほど。繊細な花火なんだな。如何に身体の震えを止められるか、という勝負か」

「はい、全員同時に火をつけます。お願いしますね、センパイ」

完璧に同時にというのは不可能だが、ほぼ同時に火をつけてもらった。今までの棒型花火とは違う、紐型の線香花火の先端をつまんでパチパチと弾ける火をぶら下げる。

「……地味だな」

オレンジ色の玉がぶるぶると震えながら小さな火花を散らす。次第に火花は増え、大きくなっていく。

「…………訂正する」

「き、きき、綺麗……!」

線香花火の美しさに感動しながらも俺は勝負のため声を発さなかった。やがてミチの線香花火が終わりを迎える。オレンジ色の玉が砂浜に落ちてジュッと音を立てた。

「あぁ……!」

悲しそうな声を上げたミチにキュンとした瞬間、俺の線香花火も終わった。

「あっ……」

センパイとレンの一騎打ちだ。センパイはそもそも身動きが少なく、レンは冷静沈着、さてどちらが勝つか。

「…………火花が小さくなってきたな」

「てめぇにゃ負けね……あっ」

レンの負けだ。

「……落ちた。俺が最後……つまり俺の勝ちだな。ノゾム、賞品」

えっ、と狼狽える俺の目を見つめ、センパイは自身の唇を指した。
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