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欺瞞だろうと信者が信じればそれは神の御業
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休息のためにも一晩眠ることになった。早くシャルを助けてやりたいのだが、それには綿密な準備が必要だ。夢の中でシャルにどこにどんな風に閉じ込められたのか聞かなければ。俺はシャルに会えますようにと祈って目を閉じた。
しかし、夢の中の真っ暗闇に佇んでいたのはシャルではなく、真っ赤なドレスを着た美女だった。
「お、おいこの腐れ女神! お前のせいで俺は……」
『きもちぃこといっぱいできてうれしかったです』
「違う! お前のせいでっ……」
『なんだかんだ幸せだったろ? 大丈夫! ボクは親切な女神様だからね、しっかり奇跡を売ってあげるよ! キミの愛しのオーガ君を生き返らせてあげちゃう!』
女神にぶつけたかった怒りが萎み、希望が湧く。
「…………アルマ、を? 本当に?」
『もちろんさ、女神が嘘つくと思う?』
「アルマが……生き返る? また、笑ってくれる? また……俺を、好きって……」
『なぁんでもしてくれるよ。さ、サッ君、ボクを敬いボクを信じボクに願うといい、そうすればボクの神的ぱぅわが高まって、死人の一人は二人は軽い軽いで生き返るさ!』
願うだけでいいのか、何の代償も要らないのか、流石は女神……疑いを捨てるだけでいい、苛立ちを捨てるだけでいい、それだけでアルマが生き返るなら安いものだ、お釣りがくるどころか全額返金だな。
怪しすぎる。
「…………本当、なのか? アルマを生き返らせてもお前に得はないだろ」
『神様は損得で動いたりしませーん! っていうのは冗談。キミ、後追い自殺しようとしたろ? ああいうの困るし、何よりオーガは精液の質と量がそこそこ良いんだよね、インキュバスの方がいいから弟君とあのまま居てもらった方がボクとしては嬉しいんだけど、彼独占欲強いからなぁ……ボクはキミには色んな男とヤりまくって欲しいんだ』
アルマが生き返ったら今度こそ俺は貞淑な伴侶になりたい。しかしそれを言えば女神の気が変わるかもしれない。
「……アルマを生き返らせてくれるなら、アルマはもちろん他の男ともヤりまくってやるよ。本当に、生き返らせてくれるんだな?」
『あんまりボクを疑っちゃダメだよ、神様の力っていうのは人の信じる力で成り立つんだからね』
死んだ俺を別の存在として別世界で生まれさせるんだ、生き返らせるくらい出来るのかもしれない。大抵のRPGでも死んだ味方キャラは生き返らせられる、イベントで死ぬキャラ意外は。
「なぁ、お前……本当に神様なのか?」
『…………あはっ、あっはははははっ! 神様だよ? 神様さ、とっても優しい女神様さ! 神なんて曖昧なものさ、人々の願いしだいで簡単に歪む! サッ君の祈りが純粋なら純粋な奇跡が起こせるのさ!』
ゲラゲラ笑って……何がそんなに面白いんだ。
『でもねぇ、生き返らせるには期限がある。死体が腐っちゃダメなのさ。だからすぐに首と胴を傍に置いておくれよ、手遅れになる前に』
「え……? い、いつまでにすればいいんだ?」
『明日、明後日が限度かな。魔力豊潤な地にあるから腐敗も遅れてるんだろう。ほらぁ……早く、早く早く早くっ、早くしないとボクにも生き返らせられないよ!』
女神に急かされると手足の末端から透けていく、目覚めようとしているのだ。
「ま、待てよ! 聞きたいことが山ほどある、アルマは本当に生き返るんだよな!」
『あぁ、起きたらすぐに首を持って森に向かって! でなきゃ手遅れになる! ほら急いで! 早く! ほらっ!』
女神の言葉には何故か本気を感じない。しかしこれ以上夢に留まることも出来ず、俺は目を覚ましてしまった。
「おはよ、サク。よく眠れたか?」
「カタラ……カタラ、すぐ森に行かないと!」
「へ? な、なんで……」
「アルマが生き返るんだ! でもその期限は明日か明後日で……早くしないとアルマが死んだままになる!」
カタラは慌てて俺の口を塞ぎ、未だに眠っているネメスィの方を見つめ、安堵のため息をついた。俺はネメスィにアルマの存在が悟られるとまずいことを思い出し、小声でカタラに女神の存在は隠して再度説明した。
「……なんで生き返るって確信してんのか知らねぇけどさ、弟はいいのか?」
「…………シャルは殺されたりはしないんだろ? 拷問とかもないってカタラが言ったんだ。なら……アルマを先に助けなきゃ」
シャルには鳥籠の中に押し込められた恨みも少しあるし、あと数日監禁生活に耐えて欲しい。
「まぁ、お前がそう言うならいいけど……そうだな、ネメスィには森の任務もらったって言うか。ネメスィ起こしたらすぐに行くから、サク、お前は先に馬車に運ぶぞ。二人で泊まってることになってるからお前が見つかるとやばいんだよ」
魔物であることが問題なのはもちろん、宿代を誤魔化していたと罪も加算されるということか。俺はカタラのマントを頭から被り、大きな荷物のフリをして馬車まで運ばれた。
馬のいない馬車の奥に荷物を置き、その手前に毛布を敷き、俺を置くとカタラは一度去った。十数分後、二人が馬車に入ってきた。彼らはオークションについて話しているようだ。
「オークションは非倫理的だ。この大陸の平和を守る勇者として許せない」
「……個人的には王都を敵に回すのは避けたいんだけどなぁ」
人間を相手取るということか? 勇者が? 被害者は魔物なのに?
「そうだな……サク、サクに聞きたい。オークションはどこで行われていた? 王族は居たか?」
「いや……分かんない」
移動中に外を眺めさせてもらえたりはしなかったし、王族の見分け方を知らない俺に居たかどうかなんて判別できる訳がない。
「……なぁ、ネメスィ。確かに俺は酷い目にあったし、他の魔物もそうなってる。でも、お前が人間に何かしたらお前はただの犯罪者だろ? やめとけよ」
もし法律で魔物の売買が禁止されていなかったとしたらネメスィは国家反逆罪だし、禁止されていたとしても個人で行動を起こせば罪人だ。
「バカを言うな、言っているだろう、俺には平和を守る義務がある」
「……その平和は人間のじゃないのか?」
大抵のゲームの勇者はモンスターの虐殺者だ。愛護法も愛護団体もない、モンスターは動物とは違う、殺戮すべき害獣だ。現実世界で当てはめていいものがないから分からないけれど、ファンタジー世界における平和の到達点に魔王や魔物は居てはならない。
「叔父上は魔物も人間も仲良く暮らせる世界を望んでいた、俺はそれを叶えるために──」
「熱くなるよネメスィ、落ち着け。な? 研究進みそうだから共存には賛成だけど、今回はやめとこう、相手が悪いって。それよりさ、俺買い物に出た時に依頼もらっちゃって、森での調査任務なんだけど……」
懐から取り出した依頼書らしい羊皮紙をネメスィに渡すと、ネメスィは不満そうにしながらも馬車の外に出た。
しかし、夢の中の真っ暗闇に佇んでいたのはシャルではなく、真っ赤なドレスを着た美女だった。
「お、おいこの腐れ女神! お前のせいで俺は……」
『きもちぃこといっぱいできてうれしかったです』
「違う! お前のせいでっ……」
『なんだかんだ幸せだったろ? 大丈夫! ボクは親切な女神様だからね、しっかり奇跡を売ってあげるよ! キミの愛しのオーガ君を生き返らせてあげちゃう!』
女神にぶつけたかった怒りが萎み、希望が湧く。
「…………アルマ、を? 本当に?」
『もちろんさ、女神が嘘つくと思う?』
「アルマが……生き返る? また、笑ってくれる? また……俺を、好きって……」
『なぁんでもしてくれるよ。さ、サッ君、ボクを敬いボクを信じボクに願うといい、そうすればボクの神的ぱぅわが高まって、死人の一人は二人は軽い軽いで生き返るさ!』
願うだけでいいのか、何の代償も要らないのか、流石は女神……疑いを捨てるだけでいい、苛立ちを捨てるだけでいい、それだけでアルマが生き返るなら安いものだ、お釣りがくるどころか全額返金だな。
怪しすぎる。
「…………本当、なのか? アルマを生き返らせてもお前に得はないだろ」
『神様は損得で動いたりしませーん! っていうのは冗談。キミ、後追い自殺しようとしたろ? ああいうの困るし、何よりオーガは精液の質と量がそこそこ良いんだよね、インキュバスの方がいいから弟君とあのまま居てもらった方がボクとしては嬉しいんだけど、彼独占欲強いからなぁ……ボクはキミには色んな男とヤりまくって欲しいんだ』
アルマが生き返ったら今度こそ俺は貞淑な伴侶になりたい。しかしそれを言えば女神の気が変わるかもしれない。
「……アルマを生き返らせてくれるなら、アルマはもちろん他の男ともヤりまくってやるよ。本当に、生き返らせてくれるんだな?」
『あんまりボクを疑っちゃダメだよ、神様の力っていうのは人の信じる力で成り立つんだからね』
死んだ俺を別の存在として別世界で生まれさせるんだ、生き返らせるくらい出来るのかもしれない。大抵のRPGでも死んだ味方キャラは生き返らせられる、イベントで死ぬキャラ意外は。
「なぁ、お前……本当に神様なのか?」
『…………あはっ、あっはははははっ! 神様だよ? 神様さ、とっても優しい女神様さ! 神なんて曖昧なものさ、人々の願いしだいで簡単に歪む! サッ君の祈りが純粋なら純粋な奇跡が起こせるのさ!』
ゲラゲラ笑って……何がそんなに面白いんだ。
『でもねぇ、生き返らせるには期限がある。死体が腐っちゃダメなのさ。だからすぐに首と胴を傍に置いておくれよ、手遅れになる前に』
「え……? い、いつまでにすればいいんだ?」
『明日、明後日が限度かな。魔力豊潤な地にあるから腐敗も遅れてるんだろう。ほらぁ……早く、早く早く早くっ、早くしないとボクにも生き返らせられないよ!』
女神に急かされると手足の末端から透けていく、目覚めようとしているのだ。
「ま、待てよ! 聞きたいことが山ほどある、アルマは本当に生き返るんだよな!」
『あぁ、起きたらすぐに首を持って森に向かって! でなきゃ手遅れになる! ほら急いで! 早く! ほらっ!』
女神の言葉には何故か本気を感じない。しかしこれ以上夢に留まることも出来ず、俺は目を覚ましてしまった。
「おはよ、サク。よく眠れたか?」
「カタラ……カタラ、すぐ森に行かないと!」
「へ? な、なんで……」
「アルマが生き返るんだ! でもその期限は明日か明後日で……早くしないとアルマが死んだままになる!」
カタラは慌てて俺の口を塞ぎ、未だに眠っているネメスィの方を見つめ、安堵のため息をついた。俺はネメスィにアルマの存在が悟られるとまずいことを思い出し、小声でカタラに女神の存在は隠して再度説明した。
「……なんで生き返るって確信してんのか知らねぇけどさ、弟はいいのか?」
「…………シャルは殺されたりはしないんだろ? 拷問とかもないってカタラが言ったんだ。なら……アルマを先に助けなきゃ」
シャルには鳥籠の中に押し込められた恨みも少しあるし、あと数日監禁生活に耐えて欲しい。
「まぁ、お前がそう言うならいいけど……そうだな、ネメスィには森の任務もらったって言うか。ネメスィ起こしたらすぐに行くから、サク、お前は先に馬車に運ぶぞ。二人で泊まってることになってるからお前が見つかるとやばいんだよ」
魔物であることが問題なのはもちろん、宿代を誤魔化していたと罪も加算されるということか。俺はカタラのマントを頭から被り、大きな荷物のフリをして馬車まで運ばれた。
馬のいない馬車の奥に荷物を置き、その手前に毛布を敷き、俺を置くとカタラは一度去った。十数分後、二人が馬車に入ってきた。彼らはオークションについて話しているようだ。
「オークションは非倫理的だ。この大陸の平和を守る勇者として許せない」
「……個人的には王都を敵に回すのは避けたいんだけどなぁ」
人間を相手取るということか? 勇者が? 被害者は魔物なのに?
「そうだな……サク、サクに聞きたい。オークションはどこで行われていた? 王族は居たか?」
「いや……分かんない」
移動中に外を眺めさせてもらえたりはしなかったし、王族の見分け方を知らない俺に居たかどうかなんて判別できる訳がない。
「……なぁ、ネメスィ。確かに俺は酷い目にあったし、他の魔物もそうなってる。でも、お前が人間に何かしたらお前はただの犯罪者だろ? やめとけよ」
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「熱くなるよネメスィ、落ち着け。な? 研究進みそうだから共存には賛成だけど、今回はやめとこう、相手が悪いって。それよりさ、俺買い物に出た時に依頼もらっちゃって、森での調査任務なんだけど……」
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